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裏切りの明日
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裏切りの明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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警察という権力の側にいるために、自らの欲望によって身を滅ぼす刑事の姿を描いた クライムノベル。 主人公である沢井は、暴力を憎み卑劣を憎む昔気質の刑事であった。しかしある事を きっかけとして、汚職に手をそめるようになる。 物語は製粉会社の社長とその幹部たち、会社をのっとろうとする株主。そこにつけこもう とする沢井や、社長の妾である料亭のおかみを軸に展開していく。 また株の取引をはじめ、会社をのっとるためのテクニック、手形の売買などもリアリティを もって描かれている。そういう意味で、この作品は犯罪小説だけでなく経済小説としても 読めるだろう。 「この作品で、私は、権力に腐食され、欲望に滅び去ってゆく一人の刑事を書こうと したが、彼を憎むことができなかった。」 と、著書が書いているように、私は主人公の行いは非難されるべきだと思いながらも たえず彼に感情移入をしながら本書を読んだ。 そして、主人公の心がくっせつすることになった出来事や、本作の最後の一行を読んだとき 男である私はなんともいえない気持ちになったのである。 | ||||
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