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刈りたての干草の香り
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刈りたての干草の香りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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モンスターが登場するへんてこりんなミステリーで、状線もきっちりとはってあり破綻しないで最後まで読まされた。 ジョン・ブラックバーンの小説は尋常でなく面白いのだが、読後まったく話を思い出せないのはどうしたことか。 映画化された、最高傑作の誉れ高い「nothing but the night]を出してほしいと切望する。 | ||||
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モダンホラーの傑作といえましょう。意外な人物が犯人でした。 30年前に読んだ「薔薇の環」も病める科学者が出て来て、サスペンスに富む作品でした。 この作品映画化されてないのでしょうか。 いかにも,英国サスペンス、恐怖,ミステリー、活劇で、ヒットすると思うのですが・・・ | ||||
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隠れた名作と期待して読みましたが、今一つの面白さでした。 マイナス面は、 ・登場人物はいずれも書き込み不足で個性が感じられないこと ・(ネタバレになるので遠まわしに書くと)主人公たちが対策を取る脅威と、遭難した船乗りを襲う脅威が微妙にずれているため、サスペンスを損なっている ・問題の解決策があまりにあっけなく、解決につながることへの説得が少ない(うその理屈でもすじが通るような説明を求めたいもの) などです。 アイデア自体は嫌いでないので、他の作品を読んでも良いと思いますが、この作品はお勧めできません。 | ||||
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いろんな楽しさが詰まったトンデモ本です(笑) 題名が良いですね〜(笑) | ||||
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「マタンゴ最後の逆襲」を読み終えた直後でしたが、最後の…どころか思わぬところに伏兵が潜んでいたという感じ。同時期の、なんというシンクロニシティな出版タイミング?! もっとも本書の原書の出版は「最後の逆襲」に先立つこと50年、映画「マタンゴ」よりも5年も先だ。思わぬところでブラックバーンのジャンル・ミックス作家としての先駆性を証明したかたちです。突然変異体の核がマズラというのが怪獣の名前っぽいなと感じるせいか、大人向けのウルトラQという観もあり。 同時代で、ブラックバーンな香りのある、ナイジェル・ニールの「原子人間」や「怪獣ウラン」を映画化したハマーが原作にとりあげなかったのが不思議です。 | ||||
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論創海外ミステリ2度目の登場となるモダン・ホラーの先駆者ブラックバーンの瞠目すべき傑作処女長編小説です。本書で著者の邦訳は5冊目となりますが、これだけの作家がどうしてこれまで日本でブレイクしなったのかを考えると、スティーヴン・キングが台頭してホラー小説の一大ブームを呼ぶ前であった事、作風がSF・ホラー・スパイ物等の要素が贅沢に盛り込まれたクロス・ジャンル小説であったのが逆に裏目に出て時代に先行し過ぎて受け入れられなかった為かと思われます。本書を読んで著者はもっと評価されて良い作家であるとの感を強く持ちました。 時に1950年代終盤、ソ連が自国領土を広い範囲で封鎖し始める。人工衛星の実験の為なのか?英国情報局長カーク将軍が調査を進め判明したのは疫病発生の事実だった。やがて未知の恐るべき細菌が確認され、そこには何と旧ナチス・ドイツに遡る陰謀が秘められていたのだった。細菌は人間に取り憑いておぞましいモンスターに変貌させ、世界中に蔓延して猛威を揮う危険を孕んでいるという緊迫感あふれるストーリーで、とても映画向きの素材だと思います。感心させられたのは人間の心情が巧みに描写されている点で、戦争の暗い影響を受けて陰影を含んだカーク将軍の非情な行動、生物学研究員トニーと妻マーシャの必死の夫婦愛、悪玉の狂信的人物の哄笑と、それぞれ強いインパクトがあります。更に本書は前半にさりげなく伏線が張られており、ミステリーの興味も味わえます。唯一気になった所は、この病気が女性にしか発病しないという救いを持たせている点で、男達を動き易くして少し危機感を減じています。それでも総合的に見ると実に良く出来たお話で、絵空事でないリアリティーもあって、中だるみせずに一気読み出来る傑作だと思います。本書を読んで著者の既訳の旧作4冊も読み返したい気持ちが強く湧きました。これを機に著者が再評価される事を願うと共に、未訳作品の紹介も熱望致します。 | ||||
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