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バトルランナー
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バトルランナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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初めて読んだのは学生の頃だったかな。 近未来を舞台にしたデスゲームでしたが、やっぱりブレードランナーを意識したかと思いますが、そこはスティーブンキングw スピード感あふれる文章が良いと思います。 当時買った本がボロボロだったので追加して買いました。 | ||||
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メデイアを使ったシビリアンコントロール、教育の機会を奪うことで成り立たせる格安&危険労働など、社会に対する批判や警鐘といった部分も興味深いですが、単なる逃亡サスペンス劇として読んだ場合でも無頼の面白さ。 どうすれば生き残れるかについて、超絶アクションや御都合主義ではなく、アイデア勝負であるところがいいですね。 主人公も、すごく頭がいいというわけではなく、口汚く感情的。家族思いの一般的(そして反組織・反社会的)で人間味溢れる感じで親近感が湧きます。 誰が味方で誰が敵か。 追われるものの逃亡生活、中盤以降の心理戦。そして衝撃のラスト。 読み始めたら止まらない極上のエンターテイメント。 | ||||
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本当は、洋書の「The Running Man」を読んだのだけれども、この洋書のレヴューのコーナーが混乱しており、改善されないままなので、日本語版にレヴューを掲載させていただくことにしたので、ご了承いただきたい。 Bachmanシリーズは、Kingの著書としては、結構出来不出来の差が激しいように感じるのだが、この「The Running Man」は、「The Regulators」と並んで最もよく出来ているのではないだろうか。Arnold Schwarzeneggerが主人公として登場する同名の映画(日本語では、「ブレードランナー」)もあって、この本はよく読まれているようだ。 プロットも分かりやすいし、書き出しもすばらしい。また「The Long Walk」では希薄だった人間描写も、ここでは主人公のBenjamin Richardsをはじめとして、よくできている。だが設定が非常に暗いので、人によっては救われない気になるかもしれない。ちょうど「Pet Sematary」みたいに……。 東京を描写した文章も、登場する。とんでもない都市として………。 「---------- Man, did you know that everybody in Tokyo had to wear a nose filter by 2012? ----------」 | ||||
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これまで読んだキング作品では、実質的な処女長編らしいが、バックマン名義の「ロングウォーク」がいちばん好きだ。初期のものは表現がシンプルで、展開はキビキビしていて切れがあり、読後感が良い。それに対し中期以降の作品は、ストーリー周辺の書き込みが多すぎて読みにくく、何かアブノーマルなところがあって読後感、後味が良くない。 バックマン名義で書かれたこの「バトルランナー」も、変にディテールを書き込んだり心理描写をしたりしないのでものすごく読みやすく、かつ爽快に面白い。性格破綻している主人公のキャラや敵役のゲーム統括会社の担当重役のキャラ設定もよくできているし、追われる主人公の凄まじい逆襲はスリリングだ。 近未来のディストピア社会で、本物の人間狩りゲームに大衆が熱狂するという設定は「ロングウォーク」とまったく同じだが、歴史改変SFの要素が「ランナー」にはない。その分、ストーリーが現実寄りで、社会システム批判が明確になっているように感じる。 終盤、反撃に転じた主人公が旅客機に乗り込むところでオチは見えてしまう。また、全体の出来としては「ロングウォーク」の方が上だと思う。しかし、本作も予想を裏切る展開の連続で、読者をうまく引っ張っている。十分にA級エンタテイメントといえる仕上がりだ。 ただ一つ不満というか、キングのミスだろうが、主人公との対決が予告されている(ように思える)ゲーム本部専属の《ハンター》メンバーが、なぜかぜんぜん登場しないのは残念。あと書きによるとキングはこの本を72時間で書いた、ほとんど手を加えないまま出版したとある。本当だろうか? | ||||
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昔、同じ本を買った事がありましたが素晴らしい出来です。 同じ作者の死のロードウォークという本も読みたいのですが 売っていないですね・・・・・・。 | ||||
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とても面白かった!活字が苦手な自分でも最後までダレずに読めたました。息をもつかせない展開の連続でハラハラしっぱなしです。 | ||||
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四時間で読めた。 なにげなしに読んだのだけれど、止まらなず、一気に読み終えてしまいました。 面白い、面白いです! ラストの終り方は読めてしまいましたが、満足のいく読了感を味わえました。 死のロングウォークも面白いですが、このシリーズは読みやすいです。 ただホラーでグロいだけでない友情のような物を感じさせてくれる作品だと思います。 映画化もされているみたいなので見てみたいです。 舞台が近未来なのでSF作品でもありながら空飛ぶ車など出てこないので、作品にためらいなく入り込めるので物語に集中できるのかもしれません。 | ||||
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素晴らしい作品をレビューするのは、喜びを伴うがこの作品に関しては今更な気もする。 相当昔に読んだ小説で、最近読み返し改めて衝撃を受けたものだ。 キング作品にも、勿論駄作(私的にだが)はある。 だが、この作品に関しては「駄作」の烙印を押してはならないだろう。 緊迫感、映像を見せられたかのような文章力、読み終えた後に襲われる熱さにも似た爽快感と慟哭。 キングは、悲しみの中にも爽快感を伴う。 デッドゾーン、イット、ファイアスターター等もそうだ。 何故、こんなにも「見える」のだろうか。 主人公の息遣いさえ聞こえる気がする。良く出来た映画のような臨場感がある。 これをきっかけにキングにハマるのは危険かもしれない。最近の長編にはないカタルシスだからだ。 とにかく、名作だ。 映画の出来栄えが話にもならなかったのが、残念でならない。 誰か作ってくれないだろうか…。 | ||||
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本書の舞台は究極のデストピア。呼吸すら安全にできないほど。 安全な呼吸用フィルタマスクを買うにはとてつもない金がかかる超格差社会。 革命が起きないようにテレビ番組が民衆のガス抜きを行ってます。 身体欠損、または命を懸けて大金を目指す番組。 そんな救いがない近未来のアメリカ。 主人公が出演したのは全米の視聴者を敵に回して逃げ回る番組。 果たして成功するのか? ルサンチマンというか革命への欲望が延々独白される箇所はかなり迫力有り。 本書はキングが自分の知名度とか名前だけで作品が売れちゃうことを嫌って別名義で出版。 でもあちこちの描写のリアルさとか細かさっぷりがどう見ても読んでもキング作品。 結局キングが著者だってばれちゃったのですが。 各章の名前が数字で100から0までカウントダウンしていきます。これが高揚感を煽っていて良いです。 | ||||
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この作品は予想もつかなかった終わり方をします それはつまり、最後まで楽しめたということも意味します | ||||
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ぼくの趣味は小説を書くことです。 一冊ですけど、ライトノベルとして陽の目を見た作品もあったり。 そんで、「小説を書こう!」生まれて初めてそう思ったのは、この本を読み終わったときでした。 えーとですね、小説は主に3つの要素でできていると思うんです。 (1)設定…世界観や条件付けで読者を引き込み (2)ストーリー…主人公の行動を通してページをめくらせ (3)会話…イキイキとした会話でキャラクターに愛情を抱かせる 3つがバランスよくハイレベルでまとまったとき、 小説は驚異的な麻薬小説と化して、ぼくをトリップさせてくれるわけです。 そして、このバトルランナーはヘロインを脳髄に直接注入するかのような一本。 (1)設定…アメリカ全国民との鬼ごっこ、逃げ切れば1000億。つかまれば処刑。 (2)ストーリー…ピンチ!ピンチ!ピンチ! (3)会話…俺のケツにキスしな! なにこれ…しびれる! もう(1)設定だけで、ごはん100杯いけますよ。 とにかく危機また危機。 もう息つくまもなくピンチが襲ってきます。 読み始めたら、ページをめくる手は止められません。 魅力的なガジェット、キャラ、小ストーリーが惜しげもなく振舞われます。 スティーブン・キングは年齢を経るごとに、より人間味溢れるキャラをぼくたちにプレゼントしてくれるようになりましたが、代わりにストーリー進行が極端に遅くなるというミソがあります。もちろん、深みのあるキャラたちによる小説も最高に素晴らしいと思います。ただ、ぼくは我慢強くないのです。 次は!このキャラは次にどうなるのか!それを知りたくてたまらないのです。 初期のキングは、すさまじい勢いでストーリーを進行させる、まさにぼくにとって理想の作家、そして、最初期の作品といえるバックマン名義の3本。 『死のロングウォーク』…人間ドラマ 『ハイスクール・パニック』…サスペンス 『バトルランナー』…アクション この3本は、飛びぬけてストーリーがあらぶってます。 たしかに、微妙な矛盾点、おかしなところはあるにはあります。でも、そんなもの圧倒的ストーリーに比べれば、どうでもいいことなんです。 3本とも、よくある話ではあります。 もう、いまさら?ってくらいに。 つかまったら殺される鬼ごっこ?ああ、あったね〜。 生徒が学校で銃を乱射?ああ、あったね〜。 中学生同士の殺し合い?ああ、あったね〜。 …ち…が…う! キングがこれらを書いたのは、30年?いやいや、もう40年、50年前の話ですよ。 現実がフィクションに追いついてしまった現代だからこそ、面白さがいっそう際立ってます。“ありきたり”の原型となった作品、発掘さればかりの原石、カットされたばかりの宝石なんです。手垢はついていないし、輝きは目がつぶれんばかりです。 最後の20ページなど、ぼくは半分過呼吸になりながら読んでました。 サイバーダイン社に乗り込んだダイソンみたいな感じで。 ひっひっふー、ひっひっふー。 カチッ…ちゅどおおおおおおおおおおおおん。 もはや、大人の事情があまりに多すぎて、再度の映画化、原作どおりの映画化は100%不可能でしょう。しかし、仮に映画化されたとしたら、確実に世界興行収入10億ドルは堅い! 今後、二度と現れることのない、至高のアクションエンターテイメント小説です。 | ||||
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この本を読んだのはもう20年ほど前、まだ中学生だったころですが、以来すっかりSFというジャンルにドップリはまるきっかけになりました。もともとは当時、シュワルツェネッガー主演での映画化の話を聞いて手に取った本でしたが、読んでみて、まるでシュワルツェネッガーとは似ても似つかない軟弱で弱弱しい主人公に驚いたのを覚えています(その後、やっとのことでレンタルビデオで借りるだけのお金をためて見た映画版にすっかり失望させられましたけど)。この小説のラストシーンは(後付ながら)いろんな意味で現代社会のメタファーになっていて、今ではまず書くことが出来ないシーンでもあり、そして弱弱しい主人公が巨大な資本体制を自らの血を持って破壊するという最高のエンディングだと思います。あとこのレビュワーの中に明らかに読んでないのに書いている人がいますが、この小説はあくまで「ザ・ランニングマン」であり、劇場版「バトルランナー」の映画小説ではないです。いずれにせよ、ぜひご一読をオススメします。 | ||||
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シュワルツネッガーを主役に抜擢し、ヒーロー像を見いだそうとした映画の 脚本と違い、キングの原作は少しダークなイメージを背負っている。 そう言う意味では原題の「ランニング マン」という方が小説の内容にはピ ッタリくるだろう。 主人公ベンリチャーズには競技に参加しなければならない理由があった。 そして、処刑人のみならず、通報者の目からも逃げ続けた末の彼の選択は? | ||||
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1972年キングが描いた21世紀は、絶望の窒息地獄だった。2025年最大の 贅沢とは?安全な呼吸だった。いよいよ大気汚染は致命的となり。人々は ノーズフィルターなしでは、たちまち喘息・肺疾患となり。「天気予報の次は、 本日の公害指数のお知らせ…」フリーテレビによる愚民化政策、プロパガンダ。 致命的な社会矛盾を前にマスコミはその機能を失い。無知蒙昧どもに 「殺人ショー」をタレ流す。大衆不満の矛先をそらす道化に成り下がる。 知恵の光・図書館は、日本の大学みたいIDカードで貧民しめだしだってさ。 放射能な工場員だった主人公も、400万人の失業者に仲間入り。このままじゃ 俺もヨメのポン引きに成り下っちまう。娘の薬代もママナラねえ。一攫千金TV 番組、デスレース「ランニングマン」しか望みはねぇ…背景物語も絶望的だが。 100→0章へ逆るカウントダウン章割が、より恐怖感を煽る。映画と違い原作 では、リミット30日間のマラソンレースだ。『逃亡者』リチャード・キンブルな ノリか。まるで読者の自分まで、時効待ちの殺人犯になった気分。あと15年で 俺は偽名を捨て、病院も定職も手に入る。隣人を疑わず、ポリや警備員にビビら なくて済むんだ。恐るべしキングマジック! PS●もっとリアルに科学的にビビりたい人→1962『沈黙の春 (新潮文庫)』/1996『奪われし未来』翔泳社 ●同じ世界観をシュワちゃんで→『トータル・リコール [DVD]・トータル・リコール (ディック短篇傑作選)』(ディック/マイノリティ・リポート収録 ●この絶望的なSF世界観が、現実に近づきつつある?→ ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) | ||||
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ショーシャンクやグリーンマイルでキングに触れた方も少なくないかと思う。もちろんキャリーを原点とする日常に潜む恐怖こそキング文学だと主張する方も多いだろう。しかしこのバトルランナーは上記いずれの路線にも当てはまらない、実にスピード感のあるSFである。バックマン名義で書き下ろした一連のシリーズの中では、間違いなくこの作品が一番面白い。ギブスン的なサイバーパンクテイストを無理矢理付け加えた映画版があまりにもファンを失望させる内容だっただけに、展開も設定も、映画と全く異なると聞いただけで、多くのファンはより一層期待が高まるだろう。その期待を裏切らない、文句なしの傑作である。 | ||||
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