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ソロモンの偽証
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【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 81~100 5/18ページ
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4000ページ近くある作品でも、あっという間に読み進めてしまう。 それこそが本作の特徴であり、宮部みゆきの才能であろう。 大人に失望した子供たちが自発的に行動を始めたり、他者の思いに応えて重い口を開いたりと、少年心にワクワクする展開をよくわかって取り入れている。 学級裁判と言う、背伸びした子供たちの真剣な「遊び」は、話を盛り上げるのに最高のステージだ。 学校ものエンターテイメントとして、これほど面白く、また気持ちよく読める作品も少ないだろう。 ミステリーとしては、6巻で明らかになる真実は非常にわかりやすいものだ。 5巻までずっとヒントが出されているわけだし、勘のいい人なら大分序盤でも気づける。 だが、そんなことはこの作品の価値を下げたりはしない。 柏木卓也事件に向き合う各登場人物の心の動きこそが読みどころであり、犯人探しは2の次に過ぎないと言えるからだ。 一人一人の細やかな心情を読み取るには、本という媒体で、これだけのページ数を割くのも仕方ないことだろう。 映画を見て真相を知っている人にもちゃんと読んでいただきたい作品であるし、まだ「ソロモンの偽証」を知らない人は、この本をぜひ手に取っていただきたいと思う。 | ||||
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第一部を一気に読み上げたものの、時間がとれず映画を見てしまいました(--;) それから何ヵ月か経って、再び第一部を読みなおし一週間のうちに三部まですべて読み終えました~ 「賢い中学生だな」とは確かに思ったけども、高校生では想像できないなぁ、じゃあやっぱり中学生でいいのか。と納得(?)。 私は宮部みゆきさんのちょっとしつこいような書き方が好きだし、話の先が分かっていても登場人物の表情や心の動きなどを読んでいくのが面白かったです。 私は特に野田君が出てくるところが好きでした。 第三部の後半、藤野さんと神原君が驚いた顔をしたから続く部分は何度も読み返しました。 また最初から読みたいと思っていますが、そのときは夏の暑いときにしたいと思います(^^) | ||||
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一巻目から被告人が白、弁護側が勝つとわかっていても学校内法廷のやり取りが面白く、登場人物らが次は何を言い出すか?どんな方向へ発展していくかが見逃せなかった。頭の中で個性豊かなキャラクタ-達が夏の暑い体育館の中で汗だくに真剣にやり取りをしている様子が目に見えるようだった。 個人的には著者の作品は現代物より時代物の方が好きなのですがこの作品は素晴らしいかった。改めて法廷編をじっくり読み返したい。 | ||||
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6巻読み終えての感想。 内容はミステリとして確かに面白い。 大作になるのもうなずける。 しかし6巻も必要だったか? 最近宮部作品の文体が変わった気がするのは気のせい だろうか?なんだかくどいのだ。 以前の宮部作品でなら3巻 くらいで終わりそうな感じがする。 同じく大作の「模倣犯」はそんな感じしなかったのになあ...。 初期作品の頃からの読み手として、その辺がちょっと淋しくて星4つ。 | ||||
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場面によって裁判に関わる各登場人物の目線で書かれており、登場人物に感情輸入しながら読み進めることができました。 文庫で6巻も続く長編ミステリーですが思ったより軽く読めました。 最後があっさりしていて、あら、終わっちゃった。 という感情が残ってしまったのが少し残念です。 | ||||
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中学生がここまで考えられるの?と思いつつも、楽しく読み進めています。 今は5巻を読んでいます。 | ||||
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映画を最初に見て小説を買うことを決めました。 どちらも面白い。 特に上巻は映画はかなりはしょっていますが、小説は細かく状況を描写しており、裁判にいたる経緯がよくわかります。 | ||||
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映画と少し違いますが、登場人物の心情が細かく描写されており、是非、一読おすすめです | ||||
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注文から届けたまでただ1日、すごく早いと思います!想像以上に素晴らしい!こんな厚さがうちにとっていつか完読するかをかなり心配するわ、笑 | ||||
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長編をようやく読み切ったわけだが、読み始めると先を急かされるように、読み続けることが無意識に強いられる。 慎重に構成された構築美を回廊を急ぎながら仰ぎ見る感じであろうか。 そうするうちに、第3部は意外に早く読み切った人も多いのではなかろうか。 少し意外な終わり方でもあるが、どこか心の中で予測もしていたし、その伏線もあったように思う。 この長編を通じて、作者が何を伝えたかったのかが、様々な登場人物の言葉が心の中で定着するには今少し時間が必要なようだ。 やはり印象的なフレーズが多々あったので、備忘も含めて書き記しておく。 ・この学校の皆さんが、ある特異な時期、特異な心理状態のなかで、共有したいと願った空想に過ぎません。願望が作りうるのは空想であって、事実ではありません。(弁護人の冒頭の弁論) ・どうして学校へ行かなくちゃならないのか、理由が分からない。それと、先生はどうしてあんなに威張っているんだろう、先生だというだけで、何の権利もないのに、と。(柏木則之の証言) ・物事を深く考えたり、何かを学んだり、何かを身につけたりする志向がなく、ただただ刹那的な楽しみを求める。 楽をしたり、だらけたり、面白そうなことにだけ注意を向けて、未来に対する展望がない。脊髄反射的に生きている。それは人間ではない、ただの「生きもの」に過ぎないということを、卓也は言いたかったのだと思います。 ・武道を修める者は、いかなる時も驚いてはならない。ヤマシンの師の言葉だ。驚きは身体反応を鈍らせるからである。 ・ブリューゲルがこの作品を描いたころは、彼の母国で、旧教新教を問わず、キリスト教会の魔女狩りや異端審問が激しかった時代です。 宗教改革の真っ最中ですからね。 そしてカササギという鳥は、ヨーロッパでは、「嘘つき」とか、「密告者」になぞらえることがあります。 つまりこの絵には、確たる根拠がなくただ悪意や恐怖だけに裏打ちされた嘘や密告で、多くの無辜の人びとが無惨に処刑されていった当時の世相が反映されていると、解釈できます。(「絞首台の上のカササギ」に関する解説、丹野教諭の証言) | ||||
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感想は、よくこんな長い本が書けるなぁということだ。 しかしついつい読みふけってしまうのはなぜだろう? 第1部でもその感想は同様。 一方、読む方より書く方が大変に決まっている。 読むのに苦労するのだから、書くのも大変な苦労があるのだろう。 第3部に繋げるために、最後に何か来るのだろうと思ったが、少し意外なものが意外な形でやって来た。 少しハッとした、あるいは、うまく言い得て妙だと思ったところを書き留める。 ・「俺は柏木のこと大人コドモだと思ってたんだよ」・・・「一方の大出は、コドモ大人だ。身体とやることが大人で、頭がコドモ。正反対だ」 「柏木みたいな大人コドモはたまにいる。あいつ一人じゃねぇ。教師としちゃ教えにくいタイプだ。先生のこともバカにしているからな。先生だと言うだけで偉いわけじゃない、ホントはこいつらだって昆虫並みだと見切られたら、それまでだから」(p.347) ・野田健一なんて、学校生活というプログラムのなかで自動秒がされる背景の一部に過ぎなかったはずである。(p.449) ・「柏木君とか野田君って、一緒くたにされ易い男子だと思うのね。少なくとも、あたしは一緒くたにしてた。・・」・・・ 「でも、個性って違うのよね。そんなの当たり前の話なのに、学校の中にまとめて放り込まれると、忘れちゃう。先生たちだってそうなんじゃないかな。何かこう、大ざっぱにくくっちゃって」(P.458) ・バカバカしくなって、この世からオサラバしたくなる。自分の命には、価値なんてないのだから。だってこの世には人間が溢れかえっている。意味のない生があり余っている。(p.461) ・醒めているタイプ-と、津崎先生は言った。「永いこと教職を勤めていると、希に出会うことのあるタイプの生徒なんだよ。未成熟の仙人というか、哲学者というか」 学校という存在に、最初から意味を見いだしていない。だから期待もないし、反感もない。苦行を強いられて嫌々登校しているのではないが、学校で習わされることなどバカバカしいと見切っている節がある。(p.492) ・和彦がそらした場所に、慎の答え、彼の同期がある。それぐらい、手練れの刑事の藤野剛にはお見通しだった。(p.636) ・だが、津崎先生は丸い顔で笑う。「みんなを甘やかすつもりはないんですよ。私が自分の気が済むようにしたいだけだ。協力させてください。」(p.691) | ||||
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映画を見てから購入しました。 映画の出来栄えが大変よく、 つい原作本も購入しましたが、これが素晴らしい! やっぱり映画よりも、こってり濃い内容で これだけ長い本なのに一気に読めました。 案ずるより読むがかたし!!! 宮部みゆきファンならずともゼッタイお奨めです!!! | ||||
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映画を見てから購入しました。 映画の出来栄えが大変よく、 つい原作本も購入しましたが、これが素晴らしい! やっぱり映画よりも、こってり濃い内容で これだけ長い本なのに一気に読めました。 案ずるより読むがかたし!!! 宮部みゆきファンならずともゼッタイお奨めです!!! | ||||
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映画を見てから購入しました。 映画の出来栄えが大変よく、 つい原作本も購入しましたが、これが素晴らしい! やっぱり映画よりも、こってり濃い内容で これだけ長い本なのに一気に読めました。 案ずるより読むがかたし!!! 宮部みゆきファンならずともゼッタイお奨めです!!! | ||||
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上巻が長かったためあまり期待していませんでしたが、下巻では展開も早いため、読んでいて退屈しませんでした。 他のコメントでも言われていますが、確かに中学生にしては行動力が高いですね。 作者は何故中学生を選んだのか、もしかしたら中学生という、成熟しきれていない描写を書きたいがためにこの年齢を選んだのだろうか。 読んでいると中学生だと忘れてしまう箇所もたびたびありますが、私としてはあまり違和感を感じることはありませんでした。 もしかしたら、読んでいる途中で無意識のうちに高校生(あるいはもっとそれ以上の年齢)に置換していたのかもしれませんね。 | ||||
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全体的にみて話はあまり進んでいません。 多分Ⅰ部が伏線張りだと思うので、Ⅱ部は主人公たちの思考・キャラ等を説明していく回になるのでしょう。 話は進んでいないが、退屈かと訊かれたらそうでもありません。 Ⅰ部上巻はもっと圧縮できるのではないか、と思いましたが、今回はキャラを掘り下げているのだと思うと、そこまで退屈はしないと思います。 ただ、似たような展開になって(訊きこみをしているため、仕方ないかもしれません)いるので、そこを改善してくれれば良かったですね。 | ||||
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物語の登場人物のキャラクター設定がステレオタイプなのですが、逆にそれが分かり易く、漫画を読むような軽い感覚で楽しく読み進めました。いわく、太っちょで食いしん坊で気の優しいヤツ、頭の切れる美人の優等生、チビとノッポの二人組等々。 所々に挟まれる「ヒキ」も強く、次はどうなるかと、ページをめくる手がとまりません。 ただ、所謂ミステリーを評するときの宣伝文句、「あっと驚くどんでん返し」や「意外な犯人」「驚天動地のトリック」などとは無縁の作品ですので、それを期待して読むと肩すかしを食らうかもしれません。 物語としては文句無しの面白さですが、オチにもう一ひねりあるかな、と思ったら、以外と素直なオチで。。。 そこだけちょっと残念でした。 | ||||
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宮部みゆきさんの書く小説が好きだったのでこの本を読みました。 この本は文体がすっと頭の中に入ってきて、とても読みやすいです。中学生達の物語ではありますが、この物語に出てくる中学生達は、高校生として捉えた方が、読んでいて真実味が増すと思います。 この物語のいいところは、いろいろな生徒達の心情が映し出されていることです。嫉妬、妬み、恐れ、悲しみ。それらがとても人間らしくて、読んでいてとてもおもしろいです。 まだ、上巻なので、これから裁判になるなんて予想はつきませんが、これから先、どういう展開になっていくのか楽しみです。 | ||||
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東京の中学校で起きたとある事件の真相を巡って、生徒・教師・マスコミ・警察などが 丁々発止と渡り合ううち、知られざる人間模様が徐々に明らかになっていく長編。 舞台は1990年代なので携帯電話やスマホもまだ登場しません。 スリリングな導入部やその後の展開は、さすが宮部さんと思われる巧みさです。 ですが、最後まで読んだ感想は、とにかく長い…… 正直申し上げて、この半分のページ数でもまとまったのではないでしょうか。 洞察力のある方なら、第Ⅰ部でおおよその真相にたどりつくことができるでしょう。 マスコミの偽善や教育現場の難しさも取り上げていますが、掘り下げ方はやや浅く感じました。 思春期特有の過剰な自意識や不安定な心理、中学生の残酷さなどはとても巧みに描けていると思います。 でも、中学生が判事・検事・弁護士として裁判をおこなう、という設定自体に無理がありますね。 書下ろしの後日談『負の方程式』のほうはスピーディな展開ですが、特に印象は残りませんでした。 これはミステリーというより、不条理な社会に立ち向かっていく若い人たちに 宮部みゆきさんが応援メッセージを送っている作品だと思いました。 | ||||
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映画を見てから手にしましたが、詳細な描画が目に浮かぶ内容で面白かったです。 | ||||
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