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幻影の書
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幻影の書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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「あの本読みまし」で紹介され読みました。柴田元幸氏の丁寧な訳は素晴らしかった。 | ||||
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にずっと浸ってしまいます。 | ||||
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主人公デイヴィッドは結婚十年目にして、妻ヘレンとわが子二人を飛行機事故で亡くす。 職場を放棄し、知人との関りを断ち、己一人の生活に閉じこもる中で出会う一篇の映画。 その映画の主演俳優ヘクターに一片の可能性を見出し、デイヴィッドがヘクターに関する書物を出版することで物語は始まる。ある時期を境にヘクターが映画界から身を隠し、生死すら不明なまま数十年が経過していること、そのヘクターの近況を知らせる手紙が突如デイヴィッドのもとを訪れ・・・。 デイヴィッドからヘレンへ、ヘクターから、ノーラから、フリーダから、マーティンから、アルマから。幾重にも重なる贖罪の連鎖の中で、いつしかデイヴィッドの心境にも変化が訪れ・・・。 ノルウェイの森に代表されるような人格形成期の鋭利で純粋な青春期の喪失に比べ、人格が完成した後の壮年期の喪失は鈍く、それ故に徐々に人生を蝕む種類のものなのかもしれません。また、自己が確立しているが故の救済の困難さというものはあるのではないかとも思います。ただ、それであってもそうしたものはありうるのではないかと考えさせてくれる、素晴らしい一冊でした。 ポールオースターの作品は幻影の書が初読のため、本書が同氏の最高傑作であるかどうかの判断はつきかねますが・・・。抜群に面白いです。類まれなストーリーテリングというのも頷ける傑作。 | ||||
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世界中に多くのファンを持つアメリカ文学界の異才オースターが2002年に発表し本国で最高傑作と絶賛された注目の話題作です。本書は著者が愛する映画の世界をモチーフに書かれたとあって細部にこだわりが見られる誠に気迫のこもった力作になっていると思います。主人公デイヴィッド・ジンマーは愛する妻と子供二人の家族を飛行機事故で失い傷心の日々を送っていたが、偶然ある喜劇映画を見たことで笑い心を奪われ魅力の虜となって、絶望から脱却し再び生きる意味を見出す。彼は謎の失踪を遂げた伝説の映画監督へクター・マンの作品を探して世界を駆け抜け一冊の本を執筆する。やがてへクターの妻と名乗る女性から一通の手紙が届き、それを契機に彼の運命は大きく変転する事となる。 私が読んで心に残った3つの部分を紹介しますと、最初がデイヴィッドとアルマが出逢って言い争い殺し合いの一歩手前まで行く程ぶつかり合うシーンの強烈な迫力と優しく労わり合う愛に昇華する過程の美しさ、次に二転三転して全く予想のつかないヘクターの波乱万丈の人生模様の面白さ、最後にへクターの未発表の映画フィルム「マーティン・フロストの内なる生」の哲学的なストーリーの謎がとても興味深かったです。本書には初期のニューヨーク3部作に見られた曖昧な迷宮性といった物は失くなり、物語性がより具体的で明確になった著者の作風の変化を感じます。しかし、これは著者の芸風で変えようがないのかも知れませんが、残念ながら登場人物達が必ず悲劇に終わる運命に見舞われるストーリーからは真の感動が生まれないと思います。情熱で理性を忘れて愛し合う時もあるのに終局は冷静に永遠の別れを選択したり、劇中劇では恋人同士の幸せさえも困惑の対象にしか感じ得ない、いわば不幸せが必然なのだという運命論には到底肯けません。私はこの悲劇性から脱却した時にこそ著者の真の最高傑作が生まれるのではないかと考えております。 | ||||
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全く心が重くなる一冊。人生が重く感じられる物語。飛行機事故で妻子を亡くし、人生のどん底に喘ぐ主人公のデビット・ジンマーは、ふとした事で無名の喜劇俳優であるヘクター・マンの声無き演技に魅せられ、彼の映画に関する唯一無二となる本を書く。それから11年後、ある一通の手紙を機に、彼の若くしての失踪とその謎に満ちた"音なき"生涯にのめり込んでしまう。 ストーリーテラーとしてのオースターの手腕は実に見事で、柴田氏が言うように、この一冊はその次元をさらに高めてる。ハリウッドやSEX産業と言った通俗的な素材もこの作品のメインテーマである自己省察に鮮やかな彩りを与えてる。『ミスター・ノーバディ』や『マーチン・フロストの内なる生』といったヘクターが生み出す作品は、彼の内なる物語として自分の人生と折り重なる。特に後者は、実際に映画化された程に熟成度が高い。 ヘクターの謎に満ちた生涯の中には、彼と遭遇し、彼に惹かれる女性たちの物語が彼の人生に織り込まれ、彼の悲観で悲運な生涯に羨ましい程の贅沢な限りの彩りを添える。彼の自己否定と謎に満ちた生涯を伝記化しようとするアルマ。それを何とか阻止しようとする妻のフリーダとのミステリアスな確執は後半の大きな見所だろう。 ヘクターの最初の婚約者である若き女優のドローレンスと彼の同棲相手であるブリジットとの三角関係は、最悪の結末を迎え、ドローレンスはブリジットを銃殺してしまう。彼は敢えてブリジット殺害の共犯者となり、失踪する。その後、ブリジットの妹であるノーラと出会い、無謀にも彼は彼女に惹かれ、彼女は皮肉にも彼を求愛してしまう。 ヘクターはその後も逃亡を続け、資産家の令嬢である妻のフリーダと共に、広大な農場に移り住む。フリーダの要求に折れ、破棄を前提として、彼は14本の映画を創りながら余生を過ごす。アルマが描いた伝記によって、ヘクターの謎が生涯が次第に明らかになる。彼に折り重なった物語が次々と剥ぎ取られていくは様は、実にミステリアスで感動的でもある。彼は様々な女性の寵愛から自分を逸らそうとするが、ブリジット殺害の十字架を背負い続けるには、愛は重荷なのだ。 そのアルマもまた、ヘクターに翻弄された女性の一人。フリーダが絶命寸前のヘクターを窒息死させると、アルマもフリーダを突き飛ばして死に至らしめ、彼女も死を選択する。彼を寵愛した女たちが次々と、その愛を折り重ねるかの如く死んでいくシーンは実に美しい。 アルマが描き上げる筈だった『ヘクター自伝』は、フリーダの愛に阻まれ焼かれてしまうが、デビットとヘクターの接点を見いだし、デビットを絶望の淵から救い出した。アルマを愛したデビットは彼女の意志を受け継ぎ、この『幻影の書』を完成させる。全く華麗過ぎるそして悲し過ぎるヘクターマンの生涯である。 | ||||
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スゴイ。これに尽きます。圧倒されました。絶対読むべきです、! | ||||
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交わる可能性の無い男達が、ある日偶然に接点を持ち始めます。 男は二人とも心の奥の深いところにキズを追っています。 特に古い方の男はすごい人生を送りました。 愛する人を失い、各地を彷徨い、辿りついた場所でやっと安心します。 ポール・オースターらしい作品です。 いろんな要素が絡み合い、偶然なんだけれど必然のように進みます。 いつも通り、柴田元幸さんの訳がぴたりとはまります。 | ||||
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ほとんどP・オ-スターの本を読んでいますが、この1冊も深く感動します。 | ||||
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読み終わった後、長い夢から覚めた感じがした。 その感じは、『ノルウェイの森』の読後感に似ていた。 何となく似ているところ、ありませんか? (例えば、主人公が飛行機が苦手なところとか...) | ||||
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アメリカの現代小説は、食わず嫌いでした。若いころにアーサーヘイリーは幾つか読みましたがすっかりのご無沙汰でした。 書評欄であまりにも好評だったので購入して読み始めたところをその質量のボリューム感に圧倒されました。 評者は読むスピードは相当と自負していますが、この小説を読み終えるのに丸5日かかりました。 読むのに難渋したのではなく文章表現が繊細で、また訳もこなれていて十分に味わいながら読んだからです。家族を飛行機事故で失った大学教授が、ふとしたことから無声映画の俳優の失踪にかかわり、幻影のようなストーリーを見て行くのです。 そして最後は、締めくくりの悲劇が。 そしてそれを超克してゆくだろうという期待感を読者に持たせて終わります。 なかなか深い小説で、少し敷居が高いと最初は感じましたが、読了した後は充実感で心が満たされました。 小説でこのような思いを持ったのは久方振りでした。 | ||||
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本書の評価にストーリーテリングの巧みさが挙げられていますが、読者をぐいぐい引っ張っていく、というよりは、様々な対比、劇中劇、時間/空間の移動などなどの技巧が、読者をストレスなく次のステージへ連れて行ってくれる、という感じでしょうか。 小説というのはいろんな読み方、楽しみ方ができるもののほうがおもしろいですよね。本書は本の話であり、映画の話であり、絶望の話であり、回復の話であり、孤独の話であり、関係の話であり、現実にありえる話であり、幻影でしかない話であり・・・。タネも仕掛けも十分な、それでいて騙された感のないイリュージョン。 オースターの最高傑作かどうかは読み手の趣味でしょうが、傑作であることには間違いなく、なんといっても最後の1行には不覚にも(?)涙してしまいそうでした。 | ||||
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ポール・オースターは長く著名なのにさほど読んでいない。だが、オーソドックスに面白い純文学を探している過程で『ムーン・パレス』を発見し、そのストーリーテリングに感銘し、著者の新たな代表作と名高い本作を手にとった。結論からいうと、僕はこの小説のラストに救われた。〜著者の奔放な創造性が見事なストーリー・テリングによって語られ、最後まで創造力は枯渇することなく面白い。そして、その過程で語られる主人公の孤独と絶望。そこからの再生のテーマを本作は見事に具象化している。ネタバレは避けたいので内容には触れないが、ラストが近づくにつれポール・オースターのストーリテリングはどんでん返しのように希望が断たれてゆくある登場人物の行為を描く。そして主人公と恋に落ちた女性は命を自ら立つ。だが、そこからの再生への更なるどんでん返しのパワフルさは圧巻だ。かなり疲れている時に読んだためもあるが、ラストの希望は僕の胸にせまり、爽やかな一陣の風に吹かれたように人生を肯定された。孤独とそこからの再生を物語る本作をぜひ多くの人に一読をお勧めする。 | ||||
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最愛の妻子を飛行機事故で失い,どうしようもなく圧倒的なまでの絶望感の中にあった「私」を救った一本の映画。 それは,ほぼ60年前から消息不明で誰もが死んだものと思っているサイレント映画俳優兼監督ヘクター・マンの短編喜劇。 実はまだどん底まで墜ちていないことを悟らせてくれたこの喜劇俳優の作品が,多額の保険金と損害金によって金と時間だけはいくらでもあった「私」の研究対象となる。 とにかくやることが見つかった「私」にとって重要なことは,やり続けること,最後までやりとおすこと。 これは確かにそのとおりだと思う。 絶望感にうちのめされると何もしたくなくなるものだが,何もしないでいると余計に辛さが深くなる一方だ。仕事でも何でも良いからとにかく何かに取り組む。一心不乱に取り組む。これが絶望感から立ち直る唯一の方法なのかも知れない。 「私」はついにヘクター・マンのサイレント映画についての詳細な研究本を完成させ世に出す。 そんな私のもとに届いた一通の手紙。 それは,死んだと思っていたヘクター・マンからの招待状だった。 本作の素晴らしさは,「私」自身の再生の物語と,ヘクター・マンの再生の物語が非常にうまく融合されているのみに止まらず,ヘクター・マンが制作した映画のストーリーまでが全体の物語と融合するという三重構造になっていて,それがぐいぐいと作を読まずにおれない面白さになっている点にあると思います。 オースターの作品は,ここ最近読んでなかったのですが,久しぶりに他の作品も読んでみようかと思わせる充実した作品でした。 | ||||
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オースターの小説は個人的嗜好からすると初期作品のほうが好みだと思い、新刊出版ごとに飛びつくのはとうに止めていたので、この作品は最近はじめて読みました。 演技はしても声を聞かせない無声映画の俳優としてトーキーの誕生とともに姿を消す男。死後出版されるはずの回想録を生前に切り売りしなければならなかったナポレオン時代の実在の作家。他人の観賞に供する意図のなく製作された映画の細かな内容説明。これらすべてを含む、出版の希望を断たれた書きかけの伝記--モチーフというにはリアリティありすぎるこれらのエピソードが繰り返され、まさに、森の中で誰にも聞かれず木が倒れたかのように人が傷を負い、そこからの昇華を求めて苦悩する姿が描かれます。 出口がない、のではない。この出口は通っていい出口ではない、と判断して、自らどんどん出口をふさいでゆくような生き方をする登場人物たち。 オースターの他の最近作品ではそうした人物像に十分共感できずにいたのですが、この作品のこれでもか、というような圧倒的な状況の積み重ねの前には、その違和感も消えてしまいます。かわりに残ったのは、出口を塞いだ結果すべてが幻影となってしまう、そんな濃密なリアリティも存在するんだ、という深い感懐です。傑作でした。 | ||||
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「幻影の書」(ポール・オースター:柴田元幸 訳)を読んだ。「幽霊たち」以来20年ぶりに読むP・オースターなので、すごく硬質で尖鋭的なものを想定していた。が、どちらかというとドロリとした質感に違和感を覚える。フリーダの妄執の本質を私は読み取れずにいるが、ものすごく面白い物語である。 | ||||
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次のページで何が起こるのか気になって、一気に読めました。 著書の過去の作品によくあった、内省的な方向へは進まず(そこがこの著者の良さなのでしょうが)、 孤独、静謐さを保ちながら実際的な物語が展開していきます。 ちゃんとしたオチも与えられて、単純に物語としてはオースターの最高の物だと思います。 | ||||
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本書の後半に出てくる「The Inner Life of Martin Frost」は本書執筆後に、オースター自身による監督で映画化されている。(米国でDVDが出ているほか、シナリオも出版済。)映画のストーリー自体は本書で紹介されている内容が前半でその後に(本書では触れられていない)後半のストーリーが続いているが、著者お得意の「書くこと」を巡る素敵なおとぎ話に纏まっていた。 このMartin Frostを巡る物語は当初から短編映画シナリオとして執筆されており、実は本書の創作よりも歴史は古い。オースターは複数のアイデアを何年も練りながら作品を熟成させる作家だが、本書の場合は最初にある程度完成されていたMartin Frostの物語をリサイクルしながら後半が仕立てられているため、少しその接続部の溶接箇所にささくれがあったように思う。素敵な話ではあるのだが、この小説内に別ストーリーとして挿入させるには、少し冗長な気がするのだ。(そこが気になったので星一つを減らしました。) 本書は「読むこと」「書くこと」に対する愛情を一貫して書き続けたオースターが、90年代以来深く関わってきた「映画」への愛情を軸に据えて書いたおとぎ話です。そういう意味では、オースターが本書以降も「読むこと」「書くこと」に関する作品を書き続けていることを考えると、「代表作」とは言い難い作品ではあります。なので私も「最高傑作」とこの小説を評するのには賛成ではありませんが、よくできた小説であることには変わりありません。 | ||||
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柴田さんの訳を一語一語かみしめるように読んでいきました。 どんどんのめりこみ、あっという間にラストへ。 すばらしい装幀とタイトルがこの本をあまりにも的確にあらわしています。 読後、知らないうちに涙が……。 複数のカップルが幾重にも交差しあい、まるで万華鏡のように鮮やかにも哀しく展開していきます。 精緻をきわめたストーリー・テリング。ヘクターという人物の彫像のような見事な立体感。 | ||||
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久しぶりのポール・オースターの新作ということで、読んでみた。文章が端的で、引き込まれる勢いを感じる。悲しくても、面白くても表情に出さない文章が、悲しませ、笑わせる。最高傑作との評価もある作品で、前半から、意味もつかせぬ面白さでぐいぐいと読者を引き込んでいくのは流石だった。 ただ、その芸術性やオチをつけようとしすぎた感じがあって、ものすごく面白かったけれど、最後の感動がもう一つだった。絶望から救ってくれた消息不明のヘクターに出会うところまでは完全と思うのだが、その後の、ヘクターに関わるすべての人々の悲劇は、もし、僕が主人公だったら、立ち直りかけた自分が再度地獄の底へ引き落とされて、絶望に打ちひしがれるのではないか?という疑問が残るのだ。またしても最愛の人を失ったという絶望に。 その点だけが心残りで、評価を4にした理由である。たしかに、今までの作品の中でも、最高に面白い部類に属するが、まだ、もう一歩高みへ上り詰めて欲しい作家である。 読み終えることがもったいなく思える、時間を忘れる本である。。 | ||||
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久しぶりにオースターの新刊が出たので、早速読んでみた。この本の評判は聞いていたんだけど、翻訳されるまで結構時間がかかっていたので、楽しみにしていた。 評判どおり、今までのオースターの作品の中でも一番、面白かった。面白かったという表現では、足りないな、感動するぐらい美しい小説だった。 あまりにも、感動したので、読み終えたくなくなり、速読派の自分なのに、何日もかけてゆっくり読んでしまった。 無声映画時代の俳優とそれを題材にした本を書いた大学教授の二人の人生をうまく交錯させて、人生の喪失感を無類のストーリーテリングで読ませる。 ラストも胸が詰まった。 いい小説だった。 『マーティン・フロストの内なる生』っていう映画は見てみたい。 | ||||
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