白雪姫には死んでもらう
評判
白雪姫には死んでもらうの評価:
4.04/5点 レビュー 26件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21〜28 2/2ページ
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白雪姫には死んでもらうの評価:
4.04/5点 レビュー 26件。 B ランク
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昨年日本語訳が出た『深い疵』と同じく、ボーデンシュタイン主席警部とピア警部の二人が捜査に活躍するドイツの警察小説の続編です。『深い疵』がドイツの戦中戦後史によって刻まれた「疵」を描いている一方、こちらの『白雪姫〜』は、ひとたび犯罪が起こった時に村独自の掟の中で生きる人々が彼らなりの正義をどう行使して共同体を守ろうとするのかを見つめた物語といえるでしょう。ですからこの小説を読みながら私は、1970年代に日本で一世を風靡した横溝正史の作品を思い出していたのですが、巻末で福井健太氏が書く解説の中に全く同じ感想を読んで、我が意を得たりと思ったのです。
ただし、『深い疵』の面白さに比べると『白雪姫〜』の話運びは少々もどかしく感じられました。560頁超のこの長編物語で、終盤150頁はもう少しテンポアップしても良かったのではないかという気がします。
ボーデンシュタイン主席警部とピア警部それぞれの、事件の捜査の進展とは直接関係のない私生活が細かく描かれるさまは、スウェーデンの警察小説<マルティン・ベック>シリーズ(『笑う警官』など)を想起させますが、あまり興味をひきませんでした。ドイツ本国では、『深い疵』に先行する作品が2編書かれているにもかかわらず、日本ではその2編の前に『深い疵』と『白雪姫〜』が先行して翻訳されるという変則的な出版になったために、シリーズを通して描かれているのであろう刑事たちの私生活に読者がうまく伴走することができなくなったのではないでしょうか。
とはいえ、ドイツのAmazonサイトを見ると、昨2012年に本国で出版されたシリーズ第6作「Boeser Wolf」(『邪悪な狼』)の評判がすこぶる良いようなので、翻訳が出たら手に取ってみたいものです。