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正義をふりかざす君へ
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正義をふりかざす君への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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ネタバレ!スミマセン! ラストで黒幕が自殺します。 読み出しから、グイグイ引っ張られていくように、丁寧な作り方をしています。工夫しているのが心地よく感じ取れます。 眠るのが惜しいと感じるくらいストーリーに引き込まれていきました。 しかしながら・・・ラストは不発でした。黒幕は最後までヒール(悪役)に徹していただきたかったです。そうでなければ主人公を邪魔しつくした意味があいまいになるように感じるからです。 この辺りは著者の美学・流儀なのでしょうが…エンターテイメント好きな私には物足りなく感じました。 けれど読んで損はしません。 あなたは私の意見に賛同してくれますか?それとも著者の流儀を支持しますか? | ||||
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ネタバレなしにレビューをするのが難しい小説。 主人公、その元妻、元妻の不倫相手、その不倫相手の家族、主人公の先輩、元妻の妹。たくさんの登場人物がそれぞれの正義を果たそうと動くドラマ。はたから見れば正義とはいえないものもある。けれど、当事者にとっては、自分の信じる道こそが正義なわけで、正義のぶつかりあいが事件を生む。正義はときに他人を傷つける。その覚悟はあるか? 相変わらず、皮肉めいた文章が多くて、リズムが悪いけれど、中盤からテンポがよくなり、一気に結末に向かう。読後は重たい気分なるけれど、読み応えは十分。『これからの正義の話をしよう』とは違ったやり方で正義を問う物語になっている。マスコミの方にはぜひ読んでもらいたい。 | ||||
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市長選挙に立候補する予定の男との不倫現場を写した写真を送りつけてきた者が誰なのかを調べてほしい。 別れた妻に請われて,7年前に捨てた故郷に舞い戻ってきた男,不破勝彦が主人公の物語です。 過去に自分に降りかかってきた様々な出来事,尊敬し,信頼してきた者たちとの擦れ違い。 波乱に満ちた自らの過去を探り,隠されていた真実に迫ろうとした10日間が描かれています。 田舎の選挙は一種のお祭り。敵対する陣営がお互いに泥臭い争いを繰り広げ,様々な人間模様が展開される。 そういったことを背景に,お互いの正義を主張し合う人間の悲しい性が描かれています。 さらに,この小説では,地方の新聞社の行き過ぎた取材姿勢が事件のバックボーンとなっています。 奇しくも,ここ数日,スケートの安藤美姫が人知れず子供を出産していたということについて,マスコミが大騒ぎしています。 本人のコメントによると,常軌を逸した取材攻勢がかけられたそうです。実に情けなく,下種で,大人げないと思います。 正義の名のもと,大衆の知る権利を声高に唱え,個人のプライバシーを平気で踏みにじる。マスコミにはそういった危うい側面を描いています。 はっきり言って陰気くさく,すっきりしない結末で,主人公が自らの苦い過去をつらい目にあいながら暴いていこうとする動機がいまいち理解できませんでしたが, 作者の文章力のせいか,最後まですらすらと読めてしまいました。 | ||||
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初めてこの筆者の本を読んだのは『奪取』でした。 知っている著者名についつい衝動買いして読み進めていったのですが、あっという間に読み終えていました。 山田悠介さんのようにスピード感にあふれているわけでも、村上春樹さんのように不思議な世界観があるわけでも、大沢在昌さんのようにハードボイルド感あふれるわけでもない作品ですが、とても幾重にも重なっているストーリー展開はさすがの一言でした。 最後に語られる衝撃の真実と、終わりの一文は、この物語を締めくくるにふさわしい文章だったと思います。 なんとも言えないカタルシスを感じたい人たちにはお勧めの本です。 | ||||
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