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夢幻花
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夢幻花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全255件 141~160 8/13ページ
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終盤の展開が早すぎで、ちょっとおいてけぼりになりました。謎解きを一気に終盤に押し込んだ感じで、呆気無く終わった感があります。また、主人公の蒼太のキャラが中途半端なせいか、彼にあまり感情移入できませんでした。 東野圭吾の他の作品に見られる「ポップだけれども深みのある展開」ではなく、期待はずれに終わりました。 個人的には刑事や役人らのキャラが64(ロクヨン)に近い印象を受けました。64の場合、多少ストーリーに無理があっても、一人ひとりのキャラの心理描写が重厚でリアルであったからこそ面白かったというのがあります。東野圭吾の場合、文学的な描写ではなく、ストーリー展開に面白さがあると思います。プラチナデータや分身、天空の蜂のような作品を望みます。 | ||||
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当たり障りなく面白かったです。 原発へのメッセージだったんですね。 ただ、過去と現在の結びつきが軽い感じがしてイマイチ入り込めなかったです。 | ||||
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本書の冒頭で、1960年代の無差別殺人と、2000年代初頭の中学生の恋人同士の出会いと別れが語られる。これらのエピソードが、物語とどのような関係があるのかが、本書の第一の見どころである。 物語は、大学生・秋山梨乃の従兄・尚人が、理由の見当たらない自殺を遂げることから始まる。 続いて梨乃の祖父で花を愛していた老人・秋山周治が何者かに殺害された。 秋山周治の殺人事件を担当するのは、妻子と別居中の刑事・早瀬亮介だったが、捜査は難航を極める。 梨乃は殺害現場から黄色のアサガオの鉢植えがなくなっていることに不審を抱き、偶然知り合った大学院生・蒲生蒼太と協力して祖父殺害の真相を探ろうとする。 本書は構成が非常に緻密で、タスキに書いてある「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」という東野圭吾さん自身の言葉が決して大げさではない。手がかりが断片的で漠然としていた事件だが、梨乃と蒼大、そして早瀬の行動・捜査により、数々の謎が徐々に有機的に繋がっていき、真相が明らかになっていく過程は、サスペンスフルで、ミステリの醍醐味を味わうことができる。 犯人は非常に意外な人物だが、動機は納得できるものだ。しかし、本書はたいへん複雑で緻密な構成になっているので、ストーリーの途中で事件の真相を推理することのできた読者は皆無ではないだろうか。 その一方で、ラストの後味がいい。 東野圭吾さんは2000年代半ばに『白夜行』『容疑者Xの献身』と傑作を執筆したが、本書は『容疑者Xの献身』以来の傑作と言っても過言ではないと思う。 | ||||
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サイエンス・フィクション的になるのかな と思いつつ購入。 プラチナデータやラプラスの魔女のように ちょっとアレアレ感があるんだろうなという先入観を持って読み始めましたが 本格ミステリーと言って問題ないでしょう。 八割がた読んでも全く犯人に見当がつかず 読むのやめられなくなります。 こういう本も久しぶりでした。 解決編を読むと アレがアレの伏線なのか、とアハ体験。 かなりオススメです。 | ||||
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東野圭吾ファンです。 おもしろいけれど、途中でなんとなく予想がつきました。 世間一般のお決まりの…という印象を受ける部分がありました。 なので、ファンとしてはちょっと物足りなかったです。 わかりやすくて読み進みました。でも、やっぱり普通とさせていただきます。 直前に「人魚の眠る家」を読んでいて、そちらの衝撃が大きく、やっぱり普通(苦笑)と思いました。 登場人物の心情はわかりやすく、その点は楽しめました。 夢幻でないハッピーエンドで良かったです。 | ||||
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話自体は並みの東野ミステリー。 ただ・・・過去の因縁というか、しがらみというのは、どうも軽いし現実味がない(あれば良い訳ではないが)。 取ってつけたような印象だし、偶然を重ねすぎ。 まあファンなら読んでも損はない作品かと。 | ||||
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面白くて一気読みしました。 白夜行があまりにどろどろしていたのでこちらは非常に爽やかでよかったです。 ミステリとしてもとても手が込んでいて、メッセージ性も強い。 おじいさんものに弱い自分としては、かなり泣けるものがありました。 あと、細かいことですが食べ物がちょこちょこ出てくるのがよかったです。 きつねうどん定食。東野圭吾さんは本当に大阪が好きなんだなぁと思いました。 | ||||
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東野圭吾のファンです。全部読んでます。 故にあえて言います。 ライノベレベルです。下衆の勘繰りかもしれませんが、映像化を狙った文章としか思えませんでした。 柴錬賞? ?かな | ||||
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「離婚には結婚の何倍ものエネルギーが要る」という話を聞いたことがある。 自分はまだ独身だから、想像でしかないけどそうなんだろうとは思う。 こんな関係のない話しから始めてしまったのは、本作を読み終えて感じたことが、「何かを選択するということには責任が伴うし、そこから退くということには余程の覚悟が必要なことだ」ということだからだ。 これまでの自分の人生はそんなことは考えもせず、選んでは辞め、選んでは辞め、の繰り返しだった。 だからそのツケで、現在いろんなことで不利益を被っている。 もちろん、自業自得なんだが、こんな思いをする人は少なくなって欲しいと思っている。 だから、これから社会に出ようとしている人、その回りの大人の方に読んでもらいかんじてほしい。 なにを選択するのかは自由だ。だけど、責任と覚悟を持たなければいけないのだということを。 | ||||
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読み始め、登場人物の人間関係の複雑さに、読みずらかったが、そのの意味も中盤あたりから、解明し始めて、最後面白く、読ますのは、さすが、東野圭吾、ひさびさの、傑作。 | ||||
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夢幻花の意味、作者の原発への強い想い、ただ 反発するのではなく、負の遺産にどう向き合うのか というテーマがしっかりと胸に響く力作です。 久々に東野圭吾の底力を見た気がします。 | ||||
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物語の出だしは複数のエピソードが別々に語られていますが、最後にそれが一つとなる様が実に見事です。 朝顔の変異種は様々にありますが、それを解析したり作り出したりする過程がわりと詳細に書かれていてさすが理系だなと思いました。 長い歴史と江戸情緒が感じられるなんとも色彩豊かな一冊です。 引き込まれてあっという間に読めてしまいます。最近で1番面白かったので皆様も是非ご一読下さい。 | ||||
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最初読んだときには黄色い朝顔が存在したという事に驚きました。 そして、物語が進んでいくにつれて作者の良さであるリアリティを強く感じて何度か読みなおしたほどです。 これ読んで多くの人に「黄色いアサガオ」の存在を知ってほしいと思いました。 またこれをきっかけに、様々な負の遺産と呼ばれるものについて自分の考えを持て欲しいと思いました。 | ||||
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読み進めていくうちに、どんどんのめり込みました。ここに繋がる?と、驚きの連続でした。 | ||||
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自分にとって、ものすごくタイムリーな一作となりました。 歌舞伎を例に作中にもありましたが、自分も生まれた時点で人生がある程度決まっている人は可哀想だなと今まで思っていきてきました。 表舞台に限らず、恐らくそういう人は世の中にたくさんいるのでしょう。 いざ自分はというと、学生という身分に甘え、まだまだ自分は何者にもなれるという理想ばかりを追いかけています。 この作品を読み、冷静に自分の立場を振り返ってみると確かに出来ることというのは既に限られています。それでもそれは悪い意味の諦めではなく、その人の頑張る道なのであり、それを受け入れ頑張っていく人の格好良さに気づくことができました。 主人公は大学で原子力を勉強している最中に、震災があり、当初は後悔していました。しかし、原発問題一つをとっても誰かが背負わなければいけない仕事です。 自分に与えられたことを全うする。才能があるものも然りで、その才能を存分に発揮すること。 レールの敷かれた人生という響きは悪いですが、その道で頑張っている人もいるのも事実であり、それを否定することは誰にもできないでしょう。 | ||||
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物語の構成としては、前半に伏線をばら撒いて 後半は伏線を回収する感じになってます。 また、登場人物の成長も描かれており 登場人物の一人である、蒲生蒼太が兄である要介と伊庭孝美の「負の遺産」を背負う姿を見て、 自身もまた負の遺産である原発と向き合う決心をする場面が印象的でした。 | ||||
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一つめのプロローグは凄惨な殺人事件。珠暖簾とかスーダラ節とかの言葉から半世紀ほど前の話だと想像される。 2つめのプロローグは中学生の淡い初恋の話。こちらはパソコンでメールをしているので 一つめよりは時代が進んでることがわかる。 そして本題に入ると 2つのプロローグと全く無関係に思えるストーリーが展開される。 本題の主人公 梨乃が2つめのプロローグの蒼太と知り合うところや 蒼太が初恋の相手と再会する場面など 一見 小説にありがちな 都合の良すぎる偶然に思えてしまうが しっかり読んでいくと これは偶然というよりむしろ必然だったのだと思わされる。 1つの花に翻弄される多くの登場人物たち。バラバラに思えた事件や出来事がラストで一気につながって行く。言うまでもなく傑作ミステリーではあるが読み終わった私の心に一番残ったのは 蒼太がラストに語った原発の話だった。こんな重い話を重い小説のラストにさりげなく入れてしまう東野圭吾さんはやっぱりすごい、と思いました。 | ||||
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少し前に黄色いアサガオが発見されたらしいけど、この本の内容はすばらしかった。おじいさんの深い思いと、私を含む若年層の、自分のことしか考えていない若者たちとの交流が深かった。自分が利用されていることが分かった時、相手を責めるのではなく、自分も罪を償おうとする姿に感銘を受けた。何度も読み、何度も泣き、自分を見つめなおしました。いろんな人にすすめています。 | ||||
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朝顔が物語の中心にあるんで、今の時期に読むとはまる要素満載です。植物が好きな人には特にお勧め。 スパイ小説のような緊張感と青春小説のような甘酸っぱさが良い感じでブレンドされてます。 あっと驚くオチはないけど複線の交わり方がうまく、最後まで緊張感をもって読める良作です。 | ||||
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東野圭吾独特のミステリータッチがアグレッシブに出ています。 一見、スパイ小説を連想させるところがユニークです。 最初のスタンツで一つの事件が出てきて、これを切り返して、別の次元で不思議スタンツが出てきます。 そして、ストーリーが始まっていくのです。 前段のシチュエーションが後半にかけて強いエッセンスとなってよみがえってきます。 登場人物がそれぞれベールに包まれているのが、段階を経て徐々に明らかにされていきます。 主人公は大学院生の青年ですが、女子大生も主人公となり並行してストーリーを展開していきます。 大きくは二つのシチュエーションが中心になり、これらに派生していろんな関係人物が登場してきます。 それらがだんだんとシュリンクしていき、ひとつとなり解明していくのです。 これから将来を決めていこうと若人が事件を究明していく過程において逡巡したうえ、それぞれの道を選択していく背景があります。 植物研究所や大学の薬学研究室が出てきて、科学的なバイオテクノロジー方面に展開するのかと思わせつつ、うって変わって、ノスタルジーな光景が浮かび上がってきます。 ラストにはすっきりした爽快感が漂ってきます。 映画製作などすぐにドラマ化できるシナリオであり、ぜひ映画化を期待したいと思います。 | ||||
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