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(短編集)
鬼火
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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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横溝正史の著作の中でも もっとも文学的な完成度が高い短編集である。これを読むと 横溝の資質が 泉鏡花や谷崎潤一郎に近似していることがよく分かる。 蔵の中は 高林陽一がATGで映画化した。高林という特異な美学を持つ映画監督を惹きつけたことは 邦画史の一つの事件である。実際 高林は 本陣殺人事件も映画化するほどの入れ込みようである。 横溝の映画というと どうしても「犬神家の一族」となってしまう。角川映画を世に轟かせた一作で それはそれで エポックメーキングではあったが 本当に横溝自身に迫ったのが高林陽一だと 小生は 確信犯的に 確信している。 | ||||
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昭和8~11年に発表された5短編を収録。 「新青年」への発表された4編はどれも佳作だと思います。中でも一人称形式で語られる中編「鬼火」の出来が良く、2人の画家に纏わる嫉妬・憎念の物語を美しくも悲しく描ききっています。読後感も良。乱歩氏は、谷崎潤一郎の「金と銀」「ある少年の怯れ」「恐ろしき戯曲」と本書収録の「鬼火」「面影双紙」「蔵の中」に一部類似性が見られると述べられたようですが、確かにその点は否めないとは思います。 しかし、各作ともに設定とその細に渡り描かれている世界・雰囲気は魅力的であり、少ない枚数ながらどれもが完成度の高い作品となっております。本来比較するべきではないとは思いますが、(入手困難でしょうが)谷崎作も読んでみてはいかがでしょうか。 | ||||
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この短編集に入っている、「面影双紙」について書きたい。この作品は恐怖をテーマにしたものだと思うが、それは化け物とか、怪物といったものでは無い。いちばん身近な存在・・・人間である。これを読み終えたあなたは、しばらく呆然として、空想と現実のはざまから抜け出れず、著者の小説技巧に驚愕するであろう。 | ||||
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