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ペルディード・ストリート・ステーション
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【この小説が収録されている参考書籍】
ペルディード・ストリート・ステーションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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まず、私はSFは素人です。読書履歴は見てのとおり。採点は甘口であることをお断りする。 とにかく長い。ハードカバーで1ページに上下2段組で650ページだ。 改造人間や虫人間など人間以外の登場人物がやたらと出てくるため、前半説明的な叙述が多くだるいが、物語は後半加速する。 主人公の科学者アイザックとその仲間たちとスレイク・モスと呼ばれる巨大蛾との対決が物語の基軸となるが、飛べない鳥人ヤガレクに飛行装置を作ってあげる話など思いもかけない展開を見せる。特に気になるキャラクターとして知性を持つ巨大蜘蛛"ウィーバー”が挙げられる。彼が後半のクライマックスを強烈かつ愉快に彩る。 叙述は論理的というより映像のように詳細で、字を追って考えるより、いかに速く場面を頭に浮かべられるかで、このボリュームを楽しめるか苦痛になるかが決まりそうだ。 あとがきの解説によれば、どこかの国ではこの話を原作にゲームが作られているそうだ。だれか映画化してほしい。映像向きの話だ。 | ||||
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まずひとこと! 本書をまだ読んでいない方、これから読もうと意気込んでいらっしゃる方で「SFってそんなに難しくないよ」と思っていらっしゃれる方々へ【警告です】【まず訳者後書きを決して読まないでください】――物語は錯綜しておりますが、訳者がその筋道を述べていらっしゃっているので、【ネタバレ】とはいいませんが、それに近いものがあります。また 訳者はその筋道を述べても余りあるほどの情景描写・たたき込めた大量のガジェットがあるので、その筋道を述べても関係ないといわれるが、そこに疑問を感じてしまう。わたしがなんの先入観なしに読んでいたらどうなっていたか……、それから【SFマガジン】に掲載された【《バス=ラグ》世界用語集】わたしの手元にもあるが、こちらはわたしは一切、目を通していない。 「SF好きの皆さん! 新しい想像空間に対し、こちらもタブラ・ラサでいこうではありませんか! 完成された世界があるのではありません、皆さん自身がイマジネーションを解き放ち、その新しい世界を構築していくのです」 物語のあちらこちら飛躍しすぎ、SF大人を納得させられないものも、ちらちらしておりますが、そうそう、作者のチャイナ・ミエヴィルは、結構(いや、かなり?)理数系の知識が不足しているとわたしは思う。それが故に彼(ミエヴィル)はファンタジーともSFとも異なる(その両方?)異世界を構築したのであろう。 | ||||
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超好み! なんでもありのごった煮世界観の勝利だなぁ。 『ブレードランナー』をファンタジー世界に転移させたかのような、グロテスクで猥雑な過密都市が舞台の箱庭小説。 ストーリー自体は単純に怪獣(巨大生物)パニックもの、というテイストなんだけど、次々に出てくる本筋に関係ないアイデアが魅力的。SFでしかあり得ないガジェットとファンタジーのガジェットが接合され、つなぎ目はけっして滑らかではなく、呆気にとられる事もしばしば。でも、そのいびつな傷跡に、まさに作中に出てくるリメイドように目が惹きつけられる。特に怪物やフリークの悪趣味のセンスが素晴らしく、書いてる本人が楽しそう。 キャラクターたちも、ファンタジー的予定調和な行動をすると見せかけて、街全体を覆う非情の影からは逃げられない。運命はあまりにも残酷。 | ||||
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