京都鞍馬殺人事件
評判
京都鞍馬殺人事件の評価:
4.75/5点 レビュー 4件。 - ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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京都鞍馬殺人事件の評価:
4.75/5点 レビュー 4件。 - ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
日舞の名門・桜木流の家元夫人が鞍馬の地で毒死したのに続いて、病床で入院中の家元が密室状況にある病室で謎の死を遂げる。京都・伏見のマンションに越して来たキャサリンは家元後継者の座を狙った連続殺人と見て桜木流に入門し踊りを習いながら誠にえげつない真犯人の正体と巧緻なトリックの解明に挑むのだった。
著者が楽しんで書かれる名探偵キャサリン嬢の「変な日本語」の3連発はぜひ記憶に留めたいので紹介しますと、×「火事を見るよりあきらか」→〇「火を見るよりあきらか」、×「細工はルンルン」→〇「細工はりゅうりゅう」、×「日常のティタイム」→〇「日常茶飯事」と今でも十分に愉快ですよね。今回はキャサリン嬢が若手人気歌舞伎役者の片岡秀三郎と仲良くなって頻繁に会うものだから、相棒の大学助教授の浜口一郎が焼き餅を焼いてすねたり悩んだりと、著者は二人の恋愛感情についてちょっとだけ踏み込んで描かれていますね。読者も少し心配させられましたが、でもまあ結局はキャサリンの(お気に入りの言葉でもある)「ダイジョーブ」で良かったですね。さて、肝心の連続殺人ミステリーとしては今回も短い作品なのに死者が四人と、本当に家元後継者の座を得る為ならとことん殺る犯人のえげつなさを感じましたね。また稀代のトリックメーカーである著者の技が冴えて、目玉となる「密室」と「アリバイ」の2つの謎解きを堪能できて大満足でしたね。唯、褒めてばかりなのもつまらないですので、幾つか突っ込み所を書きますが、1)犯人の残した手掛かりが無警戒に過ぎる、2)病院で血が飛び散ったのが決め手となるのはあまりに出来過ぎ、3)ナンバープレートのトリックは良いのですが、こんなに上手く行くのは不自然で無理がありますね、4)冒頭の自動販売機の下りはやや作為的で意図が不十分なのと、この事についてもっと早く関係者に訊問したら事件は早期解決したのでは?と思いますね。そして今回も痛感したのは、京都警察の狩矢警部と橋口警部補があまりにも無能に思えて難しい問題は全てキャサリンに頼り切りなのが情けない気もしましたので、「もし西村京太郎氏の十津川警部だったらこれぐらいの謎はあっさり解決するぞ!」と文句の一つも言いたくなりましたね。