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半島を出よ
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半島を出よの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全230件 201~220 11/12ページ
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今の世界のすぐ手に届くところにある恐怖。ホラーでもオカルトでもなくて起こりうる未来として。こういう想像をしておくことって大事なのかも。もう、とにかく福岡市が大変なことになっています。 朝鮮のテロリストが日本に来て感じている、憎しみと失望と羨望がとても哀しく切なく描かれています。 | ||||
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村上龍が人の小説を評価する時によく「小説でなければ伝えられない価値のある情報」というような言葉を使うが、この小説には確かにそれがあると感じた。所々で表現が甘い所はあると思うがそれでも小説で人に伝える価値のある情報が書かれている。 この小説の中に出てくる少年達は現在、それぞれの分野で一流と評されている日本人にどことなく似ているような気もする。それは中田でありイチローであり、村上龍であり坂本龍一等である。 旧来の集団のなかの個から個の集まりである集合に変わらなければならない日本へのメッセージを強く感じた。 最後の章に書かれている人間の根本的な人と付き合う上での楽しさは 実に的を得ていると感じた。 | ||||
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近い将来ありえないとは言い切れない、北朝鮮反乱軍と日本の争いを描いた作品です。 出来事の内部に入り込み、ひとりひとり当事者の視点で描かれているので、出来事に奥行きが生まれ、よりリアルでした。 有事の際に人々はこのように考えこのように行動する、と具体的に想像できました。 毎日のように世界のどこかで起こっている小さな戦争や紛争について、私たちは報道を通じてなんとなく知っています。 けれどそうして得た情報がいかに薄っぺらで中身のないものかと思い知らされました。 小説の圧倒的な勝利!です。 このようなことが出来るのは映画と小説だけではないでしょうか。 村上さん、すごい!! | ||||
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舞台は2011年福岡わずか9人のコマンドに福岡ドームを占領され、後続の500人の侵入も許してしまう。日本政府は九州を封鎖してしまう。恐怖と混乱に包まれる中ある若者たちが立ち向かう。 私は、村上龍氏の作品を読むのは初めてである。読み終わって感じたことは、 あまり読んだことのないような小説というべきだろうか。いま、会いにゆきますのように心がホットになる小説や、グッドラックのように簡単ながら現代の人に欠けている何かを考えさせる小説、千里眼シリーズのようにハッピーエンドで終わる小説などとは、一風変わった印象を受ける。なぜなら、立ち向かう若者達が何故立ち向かうのかなどが明確になっていないからだ。 世間から外れてしまった若者達が、福岡を占領されて怒って戦うわけでもなく、仲間を助けるために戦うわけでもない(テロを起こすことだけ考えてきた1人は例外) 深い理由を読者に問いかける村上龍氏の考えなのだろうか?私には答えがわからず、混沌とした印象を受けた。 精密な描写は他の作家にはみられないほど素晴らしかった。 思わず爆笑してしまった文章もあり、結構楽しめたので星5にしました。 | ||||
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上巻を読んで思ったことは、買って損は無いってことです。読み応え抜群です。僕はこの本を読んでる途中で気づいたのですが、まだ読んでない人のためにひとつだけこの方法を使って読んだほうがいいということを述べます。この豪華なブックカバーは福岡の地図です。この本の中には福岡の地名がよく出てきます。ですが、福岡を知らない人にはどこがどこだか分かりません。ですから、このブックカバーと照らし合わせながら読んだ方がいいですよ。で、下巻読んでから残りのひとつの星をつけるかどうか決めます。一応手元には下巻ありますが・・・、いつ読み終わるかは不明です^^。 | ||||
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さながら現代の元寇防塁を侵略した蒙古襲来である、現代の元寇防塁の要所、福岡の地は現代の蒙古軍、北朝鮮の部隊という蒙古襲来によっていとも容易く落城した 本書を読破した時、恐怖心と感動という二つの感情に捉われた、村上龍の描いたこの世界観を誰がフィクションと笑い飛ばせるだろう、本書は村上龍が緻密な筆致で描いた、現実的な日本の地方都市にいつでも起こり得るリアル・ノベルである かつて日本は蒙古襲来の時、神風によって元軍の侵略を免れた、この現代において神風は二度と吹くことはないだろう、最早現代においては何が起きても不思議ではない、福岡では起きないとされていた地震が起きた、この目まぐるしくも何でも起こり得る現代において誰が、北が攻めてこないと言えるだろう、現実に北は日本にミサイルを撃ち込んだではないか まさに村上龍の研ぎ澄まされた感性が現代を描写した、読み応え満載の名作である | ||||
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名作『限りなく透明に近いブルー』から約30年、村上龍文学はここにもって結実した、圧倒的リアリティーと虚構のイマジネーションが見事に融合した村上龍文学の最高傑作である、恐怖の想念が最大許容値を超えて限界に達した時、人類が生み出した芸術という文学作品の中に、未来の現実を鋭く描写した歴史的名作を生み出した、それは決して絵空事でも空想の世界の話でもなく、我々日本人が直面するであろう危機を描き出している、それを警鐘ととるか、笑い話と捉えるかは本人次第である、まさに村上龍のエネルギーが解き放った芸術の域に達して極まった渾身作である | ||||
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私は普段、ビジネス書を中心に読書しています。 福岡ドームが舞台、ということで思わず購入しました。勿論、村上龍氏の作品も初めて読みました。 『引き込まれた』というのが正直な感想です。とても面白かった。展開が速く、いろんな人間を主役にしているので、ページ数の割に読んでいて全く疲れません。また、状況、心情の描写も絶妙で、自分も本当にその場に立ち合わせている、本当の出来事なのでは?と思えるほどのめりこむことが出来ました。早速、本日下巻を買いに行きます。楽しみ。 | ||||
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これはスゴイ本です。現在日本+韓国&中国の反日の中で読むと、ゾッとしてしまいます。日本の国力が衰え、アメリカ・周辺国との関係もかわり、失業者・ホームレスが溢れている。その中で北朝鮮コマンドに福岡が制圧されてしまう。 現在、そして近未来の日本の社会描写に現実感があり、また武装テロもこの日本と北朝鮮の背景があれば十分起こりうる事態で説得力があり、どんどん引き込まれ土・日をかけて読んでしまいました。最後まで、とても面白かったです。○読後の感想 国として外交力、経済力、軍事力など力がなくなると、国際情勢のなかで軽んじられ、不利な状態になります。現在の日本はまだ経済力、モノを作る力がありますが、責任を持つこと・モノ作りに対し誠実であることが失われつつあります。今からでも、考える力をつけ、国力を向上させないと武装テロは別として、この本のように閉塞感に覆われた日本になってしまいそうです。○この本の中での現実とリンクしそうなトピック ・消費税率のなし崩しアップ(17.5%) ・住記NET拡大運用により税情報、民間機関での住記番号による個人管理 ・経済力のなくなった日本に対するアメリカの冷淡さ (追従外交を続けても、メリットがなくなれば切捨てを始める) | ||||
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愛と幻想の…や5分後の世界に比べるときついとは思いました、設定や世界観も似たような感じを受け特に面白くないエピソードもありました それに盛り上げっている所に他のエピソードを混ぜていたのには共感できませんでした…流れを断ち切られた感じです。 ですが少年たちの考えには共感できる所が多々あり最後の潜入シーンは読み応えがあり結構満足しています。 | ||||
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結末に従ってどんどんとスピード感が増す小説だと思いました。特に、下巻400ページ目を過ぎたあたりから、何度かうっかり涙ぐみそうになりました。圧倒的な細部の描写は、1人1人の個人に、個々の先頭シーンに、迫力とリアリティを与えています。たとえ『悪人』だ、『敵』だと思っても、その人の人生の細部を知ればその死に、平静ではいられなくなる……そのことがよくわかりました。それから、作者と同年である私が経験してきた平和と安定が、たとえば北朝鮮という『外部』に対する見方をどうつくったのかということもわかりました。目を見開かさせる、『今どうしても必要な問題提起』であるとも思いました。 | ||||
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私は娯楽として小説を読む趣味(この本にも「趣味」について語られている一節がある)を持っていない。 おそらく小説を買ったのは数年ぶりだ。映像や音を併せ持つ様々な情報媒体が存在する現在、正直、 活字媒体での表現力には期待をしていなかったが、その考えは裏切られた。 むしろ媒体の力に依存する表現者に挑戦しているように思えた。いや、きっと挑戦しているのだろう。 村上龍の表現したいモノから何を得るか。それは最後のイシハラのセリフ通りだが、少なくとも小説ヲタク のために書いてはいないと思った。 | ||||
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このタイトルが気に入った 悲願達成の念が 込められている 銀行にお金を預けるのは もう止めなさい 銀行を仲介させての お金のやり取りも もう 止めなさい 株も債券も あらゆる投資もやめ いまある リアルな小銭を 握りしめていましょう 国は勝手に国民に押し付けるだけです 健康保険しかり 税金 消費税 erc 絞りとれるだけすべての破たんは国家がおこすのです 今 まさに半島を出よ ではなく この島を出よです 浮かれている時は とっくに 過ぎています | ||||
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私は軍事の知識がないので、北朝鮮のテロの可能性がどれくらいなのかはわかりません。 もしかして、軍事専門家からすると「そんなことあるわけないだろう」といわれるほどの少ない可能性なのかもしれないです。 しかし、この小説を読むと「もしかして簡単にやられるかも」と思ってしまいます。本当に来月にでもやられるかもしれないと思ってしまいます。私がこう思ったのは、北朝鮮の精鋭部隊がかなり頭が切れ、精神的にもすごく鍛えられていることが理由です。 小説中に、想像を絶する北朝鮮部隊の訓練が出てきますが、「彼らなら、やってるかも」と思わされます 。 それは、私がメディアから受けている偏見によるものもあるでしょうが、精鋭部隊の金正日に対する信仰心・忠誠心 が小説中の北朝鮮部隊から読みとれるからです。 また、過酷な訓練と、スパイを無くすために、部隊員同士は感情を通じ合うことがないのは納得できます。 その結果、冷酷で非情な人間がいるだろうということも想像できます。しかし、やはり頭が切れるというのは小説の随所に見受けられます。 たとえば、ドームで火炎放射器で・・とか、法律に基づく逮捕ではないが、悪人を逮捕することで人々から不満をなくすことなど。過去の事例からもってきたのでしょうが、「なるほど、これなら大多数の人からは文句が出まい」と思いました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ まだ下巻は読んでないのですが、小説を読んでいるとき北朝鮮のスパイを応援している自分に気がつく人もいると思います。それは、日本に対する愛国心が強い人ほどそうなるのではないでしょうか。 もちろん、それを狙って村上氏は書いているのでしょうが、「どうして自分はあんな奴らを応援しちゃうのかな」とじっくり考えてみてはいかがでしょうか。・・あ、言い忘れましたが、夜に読まないでください。新学期早々、寝坊で遅刻しちゃいます。 | ||||
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まずはじめに、小説として非常におもしろかったです。高校生の頃から村上龍の小説が好きで読んでいましたが、 やはり今まで筆者が一貫して訴えてきたテーマが 姿形をかえて様々な場面で出てきました。 「優先順位を明確にする」とか「危機感を持つ」とか 「外部の視点を持つ」とかそういった事ですが、 単体で言葉にすると「なにが?」と思ってしまうこれらテーマも その比喩が話の随所に盛り込まれ、わかり易く表現されていました。 そして改めて自分のことを考えてしまいました。上巻では北朝鮮が侵略を始める場面あたりから、 読みながら胃が痛くなったり、怒りでムカムカしながら のめりこんでいき、同時に鳥肌が立つような恐怖感を覚えました。 この話が本当で自分が福岡市に住んでいたらとか、 もし自分が日本の総理大臣だったら(ありえないしやりたくないけど) どうするのかなとか考えましたが、 その自分の対応や行動を想像してぞっとしました。 今まで考えたこともなかった物資の流通のことや、 自分が親になったらとか色々なことを考え、 とにかく様々な意味で恐怖を感じた小説だったと思います。 もし実際に北朝鮮に侵略されたとしても、 私のような一般人にはどうすることもできないので、 一個人は自分の人生を充実させ、好きな仕事をして 楽しく生きる事しかないと思いました。寝る時間を惜しんでも読む価値ありです。 | ||||
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村上龍らしい、リアリズムと幻想の入り混じった描写が強烈で、とにかく先を読みたくなった。北朝鮮からの部隊が福岡を占領する状況は明日にも起こりそうなことだし、何もできない日本政府についてはさもありなんと思ってしまう。ホームレス、「反社会的」少年たち、北朝鮮将校兵士、官僚、市民がひとりひとり等身大に描かれている絶妙さ。 | ||||
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とにかく力作です。上下巻約1000頁を読ませる力は圧倒的です。 しかし、村上龍のベストワークは「5分後の世界」だと思っているので それには及ばなかったという感想です。 主人公は1人ではありません。結果的にそのことが物語りにのめり込む のを阻害します。次々に変わる視点が これは誰の考えなの? どの立場からの意見なの?とふと我に返ってしまうのです。 ただ、この本の根底にある日本への怒りには共感できます。 最優先項目を決められない、ひとつ選ぶことは他の選択を捨てること それができず、曖昧な状態で現状維持されて行く。 それは、日本が侵略された経験がないからなんでしょうか。 一連の村上龍作品にあるテーマを最新の情報でコーティングして あります。彼の持論に多少なりともうなずくことができないと、 読了は難しいと思います。 | ||||
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久しぶりに小説家としての村上龍氏の大作を堪能しました。 といっても、ヒュウガウィルスの時のように、専門用語の長い羅列は苦痛になってしまい、若干読み飛ばしたりしてしまったのですが。 読後感は人によって様々だと思われますし、ディテールを説明してもしょうがないのですが、今回僕が思ったのは、被占領者になることの意味を初めてイメージできたということです。 いくつかの過去の作品にもあるような著者独特の日本という国家に対するイメージや日本人のメンタリティというのは今回も文脈の中に表現されていますが、今回著者が言いたかったことは(勝手な解釈には違いないですが)占領される側になることとはどういうことか、ということではないか、と思ったわけです。 個人的な思想や概念をここで披露することは避けますが、隣国である韓国や北朝鮮、そして中国などが過去の歴史を持ち出して日本と対峙する時、僕はいつもそれは外交カードとして有効であるからだと考えていました。それほど日本はひどいことをしたのか、と。日本はある大義を持ってアジアに進出したはずで、結果として、良いこともあれば、悪いこともあったのだ、と。そう思っていたわけです。初めから侵略者ではなかったのだろうと。しかし、この作品に描かれる北朝鮮の軍人達も同様な大義を示します。むしろ、日本政府よりもシンプルで明確なビジョンです。ただそれは暴力が前提となった大義です。 正義であろうと悪であろうと、暴力を前提とした統治を他者によってなされることは、占領であり侵略であり被占領者にとっては精神的、肉体的な苦痛以外何でもないのではないか。そう思ったのです。時代背景も違いますし、一方的な判断や偏見は避けなければいけないのですが、正しいと思われることが他者にとって正しくないことがある、という当たり前だけれど見落としがちな事実。そして著者がよく言う「コミュニケーション」の難しさ、というの実感しながら最後まで一気に読んでしまいました。 あんまり参考にならなそうでスミマセン。。 | ||||
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偉大な建築家の巨大建築を見て呆然とした状態と言えばいいのでしょうか?完全に読みきって貰わないとこの気持ちは共有できないと思います。あらすじだけ見ると(お金さえあれば)映画化は簡単そうなのですが、映像が文章を凌駕する事ができない小説です。今までの作品の中で積み上げた圧倒的な情報量、培われた様々な技術、メールマガジンを通じて積み上げた人脈、幻冬社メンバーとの強力なタッグ等等、ありとあらゆるものを徹底的に駆使して築き上げられた、まさに「オペラ」だと思います。 | ||||
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昨日 購入。 兎に角 すごい。 この スピード 今夜 前刊完読予定。 | ||||
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