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正義をふりかざす君へ
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正義をふりかざす君への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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非常に面白かった。読み始めたら止まらず、夜更かしして、一気に読み上げた。 主人公が急に地元に呼び出され、あれよあれよと事件に巻き込まれるが、中々、その全貌が掴めない。私も主人公と一緒に巻き込まれてしまい、なぜこんなことが起こるのか、真実は何なのか、が気になり次を読んでしまう。 正義は正しい、というのは誰でも知っているが、立場によって正義は異なる。それぞれの立場で正義を貫くことで、大きな事件や事故を引き起こす。それでも本人は自分こそが正義だと信じて疑わない。 | ||||
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真保さん(著者)、頑張ったなあというのが読後第一の印象。これでもかというほどエピソードを詰め込み、構成を練りに練り、凝りに凝った感じ。 しかし、幾つかのレビューにもある通り、それがゆえに読んでいて疲れる。展開やウラの仕掛けが目まぐるし過ぎる感じ。2~3のエピソードを削るなど、もうちょっと削ぎ落としても良かったのでは? あと読んでいて思ったのは、海外のハードボイルドに比べ、やっぱり和モノはスケールが小さいということ。こんな小さな町の、小さな小さな抗争。本来ならどうでもいい話やん。 | ||||
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このタイトルの意味は、読んでいくに従って明らかになってくる。 以前、主人公が関ったトラブルから逃避していた事を改めて直視 しないと解決のために動き回ることも出来ない。 また主人公が撒いたえさに過剰に反応されて、襲われた挙げ句に 警察から取り調べられる。 思わぬ展開に意外性はあるものの、無理はない。 知りたくなかった真実を知リ、失望するが・・・。 | ||||
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かなり不愉快になりますが、面白かったです。 まず主人公にあまり魅力がなく、物語は淡々と進みます。他の人のレビューにもありますが、感情はそのまま書き下されていたりします。いくつかの事件が起こりますが、どれも地味に不快。 それで、早く読み終えて捨ててしまおうと思って、ページを破り捨てつつ読んでいたのですが、最後の辺りで急展開が2回ほど起こって、カタルシス。結構緻密な小説で、情報を確かめるために前の方を読み直したくなりました。でもまあ、これは、ハッピーエンドではないよなあ。 | ||||
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話の中に登場してくる、16歳の少年に主人公が、問いただす、話が、そのまま、小説の題名になっている。 小作品だがなかなか面白かった。 | ||||
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新刊本が出ると必ず購入して読む作者の一人です。 今後も継続して読んでいきます。 本の内容自体の評価ではなくすみません。 | ||||
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やはり、こういった社会派も良いですね、読み応え十分でした。 最初は??で中々入り込めませんでしたが、中盤からは引き込まれました。 おすすめです。 | ||||
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もともととても好きな作家さんの一人でもあり、題名にもひかれて読んでみた。最初はなんだかわかりにくくて読みにくい感じがしたが、途中から急にやめられないほどひきつけられた。それは”この主人公がなぜこんなに狙われるのか”、という一点を知りたいから。主人公が知りたかったことと同じです。とても面白く読めました。ただ一つ残念だったのは、その動機が明らかになった時、こんな不確実に、起きるかもしれないことに、人は長い時間計画を練り、見張り、実行に移すのか、ちょっと疑問に思った。動機が今一つ納得できなか。どれほどまでにこの背後にいた悪役の人物が恐れていたことだったかを、私としてはもう少し実感したかった、深く知りたかったと思う。自殺した元社員の家を訪ねた時の家族の表情の描写がとても恐ろしくて、”身の毛がよだつ”感じで、気持ちが伝わってきて、さすがだなあと思いました。社会派サスペンスが大好きな私としては、作者にこれからもどんどんこういう小説を期待したいです。 | ||||
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純粋に生きる君だけれども、何事にも一歩引いて客観視できる君を時間が作ってくれるだろう。その後の君を知りたい。 | ||||
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私は90年代の真保裕一の大ファンだった。2000年代に入ってからは、作品の出来不出来が大きいと感じるようになり、最近はやや距離を空けていた。 しかし、今回のタイトルと紹介文に惹かれ、これは何となく以前の真保裕一が帰ってきたのではないかと期待して手に取った。 その勘は当たっていたと思う。 真保裕一らしい、とても硬派な社会派サスペンス小説に仕上がっていた。 陰謀渦巻く市長選挙、ペンという権力を時には暴力的に行使する新聞社、地方都市というやや閉鎖された空間で生きることの難しさの中で、主人公がもがきながらも過去の自分自身の清算をしていく。 ハードボイルドタッチの小説はそんなに好きではないのだが、この作品に関しては違和感も無く読むことが出来た。 | ||||
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ネタバレなしにレビューをするのが難しい小説。 主人公、その元妻、元妻の不倫相手、その不倫相手の家族、主人公の先輩、元妻の妹。たくさんの登場人物がそれぞれの正義を果たそうと動くドラマ。はたから見れば正義とはいえないものもある。けれど、当事者にとっては、自分の信じる道こそが正義なわけで、正義のぶつかりあいが事件を生む。正義はときに他人を傷つける。その覚悟はあるか? 相変わらず、皮肉めいた文章が多くて、リズムが悪いけれど、中盤からテンポがよくなり、一気に結末に向かう。読後は重たい気分なるけれど、読み応えは十分。『これからの正義の話をしよう』とは違ったやり方で正義を問う物語になっている。マスコミの方にはぜひ読んでもらいたい。 | ||||
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市長選挙に立候補する予定の男との不倫現場を写した写真を送りつけてきた者が誰なのかを調べてほしい。 別れた妻に請われて,7年前に捨てた故郷に舞い戻ってきた男,不破勝彦が主人公の物語です。 過去に自分に降りかかってきた様々な出来事,尊敬し,信頼してきた者たちとの擦れ違い。 波乱に満ちた自らの過去を探り,隠されていた真実に迫ろうとした10日間が描かれています。 田舎の選挙は一種のお祭り。敵対する陣営がお互いに泥臭い争いを繰り広げ,様々な人間模様が展開される。 そういったことを背景に,お互いの正義を主張し合う人間の悲しい性が描かれています。 さらに,この小説では,地方の新聞社の行き過ぎた取材姿勢が事件のバックボーンとなっています。 奇しくも,ここ数日,スケートの安藤美姫が人知れず子供を出産していたということについて,マスコミが大騒ぎしています。 本人のコメントによると,常軌を逸した取材攻勢がかけられたそうです。実に情けなく,下種で,大人げないと思います。 正義の名のもと,大衆の知る権利を声高に唱え,個人のプライバシーを平気で踏みにじる。マスコミにはそういった危うい側面を描いています。 はっきり言って陰気くさく,すっきりしない結末で,主人公が自らの苦い過去をつらい目にあいながら暴いていこうとする動機がいまいち理解できませんでしたが, 作者の文章力のせいか,最後まですらすらと読めてしまいました。 | ||||
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初めてこの筆者の本を読んだのは『奪取』でした。 知っている著者名についつい衝動買いして読み進めていったのですが、あっという間に読み終えていました。 山田悠介さんのようにスピード感にあふれているわけでも、村上春樹さんのように不思議な世界観があるわけでも、大沢在昌さんのようにハードボイルド感あふれるわけでもない作品ですが、とても幾重にも重なっているストーリー展開はさすがの一言でした。 最後に語られる衝撃の真実と、終わりの一文は、この物語を締めくくるにふさわしい文章だったと思います。 なんとも言えないカタルシスを感じたい人たちにはお勧めの本です。 | ||||
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