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死にぞこないの青
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死にぞこないの青の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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いじめられっ子の主人公が、自ら生み出した異形の者とともに果たす復讐劇。小学校を舞台にした、どこにでもありそうな風景が徐々に歪んでいく。その様を描き出すタッチが秀逸。心理的な描写がコワイ。 | ||||
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もう、これ以上無理、助けてやりたい、助けてよ。と読みながら何度も思った。 冒険や困難は、日常の中にこそある。 しかし、少年はこんな状況でも家族を思い、周囲を観察し、成長して行く。 それに比べて大人たちの情けないこと。 大人たちは、この物語を最後まで読まなきゃね。 | ||||
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ホラー嫌いな私が、人にすすめられて読みました。 読み出したら止まらない! 死に損ないの「青」の正体に たどりついてください! | ||||
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先生にいじめられる気弱な子が主人公 ついつい、自分の昔の小学生時代を思い出してしまいました。 私はどちらかというと贔屓される側だったのですが 確かに私の担任は何人かをいじめていました。 その時に思ったのは世渡りって大事だなということです。 しかし、いじめられる本人たちはやはりたまりませんね。 乙一さんはこういう陰鬱な主人公がすごくうまい。 いじめられる表現、そしてドキドキのホラーやサスペンスなシーンは手に汗握ってしまいました。 クライマックスも想像以上に盛り上がります。 落とし所も素晴らしい。 暗い話なのに最後は明るく終われたのがやっぱり良かったです。 乙一の長編は「暗黒童話」が微妙だったので敬遠していたのですが 幻冬舎の「暗いところで待ち合わせ」と本書「死にぞこないの青」は めちゃくちゃ面白い! 中編+αって程度のボリュームなのでさっと読めて素直に感動出来ます。 やはり乙一さんは私のフェイバリット作家です。 タイトルにビビって買わない人はもったいないですよ。 | ||||
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主人公の少年と小学生時代の自分を、否応にも照らし合わせて読んでしまう。 教師の理不尽さ。友人の信用を裏切った罰。何か目に見えないモノに救いを 求めようとする考え。 物語に共感し過ぎてしまい、読み進めるのが辛くなった。 だが最後には救いがあり、因果応報、宇宙の法則は間違っていないんだ、良かった。 | ||||
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小学校5年生に進級したマサオは、ちょっと太めの運動オンチ。勉強は中より少しましぐらいだが、大人しくクラスの中では目立たない存在だ。たわいのない話で盛り上がる仲の良い友達がいて、それなりに楽しく過ごしているという、どこにでもいる少年。 マサオの担任の羽田先生は、学校を出たばかりのスポーツマン。さわやかで快活な羽田先生に、4月早々から、マサオやクラスの皆、お母さんたちも信頼を寄せている。 マサオはクラス委員の選考の際、ちょっとした行き違いで、皆から浮いてしまう。ちょうどその頃、羽田先生も、生徒たちから指導のあり方に対して不満の声があがり始めていた。羽田先生は、生徒たちの非難を逸らすため、マサオを徹底的に叱りつけるようになる。全てをマサオのせいにして、クラスの皆に宿題を課したり、居残りをさせたりするのだ。マサオがちゃんとしないから、という理由で。クラスの目はマサオにのみ向けられ、すべての不都合の原因がマサオであるかように振舞われる。生贄の羊だ。 私は、このくだりを読んでいて、総毛立ってしまった。先生という小学生には絶対的な権力者が、ひとりの引っ込み思案の少年を、逃げ道のない孤独に叩き込んでいく。羽田先生は、マサオが上手くできることでは、皆を見て蔑みの笑いを浮かべていたと攻撃する。徐々に、仲の良い友達は去り、クラスの子は冷たい視線を浴びせるようになる。いじめとして明確に伝えることができない恐怖。クラス全体が、ただ、そういう雰囲気になっているだけだ。絶望から自分をクラスの最下層の人間と納得し始めるマサオ。羽田先生から”悪い子だ”と繰り返し宣言させられる。マサオの悲しみが、息苦しさが、私の気持ちを波立たせる。怒りに似た感情で胸がいっぱいになってしまうのだ。 そんなマサオにだけ見える全身青色で傷だらけ、拘束衣を着た少年”アオ”。マサオの屈辱を見守るように現れては消えるアオは、口が縫い付けられているので話をすることができない。自分の運命を諦めかけたマサオ。マサオへもの言いたげなアオ。マサオへの肉体的ないじめが加えられようとしたとき、アオはマサオとひとつになる。そして、アオは、ようやく口を開く。「先生を殺せ」と。 ・・・ マサオはアオの導くまま行動を開始するのだが、はたしてどうなるだろうか。そして、アオとは何もなのか。私はビルデゥングスロマンが大好きで、読了後はいつも甘酸っぱい感傷に浸ってしまう。本作品もビルデゥングスロマンといってよいだろう。ただし、劇薬入りのビルディングスロマンだ。読了後には、甘酸っぱさも、清清しさも残らない。後味がけっして悪いわではないが、目の覚めるような痛烈さで、気持ちがざわめいたままだ。 | ||||
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後半からは一気読みしました。読みやすいため、すぐ世界観に引き込まれます。本当にありそうな出来事をリアルに描いています。私は平和に育ってきたな。とこの本を読んでつくづく思います。 | ||||
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まず読み始めは、小学校が懐かしくなるような平和的な始まりでしたが、羽田先生が来てからマサオに対する扱いが変わってゆくまで、羽田先生が自分の評価の為にどんどん汚くなっていく…そんな所が生々しくて悲しくて、こわかったです。 また、そんな酷い事をする先生にも生活があるとゆうのが当たり前ですが何だか不思議でした。 見ていられないとゆう場面がいくつかあり(家庭訪問、理科室に呼び出される場面等)、正直目を背けたくなりました。 ですが、これは是非教師のお仕事を目指している・現在している人に読んでほしい…。 わたしは最後の新しい先生が言ったセリフ、終わり方がとても好きです。感動しました。 読んで良かったです! | ||||
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教師が児童をイジメることがあるかどうかは別にして、主人公のような考え方をしている小学生ってどこのクラスにも一人、二人くらいはいるような気がする。そういうのはリアルかな。他人を貶めると手痛いしっぺ返しをくらう。子供だからといって侮ってはいけない。人の怨まれることの恐ろしさ…深く考えさせられた。 | ||||
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ある日少年がクラスの新しい担任と生徒たちに、 ある勘違いから精神的ないじめを受ける。 なにかとあると少年のせいにされ、 少年は学校で苦しむ毎日。 しかし、クラスを出ると何もないように、 クラスの人たちは振舞う。 家では、いつも先生に見られている気がして、 家族には嘘をつく。 そんなある日、全身が真っ青なあおに会う。 そして、先生の復讐のため、 二人は動き出す。 そして、少年と先生は… そして、あおは何者なのか… なかなか衝撃的な内容でした。 | ||||
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大変面白く、楽しみながら読ませていただきました。 ですが、2時間弱ぐらいでサッと読みきれてしまい、少し物足りない気がしました。 もう一つ別の話をつけてもよかったんじゃないでしょうか? | ||||
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このままではどうなってしまうのか、殺すのも、殺されるのもダメだ。しかし、このまま続いては主人公が壊れてしまう。息が止まるほどの緊迫感を感じつつ、ページをめくるのももどかしく読み進んだ。 教師が教室を把握するためにとった方法の卑劣さは、胸が悪くなる。それがまた、実際にどこかで行われていそうで、今もどこかにマサオと同じように言葉を奪われている子どもがいるであろうことに、胸が苦しくて苦しくてたまらなくなるのだ。 最後の最後にマサオが見せた結末に、ようやく息を大きく吐くことができた。自分の怒りに気づき、認め、受け入れ、だけど、拳は振り上げるのではなく、収めどころを見つけることができたのがいい。相手をそれなりに認めたり、許したり、哀れんだり、できたのなら十分ではないか。たとえ、愛するとまでは至らなくても。 | ||||
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先生が中心となったクラスによるイジメ。ある集団がまとまるためには、どこかに最下層の人間を作ってしまうことが最も手っ取り早いのだろうか?作者と同世代の読者は、自分が小学校時代の頃に流行っていたものの描写などが出てきて本当に少しだけ嬉しい気分になれる。解決のために暴力を使って解決する展開は、胸が温まる展開を期待する人には納得できないかもしれない。では胸が温まる展開とは何なのだろうか? 胡散臭いエンディングを迎えたとき、本当の意味で自分を主人公と重ね合わせていた読者が納得できたのだろうか?暴力が正しいとは言わない。しかしイジメられている人間が求めるのは、現状を打破できる圧倒的な自分の力なのだろうとも思う。何もできない自分が、強気な行動に出て理不尽な相手を黙らせることが出来たなら!! いや、いっそ二度と口答えできないくらいに……!! などと妄想する人間だっているだろう。いつか覚えてやがれといった具合で。イジメられている人間が求める結末は、結局のところ相手が痛い目をみることなのだろうと思う。実際に行動に起こすのはダメだろうと思うが、一度でも理不尽な被害を受けた人間が真に追い詰められたときどんな行動に出るかと考えたなら、私はこの小説の結末で良かったのだろうと思う。 | ||||
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映画が面白く、 無性に原作を読みたくなり手にとりました。 筆者の作品を読むのは初めてでしたが、 ホラー小説と耳にしていたわりには、 想像ほどドロドロはしておらず、 すっきりと、気持ちよく、読めました。 ラスト、救いがあり終わりますが、 個人的には、映画のラストのほうが好きかな。 作品冒頭と結末のつなげ方とか、 端役をポイントにする用い方とか。 同書→映画、映画→同書、 どちらでもOKな稀有な作品です。 | ||||
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小説のほとんどの部分を占める酷い虐めの描写に心が痛み、 羽田先生消えろよ!マサオ!どうにかしてこいつを 痛い目に遭わせろと何度思ったことか……… しかし私の最後の読後感は何ともあっけらかんとしていて、 でもようやく芽吹いた植物を見た時みたいに、 温かくて優しくて、でも力強いものを感じたというか それはきっと、マサオがアオも羽田先生も周りのクラスメートも 全てを受け入れてくれたからなんだと思う マサオは大変な経験をしましたが、この経験を通じて、 マサオは人間の暗い部分から目を逸らさずに、 周りの人間と向き合っていく強さを手に入れたと思う そして最後の登場人物である新しい担任の先生は、可愛いですね なんだかほっとします | ||||
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恐いけど悲しい。主人公に思わず同情する。そんな本。 私が読んだ乙一の本の中で一番人間的に恐い。こんなに恐いのに何で読み終わるまで手を下ろせないのだろうと考えた。いじめや学校生活について考えられさせる本だと思います。そんな悲しい本でも乙一だ、終わりはとてもすっきりしてこご地よい。大好きな本です。 | ||||
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乙一さん独特の怖さの価値観を描いた作品。 GOTHで描かれていた人と心の欠片とは少し違っていたけど繋がるものがこの作品には沢山あったと思う。 この本の登場人物は少ない、でもそれを補って余るほどに登場人物の言動のひとつひとつに重さ、説得力があった。 ただ途中から「大人」の先生の言い分と「子供」の主人公の言い分がなぜか吊り合ってしまうという矛盾がおきた。 正直小学生なのに中学生のような気が・・・。 かなり矛盾しているし後半あまりにも非現実的なのが気になったが、それでも人の恐怖の形を鮮明に書かれてある。いじめが問題視されている今、孤独とその怖さの意味を知るために一度読んでみてはいかがだろうか。 「先生」という悪と「アオ」という悪と「自分」という悪と「クラスメイト」という悪と・・・・さて、だれが「正義」だろうか | ||||
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精神的ないじめをここまで大胆に描いた作品をはじめて読みました。何を言われるでもなく、されるでもなく、このような露骨ないじめとはちがういじめ。 マサオのいるクラスになった先生は、マサオのちょっとした出来心でついた嘘につけこみ悪者にする。クラスの中の全ての責任がマサオにのしかかる。 途中まで、心が痛んで仕方ありませんでした。クラスの皆は「マサオくんだからしょうがない」、「マサオくんのせいでこうなった」と半ば洗脳されたように思い続ける。本人の辛さは計り知れません。このようないじめは、本人がいじめているという意識が無いから余計こわい。そんなところに突然、謎の少年「アオ」が現れて・・・。 勇敢にも自分を奮い立たせ、いじめに立ち向かったマサオのメッセージを聞き漏らさずに!筆者が書きたいと思った理由もうなづける作品です。 | ||||
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先生にいじめられ、友達も去っていく虚しさや寂しさ、親にもほんとうのこと伝えられない。マサオくんの控えめな感情に切なさを感じさせられます。(最近、いじめで自殺してしまった中学生がいますが、その子が当時このような事を思っていたのではと考えてしまいます。)しかし、青のことを冷静にみたり先生とのバトルは迫力がありゾクゾク、ハラハラします。すべてがひと段落して、新しい先生にマサオくんが質問するところら辺はほっとします。私はこの本が乙一さんの作品の中でZOOと同じくらい好きです。 | ||||
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人によって、違いますが、私はコレを読んでいる途中で涙がポロポロと出てきてしまいました。 感動系では、ないんですけどね。 でも、私は、この作品を凄くオススメできますョ。 「アオ」・・・。私は、この人が大好きです(>v<●) | ||||
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