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神様が殺してくれる Dieu aime Lion
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神様が殺してくれる Dieu aime Lionの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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語り手のレナルドが学生時代に同室になったリオンの描写が少女マンガに出てくる美少年みたいだ、という印象を受けました。男女を超越した、それこそ人間ではないかのような美しさなんだろうなと妄想しながら読みました。 ラストで驚かされて前に戻って読み返したりもしたのですが、実はレナルドもかなりの美形であるというのも、直接的な描写はないもののわかります。本人に自覚はないものの、ぱっと見で女性であってもおかしくない綺麗な顔立ちをしているわけです。 レナルドが自身の美しさに気がついていないのも、本作の叙述トリックのひとつではないでしょうか。 | ||||
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森氏の作品はページ数が少なくても読みごたえがあります。文系の私には難解なところもありますが、好きです。 | ||||
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いわゆる「ジャケ買い」をした人が多いみたいなので、本書のタイトルを考えた森先生と、カバーデザインを手がけた鈴木成一デザイン室の見事な勝利ではないでしょうか。内容がどうであれ、ビジネスの観点では売れたもの勝ちですから。 ただし、その内容に関しては森先生の代表作となる作品でないと断言できます。事件の解決に関わる重要事項が、最後の最後まで明かされない点において、「夢オチ」に匹敵するぐらいのオキテやぶりだからです。 物語の中に伏線をはるでもなく、唐突に最後の最後で重要情報が開示されるので、「なんだそりゃ、そんなの絶対わかるわけないじゃん」という印象です。 重ねて言えば、フランス、ベルギー、スイス、ドイツ、イタリア、台湾、日本と世界各国を舞台にするのですが、各都市の描写が浅く、各国の刑事のキャラクターの違いも感じられなかったので、その必然性が感じられませんでした。 もしかして、物語の中心的役割を果たす“ものすごく美してくて、男性なのにまるで女性のように見える人物”を日本人で成立させるのが難しく、その人物を白人に設定するために舞台を外国にしたかったのでしょうか。 それならそれで、もう少し取材して、各国の描き込みをするべきだったのではないかと思いました。 いろいろ書きましたが、要するにタイトルとカバーデザインの出来映えに内容が追いついていないということです。森先生は以前に幻冬舎に印税をちょろまかされたことがあると書いていたので、幻冬舎の本は真剣に書くつもりがないのかもしれません。 | ||||
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残念ながらつまらなかった。 森博嗣ファンには申し訳ないが、クソみたいなオチだとしか感じられず、読後に残ったのは苛立ちのみ。 文体のせいか全編通してナルシスティックな陶酔感が漂っていて、話のテーマ的には良いのかもしれないがどうにも好きになれない。 スカイクロラシリーズの様な浮世離れした世界観ならしっくり来るのだろうが、現実世界を舞台にしたストーリーにこの人の文章は鬱陶しく、空々しい。 美貌の青年の魔性っぷりも今ひとつ伝わって来ない。というか、魅力ある人物がこの作品には居なかった。 | ||||
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森作品は70作程度読んでいます。大学や研究室等、作者の見知った環境以外の描写は抽象的というか取材したり調べたりしてまで書く気が無いんだろうなぁという印象です。 ヴォイドシェイパシリーズも真っ白な背景で演者が白々しくしゃべくり倒す安演劇という感じで全く没入感がありませんでしたが、そういうもんかと割りきって読めましたし細かい描写の有無が本質でも無いと思わせる味わいがあって面白くもありました。しかしこの作品は正直短編でサラッと読ませる位で良かったのでは。 Wシリーズもこの作品と同じ臭いがします。 森作品が好きか嫌いかと問われれば好きです。でも作品に順位をつけるなら今作はかなり下位ですね。不快な思いをされたファンの皆様にはお詫び申し上げます。でもまたVシリーズの時みたいな興奮を味わいたいじゃないですか。 | ||||
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インパクトのある題名と表紙、そして森博嗣という事で迷わず手に取りましたが、結論から言うと”つまらなかった”の一言。 序章から始まり、最終章までダラダラと同じ展開が繰り返されるので読んでるコチラはマンネリ気味。 最終章で一気に謎が明かされるわけですが、「ここまで引っ張ってそれかよ」という感想しか浮かびませんでした。 森博嗣の作品は何冊か読み、特に『女王の百年密室』が好きなのですが、この作者の作品は当たりハズレが大きい気がします。 | ||||
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森博嗣が萩尾望都の漫画を新しい視点から小説化した『トーマの心臓』は、僕の好きな小説だ。だからこそ本書『神様が殺してくれる』を書店で発見したときは、迷うことなく購入した。なぜなら解説が萩尾望都だし、裏表紙のあらすじもとても面白そうだったから。実際に、読んでいる間はとても面白かった。ここで描かれるヨーロッパは、いわばひとつのパラレルワールドである。萩尾望都が創り出した世界観の中で展開する殺人事件、といってもいい。 うーむ、と思わず呻吟してしまったのは、ラストで明かされる真相とトリックだ。一個のミステリーとして眺めれば、これは『アクロイド殺し』にも匹敵する破壊的なトリックである。有名なあるタブーを堂々と冒しているし、叙述にもアンフェアのそしりを免れないものがある。しかしその仕掛け方はなかなか凝っているし、まあこれはこれでアリだろう、と今は思う。逆にいえば、このトリックを成立させるために一種のパラレルワールドが用意されたのかもしれない。 それよりも気になるのは、動機の問題だ。これから読む方のために詳細は伏せておきたいけれど、僕としてはかなりモヤッと感が残った、とだけ書いておこう。もちろん、本書を〈ジャッロ〉として楽しめばいささかの問題もない。しかし気がかりなのは、セックスやジェンダーのことばかりに目を奪われて、セクシャリティというものがあまりに置き去りにされているのではないか、ということだ。まあ、それも含めてのパラレルワールドなのかもしれないけれど…。 ちなみに、萩尾望都による解説はネタバレ全開なので、必ず本編を読み終えてからお読みいただきたい(と萩尾先生も冒頭で書いておられる)。しかし、ここでもやはりセクシャリティの問題が形而上的にしか語られないのが、僕には少々不満だった。もうひとつ、P353の9~10行目の文章はちょっとした萩尾先生の勘違いなのか、単に分かりにくい文章なのか。ここで語られる「母親」の文脈には、「リオンから」とか「リオンの」という表記が欠かせないと思う。 | ||||
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性別は何のためにあるのかしらと考えてしまった…主人公に幸あれ。 | ||||
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物語は筆者が巻き込まれた顛末を書き記した記録。 という書き出しで始まり、元ルームメイトから覚えのない事件の犯人だと名指しされ そのルームメイトが関連すると思われる事件に関わり、どういうことが起きたのかが明らかになります。 以下ネタバレになるかもしれません。 森博嗣作品の「そして二人だけになった」で騙された感じに似ています。 小説だからこそという、結末に少しびっくりさせられました。 結末を知ってから読み返せば、見逃した伏線が発見できそうです。 | ||||
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この作者の本は、かなり以前に1冊読んだくらいです。 (日本作家ものはあまり読まないので・・・) 内容に惹かれて読みましたが、深く美しいミステリーです。 秀逸! 日本人作家が、外国人主人公&舞台が外国というのは見受けられないですよね。 でも、全く違和感を感じません。 おそらくパリやミラノ、リヨンといった名所を舞台にしているのに、 その「風光明媚」な景色などが出てこないことで、読みやすく、違和感がないのかなと感じました。 なんとなく北欧ミステリの香りがします。 一気読みさえるリーダビリティーは、プロットが良く出来ているから。 超絶の美青年である彼にとっては、主人公が何らかの影響を与えたので、 どこかで心のよりどころになっていなのかな。 最後はスッキリしない方もいらっしゃる結末かもしれませんが、 この先をいろいろ想像できていいと思います。 | ||||
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森博詞さんの本読んだこと無かったのですけど、とても面白く、一気に読みました。 | ||||
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品の良い、落ち着いた文章がいつも素敵だなと思います。登場人物を想像しながら読んでいたら、意 外な事実に驚きました。 | ||||
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途中までは時間を惜しんで読んでたけど、終盤がちょっと難しかった。そこまで期待させるほど凝ったトリックでは無かったということと、逆にトリックを明かしたときに細かい描写がそれほど多くなかった(種明かしがあまりなかった)ことが残念。 でもこんなに最後まで一気に読んだ本は久しぶりで、面白いことは面白かったので星4つ! | ||||
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「神様は完全な存在」という定義を考えるとここに落ち着くのかなとは思うけれど あまり健康的な結末ではない。ので星を一つ引きます。 星を引いておいてなんですが”何が美しいか?何に価値をおくか?そういった自由な見方、価値観は他人が決めるのではなく自分で決めるんだという精神の自由度”にこそ森博嗣先生の著作の意味があると思います。 | ||||
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最近の、Gシリーズのような、言い方は悪いけれど「とりあえず出版してお茶を濁す」ようなミステリィとは違い、 久しぶりのような感さえする「正統派森ミステリィ」。 内容は海外を舞台にした殺人事件。 個人的には日本人があまり登場しないミステリィはあまり好きではないのだけれど(日本も舞台ではある)、 幻冬舎からの出版ということもあり、真賀田四季に振り回されることのない(というのも少し嫌味な言い方だけれど)森ミステリィの初心者向けとしては良作なのかもしれないと感じた。 基本的にシンプルな内容。ネタバレにならない範囲でのレビューだが、トリックを含め「誰にも理解ができない」という性質の作品ではない。 それでも「え!?」と驚くような展開もあるし、森博嗣を待ち続けているファンにとってはちょっとした小休止、初めて森作品に触れる人にとっては入り口になるような作品だと思う。 | ||||
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森博嗣は好みの作家です。シリーズ物も好きですが、シリーズ外の単発作品のまとまり方も良い。 『神様が殺してくれる』は、タイトルや表紙、「女にしては、美しすぎる」という帯のフレーズなど、雰囲気がとても良いです。 (実際の本屋で見て気に入って、迷ったのですがkindle版を購入しました) 読む前からすごく期待していましたが、内容にも非常に満足しました。 シリーズ作品にはなかなか出てこないタイプの、ミステリアスな雰囲気があると感じました。 著者は、これから出版する本のリストを発表しています。それ以上の本を書いてくれるのかは分かりません。 ファンとしてはシリーズ外作品ももっと読みたいと思うので、ぜひ予定が変更になって、より多くの本を書いて欲しいなと願っています。 | ||||
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話の舞台も幾つもの国に渡って展開します。落ちは多少無理やりに感じましたが、予想していない展開でした。 森さんの小説をちゃんと読んだのは初めてでしたが、物語としてはリズミカルに読めて楽しめました。 表紙の絵も本のカラーリングも雰囲気あって良かったと思います。日本は基より外国の人にも読んで貰いたいな〜と感じました。 題名が味わい深い。いろんな風に読めると思った。 | ||||
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私個人が近頃読んでいた森作品が 大きな事件も起こらない静けさが漂うものが多かったので 読み初めから謎に包まれながら読み進めていく感じが 久しぶりの感覚で新鮮でした。 と言っても謎を解き明かしてやろう!と肩に力が入る感じでは決してなく 謎にゆらゆら流されながらも落ち着いて世界にのめり込めるところは 最近の森作品らしさ?というのか私は好ましく感じています。 美し過ぎる青年とその周囲に起こる事件、振り回され魅了される主人公、 謎の支流が集まり本流へ、そして舞台もEUから気づけば日本へ・・とあっという間に読了。 時が経っているので当然ですが昔とは違う味わいのミステリー作品が読めて楽しかったです。 この本に関しては表紙も含めて文庫じゃない方が良いかなと勝手に感じました。 今後も森博嗣らしさを更新していってもらい、色々な作品が楽しめることを期待したいと思う一冊でした。 | ||||
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