白雪姫には死んでもらう

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白雪姫には死んでもらうの評価:

4.04/5点 レビュー 26件。 B ランク

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平均点4.04pt

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全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(4pt)

『深い疵』に続くドイツの警察小説シリーズ第4弾

かつて2人の少女を殺したとして逮捕されたトビーは、11年の刑期を終えて故郷へ戻ってきた。被害者の遺体は発見されず、トビー自身も冤罪を主張していた事件だったが、出所した彼を故郷の人々は冷たい視線で迎える。そして彼の出所直後、被害少女のうちのひとりとおぼしき遺体が発見される…。

 昨年日本語訳が出た『深い疵』と同じく、ボーデンシュタイン主席警部とピア警部の二人が捜査に活躍するドイツの警察小説の続編です。『深い疵』がドイツの戦中戦後史によって刻まれた「疵」を描いている一方、こちらの『白雪姫〜』は、ひとたび犯罪が起こった時に村独自の掟の中で生きる人々が彼らなりの正義をどう行使して共同体を守ろうとするのかを見つめた物語といえるでしょう。ですからこの小説を読みながら私は、1970年代に日本で一世を風靡した横溝正史の作品を思い出していたのですが、巻末で福井健太氏が書く解説の中に全く同じ感想を読んで、我が意を得たりと思ったのです。

 ただし、『深い疵』の面白さに比べると『白雪姫〜』の話運びは少々もどかしく感じられました。560頁超のこの長編物語で、終盤150頁はもう少しテンポアップしても良かったのではないかという気がします。

 ボーデンシュタイン主席警部とピア警部それぞれの、事件の捜査の進展とは直接関係のない私生活が細かく描かれるさまは、スウェーデンの警察小説<マルティン・ベック>シリーズ(『笑う警官』など)を想起させますが、あまり興味をひきませんでした。ドイツ本国では、『深い疵』に先行する作品が2編書かれているにもかかわらず、日本ではその2編の前に『深い疵』と『白雪姫〜』が先行して翻訳されるという変則的な出版になったために、シリーズを通して描かれているのであろう刑事たちの私生活に読者がうまく伴走することができなくなったのではないでしょうか。

 とはいえ、ドイツのAmazonサイトを見ると、昨2012年に本国で出版されたシリーズ第6作「Boeser Wolf」(『邪悪な狼』)の評判がすこぶる良いようなので、翻訳が出たら手に取ってみたいものです。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.7
(3pt)

構成は緻密。

構成は緻密。但し、限られた舞台の中での多すぎる登場人物を,相関を付ける為に、過去の隠れた関係が明かされる場面が
多く、それに依存している点に不自然さを感じて、読後感がスッキリしない。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.6
(5pt)

一気に読めてしまった

舞台はドイツです。
事件のことだけでなく登場人物の入り組んだ人間関係に続きが気になって仕方なかったです。
ドイツ人ってそうなんだ、と思ってしまいました。
ドイツ人もいろいろだとは思いますが。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.5
(5pt)

ノイハウスは凄い

ドイツミステリーのまぎれもない傑作です。 誰もがもしかしたら持っているだろう闇の部分に迫る現代のメルヘン!
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4488276067
No.4
(5pt)

冤罪など盛りだくさんの内容

冤罪被害者とその親までもがドイツの村社会で言われなき差別と迫害を受ける。この状況は,日本でも十分想像できるので読んでいてつらかった。そこに出所後偶然居合わせた冤罪のきっかけとなった殺人事件の被害者によく似た少女が村に居合わせ冤罪被害者に興味を持つことから真犯人たちの目論見が崩れていく。主人公の刑事たちには,身元不明の少女の遺体が持ち込まれ後にその殺人事件の被害者の一人であることが判明し物語が複雑する。そこに主席警部(日本ではどの階級に相当するのだろう?)オリヴァーの家庭問題やその部下ピアにも価値ある不動産を手放さなければならない事情が絡まり(私には前者が重く感じられた),更に複雑化していく。このような重厚な物語を娯楽作品として仕上げている点で高い評価をしたい。内容とは無関係にキンドル版の残念な点を指摘したい。ちょっとだけ安くしたからといって巻末の解説をカットしないで欲しい。結構解説を読むのを楽しみにしている人が多いのである。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.3
(4pt)

サスペンスに溢れる展開

舞台はドイツの小さな村です。
11年前、この村で発生した二人の少女を殺した連続殺人事件の犯人として逮捕された男、トビアスが刑期を終えてこの小さな村に帰ってきます。
同時に、村から少し離れた空軍基地の敷地内で白骨死体が発見されます。
この死体が連続事件の被害者のものであることが判明したことから、11年前の連続殺人事件も警察捜査の洗い直しがされることとなり、過去の事件の真相もが明るみになっていきます。
 
単なる冤罪捜査のみで収束せず、サスペンス溢れる展開になるところが、この物語の最も面白かったところです。
 
小さなコミュニティでの人間関係のしがらみが悲劇へと繋がっていくところの描写が見事です。過去の事件、そして過去の事件に繋がって現在に新たに発生する事件が、この人間関係にどう纏わっているのかが、サスペンスの大きな要素です。

登場人物の書き方も上手い!
ほとんどが、いかにもスネに傷をもっていそうな雰囲気で、ラストに近づくまで正悪の区別がつかない、これもまた、この物語の大きな魅力だと思います
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.2
(4pt)

いつのまにか多数の登場人物の渦の中に巻き込まれて・・

ミステリーはあまり・・という方に是非読んでほしい一冊です。私もミステリーをあまり読まない読者です。電子書籍で通勤電車の中で読んでました。思わせぶりな登場人物を次々追って読み進めると、満員電車であっという間に会社の最寄り駅に到着!ドイツの地の利に詳しい人もそうでない人にも、ある小さな村で起こった事件に惹きこまれ、いつのまにか自分もその村で生活している一人のような感覚に囚われるの私だけでないはず。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067
No.1
(4pt)

重厚な筆致で描かれる人間模様

オリヴァー&ピア・シリーズの邦訳第二弾。連続少女殺害の罪で服役し、刑期を終えたトビアスを待っていたのは…

閉鎖的な村で繰り広げられる愛憎劇。トビアスは冤罪なのか、真犯人は…

前作『深い疵』に続き、今回も重厚な筆致で人間の本質に迫る。女性ドイツ人作家、ネレ・ノイハウスの小説は警察小説としての面白さよりも、こうした人間模様の描写にこそ面白さがあるようだ。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)より
4488276067