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宵山万華鏡
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宵山万華鏡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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明るさと怖さの絶妙なブレンド。 二つの森見世界が同時に楽しめる一冊。 | ||||
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短編だけど所々繋がっている。 「夜は短し歩けよ乙女」を知っていると 面白さがより感じられる所がある。 | ||||
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京都祇園祭宵山の一日を綴る連作短編集。 第二話三話は笑えます。他は奇々怪々の不思議な心地よい物語。(ホラーではない) これを読んだら『聖なる怠け者の冒険』を読んでください。それがベストのように思えます | ||||
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最近、再読したのでレビュー。連作短編の詰め合わせだが、話ごとにテンションが乱高下しすぎていて、著者の作品でも評価がわかれそうな一品。だが、自分は凄く好き。特に嘘を扱ったハチャメチャに高テンションな真ん中の短編は最高だった。有頂天家族などの森見ワールド全開な作品の系譜を思わせる。一度読んでみて、どの話が気にいるか試して欲しい。 | ||||
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楽しかった。おもしろい。世界に引き込まれる。一見不気味なようで楽しい世界。 | ||||
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たまに読み返す程度に「きつねのはなし」が好きです。 あの怖さを味わえないかなと思い購入。 底知れなさはあるものの、全体的にわちゃわちゃ、ほんわかしてる印象。 ストーリーは祇園祭「宵山」を舞台にしたオムニバス。 読みやすいと思うので、時間あるとき一気読みするのがおすすめです。 | ||||
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面白くなくて途中で読むのをやめてしまいました。 | ||||
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”夜は短し”の後日譚みたいなバカっぽい話と、美しくてちょっと怖い話、いろんな視点から6話。 御池や烏丸の古い小さいビルの並ぶ街、ちょっと意匠の凝ったビルの独特な雰囲気、 祇園祭の迷いそうな混雑、ミステリアスな古道具屋や画廊、烏丸の地下道の寂しい感じ 夜の京都にほわっと町の灯りが浮かぶようで、それでいてバカ炸裂な大学生活ストーリーもあって 京都のリズミカルな地名と相まってなんとも良い味。 とぼけながら壮大なプロジェクトで友達を偽宵山でもてなす乙川さんええなあと思ったけどナニモノ?! | ||||
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三回繰り返し読んだ。迷子と神隠しは、自分のテーマなので心地よかった。祭りの描写、自分の妄想を形にせずに入られない、表現者たちの喜怒哀楽も、エネルギーにあふれていた。 | ||||
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知人に勧められて読みました。『夜は短し歩けよ乙女』で有名な森見登美彦さんの連作短編集(全6編)です。連作なので話が繋がっています。 以下、一編ずつ読んでいく際に感じたことを書きます。 『宵山姉妹』 京都市三条烏丸のバレエ教室に通う2人の姉妹の妹視点で進む話です。本編は、以降の短編全てに関わってくる、言わば伏線張りの【起】パートに当たります。あまりに重要なので、私は後の短編で気になる度に読み返しました。 お祭りという楽しい場所であっても、子供の目線で眺めるとそれは恐ろしい場所になる、というのがとてもリアルに書かれています。ようするに怖い話です。 『宵山金魚』 乙川という最重要人物が登場し、物語が動き始める【承】パートです。こういう破天荒キャラクターを書かせたら著者の右に出る者はいないですね。単純にテンポよく読めて心地良い話です。 あと、とりあえず奥州斎川孫太郎虫というパワーワードが印象に残ります。気になっても画像検索はおすすめしません。 『宵山劇場』 金魚劇の裏側。前編のネタばらしパートです。ここで終わってもいいくらい綺麗にオチをつけてしまっているので、個人的には「ここで【結】が来てしまっていいのだろうか?【転】はないの?」と肩透かしを食らいました。 しかし、ページ数を見れば全然終わっていない。むしろ、この編が本作のターニングポイントになっています。 『宵山回廊』 宵山に関する物語の本質が初めて明らかになる【転】パートです。私はもうここからページをめくる手が止まらなくなりました。おそらく多くの読み手が予期していなかった展開に驚くこと間違いなしです。 正直この直前まではプロットが唐突で少し読みにくいなあと感じていたのですが、ここを読んで評価が一気に上がりました。 『宵山迷宮』 宵山回廊を画商の柳さんから眺めた話です。【転】パートは混迷を極め、いよいよ目が離せなくなります。著者も意識的にやっているのか、前半に比べて文章自体が読みやすく(単に夢中になっているからかもしれませんが)、ぐいぐい読めます。 ばらまかれた伏線や思わせぶりな場面が一気に回収され、すっきり読み終えることができます。 『宵山万華鏡』 表題作。最初の一編である宵山姉妹を姉視点で描いた【結】パートです。これまでの様々な場面を思い返しながら、主人公と共に宵山の奇妙を堪能しつつ、物語は終焉へと向かいます。 読み終えてみると、実に美しい構成の物語だという印象を持ちました。著者の作品は有名なものしか読んだことがありませんが、最高傑作と仰る方がいるのも頷ける出来でした。 ただ、前半の宵山劇場までがかなり読みにくいというか、物語の舳先がどこに向かっているのか見えにくい構成なので、そこでドロップアウトしてしまう人もいるのではと感じました。そのため星は4つです。 見たことのない世界観が好きな方、京都に住んだことのある方におすすめです。 | ||||
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面白かった。森見登美彦の世界にぐいぐい引き込まれて、読み終わった後も本の中の余韻が残っている。何度も読み直したくなる作品。 | ||||
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幻想的な雰囲気を期待してました。読後の感想としてはいたってフツーという感じです。話の繋がりもイマイチ中途半端。有頂天家族で森見作品のファンになり、独特の世界観にも抵抗はありませんが、本作はあまり好きにはなれませんでした。 | ||||
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京都生まれですが、実は祇園祭は宵々山(祇園祭の前々日の夜)までしか行ったことがなく、祭り当日の山鉾巡行も見たことがありません。というのは、森見氏ご本人もあとがきで書かれているように「暑いし、人が多いし、疲れるし、若い男女が険悪になるための条件はすべて揃っていると言ってもいい」ようなしんどい状況が毎年のことだからです。それでも祭り特有のわちゃわちゃした雰囲気や、どこからともなく聞こえてくる独特の祇園囃子には人を魅了するものがあり、不思議なお話の舞台にはうってつけだと思います。この連作集は森見氏の作品の中では「きつねのはなし」に一番作風が近いのではないでしょうか。ユーモラスな表現も多いですが、ふとした拍子にそれがひっくり返ると裏にちらりと闇の顔が見える、そのあたりの不気味さがたまりません。 最初の「宵山姉妹」は京都風情に満ちた言わば正統派幻想ホラーです。2作目の「宵山金魚」には、この連作全体の意味のわからなさを司っているような不思議な人物、乙川氏が登場、昔から不思議な子供であったことが描かれます。それが3作目4作目の「宵山劇場」「宵山金魚」になると、もう支離滅裂ハチャメチャな森見節全開になり唖然とさせられますが、次の「宵山迷宮」「宵山回廊」は一転してしみじみとした哀しみに満ちたお話。そして最後の「宵山万華鏡」で最初の「宵山姉妹」と繋がる、見事な構成だと思います。これらの摩訶不思議な出来事が、宵山の一晩のうちに起きるのです。 森見氏の作品を読んでいつも思い浮かぶのは「鴨川ホルモー」や「プリンセス・トヨトミ」の作者、万城目学氏です。お二人とも関西の出身で、関西各地を舞台にしたものを書いておられますが、万城目氏の小説が言わば「歴史+エンタメ+不思議」で、雰囲気は陽性タイプなのに比べて、森見氏のものはたとえユーモラスに見えたとしても、ダークな怪奇幻想が仄見える、言わば陰性のような気がします。決して暗いというのではありません。どんな物事にも、実は裏に隠れている闇があるんだよ、と語りかけられているような。 森見氏ご自身が子供の時は、祭りの熱気に怖気づいてしまうほど気が弱く怖がりで、世界は「いたるところ恐怖で充満している」と感じておられたそうです。そんな氏の繊細な感受性から見ると、世界はこんなふうに見えるんだというのがおもしろ怖く、個人的には「きつねのはなし」と同じくらいお気に入りになりました。表紙や挿絵も内容にぴったりで、かわいく味があってとてもいいです。 | ||||
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森見さん作品が大好きでほとんど読んでますが、しっとりした暗さ、鳥肌の立つような感じがしました。 おもしろくて一気に読んでしまいました。 | ||||
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宵山の光の中、変な人とそうでもない人が数多すれ違い、歩き回り、踏み越える。祭りの喧噪の隙間から、怪しく哀しい世界にいつのまにか引き込まれてしまいそうで危ない。 | ||||
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祇園祭行ったことない。宵山よくわかんない。全6話からなる宵山物語。第1話わけわかんない。第2話なんとなく楽しい。第3話はそういうことだったのか。第4話えー。・・・・なんだよこれ・・と後は怒涛。謎なのか、おふざけなのか、少女はどこへ行くのか、宵山さまはどこにいくのか。 この世界に入り込めれば、めっちゃおもろい。theWorld! | ||||
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祇園祭が舞台というのがとても良かったです。どきどきしながら読みました。 笑ったり、怖くなったり、不思議な気持ちになったり、ワクワクしたり。一つの小説でいろいろな気持ちになれる本です。最後には泣きそうになり、あたたかい気持ちになりました。 本も持っていますが、電子書籍も購入してしまうくらい大好きな物語です。 | ||||
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ああなるほど、万華鏡だから鏡が三面あって、それぞれ鏡像をひとつずつ加えて六本立てなのね。この仕掛けは秀逸。登録商標の腐れ大学生(著者命名)要素をかなり抑えて(ゼロではない)仕組みに仕組んだ意欲作。 | ||||
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とても面白く、素敵な作品でした。 森見登美彦作品には珍しく少しホラーな要素が含まれた作品です。 短編集でありながらそれぞれの作品が少しずつ絡み合っていくのが楽しくて、すぐ読み終えてしまいました。 かなり前に購入したのですが、あらすじを読んで何となく他の森見作品とは違うのかなぁ、と考え本棚にずっとしまっていましたが、今になって読んでもっと早く読んでいれば…と思いました。 確かに『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話体系』などの大学生の日常がメインストーリではないですが、短編集の中にもその手の話は出てきます。 個人的に大学生のお話を書いている森見登美彦作品が大好きでしたが、この作品を読んでさらに森見登美彦さんが好きになりました。 少し不気味だが面白い、宵山での出来事を綴る短編集、夏の読み物にすごくおすすめです。 | ||||
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「有頂天家族」で森見さんを知り、いくつか読んできましたが、この「宵山万華鏡」は「有頂天家族」の約2年後に発表されているからか、「有頂天家族」と妄想的背景に一部通じるところがあり、とても楽しめました。偽祇園祭をでっちあげて人を騙すところなどドタバタ要素も面白いですが、それ以上に、古都京都の繋がる円環的異世界の恐ろしくも魅力的な様子に引き込まれました。 六篇の短編から成っているのですが、第一篇の「宵山姉妹」と最終篇の「宵山万華鏡」とが繋がっているように、全篇が絡んで一つの作品として完成していますから、複数回読み返すことで、より深くのめり込めると思います。 良質な小説として、中学生以上の全年齢の方にお薦めです。 | ||||
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