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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全430件 381~400 20/22ページ
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この文体、1ページ目をみて、なんと気取った……!と思いましたが、 読んでいくうちに、単に言葉でごまかそうとしているだけではない、 森見さんの圧倒的な才能に引き込まれていきました。 京都を舞台としており、ロケーションはリアルながらも、 年代や雰囲気は、どこか現代を離れた感がある世界で繰り広げられる物語で、 男女交互に一人称で話が展開されます。 ふわふわと浮いたような黒髪の女の子の世界に心奪われ、 地に這いつくばる、乙女に恋する男の煩悶に共感します。 とにかく各話が面白すぎて読む手を離すことができません。 「なむなむ!」の愛らしさに悶絶。 | ||||
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可愛らしい装丁に惹かれ、手にとって1ページ目を読んだらやられてしまった。 緻密で繊細で愛らしい文体。選び抜かれた語彙。こんな文を書く人がいたなんて!頭を撃ちぬかれたような衝撃だった。 本書はシャイな大学生男子が想いを寄せる黒髪の乙女をひたすら追い掛ける話だ。しかし話の展開は恋愛小説の枠を軽く超え、あまりにも予想だにしないない方向へコロコロと転がっていく。妙な事件に巻き込まれながらも右往左往して黒髪の乙女の姿を探しているのは何やら自分のような気さえしてくる。 空から降ってくる鯉を迎えたり、古本の神様に会ったり、学園祭テロを追いかけたり。著者は一体このアイデアをどこから持ってきているのだろう。あまりにも既存の枠に収まらないので皆目検討もつかない(強いて言えば千と千尋か!?)。本書ですっかり著者のファンになってしまった。「なむなむ!」と唱えながらゆっくり次の作品を待ちたいと思う。 | ||||
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森見登美彦さんの面白さ・奇想天外さには以前から大注目してたけどこれは最高!! むちゃくちゃキュートで、 愛すべき濃い〜キャラが彩る青春エンタ小説です。 すべてありえない展開で進んでいくのに、 何事もすんなり受け入れられる不思議・・・。 ポップな世界観を構築しながらも、 京都の趣のある風景が見事に生き、 まるで古本のレトロな香りが紙からほんのり匂ってきそう。 古風な文体もしっくりきます。 キラキラと個性的なキャラ達がたまらなく魅力的。 黒髪の乙女はもちろんのこと、樋口さんとパンツ総番長が大好きです。 最後の最後は奇抜さはなく、 これからの2人の恋の発展を予感させるようなさりげない締めくくり。 この静かなラストが私を本の世界から現実に呼び戻してくれるようです。 あまりにも楽しい世界に酔いしれ、 読み終わってしまったことがとても寂しく思えてしまう傑作!大好きです! | ||||
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おもしろいです!! 独特の文体とおかしなストーリーのくみあわせがもうたまりません。。。 修学旅行以来京都に行ったことはないのですが、また旅行してみたいです。 | ||||
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面白かったです。 色々いろいろ面白かったところはたくさんあるんですけれど、 個人的に『黒髪の乙女』に似ている人を知っていて、その人を当てはめて読んだので、 面白さ倍増でした。(勝手な楽しみ方でごめんなさい) 何度かしか行ったことがない京都の町並みを思い出し、その空を飛ぶ彼を想い、 退屈なときに「ここの照明がコタツだったら」なんて一人で考えてニヤニヤしています。 ホントに一読の価値があります。ぜひどうぞ。 | ||||
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登場人物、そして、文章の表現力、どれをとっても個性的! 読者を無意識のうちにニヤニヤさせてしまう、そんな一冊です。 癖はあってもあざとさはなく、俗っぽいのに優雅。 そんなちぐはぐな要素が絶妙にバランスをとりながら織成す森見World。 もう、お見事としか言いようがありません。 「コミックエースアサルト」(角川書店)でコミック化されました。 絵は琴音らんまる氏が描かれています。 | ||||
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特の古めかしい文体にそれ以上にユニークな登場人物にちょっとした眩暈を覚えます。 (明言はされていませんが)京都大学を舞台とした、ハチャメチャな学園ものラブコメディといった ところでしょうか。 詭弁論部に是非とも入部したいものです。 映画化されると面白いと思います。劇中劇としての『偏屈王』もありますし、見どころ 一杯ですね。 | ||||
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中村祐介さんのカバーに惹かれてジャケ買いしたのですが、 25年の間に読んだ小説の中ではイチバンのヒットです! もうツボに入りまくり!! ラリホー♪と我が道を行くカワイすぎる ”黒髪の乙女” と 妄想が暴走しまくりの永久外堀埋立機関 ”私” と かなーり濃い登場人物たちが織り成すどこかレトロで ほんわりあたたかくずっと胸キュンな小説です。 小説を読んでいて『ぶはっ』と吹き出したのは初めて。 好き嫌い分かれるとは思いますが、私はとっても好き。 出会えてよかったです。 | ||||
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ところどころ含み笑いどころあり、不幸アリ、残念あり、胡散臭さあり、 どたばたありでほのぼのとしてるばかりじゃないのだけれど、それでも 中核はキュートです。ラブです。 ファンタジーってこういうのを言うのかも。と思ったりもしました。 おもしろい本を読んだ後の悪いクセですが、続きがよみたくてしかたありません。 | ||||
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森見登美彦は手放しにおもしろい作家である。 正直この若さでここまで書けてることにまずは驚きである。 特になんといっても第二章の下鴨神社での古本市の細かいディテールには 古本マニアは歓喜の涙を流すだろう。 全身がパロディみたいなこの小説がとりあえず、 直木賞候補まで行ったことに対して、 直木賞の選考当局に拍手を贈りたい。 | ||||
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出張のお供に、京都駅の書店で偶然見かけました。そのまま、数時間の車中で読了。 本作の話の舞台が生活圏内に重なっていることもあり、 百万遍周辺に棲息する方々を少なからず存じていることもあり、 「ありえなそうで実はいるんだよね」こんな人たち、 というスタンスで楽しむことができました。 抜群のローカル臭がなんともいえません。 京都に住んでいない人も「京都 in deep」な雰囲気を味わえるのではないでしょうか。 ともあれ、お勧めです。 | ||||
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こんなに楽しくて幸せな小説はそうそうない! 「おもしろい」ではなく「楽しい」。 独特の文体と奇抜な発想が、おもしろ可笑しく描かれています。 モッサイ男子と天然女子が織り成す、楽しい楽しい楽しい本。 | ||||
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本屋さんで何気なく手にとって買ってみたら、相当ハマりました。 現実と非現実が上手く織り交ざって、心地よい世界に入れる感じでした。 私は大学時代をまさにこの本の舞台である京都で過ごしましたが、 そういう人には大学生のバカみたいに楽しかったり切なかったり 無力感だったりという気持ちの移ろいとともに背景にある京都の景色が フラッシュバックしてとても懐かしい気持ちにさせられると思います。 筆者も京大出身者のようですが、どの大学でもおんなじようなこと してるんだなぁと共感しました(笑) 京都ならではの季節感も感じられて、京都好きにもオススメです☆ | ||||
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売れる前に手にしていたら! なんの躊躇もなく目を通していたら! 何ともったいないことをしたものか。これを「発掘」できていたらもっと幸せを味わえただろうに。 と、いう感じですね。 黒田硫黄と似た匂いがします。天狗党好きな人ならこれを読んでも後悔はしないはず。逆もまた然りです。 | ||||
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森見登美彦氏による文学ファンタジー。 京都を舞台に、黒髪の乙女と先輩が繰り広げる騒動を描く。 ケータイ小説が書店のハードカバー平置きコーナーを席巻する中、 レトロな雰囲気が一際異彩を放つ本書の表紙に惹きつけられ購入した。 本作は同じ舞台に立つ主人公二人の視点を交互に切り替えながら進行する。 黒髪の乙女に密かな想いを寄せる先輩。 そうとは知らずにその先輩と偶然(?)交流しながらも、我が道をロボットの二足歩行で行く黒髪の乙女。 乙女を想う先輩の本来のキャラクター設定は「内気な文学好き学生」なのだろうが、 時折、そのキャラの枠を大きく踏み越え大胆な行動に出る。 時に乙女の為に体を張って奮闘するが、それも「いいところを見せよう」という動機からではなく、 ただ「黒髪の乙女の喜ぶ顔が見たい」という純粋な想いに基づくように伺える。 また、その先輩の行動だけを見ると一歩間違えればストーカーなのだろうが、全くそれを感じさせないのが不思議だ。 作中では「唾棄すべき青春」と自らを卑下する描写が目立つが、実際彼は純粋でまっすぐで、勇敢な少年である。 本作では黒髪の乙女の無垢でコミカルな行動や発言に目を奪われがちになるが、 この先輩の勇気溢れる活躍に是非注目していただきたい。 願わくば彼にも声援を。 また、他にも二人を取り巻く奇奇怪怪なる人物達や、 繰り返し使われるシュールでコミカルな小道具が、 本作をより一層ファンタジックに彩っている。 文句なしの満点。 | ||||
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夜の先斗町界隈、古本市、学園祭と、『僕』のもう少しで好きな彼女に邂逅 出来そうで出来ないと言うシチュエーションと、『彼女』の天真爛漫な キャラクターと行動が、程度の差はあれ、個性が強く珍奇な脇役たちの パーソナリティが絡み合うことでバタフライ・エフェクトの如く巻き起こす 騒動を非常に巧みに描いている。おそらく作者はしっかりプロットを練り、 表に出る事の無い裏設定をちゃんと作っているのだろう。そのおかげで一歩 間違えれば矛盾に満ちてしまう可能性を一切排除してあるところはさすがである。 | ||||
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何て可愛いのっ!イラストのあまりの可愛らしさに、体に電気が走りました。 さらに、ページをめくると、キュートでありえない幻想世界が紙一杯に漂って、あっという間に私は怪しい京の世界に足を踏み入れていました。 物語は、現実にはありえない、ぶっとんだ日常が、ヒロインと彼女に恋している先輩の二人の視点から交互に語られることによって進みます。 少し読む目を止めて考えてみるとありえない事が、何気なく淡々と当たり前のように書かれていて、読み終わってから、そういえばこの場面ありえない・・・。と気付く事もありました。 ヒロインがとにかく可愛くて、微笑みが零れること間違いなし。 先ほどから私が連呼している‘ありえない’は普通、あまり良い意味では使いませんが、本作においてのみ、誉め言葉になります。 というわけで、思いっきり叫ばせていただきます。 『夜は短し歩けよ乙女』なんて、ありえないっ!! いや、もう本当に、可愛くてありえない素敵な本です。読んでいる間中、微笑が止まらない『夜は短し〜』読んでみませんか? | ||||
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思いっきりうさんくさい擬古文調で暴走する、 キュートな妄想系ノンストップ・ラブコメディ。 アブなくない妄想系というのも珍しく、 読者は一気に読み終わるカタルシスを味わうだろう。 あり得ない天然系美少女も アブノーマルな脇役たちも 一歩間違えば危険なマニア小説となってしまうところ 微妙なバランスでずらしてくるところは絶妙。 さまざまな小説・映画からの影響は 賛否両論分かれるところであろうが これだけブレない世界観を見せつけられると それだけで高く評価してもいい。 | ||||
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お友達のすすめで読んでみたのですが、とても楽しめました! だーっと読むより、ゆっくり本の世界の空気にひたりたくなるようなお話で 途中読むのがもったいないかななんて思うくらい素敵な世界観の御本でした♪ イメージ的に竹久夢二が好きな人はきっとお好きな世界なのではないかと思いました♪ 日だまりみたいな日常と、ほんわりファンタジーが絡んで 語り口が変わっても、心地よさは変わらない感じで♪ とても素敵な乙女道でした^^♪乙女必読♪ | ||||
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かわいらしい表紙イラストに惹かれて買ったのですが、 古臭さを装った文体に最初は馴染めませんでした。主人公のへタレぶりもイライラするし。 ところが読み進むうちに、そのエキセントリックワールドに嵌ってしまったのです。 登場人物はみな一筋縄でいかない変な人ばかりで飽きさせない。 そして主人公が思いを寄せる不思議ちゃんが、だんだん愛おしく思えてくる…。 ラストのキュートなエンディングは胸がきゅんとなります。 はちゃめちゃなようでよく計算された小説です。 作者の力量は大変なものだと思いました。 | ||||
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