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(短編集)
鬼火
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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼火の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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| 金田一耕助シリーズで有名な横溝正史氏の手に拠る、怪奇にして情念が渦巻く短編集。 戦後の大作家になる前の、雌伏の時期の短編集であるため、後の金田一シリーズに見られるような構築性は、ここには存在しない。 ただ戦前の作品集であるので、横溝正史氏の作品のもう一つの魅力である「耽美的とも云える怪奇性、グロテスクさ」とでも呼ぶべき魅力が、漢語的な文体によって典雅に紡がれていく。 誰にも薦められるという作品集ではないが、金田一耕助シリーズや人形佐七捕物帳シリーズは粗方、制覇したというような「すれっからしの」横溝正史氏のファンの方方や、戦前の趣溢れる怪奇小説を愛好される方々には、是非にと薦められる短編集である。 | ||||
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| なし | ||||
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| 終戦直後の「本陣」「蝶々」に至るまで、何故正史には真の本格物がなかったのか。それ以前の20年とは何だったのか。 4号にしてどうにか戦前作品が題材になった。この時代こそ最も研究を要する期間だと思う。 横溝亮一・宣子御二方のインタビューにあるように、正史に家族以外の同居者の分まで養わなければならぬ時期があったのは意外と重要な内情かもしれない。 紀田順一郎が乱歩は「怪奇幻想=体質、本格=学習」で正史はその真逆なのではと問う。 正史の資質はそんな単純に割切れるものだろうか? 今後も検討を要するテーマだ。 乱歩リファレンスの総帥・中相作が編集者としての正史の内面にまで迫っているのはさすが。倉西聡の「鬼火」の構造に本格の気配があるという指摘は悪くない。 そして谷崎潤一郎(永井敦子)、エラリー・クイーン(飯城勇三)の影響論。後者は「戦前の正史はトリックの消化・装飾のみで、必然性・手掛りの設定がない」と言う。 手軽に読める「かひやぐら物語」と「淋しさの極みに立ちて」の再録は必要? 引用の多い宮本和歌子、中沢弥は論旨を明確に伝えるスキルが課題。 各項、作品の表層だけでなく、もう一歩正史を取巻く時代の状況にまで深く踏み込んでほしかった。 いつもの事ながら、これだけは読むに堪えないのが連載鼎談「観てから読む横溝正史」。 「横溝さんの作品は全部、最初に出てきた綺麗な人が犯人なんだよ」とか「戦前の横溝は良いものがない」とか無知すぎて不愉快にさせられる。 例えば正史の欠点に触れるとしても、読者が「正史をよく読み込んでいるのだな」と納得するような内容ならむしろ歓迎する。 だが、正史の事を全く解ってない人間の与太話に45頁も使う神経が判らない。正しく正史を語れる人材は他にいるだろうに。 これなら「芙蓉屋敷の秘密」「塙侯爵一家」「呪ひの塔」「覆面の佳人」あたりを掘り下げるべきではなかったか? 二松学舎大は横溝正史旧蔵資料を引き受けたという責任の重さを自覚してほしい。 | ||||
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| 本来、本書の表題作は『鬼火』であったが、『蔵の中』の映画化による話題から売上を期待した出版社がこの表題に変えたものであって、メインはやはり元の表題作の『鬼火』である。 『鬼火』だけではなく本書に収められているのはいずれも金田一耕助が登場する以前の戦前の作品で、乱歩の言うように「意識してか無意識にか」谷崎潤一郎の影響が見られ、中でも『鬼火』の登場人物たちの妄執には鬼気迫るものを感じずにはいられない。 ただ、例えば『鬼火』ではなぜ語り手の竹雨宗匠が代助とお銀の死の真相を知っているのかとか、『蔵の中』の笛二は結局何をしたくて磯貝に原稿を送ったのかとか、『蝋人』の今朝治は獄中にいたはずなのにどうして山惣の妾宅に現れたのかとか、各作品にツッコミを入れたくもなる。 つまり本書の作品は戦後の作者作品と違って合理性・論理性に欠けているのだが、そういうツッコミは無粋と言うものだろうか。 『面影双紙』だけは最後のオチが利いていて面白かったと思う。(いや、『鬼火』もツッコミを入れたが、理屈ぬきで面白かったと思う。) | ||||
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| 「鬼火」「蔵の中」「かいやぐら物語」「貝殻邸奇譚」「蝋人」「面影双紙」の6編が収められている。 いずれも昭和10-11年に執筆されたもので、横溝の作品のなかでも異色の、幽玄美を押し出した幻想的な作品となっている。 グロテスクだけど美しい、怪しい世界が広がっている。じめじめとした日本的な「暗さ」がある。決して出来は悪くないと思う。 ただ、どこかランスの悪いところがある。横溝は、こうした作品には向かないような気がするのだ。ミステリとしての合理性が先に立ってしまっているし、どんでん返しが持ち込まれたりすると、読者ははっと現実に引き戻されてしまうのだ。また、結末の弱さも目立つ。 こうした作風で突き進まず、戦後に金田一ものをつくり出してくれたのは、本当にありがたいことだ。 | ||||
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| 二人のいとこ同士の画家の葛藤を軸に展開される怪奇耽美小説。 火傷を負い顔が醜くなりゴムマスクで隠すー後の犬神家の一族の佐清に生かされているようなところもある。 一時は軍部の指示により大幅な削除を命じられたのだが、後に原文が見つかり現在では当時そのままで読めるようになった。 | ||||
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