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夜は短し歩けよ乙女
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	夜は短し歩けよ乙女の評価:
	
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
		※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
		未読の方はご注意ください
	
	全439件 321~340 17/22ページ
	
	
	
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| 一見草食系男子の代表かと思われる大学生の「わたし」が、 もはやファンタジーにしか存在しない鈍感で天然な「黒髪の乙女」にお近づきになるため 日々せっせと彼女への外堀を埋める(笑)日常を描いた作品です。 草食系のくせにがんばる「わたし」を見て、もしや肉食系だったかな?と思う箇所もありますが、 見事に空回ったり、かっこわるい言い訳ばっかりしている姿は草食系というより新しい何かな気もします。 そういった二人を中心に、自称天狗やパンツ総番長などもろもろの多種多彩な登場人物が不思議の街、京都を舞台にほのぼのしながらも大活躍(?)するというものです。 ストーリーに目新しさはありませんが、次の3点が、それを補ってあまりある本書の特徴だと思います。 こってり系文体 何人もの方が書いてらっしゃるように読む人を選びます…… ですが、この独特のこってり感はちょっと他では味わえないと思います。 ちょっと古い言い回し、任侠っぽいセリフも全てふんわりとした作品の雰囲気に包まれて、ソフトに目に入ってくるので、 合う方にはぜひこのほんわかした雰囲気味わっていただきたいです。 むりのないファンタジー 内容はどっぷりファンタジーなんですが、背景描写がたくみなので違和感を感じず、読む事ができます。 あんまりファンタジーな作品は受け付けないのですが、非常に仔細にお店や通りの名前が書かれていて楽しんで読む事ができました。 最後まで読んで初めてわかる構成の妙 ネタバレになってしまうので言えないのですが… 伏線がきれいに回収されていく様は、(読んでるだけですが)ちょっとした達成感すら感じます。 私は本書が初めての森見さんの作品だったのですが、 これで一気に森見ワールドのファンになりました♪  | ||||
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| 最初は古めかしい文体、癖のある台詞回しに癖のありすぎる登場人物に、拒否反応を起こす人もいるかもしれません。私もそのクチです。 けれどこの本、読めば読むほど味がでる。メインキャラクターが総じてキュート。先輩のダメっぷりも、黒髪の乙女のおとぼけっぷりも、古典文学のような文体のおかげで軽くなりすぎないのかも。まるで童話の世界の登場人物のように純粋な黒髪の乙女。先輩の気持ちになど気付くはずもなくふわりふわりとしたキャラクターのまま終わるのかと思いきや意外や意外…な展開だったのが、黒髪の乙女の人間性を感じることができて良かったです。  | ||||
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| 1編ごとに舞台は異なり、個性的なキャラクターと奇怪な出来事が、幻想と現実のハザマを行き来します。黒髪の乙女が町を歩き、それを追いかけて先輩も歩く。2人のすれ違う視点を行き来するのがとても楽しい。ラストはほっこりハッピーエンド。 宵山万華鏡 有頂天家族  | ||||
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| 1編ごとに舞台は異なり、個性的なキャラクターと奇怪な出来事が、幻想と現実のハザマを行き来します。黒髪の乙女が町を歩き、それを追いかけて先輩も歩く。2人のすれ違う視点を行き来するのがとても楽しい。ラストはほっこりハッピーエンド。 宵山万華鏡 有頂天家族  | ||||
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| 「耳をすませば」とかさわやか青春ものが好きな人なら、絶対この本好きだと思います。 あらすじは、天然でピュアなかわいらしい女子大生(黒髪の乙女)が、 さまざまな楽しげな珍事件に巻き込まれていきます。 そんな彼女に一目ぼれした「先輩」は、なんとか彼女の眼に止まろうと、この珍事件のなか奔走します。 硬派である「先輩」が彼女のために、必死になって走り回る姿はとても面白く、微笑ましいです。 しかし、彼の努力は彼女の天然ぶりの前では幾度となく、偶然とみなされ、打ち砕かれます。 彼の想いは彼女にとどくのか!? といったお話。 ストーリーは、この「黒髪の乙女」と「先輩」が交互に語り手となって進んでいきます。 文体が本当にかわいらしく、また登場人物ひとりひとりが実に魅力的なのです!! かわいらしいと連呼していますが、男性にもおススメです。 なにせ、私は男の先輩からこの本を薦められて読んだのですから。 表紙はASIAN KUNG-FU GENERATION のCDのジャケットを務めていることで有名な中村佑介さん。 本作品は、山本周五郎賞を受賞し、また本屋大賞2位にも選ばれています。  | ||||
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| これほど好みが分かれる作品も珍しい 「読んでみてイマイチだった」なんてレビューはよく拝見するが、「途中で嫌になって読むのを止めた」なんてそうそう見ないだろう 苦手な人がいるのも分かるが、携帯小説のようなスイーツ(笑)で分かりやすい物しか読めない人が言うのならお門違い あと「結局最後は普通にくっつくんだ」とか…初めに語り手が先輩から後輩に移る時の表現を見れば、「最後はくっついて、お互いにその時の話をしたんだな」とよめる気がする 俺は想像を掻き立てる文章と、レトロな日本と現代の日本の両方を味わっているような感覚がとても心地良かった  | ||||
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| 単行本は2006年11月リリース、文庫化は2008年12月25日。本作で山本周五郎賞、本屋大賞第2位(ちなみにこの年の第1位は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』)を受賞している。山本周五郎賞を獲る作品が本屋大賞で第2位なのが面白い。 読み出すともうすぐに『森見ワールド』に没入してしまう。巻末の羽海野チカ氏のイラストのように、イメージが跳梁跋扈して、転がり廻り渦を巻く。それはマジックリアリズムというより、京都という希有なポジションの上に、コトバとシーンを貼り付けていくステキなモノ、という感じだ。おともだちパンチ→偽電気ブラン→詭弁踊り→赤玉ポートワイン→二足歩行→ダルマ・・・と枚挙にいとまがない。もう、読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮である。 そして思うのはここには男子特有の『気持ち』というのが圧倒的に顕在化しているなぁ、ということ。きっと森見ワールドを完璧に『分かる』のは男子だけだと思うのだ。諸君、異論があるか!?あればことごとく却下だ!!  | ||||
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| 旅行に持って行く文庫を探していて本書を手にしました。 この物語、語り口、切り口、私は好きです。 確かに読み始め、文体に特徴があるのと、難しい熟語が並ぶのとで戸惑いはありました。 しかしほんの数ページ読み進むとその面白味にはまりました。あれよあれよと読み進み、あり得ない〜!でもあったら楽しい〜!というファンタジーの世界を満喫しました。そして学生時代を思い出しながら、ああまたあの甘酸っぱい頃に戻れたとしたら・・・などと毎夜夢に耽っていました。展開を確認しながら、そして難しい熟語を調べながら、また読みたいです。  | ||||
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| 正直な話、第一章はよくわからず話に入っていけませんでした。 しかし、第二章の、舞台が「古本市」であり、「かつて私が愛し、そのくせ罪深くも捨てた本が、今また私の手の中にあるという不思議。これはもう古本市の神様のおかげ以外のナニモノでもないでしょう。」という一文。この古本市の雰囲気がたまらなく好きな私は、急に話に入っていくことができました。 「彼女」は最後まで摩訶不思議な言動。でもそんな彼女を想い続ける主人公に、最初は「わけ分からない」と思っていたのが、最後には応援したくなってくるから不思議。 これは深く考えて読む小説ではなく、「読んで、不思議な世界に浸る」小説だと思います。この摩訶不思議な世界に浸れるか否かで、評価が分かれるかと思います(評価が分かれやすい小説であるのも納得がいきます)。 最後に、羽海野チカさんの「かいせつにかえて」を見たら、普段ほとんど漫画を読まない私ですが、この小説を漫画で見たらまたちょっと違う印象なのかなと思い、読んでみたくなりました。  | ||||
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| これが森見先生の初めて読んだ作品だったので、 初めはその独特な文体に驚きました。 けれど、読み始めていくとどんどん深みにはまっていくような 世界観に引き込まれてしまいました。 こんなに京都の町をおかしく楽しく書いている作品はなかったと思います。 次々と起こる不思議な出来事も自然と受けいれられて、 狐につままれたような気分になりました。 そして、メインの2人の大学生の恋愛模様がすばらしい。 どこか浮世離れした風の乙女はこの世界観にマッチしていて言葉にできない可愛らしさがある。 自由奔放(?)な生き方に憧れます。(本人はそんな気はないんだろうけど・・・) どこかずれている2人のやりとりが面白い。 周りの人達も変わっているけどあたたかくておかしい人達ばかりです。 こんな大学生活を送りたいなぁ、と思わせてくれる本でした。  | ||||
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| この小説は男と女の目線で書いてあり、最初は読むのに抵抗がありましたが、後半になるにつれてなれてきて、天狗とかぞうのお尻とかなかなか展開が早く面白いです。 | ||||
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| 『太陽の塔』に続いて読んだが、これまた、  京都の大学生の片思いの恋の話。 大学出てからもう何年にもなるけど(何十年?)、そのころのことを思い出させる。好きな子の行動パターンを把握して、偶然を装って、待ち伏せたりしたなぁ。 特に古本市の話はいい。大学時代、近くの穴八幡神社でやった古本市には彼女といった。 この小説はなんだかとってもノスタルジックな気分にさせる。若い人というより、ちょっと上の世代にも受けるような気がするなぁ。  | ||||
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| 京大院卒らしく知的で硬い古めかしい文体、農学部とは思えない語彙力に四字熟語、根暗で女性に幻想を抱いている典型的なヲタ妄想的世界観・・・。どう見てももてなさそうな男をよく知っているリアリティが武器。そして、読みづらいのに一気に読ませてやまない筆力は秀逸。 文章や純文学などに慣れていないために、この文体の前に「読みづらい」「意味分からん」という言葉で音をあげる人がいたら残念でならない。 季節に沿った4部構成でまとめ、京の雅を見事に取り込み、学園物のドタバタ活劇漫画を小説にしたような面白さ。文体の重みが内容のくだらなさ、突飛さを重厚に包み込んでうまく収めている。騙されたと思って70ページ読んでみれば全てが分かるでしょう。 ちなみに、勝手な想像ですが、作者は、1979年生まれで、高橋留美子の漫画の影響をかなり受けているような気がしました。私の中では、樋口さん=めぞん一刻の四谷さん、事務局長=三鷹さん、李白=らんまの八宝菜、と勝手に決めこんで脳内を乱舞しておりました。ということで、高橋留美子の漫画が好きな方は、この小説もきっと気に入るのではないでしょうか?是非一読あれ。  | ||||
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| なぜこの本を買ったかって?それはPerfumeのかしゆかがブログで「素晴らしい!」って紹介してたからです。それだけです、すいません…。でも、読んでみたら確かに登場人物が個性的でとても面白く、一気に読んでしまいました。まだ読まれていない方は是非! | ||||
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| ボクは男なんですが、楽しく読めました。 たくさん好きなポイントがあってですね。 京都の町、お酒、大学時代、古本、神様? あとヒロインの女の子が酒豪で、緋鯉のぬいぐるみ(等身大?)を背負い、 達磨の首飾りを持つのはいい趣味だと思います。 現代なんだろうけど、なつかしい大学生時代を思い出す作品です。 ※イラスト付の解説(羽海野チカさん)まで、楽しく読めました。  | ||||
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| 個性豊かで奇妙な登場人物たちによる不思議なものがたりです。 他の方のレビューはすこし大げさかな、という気がしますが 決してつまらない作品ではないです。 ただ、女性向けかな?という感じが否めないです。 ジブリっぽい不思議さと、うる星やつら的なノリがおもしろい。  | ||||
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| 「太陽の塔」→「四畳半神話体系」の流れの集大成と言うべきか。「きつねのはなし」を抜いたこの2作の主人公のジメっとした感じを抜いて、そこに天然純真爛漫乙女の語りを足した結果、爽快に爽快を重ねた物語が出来ました、いった風情。 主人公の男子学生の妄想する暴走は相変わらずではあるけれど、ここぞの一発で頑張れる姿は応援したくなります。またヒロインのキャラは良いですね、非常に可愛らしい。こういう文章の書き方もできる作家さんなんだなぁと思いました。 興味深いのは、女性でこの本を好きという人が結構多いところですね。男性的に言えば感情移入出来るところだったり、またヒロインの可愛らしさに引かれたりと、本書の魅力的な部分ってのは結構あげられると思うのですが、女性の観点からどこに面白さを感じたのか、ぜひ教えて頂きたいところです。 森見作品の中では一番後味が良い作品だと思います。  | ||||
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| 表紙のかわいらしさに、手が伸びました。 このかわいらしさは、そのまま黒髪の乙女のイメージへ・・・。 と、思ったら、 もてない学生の詭弁あり、そのパワーで京都の街が吹き荒れて、果ては天狗出現?! でも、黒髪の乙女のかわいらしさはそのままで、ホッとしました。 なにせ、鯉幟を背負って、電気ブランを飲み干して、二足歩行ロボットとなるのですから。 楽しくて、あっという間に読んじゃいました。 かわいらしいものが好きで、京都の街が大好きなら、ぜひともお手にとってみては? もしかしたら、彼女をみつけることができるかもしれませんよ。 余談ですが・・・、ラストの喫茶店は私も大好きです。  | ||||
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| 世界の豊かさを味わえる一冊。 しいてあらすじを伝えるなら「天然少女と、彼女に恋した青年を中心としたドタバタコメディ」となるが、これは「となりのトトロ」を「田舎に引っ越してオバケに出会う物語」と書くのに等しい。あらすじにすると、取り落としてしまうものが多すぎる。 主人公二人もいいのだが、この小説の本当の面白さは二人をとりまく人々の豊かさにある。十数人にも上る脇役が、それぞれ人格をもつ存在として書き込まれている。てんでばらばらな立場の、ばらばらな願望をもつ人々が、つながり結ばれていく面白さ。起こりえない事件、ご都合主義な展開でありながら、網の目のような人間の結びつきにリアリティと温かさがある。 多くの小説、映画が「目的を持つ主人公と、乗り越えるべき障害」というシンプルな構造で進んでゆくのに比べれば、実に雑多で魅力的だ。 「なにをいいたいのかわからない」という人がいるのも理解できるが、起承転結のストーリー、大上段のテーマばかりが小説の面白さではないだろう。ストーリーとテーマ性ばかりが重視されるようになってから、小説も映画も(ハリウッドを代表として)痩せてつまらなくなったのではないか? そうした作品とは対極の「豊かな」作品として、これは傑作だ。 なお特徴的な文体は、夏目漱石や太宰治などの古典的作品や、慣用句を下敷きにしたパロディを含んでいる。そうした古い文章になじみのある人なら、台詞回しにニヤっとさせられること請け合い。  | ||||
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| タイトルにひかれて購入しました。購入前は中身をパラ見しながら変わった文体だなあ、買ってがっかりしたらどうしよう。。。などと思っていましたが、買ってよかった!第一話もいいのですが、個人的には秋の大学祭がオモシロオカシク、一人読みながらクスリと笑ってしまいました。作者の文章力というか、言葉の使い方の面白いこと!ドラえもんのポケットなみにいくらでも言葉があふれでてきて、頭の中はイメージの洪水となります!巻末に羽海野チカさんがイラストを載せていて、どうやら皆さんには好評のようですが、私としては、「ちょっと違うなあ」という違和感がありました。乙女は確かに純粋無垢でマイペースなのですが、だからといって子供っぽいというわけではありません。それなりに女性らしい魅力にあふれた純真な色っぽさみたいなのがあるのです。ですから、私としては表紙のイラストの方がぴったりで、羽海野チカさんの描く小学生体型には首をひねってしまいました。羽海野チカさんの絵が好きじゃないというわけではありません。はちクロのはぐみちゃん可愛いですし。ただ本というものは活字であって読者の想像力を広げるものなので、誰かの解釈したイラストは見たくないものですね。 | ||||
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