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(短編集)
見晴らしのいい密室
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見晴らしのいい密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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版元の恥も外聞もない便乗商法で、ややチグハグな1冊となったが、SF短編集である。後半4編がすばらしく、大当たりの1冊。特に「忘却の侵略」は、爆笑とサスペンスと論理ゲームが混然一体となった絶品。量子力学的恋愛コメディみたいになる会話が何ともおかしい。ハードSFはちょっと、という人も「シュレディンガーの猫」のアンチョコ解説を一読した後であれば十分に楽しめると思う。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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ネタばれになるので書きませんが、あるSFネタをベースにした作品集です。 このためやや理屈っぽくなり、作中で示されるロジックを受け入れるかどうかで、残念ながら好き嫌いが別れてしまうかもしれません。 一風変わったミステリを探している方、SF好きな方になら、お勧めできると思います。 | ||||
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面白かったです | ||||
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「見晴らしのいい密室」、「目を擦る女」、「探偵助手」、「忘却の侵略」、「未公開実験」、「囚人の両刀論法」、「予め決定されている明日」の7編で構成されており、今回は殆どグロくないです。ハヤカワからのリリースなのでSF寄りで、特に「忘却の侵略」、「未公開実験」、「囚人の両刀論法」は理論を駆使して難しい部分もあります。「見晴らしのいい密室」は「」にも登場する探偵∑のエピソードの一つで、軽い前菜のようです。「目を擦る女」は怪しい隣人の話で、角川ホラー文庫時代を思い出す作風です。「探偵助手」は「」かと思ったら外出するので違い、シリーズものなのかわかりませんがラストが珍しくロマンスしています。QRコードを読み込むと台詞が出てくる仕掛けがあります。「忘却の侵略」は「シュレディンガーの猫」をモチーフにしたエイリアンとのバトルで、「」のようで緊張感に溢れています。「未公開実験」はタイムマシンの実験に呼ばれる話で、前振りがとても長いですが記憶に刻まれるラストです。「囚人の両刀論法」は理想世界を実現する遠い未来の話で、前半が説明台詞ばかりで辛いですが、壮大で映画のような展開を見せ夢中になります。あと数ページあればと短編なのが悔やまれます。「予め決定されている明日」は仮想世界を作っているスタッフの話で、新しいジブリか!?と思うほど面白いのに途中で終わっている気がします。小林泰三さんの本の中ではバラエティに富んだ濃い内容の1冊だと思います。本のタイトルと表紙絵はミステリーを想起させるため、誤って買って放置する方もいると思います。個人的にはタイトルは「忘却の侵略」にして表紙は高校生カップルとエイリアンの影でレトロな装丁だと愛着がわいたと思いますが、それだと売れないですよね。 | ||||
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手頃な短さでサクサク読める短編が7編収録された短編集。 個人的にホラーの印象が強い作家ですが本作はSF寄りでまとめられています。 初っぱなから推理ものなのでミステリーか?と身構えましたがまさかのオチに脱力。 本作に収録されている短編でまともに推理できる内容のものはないので騙されないよう注意。 期待するとずっこけますよ(笑) とはいえ全体的には大満足でした。 おいおい…と思う短編もあるもののSF小説として非常に完成度が高い作品も多かったです。 短編ながら密度が高く濃い小説はさすが。 オチもひねりが効いててgood。 星新一が好きな方なら合うかもしれません。 | ||||
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ホラーも有名な作家さんです この作品には初めに推理もの、中盤から終わりまでハードSFものの短編が収められてます。 「目を擦る女」にも収録されてる作品もあるので、気になる方は注意した方が良いでしょう。 小林泰三ならではの、科学的知識、理論(シュレーディンガーの猫など)が展開されますが、作中に簡単な説明があるので、知識なくても十分楽しめる作品です。 面白いです。 | ||||
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03年09月の文庫『目を擦る女』から三篇を入れ替え,再構成(巻末より)した一冊になります. 全七篇,つまり半分以上は『目を〜』と同じですのでご注意を.(その三篇については文末にて) 物語はもちろん,出来事や会話と,何かにつけとことん『突き詰めて』いくのが印象的で, 議論や決断をする場面だけでなく,告白の返事を待つ学生の考えまでもがそうなのが面白く, その話運びの巧さ,一筋縄にいかない結末には,コミカル,シリアス入り交じり唸らされます. ただ,解説もその事を推したいのでしょうが,あまりにも『ロジック』を連発するそれは, ゲシュタルト崩壊を起こさんほどで,却ってその魅力を安っぽいものにしてしまっています. とはいえ,SFやホラー,ミステリなど各篇ごとにバラエティに富んだ七つの篇が用意され, 登場する論理も,ぶつけ合ったり,並行したり,中には問いかけられているようなものまで, 一部,グロテスクなものもありましたが,交わされる論理にあれこれ悩むのも悪くありません. なお,入れ替えの対象となったのは,『能喰い』『空からの風が止む時』『刻印』の三篇で, そして,新たに収録されたのは,『探偵助手』『忘却の侵略』『囚人の両刀論法』になります. | ||||
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昨年の惨劇アルバム以来となる小林泰三先生待望の新作です 昨年度のユーモアミステリブーム(?)の影響もあり、一気に知名度が増した小林先生ですが、今作 は真骨頂ともいうべきハードSF7編からなる短編集です とは言え完全新作は3つだけで、残りの4つは目を擦る女に収録されていたものです。 しかしその3つの短編だけでも購入する価値はあったと思っています 既存作については割愛し、新作三篇についてレビューします 探偵助手 本格探偵ものミステリ 一応叙述トリックと言っていいのでしょうか? 内容自体はありがちな推理小説ですが、QR−JAMを使った斬新な手法に感銘を受けました なるほど、こんなやり方もありだな! 忘却の侵略 おそらく酔歩する男以来の量子論・量子力学に焦点を当てた作品ではないでしょうか シュレディンガーの猫・波動関数の収束等の知識を十二分に生かしたエイリアン侵略物 それと同時に展開される小林流超理論・超屁理屈による2人の男女の恋愛(?)模様 小林先生ならではの理詰め会話文は健在! 囚人の両刀論法 第43回星雲賞受賞おめでとうございます 星雲賞受賞作天獄と地国に連なる作品 天獄と地国のあの世界が構築された謎に迫る話です 短編版にしても長編版にしても非理系の自分には独力でダイソン球の外郭世界を導き出すことが出来ませんでした 何故あのような不自然な世界を、如何にして構築するに至ったか?そしてあの異形の怪物兵器は何を目的に生み出されたのか? それらの謎が解き明かされる驚天動地の傑作です 凡人の自分には思いもよらない結末には只々驚愕 3作のみの新作ですが読み応えは十分 たまにやらかしてしまうこと(ネフィリム・人造救世主的な意味で)もありますが、小林先生の素晴らしさを改めて実感できました。 | ||||
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