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骨の祭壇



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【この小説が収録されている参考書籍】
骨の祭壇(上) (新潮文庫)
骨の祭壇(下) (新潮文庫)

骨の祭壇の評価: 3.20/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

最高のエンターテイメント

稀に見る面白さ。理屈抜きに楽しめました。それに深いなぁ。作者に最敬礼したいよ。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612
No.6:
(4pt)

筆力が

面白いけど、不死の薬という突拍子もない世界観に没入させるほどの筆力はない。全盛期のスティーブンキングはこんなもんじゃなかった。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612
No.5:
(4pt)

浦沢直樹に漫画化してもらいたい

一ページ目から読者を引きずり込む手腕は優れている。
最初は現在のサンフランシスコの公園、ホームレスの女性が何者かに襲われるのだが、
犯人のポニーテールの男の描写がうまい。女性を殺そうと静かに、しかし確固たる謎の目的を持っているのがよくわかる。
そして死ぬ間際の女性の意味不明の言葉。
「あの人は「骨の祭壇」から飲んでないの。私が取り返したから」
「骨の祭壇」とはなにか?あの人とは誰か?

このシーンを筆頭に、1920年代のシベリア、再び現在のアメリカなど骨の祭壇をめぐる物語が始まり、
読者をぐいぐい引っ張っていく。この謎の提示の仕方、思わせぶりな登場人物、暗躍する謎の存在などは、浦沢直樹っぽい。
アクションシーンが多いのも非常に映像向けなので、漫画や映画にすると映えるだろう。
一度そう思ってしまうと、MASTERキートンやMONSTERのイメージがバシッとハマってしまい、抜け出せなかった。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612
No.4:
(5pt)

十分楽しめました

私の中では、今年1番楽しめました。

心地よい読後感が残った1冊です。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612
No.3:
(4pt)

まずまず

前半は面白い。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612
No.2:
(4pt)

まずまず

後半はイマイチ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
骨の祭壇(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(下) (新潮文庫)より
4102183620
No.1:
(4pt)

確かに超ページターナー

杉江松恋さんによれば、「読み出したら止まらない『骨の祭壇』がすごい!」なのである(Web本の雑誌)。
オビも「覆面作家なのに全米出版社が数億円!で争奪戦」であり、「一気読み必至の超絶ミステリ」であり、
「ダン・ブラウン? ハーラン・コーベン? S・キング? 「ノーベル賞候補者」とも囁かれる正体不明
の作家の会心作!」なのである。

ダン・ブラウン系?の類のうたい文句には、杉江さんも書くとおり、たしかに何度も出会ってきた。
けれどもなんだかオビの熱気が尋常ではない。
下巻のオビときたら「敵の数が、多すぎる!」とあって、
読めないくらいちっさーな字でずらずらとやばそうな名前が並んでいるのだ。「謎だらけ、予測不能」ともある。

思わず手に取ってしまったが、なるほど、このスピード感は尋常ではない。
エンタテインメントとしてかなりのレベルにあると思うし、巧みに謎を設定し、
ちらちらと先を予測させつつ裏切っていく書き方は相当な手練れとお見受けした。
ほんとに、読み出したら先が知りたくて止まらないのだ。
物語は1. 現代のサンフランシスコで女性ホームレスが殺される事件が起きる。
2. 1930年代のシベリアで強制収容所から脱出しようとする男女がいる。
3. 物語内現在の18ヶ月前にテキサスで死にかけた男がおり、息子たちに重大な告白を遺そうとする。
というこの3つの物語が怒濤の勢いで進んでいき、一つになっていき、
果てはアメリカの陰謀史にまで話が広がっていくわけだが、
突然だが、私はレビューというものを書いたことがない。

なんでこの作品についてはわざわざ書こうと思ったかというと、
ネットで「この作品どう評価されてるのかなあ」とのぞいて回ったら、
これを「面白いけれど」「何も残らない」作品だと見なしている人ばかり?と思ったからだ。

この作品の大きなテーマの一つは裏切りだ。
それが最後まで、ストーリーの緊迫感を維持していく。
誰がいつ正体を明らかにし、いきなり裏切るかわからないのだ。この書き方が巧い。
しかも、この「裏切り」は、強者が弱者に対して行う(行わせる)裏切りばかりで、
ネタバレにならないように書くのは至難だが、
ある種のフェミニズム小説としても読めるように私は思う。
というのも、このストーリーの秘められた中心軸は、実はある女系一族の四代にわたる
家族史にあり、女性主人公はその末裔であるからだ。
この女性主人公(と読者)は一族の歴史を遡りつつ、
彼女がなぜ彼女であるかを知ってゆくと同時に、
残酷な裏切りの歴史の真実を知ってゆく旅を旅するのだ。

その道行きは、男性である筆者は、ある種の胸の痛みとともに読み進めないわけにはいかなかった。
そして、そのやりきれなさこそが、著者の描きたかったことのひとつではなかったか、と思う。
ラストはアメリカのエンタテインメント作品によくあるつけたしに過ぎない。
スピード感にのみ注目し、過程を受け止められなかったらもったいない作品だと思う。
骨の祭壇(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:骨の祭壇(上) (新潮文庫)より
4102183612

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