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柳生忍法帖



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柳生忍法帖の評価: 4.64/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(5pt)

雪国会津の大スペクタクル、(大賞賛)嘘をつき通すとてつもないエネルギー

柳生十兵衛、沢庵禅師、そして仇討ちに心燃える7人の美女を迎え撃つ
不死身の怪老人。舞台は雪深い会津の町である。
ここに怪僧天海大僧正も絡んでいよいよ話は佳境に入る。
あまり感情移入すると体に悪いので、時々休憩しながら読まれよ。

しかしまあ(単純感嘆接続)
山田風太郎の嘘をつき通すとてつもないエネルギーは、すさまじい。
嘘とはもちろん小説のことだが、僕など一つ嘘をつくと
それを糊塗するために次々と違う嘘をつかなければならない羽目になり
破綻してしまうが、風太郎翁の嘘は破綻しないのである。
破綻しそうになってもストーリーに引っ張られて小さな破綻は見逃したくなるのである。

おそるべし、風太郎幻術
柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)より
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No.15:
(5pt)

サービス精神旺盛That's エンターテインメント作家、山田風太郎

サービス精神が誰よりも旺盛なThat's エンターテインメント作家、山田風太郎が
その持てる技の限りを繰り出した忍法小説である。
主人公は柳生十兵衛、その十兵衛に鍛えられる7人の美女。彼女たちの目的は、
父や夫を惨殺下、悪逆非道の男達、会津七本槍を殺し仇を討つことであった。
十兵衛が、美女たちに授けた奇想天外でエロティックな忍法とは。

文章途中に堪らず顔を出してしまう風太郎翁がたのしい。
「いわば公儀隠密とは、カーゲーベー(KGB)みたいなもので」
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.14:
(5pt)

忍者ってだけでもう、おもしろいに決まってるじゃないですか

「忍者」に対する見方が変わります。
人間であるのに人間のものではない術を使う。
しかもその現実離れした術から逆算するに、忍者に生まれついた時から想像を絶する苦労、まさに死と紙一重で会得したであろう忍術。
忍者は生まれた時からその一生を術のためだけに生きてきたと言っていい。
その術を使う瞬間以外はずっと潜んで常に歴史の陰で術を磨いている。
相当な忍耐力だろう。
だから忍法を使う瞬間が異様に輝く。この時のために生きてきたようなものだから。
そして使う瞬間はどちらかが死ぬ時に等しい。
究極まで磨き上げた術もお互いの勝負ではどちらかが生き残り、どちらかは死ぬ。

こいうった忍者の生き方だけでももう充分にロマンだし興味を惹かれる。

もちろん山田風太郎の作品の楽しさは、忍者だけではなく、(むしろ忍者は私の個人的好みというだけで)
歴史、戦術、ファンタジーとそれぞれの分野の小説を読んでいるかのような深みもある。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.13:
(4pt)

十兵衛様、格好よすぎ!

会津藩、加藤氏の改易と家来堀主水との対立の史実を元に、領主に撃たれた従臣たちの家族(女7人)が、柳生十兵衛や沢庵和尚の力をかりて恐ろしき武芸の使い手たちに復讐をするという物語。

山田風太郎ワールド炸裂です。

とにかく自らの手で復讐を遂げんとする、女たちを見守る十兵衛の格好いい事。そして沢庵和尚や天界上人他の歴史上の人物もいい味だしています。

その他、敵たちの業のすごさと、それをとりまく登場人物、一級の娯楽作品です。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.12:
(5pt)

時代小説嫌いにこそ!

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やっぱり風太郎さんの作品は他の時代物、任侠物とは一味違う。

そう感じさせてやまない忍法帖シリーズの一つです。

普段時代物の小説を食わず嫌いしてきた人たちに是非とも読んでみてもらいたいくらいなんですが。

時代小説という枠から飛び出したような、本当にいい意味で、ライトな小説。

サクッと読めてしまうのも、風太郎さんの小説のマジックかと。

また今回の柳生十兵衛やその他大勢のキャラはもろもろキャラが立っていて、厭きさせない展開や話の筋も本当にまねのできないおもしろさです!

上下巻セットで買っても間違いはない、はず!
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.11:
(5pt)

文句無しです!!

読み終わった瞬間深いため息が出ました。自覚はなくともずぅーっと緊張していたみたいです。とっても不思議です。柳生忍法帖は。とてつもなく酷い仕打ちを受けているのを読んでいるのに泣く事はないのです。(私は涙腺が物凄く弱いです)そのかわり心臓をわしづかみされている様な気分になります!苦しいのに読むのを止めるなんてまったく選択肢になく、一気に読んでしまうのです!!十兵衛がすごくかっこ良い!堀の女性達の心がとっても解ります。男性にはもちろんですが女性にも読んでもらいたい作品です!!ヒーロー像が変わるかも(笑)
柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)より
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No.10:
(5pt)

相変わらずラストは泣きますよ。

シリーズ中、ボリュームに於いて最たる本書だが、そのテンションはラストまで衰える事無い。

十兵衛は「魔界転生」よりも本作の方が、確り血の通った人間として描かれています。

又、敵する会津七本槍も単に奇抜な術を弄するキャラでなく描かれている点も本書に深みを持たせている要因ではないでしょうか。

十兵衛が強いのは当たり前としても、その十兵衛が江戸に会津に常に窮地に追い遣られます。

十兵衛が此処で死ぬ訳は無いと判っていても此処までピンチに追い遣られると流石にどう凌ぐのか読者を魅了して止みません。

そして、状況打破する様は痛快其のものです。

シリーズ他作でも歴史的人物が多く登場していますが、本作では天海という歴史的にも更に妖しげな人物も登場し大きく係わります。

そして、お決まりのラストはシリーズ中ピカイチの余韻を残してくれます。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.9:
(5pt)

娯楽小説の最高峰

柳生十兵衛がとにかく強くてカッコいい。下巻の中盤、十兵衛と禅師・沢庵が絶体絶命の窮地に立たされ、敵が降伏を要求してくる場面があるのですが、それに対する十兵衛の台詞が素晴らしい。まさに漢(おとこ)の中の漢です。
敵味方のほとんどが死に絶えるパターンの多い忍法帖シリーズですが、この「柳生忍法帖」は異色ともいえる勧善懲悪ものです。その分、シリーズ初心者でも安心して読めるかもしれません。業界全体にネタぎれ感が漂う近年の少年漫画等よりも、遥かに完成度の高いエンターテインメントといえるでしょう。
柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)より
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No.8:
(5pt)

極上のフルコース

長篇小説の面白さがこれでもかというくらい詰まっている。
極上のフルコースを食べたような気分にさせてくれる一冊。
どれをとっても面白い風太郎作品の中でもさらに完成度が高い。
風太郎は日本最高の作家だと思います。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.7:
(5pt)

上巻以上に窮地の連続、十兵衛如何に切り抜けるか

一族を滅ぼされた七人の女たちの敵討ち、そしてそれを助ける柳生十兵衛、沢庵宗彭らの活躍を描いた物語の下巻。舞台を江戸から仇の領地に移します。
上巻で、直接の仇である七人の内、半数以上を討ち果たし、下巻早々に更に1人を討って、順調かと思われた敵討ちも、舞台を敵地に移し、敵の黒幕も参戦と、いよいよ困難になっていきます。
下巻前半では、女達を助ける沢庵配下の禅僧たちの壮烈なる戦いや、沢庵VS敵黒幕の心理戦がメインとなります。特に敵黒幕が沢庵を誘い出すために取った手段というのが、仇の殿様ですら眉をひそめるほど凄惨なもので、敵の悪逆非道ぶりがどんどん浮き彫りになってきます。
そして後半、いよいよ柳生十兵衛が敵城へ乗り込むのですが、まさしく絶体絶命の連続、次々に襲ってくる窮地をどうやって切り抜けていくのか、ハラハラドキドキし通しでした。
上巻でメインだった七人の女達の出番がかなり減ってしまっているのは残念ですが、前半の沢庵、およびその配下の禅僧たちの活躍や、敵黒幕の暗躍振りはそれを補って余りありますし、十兵衛が単身切り込んでからのストーリー展開は痛快の一言。まさに「胸のすく時代小説」と言えるでしょう。
柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)より
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No.6:
(5pt)

人間くさい柳生十兵衛が魅力的です

時は江戸時代、3代将軍家光の治世。暴虐なる主君に滅ぼされてしまった家臣の縁につながる7人の女たちが、父や夫の敵討ちをするというのが大まかなストーリー。
こう書いてしまうとありがちなストーリーが予想できますがさにあらず、テンポがとても軽快な上、物語の構成や、人物や情景の表現力が非常に巧みなので、一気に先へ先へと読み進めたくなってしまう魅力がある作品です。
表題の「柳生」とは柳生十兵衛、彼の役どころは、さして武芸に秀でているわけでもない女性達を鍛錬し、兵法を授け、本懐を遂げさせるために影から支えるというもの。柳生十兵衛といえば時代劇の一大スターですが、この作品内の十兵衛は、決して完全無敵のヒーローではなく、計略がうまくいかなかったり、敵の罠に落ちたり、指南対象であるはずの女性たちの色香に惑ったり、彼女たちの微妙な心が理解できず困惑したりと、非常に人間くさい人物として描かれています。そのことがまた、この人物に奥行きを与えており、より物語を楽しむことができました。
柳生十兵衛ばかりでなく、敵役の殿様、直接の仇である七人の家臣はもとより、沢庵和尚や千姫、南光坊天海といった時代劇にはおなじみの面々も山田風太郎先生独自のキャラクターが与えられており、皆とても強烈な個性をもって描かれています。むしろ主役格であるはずの七人の女性たちが影が薄くなってしまっているのが残念といえば残念ですが、物語そのものは非常に楽しめました。
某青年漫画誌に連載されている「Y十M」の原作であり、作画担当のせがわまさき氏のファンなので読み始めた作品ですが、そんなこととは関係なく面白い作品でした。漫画を読んで興味を覚えた方は、一読してみると良いでしょう。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.5:
(5pt)

剣戟の響きが聞こえてきそうです。

柳生十兵衛、沢庵和尚、千姫など、時代小説ファン/山風ファンにはおなじみの面々が、今作でも続々登場。
対する敵役も例によって強烈なキャラ目白押し。
加えて、この前篇は「なんで『忍法帖』?」と思っちゃうような、もろチャンバラ劇。
で、もうおもしろいったらありゃしない、のです。
そして、文字どおり剣が峰に立たされた女たちを助け、侠血の剣をふるう柳生十兵衛が、とにかくカッコいい。丁丁発止の闘いをたたみかけるような筆致で描き、一気に読ませるあたりは、さすがです。
それでも〃山風〃なので、残虐シーンやお約束のエロも盛り込まれ、ともするとじとーっとなりがちですが、そこらへんを、柳生十兵衛というキャラクターによって見事に救っているのも、実にうまいですね。
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No.4:
(5pt)

いよいよ作者の真骨頂が・・・

「これより会津」で、いざ、登場人物とともに読者も会津へ。ついに正体を現わした芦名衆の領袖、銅伯。
この不気味な老人と沢庵・十兵衛との心理戦、駆け引き、そして十兵衛と魔性の女・おゆらとの攻防--物語は、前篇とはうってかわった様相を帯び、これぞ忍法帖、という奇怪かつ妖気に満ちた展開を経て、漸く結末へ向けて収束します。とはいえ、〃忍法帖シリーズ〃の中では異色とも言える作品です(というか、正直なところ名前が『忍法帖』なだけという気もします)。時代劇っぽいテイストも個人的には大好きですが、好き嫌いは分かれるかもしれません。でも、これもまた第一級のエンターテインメントであることは間違いないです。あ、それと女性の方は特にご注意。この本を読むと、あなたは絶対、柳生十兵衛に恋してしまいます。
柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)より
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No.3:
(5pt)

さらなる敵が十兵衛を待つ!

花の江戸から雪の会津へ。
復讐行は一層過酷なものへとなる下巻。で、さらに敵が増えるんです(笑)。
(笑)
いや、笑っちゃうってもんです。あれだけ化け物みたいな敵を出しておいて
また増やすのかよ! 本気か風太郎! どうするんだ十兵衛!同じ十兵衛ものでは『魔界転生』のほうが有名ですが、いやはやおもしろさではぜんぜん引けを取らない今作。
この作品も期待を裏切らないことうけあいです。
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No.2:
(5pt)

すごい!

山田風太郎さんの作品を読むのは初めてだったけど、
久々に「読まずにはいられない」という作品に出会えました!
おもしろくて次が気になって仕事も手につかないほどでした。
わたしはまだ23歳ですが、充分楽しめました。
というよりもはまりました!
もっともっと色んな人に読んでもらいたいです。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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No.1:
(5pt)

面白い

文句無く面白い。 剣の達人柳生十兵衛が、夫や父を無常に殺された敵討ちの助太刀をするという話を聞くと良くある話である。敵の相手が例よって人間とは思えない技(髪の毛を自由に操れたり、動物と話ができたり)を持っているし、敵の殿様はサイコだし、とにかくハチャメチャなのである。あらすじを書くと荒唐無稽にしかならない話をグングン読む進めさせられてしまうのは、山風恐るべしというしかない。恐らく緩急の微妙な具合を心得ているからではないか、とんでもない技を使った活劇の次のページでは、歴史的な背景の記述で興奮をクールダウンさせてくれる。背景の話をしていると安心していると、いつのまにか次の活劇の世界に取り込まれているのだ。
柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)より
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