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ソロモンの偽証
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【この小説が収録されている参考書籍】
ソロモンの偽証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 61~80 4/18ページ
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宮部みゆき『ソロモンの偽証 第I部 事件 下巻』(新潮文庫、2014年)は次々と事件が起きる。悪意が連鎖することで恐ろしい状態になる。 本書がヤンキー三人組よりも深い闇があることを言いたいことは分かる。転落死した生徒もヤンキーに殺されるような存在ではないと評されている。それでもヤンキーは十分に悪質である。ヤンキーに怒りを覚える。ヤンキーが野放しになっている状況で、より深い闇を論じても虚しい。 恐ろしい記述として、ヤンキーが薬局で買った薬を依存性ドラッグとして使用する話がある(76頁)。21世紀の危険ドラッグを先取りしている。というよりも、バブル時代のヤンキーが21世紀になって危険ドラッグの売人になっているという現実がある。 校長の対応は校長視点では誠実なものに描かれる。しかし、遺族の視点では事実を隠す不誠実なものになる。これは不幸な行き違いなのだろうか。校長は最後には自分の中に事なかれ主義と保身があったことを認める。である。 | ||||
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宮部みゆき『ソロモンの偽証 第I部 事件 上巻』(新潮文庫、2014年)は東京都江東区をモデルとした地域の区立中学校を舞台としたミステリー小説である。映画化もされた。 雪の日に屋上から飛び降りたと見られる生徒の遺体が発見される。その生徒はヤンキー三人組と喧嘩した後で不登校になっていた。ヤンキーが野放しで、大人しい生徒が不登校になるという実態に絶望感を覚える。 本書はヤンキーが悪という単純なものではないだろうが、それでもヤンキーを糾弾したくなる。トイレの便器に顔を突っ込まれるという北本いじめ自殺事件を先取りした「いじめ」も描写される(296頁)。ヤンキーを告発する側に感情移入する。 視点人物がコロコロと変わり、序盤は物語に入りにくい。保護者会でヤンキーを糾弾するところからストーリーが動き出す。時代はバブル経済である。不動産価格が上昇し、地上げ絡みの犯罪もあると説明される(234頁)。本書のメインの事件も狂った時代感覚の影響があるのではないか。 | ||||
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読み始めるまでにかなり時間がかかったが、読み始めたら一気に。群像劇は大好物なので楽しかった。それぞれの視点から見える世界が違うっていうのはいい。一応三人称視点だが、相当各人物の心情を独白形式で掘り下げている。 ……なんとなく逆転裁判を思い出した。検事側と弁護側は争うけれど、真の目的は事実の解明だという点とか。 ミステリーはそんなに読まないけれど、それでも一風変わったミステリーだと思う。何故なら読者には最初から真相がわかっているから。告発状は嘘っぱちで、大出俊二は無実。これはもう1巻からわかっていること。つまり読者も一緒になって真相を究明する、という感じではまったくない。さあ、この真相に対してキャラクター達はどう動く? それを観察する楽しみ。 一応、神原くんの事件へのかかわりが隠された真相にはなってはいるけれど、読者はそんなのあっさり看破できる。神原くんは明らかに怪しいし、所々のあからさまな伏線といい簡単に予想できる。作者にも隠す気はないんだろうなと思った。だから、これは真相はなんだろうと頭を捻って考えて楽しむタイプの小説ではない。 でも、自殺を止めなかったことを「未必の故意」だとする解釈には膝を打つ思いがした。こういうのは数多の物語で漠然と罪だとしてキャラクターが悩んだりするけれど、それが具体的にどういう罪なのかは考えてみればあまり言及されてこなかった気がする。それがこの作品中の神原くんの言葉通り、やっと名前が付けられたと思った。ストンと落ちた。 あと、この物語を貫くテーマとして「自分の思いを皆に聞いてもらうことの大切さ」がある。生徒たちが学校内裁判に乗り出すまでは、大人たちが皆良かれと思って子どもたちの目と耳と口を塞ぐ。知らなくていい、言わなくていいと守って、その間になんとか解決しようとする。結果として大出俊二は釈明の場を奪われ、三宅樹里は鬱屈した心を溜め、野田健一は殺意を募らせ、柏木宏之は両親に失望し、増井望は納得がいかないまま口をつぐむことになる。 この物語は言わないこと、言わせないことに対する痛烈な批判が込められている。「言いたいことを言わなきゃ」というメッセージが聞こえてくるようだ。 まあ、個人的にはそれには必ずしも賛成できないが。大人たちのやり方だって間違ってはいないと思うし、現実にはそんなことをしたら悪いこともたくさん起こるだろうから。まあもっとも、だからこそたかだか「言いたいことを言う」そのために学校内裁判を開かなくちゃいけない事態に発展したのだろう。 キャラクターについて。 大出俊二……いくらなんてもここまでの馬鹿がこの世に存在するのだろうかと疑わしくなったくらい。語彙が乏しかったり説明下手だったりはまだわかるが、あまりにも記憶力がなさすぎだろうし、あまりにも瞬間湯沸かし器すぎる。昨今の社会傾向からして、真面目に何らかの障害の名前がつけられるのではないかと思った。 津崎校長……キャラクター達に軽んじられることは多いけれど、基本いい人だし凄い人だと思う。不幸な偶然が重なっただけで、やり方自体は下手を打ったわけではない。 井上判事……頭がいいし固すぎるのも判事としては適任。でも、「俺の法廷」「判事と呼べ」だとか少々傲慢な印象。正直一番嫌いなキャラ。実は一番ノリノリで汗疹ができても黒いローブを切るとか、子どもらしいけど可愛いとは思えない。 柏木卓也……酒鬼薔薇聖斗を思わせるキャラ。あとがきに事件の真相の予測として酒鬼薔薇について言及されていたけれど、あれは見当違いもいいところ。身近な人が死んだら死について理解できるかな発言といい、ラストの遺書といい、本当に酒鬼薔薇っぽい。 総括としては面白かったと言っていいと思う。よく書いているうちにこんがらがないなあと思った。キャラも多く、いろんな意味での矛盾とかで頭を悩ませることにもなりそうなのに。 ちなみに、読了後に映画を借りたのだが全然違って驚いた。裁判シーンが見どころのはずなのに全然熱くならなかったし。映画の評価は☆2というところ。 | ||||
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分厚けどおもしろかった。 まだ始まりって感じだけどね。 14歳の少年が自殺(?)し…。 人々の悪意というものをけっこう感じた。 | ||||
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学校内裁判が始まる。 実際、子どものこうした裁判ってどれくらい機能するものなのかね。 他校の生徒である神原が活躍を見せるけど、気になる人物だな。 | ||||
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思ってもいない結果になるみたいで。楽しみです。まだ途中までしか読んでませんが、ワクワクしています。 | ||||
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第2部を読んだ時点で、真相がわかった、という人も多いですが、私にはわかりませんでした…笑 裁判の最後の場面には、素直にびっくりしました!!驚きました!! 改めて読み返してみると、けっこう伏線があったりして、第2部からは何回も読み直しています。 中学生にここまで出来るのかな…?と思う所もありましたが、それよりも、藤野さんや神原くんのような人が同級生にいたら頼りになるだろうな、とつよく思いました。(神原くんが最終的にしていたことを知っても) 周りに流されない。自分の意見をハッキリ言える。自分の正しいと思ったことは貫き通せる。最後まで諦めない。口先だけでなく大人相手に聞き込みをする行動力と知恵。 こんな中学生がいたら、ぜひ、友達になって見習いたいです。 3部まで読み進めるのは大変でしたが、読んで良かったと思える小説でした。 ただ1つ…1部では、正直、そこ必要なの?という場面があり、裁判の場面で何かに使われるのかな?と思っていたのに関係なくて拍子抜けしました。(野田くんの話です。)映画でもカットされていたし。他にもそこ長すぎ!と思う所もあり…。と、いうことで☆4つです。 | ||||
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最初はSF小説だと思っていたが、舞台は中学校。 ある少年の自殺から始まるっていうSFチックなところがまったくなかった。 文庫本で6巻もあって、「長すぎ」っておもったけど、試しに一巻を買って読んでみたら 次が気になってしょうがなくなった。 こんな長いストーリーでも飽きさせない展開なのがすごい。(最後ちょっとダレていたけど、そこは目をつぶることにする) | ||||
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なかなか読みごたえのある本でした。長いのですが、いっきに読めました。 | ||||
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帯もついていて、とても綺麗な商品でした。 発送もスムーズで、また機会があればこちらで購入したいと思います。 | ||||
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ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。 6巻読破しての感想です。 とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。 様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。 しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。 まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。 本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。 これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。 また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。 この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。 小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。 | ||||
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ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。 6巻読破しての感想です。 とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。 様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。 しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。 まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。 本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。 これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。 また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。 この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。 小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。 | ||||
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ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。 6巻読破しての感想です。 とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。 様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。 しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。 まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。 本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。 これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。 また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。 この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。 加えて第二部は若干中だるみ感も。。。 小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。 | ||||
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ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。 6巻読破しての感想です。 とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。 様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。 しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。 まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。 本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。 これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。 また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。 この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。 加えて第2部はテンポが遅く中だるみ感もある。 小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。 | ||||
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ソロモンの偽証とは作者いわく「ソロモン王のような人を裁くことが許された人物が嘘をついていること。学校社会や組織のような権力の下で嘘をついてしまうこと」の意味だそう。 とてつもなく長い小説なのですが、苦労せず、ざくざく読める。 様々な目線で事実を掘り下げていくプロットの緻密さ。語りのうまさ、心理描写の細やかさ、下町情緒のなつかしさ、などなど上げればキリがないが、とにかくも面白い。 しかし、(他の方も言ってますが)いくつか気になる点がある。 まず、中学生はこれほど頭がよくないし、行動力もないということだ。また、何だかんだ言ってこの「裁判」に大人も子供もよくも付き合うもんだ、という違和感。 本編は中学生の裁判という道具立てあっての物語であり、この設定が嘘くさくなってしまうと意味がない。 これだけ売れた小説なので作品として「破たんした」とまでは言わないが、いささか強引に思う。 また、あえてネタバレになるので言わないが、とある重要人物が殺人を考えるシーンがある。 この描写がかなり無理があった。オカルトに走りすぎていた。 小説として非常に面白いのだが上記の点が気になり星4つとする。 | ||||
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とても綺麗な状態で受け取りました。 予想以上でした 気持ちよく読めました | ||||
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宮部みゆきさんの本は、いっとき片っぱしから読んでいましたが、ときどき本当にえぐいくらいにいやな人物(犯人や加害者)が出てくるのがネックで、しばらく遠ざかっていました。それでもまた読んでみたくなり、久しぶりに手に取りましたが……やっぱりおもしろい! そしてえぐい! 登場人物たちのしぐさや心の動きが、まるで本当にそこにいるかのようにリアルなのもさすがです。続きが気になってしまい、通勤の行きと帰りの時間が楽しみになりました。 | ||||
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正直私も後日談はいらないなぁ、と思ってました。 でも、「ペテロの葬列」を読もうとしている方は、古本屋に売らずに手元に残しておいた方がよいかと。 私は読了後早々に古本屋に売り飛ばしてしまい、今になって後悔しています。 効き目は弱いかもしれませんが、多少は鎮痛剤の役目を果たすのではないかと思います。 | ||||
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二回目のレビュー。先日映画をテレビで見たので改めて読んでみたくなりページをめくった。 初回のレビューでは散々否定的なことを書いた。 古臭い。現実的ではない。ミステリーではない。つまらない・・・ でも今回改めて読み返し、様々な発見があった。 映像化され、藤野涼子や柏木の演者があまりにも役にはまっていたので、最初に本だけを読んだ時よりも ずっとリアルにこの世界を楽しむことができた。 やはり宮部みゆきはすごいな。 しかし。。。やっぱりこの中学生の設定は非現実過ぎるという感想は変わらない なんでみんな裁判のことをこんなに詳しく知ってるの? 大人でもわからないことを。 井上君の優秀さは、どうせならギャグとしてこのままでもいいとして、藤野と神原までがこんなに優秀で大人びているのは 無理がある。 せめて誰かの親が弁護士で、都度裁判用語や実際の裁判を子供に教える、という設定にすればよかったのに。 実際にそのシーンもほしい。 どう贔屓目に見たってあんなに難解な用語を中学生が使いこなせるわけがないのに その辺は宮部さんも編集者も考えなかったのかなあ・・・ 藤野の母は司法書士と言う設定だったけど。 ま、非現実的ではあるがもう一度読みたいと思わされるのだから脱帽かな。 | ||||
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迅速で誠実なご対応を頂きました。品物もたいへん良い状態でした。 | ||||
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