Zの悲劇

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Zの悲劇の評価:

3.88/5点 レビュー 50件。 C ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

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全93件 21〜40 2/5ページ
No.73
(3pt)

緻密な論理的推理に見えたのだが説得力は今一つ

十代の頃に読んでその緻密な論理的推理に感激しクイーン作品を読み始めるきっかけとなった作品であるが四十年以上たって再読してみると期待が高すぎたためか残念ながら欠点ばかりが目立ち読み進めるのに難儀した。

まずはペーシェンスの一人称の文体が読者受けを狙ったようなわざとらしさを感じてあまり愉快ではなかった。また全体の進展も冗長でありこの内容なら頁数は半分以下で足りるのではなかろうか。登場人物は皆クセがあるがどこか軽薄であり質の悪い喜劇を見せられているようであった。無実の人を救うというテーマであればもう少し熱意を持った活動があってもいいのでなかろうか。パズルを解くために不足したピースを待っているだけといったゲーム感覚のような非人情さに幻滅してしまった。

肝心の論理的推理であるが、これ以外の解釈も十分可能ではなかろうか。犯人像も鮮明ではなく動機の面でここまでやるかという気がした。
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.72
(4pt)

老いたレーンと美少女ペーシェンスの歳の差コンビが楽しめる過剰な演出のエンタメ作

名探偵ドルリー・レーン四部作の三作目。XYに続いてZの悲劇である本作はあまり世評が高くないようだが、過剰なまでの演出が楽しめるエンタメ作である。
 Xでレーンが協力したサム警部が退職し、聡明な美少女で探偵の才能を持った娘と登場。彼女ペーシェンスが語り手で話が進み、半ば付近でようやく彼女の憧れの的だが老齢のレーンが登場。彼らは殺人犯の疑いを掛けられた元囚人の男の無罪を信じて奮闘するが、この男の無実を証明しようと試した行為までも仇となって法廷闘争に破れ、さらに2人目の殺人まで罪に問われた男は死刑判決を受けて電気椅子に拘束される絶体絶命のピンチ。だが、死刑執行寸前にレーンが名推理を披露してその場にいた真犯人を指摘、逆上した所を取り押さえてめでたしめでたし、でも嫌疑を掛けられた男も心労が重なった由か絶命する、と言う実にドラマティックな展開。もちろん劇的なだけにツッコミどころは多い。あまりにご都合主義と言えばその通りだと思う。
 レーンの推理はクイーンらしい論理的なもので、容疑者の可能性を一つずつ潰してこの人物しか犯人ではあり得ないと、その場にいた人物を犯人と断定するのだけど、逆上せず冷静に流されたらどうするつもりだったのだろう?(笑) などなど、本格ミステリとしては問題点を感じるが、可憐なペーシェンス嬢の頑張りと、彼女を認めつつ最後は何とか決めたレーンの存在感が本作を救った。最後に魅力的な青年に求愛されながら袖にして、レーンの片腕となる未来を想像するペーシェンス。歳の差あり過ぎだろうと思ったのは私だけではあるまい。
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.71
(4pt)

老いたレーンと美少女ペーシェンスの歳の差コンビが楽しめる過剰な演出のエンタメ作

名探偵ドルリー・レーン四部作の三作目。XYに続いてZの悲劇である本作はあまり世評が高くないようだが、過剰なまでの演出が楽しめるエンタメ作である。
 Xでレーンが協力したサム警部が退職し、聡明な美少女で探偵の才能を持った娘と登場。彼女ペーシェンスが語り手で話が進み、半ば付近でようやく彼女の憧れの的だが老齢のレーンが登場。彼らは殺人犯の疑いを掛けられた元囚人の男の無罪を信じて奮闘するが、この男の無実を証明しようと試した行為までも仇となって法廷闘争に破れ、さらに2人目の殺人まで罪に問われた男は死刑判決を受けて電気椅子に拘束される絶体絶命のピンチ。だが、死刑執行寸前にレーンが名推理を披露してその場にいた真犯人を指摘、逆上した所を取り押さえてめでたしめでたし、でも嫌疑を掛けられた男も心労が重なった由か絶命する、と言う実にドラマティックな展開。もちろん劇的なだけにツッコミどころは多い。あまりにご都合主義と言えばその通りだと思う。
 レーンの推理はクイーンらしい論理的なもので、容疑者の可能性を一つずつ潰してこの人物しか犯人ではあり得ないと、その場にいた人物を犯人と断定するのだけど、逆上せず冷静に流されたらどうするつもりだったのだろう?(笑) などなど、本格ミステリとしては問題点を感じるが、可憐なペーシェンス嬢の頑張りと、彼女を認めつつ最後は何とか決めたレーンの存在感が本作を救った。最後に魅力的な青年に求愛されながら袖にして、レーンの片腕となる未来を想像するペーシェンス。歳の差あり過ぎだろうと思ったのは私だけではあるまい。
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.70
(4pt)

老いたレーンと美少女ペーシェンスの歳の差コンビが楽しめる過剰な演出のエンタメ作

名探偵ドルリー・レーン四部作の三作目。XYに続いてZの悲劇である本作はあまり世評が高くないようだが、過剰なまでの演出が楽しめるエンタメ作である。
 Xでレーンが協力したサム警部が退職し、聡明な美少女で探偵の才能を持った娘と登場。彼女ペーシェンスが語り手で話が進み、半ば付近でようやく彼女の憧れの的だが老齢のレーンが登場。彼らは殺人犯の疑いを掛けられた元囚人の男の無罪を信じて奮闘するが、この男の無実を証明しようと試した行為までも仇となって法廷闘争に破れ、さらに2人目の殺人まで罪に問われた男は死刑判決を受けて電気椅子に拘束される絶体絶命のピンチ。だが、死刑執行寸前にレーンが名推理を披露してその場にいた真犯人を指摘、逆上した所を取り押さえてめでたしめでたし、でも嫌疑を掛けられた男も心労が重なった由か絶命する、と言う実にドラマティックな展開。もちろん劇的なだけにツッコミどころは多い。あまりにご都合主義と言えばその通りだと思う。
 レーンの推理はクイーンらしい論理的なもので、容疑者の可能性を一つずつ潰してこの人物しか犯人ではあり得ないと、その場にいた人物を犯人と断定するのだけど、逆上せず冷静に流されたらどうするつもりだったのだろう?(笑) などなど、本格ミステリとしては問題点を感じるが、可憐なペーシェンス嬢の頑張りと、彼女を認めつつ最後は何とか決めたレーンの存在感が本作を救った。最後に魅力的な青年に求愛されながら袖にして、レーンの片腕となる未来を想像するペーシェンス。歳の差あり過ぎだろうと思ったのは私だけではあるまい。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.69
(4pt)

老いたレーンと美少女ペーシェンスの歳の差コンビが楽しめる過剰な演出のエンタメ作

名探偵ドルリー・レーン四部作の三作目。XYに続いてZの悲劇である本作はあまり世評が高くないようだが、過剰なまでの演出が楽しめるエンタメ作である。
 Xでレーンが協力したサム警部が退職し、聡明な美少女で探偵の才能を持った娘と登場。彼女ペーシェンスが語り手で話が進み、半ば付近でようやく彼女の憧れの的だが老齢のレーンが登場。彼らは殺人犯の疑いを掛けられた元囚人の男の無罪を信じて奮闘するが、この男の無実を証明しようと試した行為までも仇となって法廷闘争に破れ、さらに2人目の殺人まで罪に問われた男は死刑判決を受けて電気椅子に拘束される絶体絶命のピンチ。だが、死刑執行寸前にレーンが名推理を披露してその場にいた真犯人を指摘、逆上した所を取り押さえてめでたしめでたし、でも嫌疑を掛けられた男も心労が重なった由か絶命する、と言う実にドラマティックな展開。もちろん劇的なだけにツッコミどころは多い。あまりにご都合主義と言えばその通りだと思う。
 レーンの推理はクイーンらしい論理的なもので、容疑者の可能性を一つずつ潰してこの人物しか犯人ではあり得ないと、その場にいた人物を犯人と断定するのだけど、逆上せず冷静に流されたらどうするつもりだったのだろう?(笑) などなど、本格ミステリとしては問題点を感じるが、可憐なペーシェンス嬢の頑張りと、彼女を認めつつ最後は何とか決めたレーンの存在感が本作を救った。最後に魅力的な青年に求愛されながら袖にして、レーンの片腕となる未来を想像するペーシェンス。歳の差あり過ぎだろうと思ったのは私だけではあるまい。
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.68
(3pt)

いいね

悪名高い上院議員が、選挙を控え、自宅で刺殺されていた。家の者をわざわざ外出させているのも奇妙なら、犯行現場にいわくありげな小箱が置かれていたのも奇妙だった。出てきた手紙から、いかがわしい婦人との交際が明らかになるが、事件の様相を一変させたのは、脅迫状だった。アーロン・ドウなる囚人からのもので、復讐をにおわせる文面だった。しかもこの男は最近出所したばかりだったのだ…!現代的な女探偵の先駆ペイシェンス・サムを登場させ、老探偵ドルリイ・レーンとの見事なコンビぶりを描く型破りの本格探偵小説。新訳決定版。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.67
(5pt)

論理の構築性が完璧

書き出しからラストまで、隙の無い論理性、それをいろどる名優レーンのハムレット城とその雰囲気がいろどりをそえて、すばらしく読み応えのある名作です。
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.66
(5pt)

論理の構築性が完璧

書き出しからラストまで、隙の無い論理性、それをいろどる名優レーンのハムレット城とその雰囲気がいろどりをそえて、すばらしく読み応えのある名作です。
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.65
(5pt)

論理の構築性が完璧

書き出しからラストまで、隙の無い論理性、それをいろどる名優レーンのハムレット城とその雰囲気がいろどりをそえて、すばらしく読み応えのある名作です。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.64
(5pt)

論理の構築性が完璧

書き出しからラストまで、隙の無い論理性、それをいろどる名優レーンのハムレット城とその雰囲気がいろどりをそえて、すばらしく読み応えのある名作です。
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.63
(5pt)

クイーンの一風変わった作品

読み終わっての感想は、この作品は、他のクイーンの国名シリーズや悲劇シリーズとは趣向が少し変わっているというものでした。それは他の作品が三人称によって語られていくのに対して、この作品はペイシェンスという女性の視点で描かれているからですが、これによって、殺人事件や関係者に対する彼女の心情面が細かくリアルに描かれ、読者が容易に感情移入できるようになっています。また、本作品は死刑囚の死刑執行と冤罪というテーマを扱い、死刑執行前までに冤罪を晴らさなければならないというサスペンス要素もあり、この点が他の作品にはない特徴になっています。

 本格ものは、中盤で捜査過程を描く必要があるため、どうしてもその部分が冗長になりがちですが、このサスペンス性があるため、ラストまで退屈せずに楽しめました。とは言っても、クイーンの作品ですので、フーダニット(誰が犯人か)を中心とした謎解きに重点がおかれていることに変わりはありません。

 国名シリーズでもそうですが、Zの悲劇においても、事件を解決するのに動機側からのアプローチはほどんどなく、事件現場に残された手がかりから推理を組み立てていく方法です。ですので、犯人の心理的側面やドラマ性はあまり期待しないほうがいいかもしれません。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.62
(3pt)

GOOD

GOODGOODGOODGOODGOODGOODGOODGOOD
Zの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.61
(5pt)

うふ♪(* ̄ー ̄)v

王道のミステリーですかね。このシリーズはすべて面白かったと思います。ミステリーファンの方は1度は読まれたのでは?
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.60
(5pt)

うふ♪(* ̄ー ̄)v

王道のミステリーですかね。このシリーズはすべて面白かったと思います。ミステリーファンの方は1度は読まれたのでは?
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.59
(3pt)

3部作

と思っていたら、4部作だった。X、Y、Zと最後の悲劇。若い男女(娘と息子世代)とおやじ世代の文化の違いはアメリカも同じだったのだ。過度に古い考え方も困るが、教育やしつけもなく自由(勝手)というのも困る。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.58
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.57
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.56
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.55
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.54
(4pt)

解決編の論理構成は見事だが・・・

苦悩する名探偵が最後に提示する解決編は、見事な論理で組み立てられていて、舌を巻く思いです。XやYの悲劇と比べても、まったく遜色は無く、むしろ死刑執行直前の室内で提示されるドラマチックな要素も加味すると、解決編の切れ味は、本作のほうが上回っているかもしれません。
一方で、女性探偵の嚆矢として名高い、語り手のペイシェンス・サムにしても中盤までは探偵として推理力の冴えを見せますが、それ以降はゴシック小説に出てきそうな、もったいぶった言い回しで慄くだけの平凡な姿に成り下がっています。
また、解決編が始まると、小説の多くの要素が無駄に感じられ、終盤に明かされる過去の因縁や犯行動機も、(現実世界でどうであれ)平凡、陳腐に見えてしまいます。
純粋な謎解きパズルとしてなら、最高に近いものだと思いますが、小説としてはもう少し高いレベルを臨みたいと思います。

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X