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(短編集)

見晴らしのいい密室



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【この小説が収録されている参考書籍】
見晴らしのいい密室

見晴らしのいい密室の評価: 4.22/5点 レビュー 9件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

飛び交う論理に頭を絞る

03年09月の文庫『目を擦る女』から三篇を入れ替え,再構成(巻末より)した一冊になります.
全七篇,つまり半分以上は『目を〜』と同じですのでご注意を.(その三篇については文末にて)

物語はもちろん,出来事や会話と,何かにつけとことん『突き詰めて』いくのが印象的で,
議論や決断をする場面だけでなく,告白の返事を待つ学生の考えまでもがそうなのが面白く,
その話運びの巧さ,一筋縄にいかない結末には,コミカル,シリアス入り交じり唸らされます.

ただ,解説もその事を推したいのでしょうが,あまりにも『ロジック』を連発するそれは,
ゲシュタルト崩壊を起こさんほどで,却ってその魅力を安っぽいものにしてしまっています.

とはいえ,SFやホラー,ミステリなど各篇ごとにバラエティに富んだ七つの篇が用意され,
登場する論理も,ぶつけ合ったり,並行したり,中には問いかけられているようなものまで,
一部,グロテスクなものもありましたが,交わされる論理にあれこれ悩むのも悪くありません.

なお,入れ替えの対象となったのは,『能喰い』『空からの風が止む時』『刻印』の三篇で,
そして,新たに収録されたのは,『探偵助手』『忘却の侵略』『囚人の両刀論法』になります.
見晴らしのいい密室Amazon書評・レビュー:見晴らしのいい密室より
4150311056

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