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(短編集)

盤上の夜



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盤上の夜の評価: 3.76/5点 レビュー 49件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 21~40 2/3ページ
No.29:
(4pt)

普段、SFを読まないからわからないけれども。

表題作がなによりも気に入りました。
ある少女の人生を追いかける形での物語は、
非常に静謐で生々しさもある文体ですが、
それがこの本の読後に起こる、静かな幸福を表してるように感じます。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.28:
(1pt)

まずいね。

表題作は高い評価を受けたというが、15歳の少女が四肢を失って性的愛玩物として売り買いされる、という。いったい家族はどうしているのだ? と思いつつ読んだが、遂に分からなかったからすごい。もし直木賞候補作とかでなく、ポンと渡されたら、頭のおかしい人が書いたと思うだろう。あとの「ヨハネスブルグの天使たち」になると、さらに頭がおかしくなる。わざわざそっちまで書かないが、歌を歌う少女ロボットが、なんで屋上から大量に落下しなければならないのか分からない。その後はもっと分からなくなる。作者の今後を心配してしまう。
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No.27:
(1pt)

まだ序盤ですが。。。

展開のリズムがゆっくりすぎて。。。ちょっと間延びしてしまいました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.26:
(4pt)

内側からその向こうへ

12年12月の単行本の文庫化で,囲碁に始まって将棋や麻雀,中には耳慣れないものまで,
タイトルにもある盤上での遊戯,いわゆるボードゲームを題材にした全六篇の短篇集です.

多くの篇が取材の体を用いられ,名のない記者の引いた視点からの語りが効いており,
その落ち着いた言い回しはもちろん,表題作でもある一篇目の衝撃に一気に引き込まれ,
以降も狂気や愛憎を通じ,内側の戦い,そして『向こう』へと手を伸ばす姿が描かれます.

また,読みやすいのは確かなのですが,その奥にあるものはどれも単純ではないようで,
最後の篇,それまでのすべてを巻き取っていく流れにはさまざまな景色や感情が沸き立ち,
それは盤上での勝負のごとく,読む人,読むたびに見えるものが違ってくるのだと感じます.

なお,題材となるそれぞれのゲームについて,読む上での特別な知識は必要ありませんが,
それでも込み入った場面や,たとえ話など,やはり知らないに超したことはないと思います.
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.25:
(3pt)

うーん、これは難しい

囲碁、チェッカー、将棋などの盤上ゲームを題材にした短編が、表題作を筆頭に6編。
帯紙には第33回日本SF大賞受賞作とある。

個人的には、囲碁はほとんどルールすらわからないし、将棋も子ども相手に遊びでやる程度。
作品中にかなり書き込まれているそれぞれのゲームに関わる描写は、実際、理解したとは言えないだろう。
そのあたりは仕方ないと思いながら(少しずつだが斜め読みしながら)読了して・・・。
うーん、これは難しいなというのが率直な感想。

麻雀ゲームの話とインドの話はそれほどでもないのだが、ほかの話はどれもかなり観念的で、読者の立ち位置をふわふわとさせる。
つかみどころのないイメージが去来する。最終的にどういうことなのかは二の次となる。
90年代の翻訳ものSFによくあったような気がするなぁという読後感。

どうやら高尚なSFは自分には合わないらしい、ということがわかったような気がする。
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No.24:
(5pt)

壮大な世界観

盤上、特にチェスを扱った作品が好きで手に取りました。

SFとしては薄いかもしれませんが、奥行きのある、様々な形の章が連なります。

麻雀と囲碁がよくわからないので、知りたくなりました。
この一年ほどで出会った本の中では一番のお気に入りです。
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No.23:
(5pt)

ボードゲーマー必読のSF

これは面白い。
わたしはSFファンで、しかもボードゲーマーなのですが、これは後者として特に面白かったです。
中でも麻雀編は抜群の出来栄えです。ネタバレになってしまうので、何処がどう面白いのか説明できませんが。お代は見てのお帰りとは行きませんが、麻雀ができる人ならきっとはまります‥(^o^)
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No.22:
(4pt)

この本を読むなら麻雀を知っていた方が絶対楽しめる

この本には様々なボードゲームの世界を描いた作品が出てくるが、麻雀以外は知らなくても結構楽しめる。

かく言う自分は・・・
将棋はまあルールを知っているぐらい。
囲碁は漫画「ヒカルの碁」で得た知識のみ(用語や雰囲気はわかるがまったく打てない)。
チェスは将棋の洋物というイメージぐらい。
麻雀はよく知っていてときどき遊ぶ。
という程度なんだが。

表題作や「象を飛ばした王子」は結構好きだ。
だが、麻雀好きの自分はやはり「清められた卓」が一番面白かった。
記録から抹消されなければならないほど異様だったという第九回白鳳位戦とはどのような対局だったのか?
『初っ端からえらくぶちあげたなあ、けれどどうせ大した真相じゃないんだろ』と思いながら読み始めたが、麻雀の心理戦がこれでもかという感じで描かれていて、すっかり惹きこまれた。
クライマックスの場面は手に汗握るという感じで、わくわくしながらページをめくった。
そう、確かにこれは普通ではあり得ない狂気の一局に違いない。
<都市のシャーマン>の謎より何より、麻雀の常識をひっくり返すこの短編に、改めて麻雀というゲームの底深さを思い知らされた。

ただ、逆に言うと、麻雀を知らない人にとってはこの話はまったくわけがわからないだろう。
他の5篇がそのゲームをさして知らなくてもついていけるのに対し、この1篇だけは作者も「わからないヤツはおいてきぼりでいい!」とばかりに突っ走って書いている。

あとで作者紹介の欄を見たら、麻雀プロの試験を受けたことがあるともあったので、なるほどと思った(笑)。
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No.21:
(5pt)

面白かった!

久々に、麻雀をしたくなった。
久々に、将棋をしたくなった。
囲碁を勉強したくなった。
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No.20:
(5pt)

読んで悔いなし

素晴らしい作品。ゲームへの愛を感じる。海外進出を強く望みます。
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No.19:
(2pt)

うううm

著者の頭についていけません。かなり個々のゲームに詳しいのはわかりますが。
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No.18:
(2pt)

これって小説というより、まるで回想録

そもそも四肢を失った女性が碁の知識や実力を得るために、
どれほど過酷で懸命な努力をしたかを克明に書いていない時点で、ただのファンタジー漫画にしかならないと思う。
しかも小説という言うよりは、記録文章を読み上げているような書き方で、
小説のおもしろさを期待した自分は肩透かしを食らった。

回想録とかいたが、新聞記事と言ってもいいと思う。
主人公が取材対象者で、それを記者の「わたし」がインタビューしている形式に近く、
物語はインタビューを受けている相手が独白する形で展開する。

中にはなるほどと思って読んでしまう章もあるけども、
それは作られた内容がうまいと言うより、事実であるからこそ楽しめるといっても過言ではないと思う。

かなり好き嫌いが分かれると思うため、
購入前には是非とも立ち読みや試し読みを勧めたい。
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No.17:
(4pt)

SF作品

SF成分はうすく
物語の背景、ガジェットとして2,3登場する程度。
物語の世界観は現実社会に近く 
ハードsfのような類を期待すると肩透かしでしょう。

量子コンピューター等でボードゲームの完全解が達成されている世界で
生身の体で その域に到達した人、到達せざる得ないほどの苦悩、辛酸をなめた人たちの
半生や心情。人知をこえた神の領域を垣間見る神秘的体験が主な読後感です。

高度な科学は魔法とみわけがつかないという有名な言葉がありますが
この本で描かれるテーマは
道を究めた人の高度な認知力は狂人のそれと見分けがつかない 、といったところでしょうか。

SF成分はうすいですが SF的小道具がなければ登場人物たちの行為の動機づけが難しい
ストーリー展開もあり、立派なSF作品といえます。

作者の今後に期待したいです。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.16:
(5pt)

テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6つ短篇はすべてテーブルゲームが題材となっており、次のような内用です。

「盤上の夜」(囲碁)
  四肢を失った少女「由宇」が、自分の失った四肢の代わりに碁盤に知覚を獲得し囲碁界で頭角をあらわしていくが・・・

「人間の王」(チェッカー)
  実在のチェッカー・プレイヤー「ティンズリー」が癌を患いながらコンピューターとの対戦していき・・・

「清められた卓」(麻雀)
  麻雀のタイトル戦で対戦する4人のなかのアマチュア女性「真田優澄」の不思議な能力に他の三人が翻弄されるが、ついに一人が彼女の秘密に気づくが・・・

「象を飛ばした王子」(チャトランガ 古代インドの盤上ゲーム・将棋やチェスの起源)
  シャカ族の王子「ゴータマ・ラーフラ」が、周辺の強大な国から自国の民を救うために苦悩し考え出した方法とは・・・

「千年の虚空」(将棋)
  二人の兄弟「葦原一郎・恭二」とひとりの女性「織部綾」とをめぐる物語。将棋界で頭角をあらわす弟「恭二」は精神の病気に苦しみ・・・

「原爆の局」(囲碁)
  行方不明だった「盤上の夜」の少女・由宇が昭和20年8月6日に広島で打たれた本因坊戦の棋譜を持って出向いた先とは・・・

 すべての作品が、テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのを楽しみにしています。

盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.15:
(2pt)

異色だが、いまいち・・・

海外で四肢を失った由宇にとり、囲碁盤は自分の感覚器だった。棋士たちの一手一手が由宇の
体の地図にプロットされ、やがて1枚の棋譜となっていった・・・。囲碁という過酷な戦いの中に
身を置いたひとりの女性を描いた表題作「盤上の夜」を含む6編を収録。

洗練された技術や鋭い刃物のような研ぎ澄まされた感覚などを駆使して、 ”戦士”は「盤」という
戦場で戦う。囲碁、チェス、将棋、マージャンなど、盤上で繰り広げられる戦いには、つねにさま
ざまなドラマがある。6編どれも、今までとは違う何かを持っていると感じながら読んだ。けれど、
残念ながら、共感できたかと問われれば否定せざるを得ない。この作品は、好き嫌いが大きく
分かれる作品ではないだろうか。ルールがある程度分からなければ楽しめないところがある。
特に「清められた卓」では、麻雀のルールを知らないと面白さ半減、いやそれ以下だと思う。
評判がいいので読んでみたが、あまり魅力は感じず、いまいちだった。異色性は感じたのだが・・・。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.14:
(2pt)

人知を超えた神秘に興味を持っている方向け

表題作、「人間の王」、「清められた卓」、「象を飛ばした王子」、「千年の虚空」、「原爆の局」の6つの作品を収めた短編集。いずれもゲームに纏わる人間模様を扱っている。対象となるゲームは順に以下の通り。囲碁、チェッカー、麻雀、チャトランガ(古代インド象棋)、将棋、再度囲碁。そして、その扱い方はSFとAIと宗教的神秘の混淆の様な形式で、読者のために書いたというよりは、単に人間の知性に関する作者の観念を披歴してみたという印象が強い。

表題作、「清められた卓」及び「千年の虚空」は神秘的色彩と作者の妄想とが濃過ぎて、物語(だろうか?)の求心力が皆無。普通の感覚では到底付いて行けない。「人間の王」は孤高の人物の伝記物として一応は読める。「象を飛ばした王子」は歴史秘話といった趣きも呈しており、物語性も豊かで、本作で一番の出来ではないか。「原爆の局」は表題作の続編の体裁で本作の意匠を纏めたものだが、やはり空虚感が強い。

IBMのディープ・ブルーがチェスの世界チャンピオンを破った(ただし、この対戦は人間側に不利だったとの論が根強い)事を受け、人間の知性とAIの可能性とを探った作品かと予想して本作を手に取ったのだが、そうではなかった。作者は人知を超えたものに興味を持っているらしく、その方面に興味を持っていない方には響くものに乏しい作品に映った。
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No.13:
(3pt)

ちょっと期待しすぎました。

SFというジャンルなので楽しみに読みました。読み終えての感想としてはすべてもうちょっと深くまでいってほしい!ということです。この内容ではSFでは内容に思ってしまいます。どの物語も題材は面白く、呼んでる最中は楽しく読んでいるのですが、読み終えると、なんか物足りないという感じでした。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.12:
(4pt)

テーブルゲームって面白い

囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームに人生をかけた人たちを描いています。
狂気ってこういうのを言うんでしょうか。
私にはプレイヤーの心があまり理解出来なかったのですが、
怖いもの見たさで物語から離れられず、強烈な余韻を後に残しました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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No.11:
(1pt)

私には難解でした

賞を獲ったから万人にも面白いとは限らない典型的な作品でしょうか?碁の知識があるとないとでは読み応えに大きく影響されると思います。
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No.10:
(2pt)

ん〜。

合う合わないがはっきりしていそうな作品です。
「物語」という感じではなく、なんでしょう、人の内面を描きたかったのかな?と言った感じですが、正直自分にはおもしろさは感じられませんでした。
自分の読解力不足なんでしょうか、結局、登場人物も作者も何が言いたかったんだろうな、というのが感想です。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
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