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メグル
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メグルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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本作品と同じサスペンステイストでいけば本多孝好(最近の作品はイマイチだけど)、ちょっとジャンルが違うものの恋愛小説系でいけば大崎善生。 そしてなんといっても宮部みゆき。 たった1冊読んだだけですが、“乾ルカ”−またひとり素敵な作家に出会えました。 大学学生部の女性職員悠木から『あなたは行くべきよ。断らないでね。』と半ば押しつけられたアルバイト先で5人の大学生が迎える出来事。 そこで出会った人々とアルバイト学生が密かに抱える苦悩さらには謎めいた女性職員悠木さんの過去がシンクロして…。 それぞれ深刻なまた切ない設定にもかかわらず、最後はすっきりとほのぼのとした温かい気持ちになれます。 5つの物語の中では最後の2つ「タベル」「メグル」が秀逸。 但し、唯一「アタエル」は、女性職員が『本当ならあなたは行くべきではないわ。後悔しないでね。』といったアルバイト。 その通りに後味が悪くちょっと残念です。 | ||||
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本書は、『夏光』によって注目を浴びた著者による、 ミステリー風味の短編集。 大学でアルバイトを斡旋された学生が体験する 少し不思議な体験を描く5話を収録します。 父親が入院する病院の売店でたな卸しをする女子大生を主人公にした『モドル』 海外旅行中、飼い犬に冷凍した「肉」を与えるだけの高額アルバイト これを引き受けた学生に生じたある「疑念」と、その衝撃の結末―(『アタエル』) 日常系、心霊系、サスペンス系−とタイプは異なるものの どの作品も、筆者ならではのミステリアスで耽美的なテイストを堪能できます。 いずれも印象深いのですが、とりわけ心に残ったのは、 学生が暮らす家を、自分の家だと言いはる奇妙な女性を手伝うことになる表題作『メグル』 女性の正体は何ものなのか?―という、 ミステリーとしてのおもしろさはもちろん、 物悲しくはかない心理描写と、 著者の世界観が色濃く現れた、最後の一文に心を鷲掴みにされました。 人間の優しさ、悲しみ、悪意 そして、世界の美しさを情感豊かに綴る本書。 著者やミステリーのファンはもちろん、 一人でも多くの方にオススメしたい著作です。 | ||||
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