そして誰もいなくなった

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

そして誰もいなくなったの評価:

4.32/5点 レビュー 439件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全86件 1〜20 1/5ページ
No.86
(3pt)

どうなってる?

必ず読んでおきたい名作ですな
しかし、どうなってるの?
所持している2010年版(2024年刷)が¥1034
表示されているのは同じ2010年版だが現在¥1320
更に2026年の改訳新版が¥1815

中古をオススメします
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.85
(3pt)

流れるような展開

綺麗な描写に流れるような展開が心地よさを感じる。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.84
(3pt)

嫌ミスではないけれど……

ネタバレあり。
読破後にお読み下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼女が最後に首を吊ったのが、後味として悪過ぎる。
罪悪感を抱いていたこと自体が彼女に善性が残っていた証ではないだろうか?
精神的に追い込み自殺させるなど、死刑制度より質が悪く思えてしまった。

ミス・オールドも自らの幼少時代に抑圧され育てられてしまった為に今の頑迷な性格になってしまったのではと本文中に推察があった。
彼女もある意味、被害者なのでは?
それに子供を身籠った少女の雇用主だったのはそうだが、少女の両親は何をしていたのか?
両親も少女を見放したとあったが、両親の罪は問わなくていいのか?
問わなくていいなら、何故、雇用主の罪だけを問うのか?
その判断を一人の裁判官がするなど許されるのか?

中世の魔女狩りは絶対善だと固く信じられて行われた。
キリストには人を裁く力があるのだろうか。キリスト教徒は、そう疑問に思った。何故なら明らかな罪人にさえ神罰が下ることなく老境まで生き延びる例が現実には散見されるからだ。だからこそキリスト教徒は罪人への誅罰は現世の人間の手に委ねられているのだと考えた。
最終的にそのドグマが人々を狂気に走らせた。友愛を説くキリストの末弟達が異教徒に対し拷問と迫害を加えたのだ。
宗教とは他者の罪を計るのではなく自らの罪を計るためにあるべきなのではないだろうか。聖書にも、汝、裁くことなかれ。との一節がある。これは現代風に言えば、汝、人を殺すことなかれ。だと思われるが、裁判官の凝り固まった観念は果たして善だったのか?
私にはとてもそうは思えなかった。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.83
(1pt)

冒頭に完全ネタバレする特殊な本

全体的な話としては中の上といったところ。

なにより、冒頭に偉い人の解説があり、

そこであらすじすべてネタバレ前回という

これぞアメリカ文化というちょっと日本人には理解できない展開がある。

ネタバレ嫌いな人は最初の偉い人のあらすじは見ないほうがいいと強くお勧めします。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.82
(2pt)

うーん、あまり納得いかない。

旧訳で読めたが、それはそれで昔ながらの言葉が使われていて読みにくかった。
戦前の作品としては完成度は凄いと思うが、第一章は作者しか把握していない登場人物のモノローグと人間関係の描写が延々続いて、これ誰だっけ?とスラスラ読み進める事は無理。現代の作劇法としてはこれは減点せざるを得ないだろう。

以下多少ネタバレ。
医者が協力する動機が不鮮明。また、偽死体や缶詰の奥まで確認しないのは偶然でしょう。

モヤモヤしました。
ちゃんと読めばモヤモヤが無くなる現代のミステリー(方舟等)に比べたら、僕は満足出来ませんでした。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.81
(2pt)

そして私は読まなくなった

結論から言うと正直がっかりです。西村京太郎作品を約200冊読みあさり、この作品を題材にしたような1冊があるので原作を読んでみたいと思い、レビュー評価にも期待しつつ購入・読んでみましたが、なんとも締まりがない終わり方で自分には合いませんでした。
『えっ!そうだったの!?ハハ・・マジか、そっちかぁ・・・(苦笑』というようなまんまと筆者に乗せられたよ~!という爽快感がないのですが、この時代の作品とはそういうものなのでしょうか?
フェアな推理小説とは、作中で推理させるヒントがちゃんとあり、読み返せば(2週目、3週目を読めば)ニヤニヤ出来るものだと思うのですが、後から取って付けたように持っていかれては推理小説としてはアンフェアなように思います。
『そして誰もいなくなった』、これはもう一度(つまり3回)読めばもういいかなと思います。
本はAmazonで購入、折れや染み、福紙などもなく綺麗に届きました。ただ、紙袋に直接入ってくるので雨等に当たり濡れてしまうような環境の人は対面受け取りが良いのではないでしょうか
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.80
(3pt)

「〜なあ」の多用が・・・・・・

清水俊二訳(ハヤカワ文庫)には描写されていない細かい記述を補う目的で購入。
ウォーグレイヴ判事がリューマチであることは青木久惠訳ではじめて知った。
清水俊二と青木久惠の翻訳の比較と優劣についてはさまざまな意見があり、原文に照らして細かく分析している記事(サイト)があるので参照されたい。
私としては、
「〜なあ」
という感嘆を多用している青木久惠訳には抵抗がある。
若い人物のセリフならばまだいいが、ウォーグレイヴ判事に、
「〜なあ」
とキャラクターと合わないセリフを当てたセンスは正直いただけない。
また話し言葉に1939年という時代が感じられず、現代の読者に迎合しているような違和感を感じた。
話し言葉において型にはまった訳(ワンパターン)が繰り返し用いられるので、清水俊二訳や映像化作品の吹き替えをトリプルチェックしていけば、より原作に近い世界観を楽しめ、物語に浸る楽しみが深まるだろう。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.79
(1pt)

冒頭のネタバレ注意

冒頭の若干のネタバレは不要ではないか…
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.78
(1pt)

ゴミ本

期待して原書で読みましたが、全く面白くない。こんなつまらないものを書くアガサ・クリスティーの本は、二度と読まない。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.77
(1pt)

とりあえず名作なので読んでみたけれど、、

この時代の作品は、こんなにも手がかりがないというか読み応えがないというか、そんな感じの作品が多いんでしょうか、、?
残虐すぎる訳でなく探偵が不在で最後に解説があるタイプの、、うーん。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.76
(2pt)

状態悪い

非常に状態が悪いです
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.75
(3pt)

名作だとは思いますが

正直最後の犯人の解説を読むまで誰が犯人なのかさっぱり分からなかった。個人的に外国人小説は登場人物が覚えられません。それはそうとして、最後の女性体育教師の自殺もなんか後味悪いです。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.74
(3pt)

不可能犯罪の最高峰。それはジョーク?(笑)

ここまで高名で、極めつけと賞賛され、ミステリにとっては基軸通貨のごとき存在なので、一個人がなにを言っても言わなくても変わることは何もないので好き勝手に書き散らします(笑)。

 筆者、ミステリを思春期にちょっとかじったけどその後30年、人生の盛りの時期にほぼまったく読まなかった人間です。
 「頑張っても数人殺すだけでしょ?戦争では10分とかからずに」と桐野夏生がはるかのち「幕の内弁当のように」とミステリの一面を指摘したが、それより原始的かつ無意識的に似た事を直観で感じて遠ざかったのだろう。
 青木久恵さん訳の文庫本には赤川次郎の解説がついているが、日本の小説のインフラみたいな赤川作品もほぼ目を通したことがない筋金入り。
 その門外漢が見ると「そして誰も」はミステリ以外の世界でもタイトルは知られている(オリエント急行も)稀有の作品で、ではさてどんな作品なの?と読んでみたら解説の通り
 ・一晩で読み切れる長さ、人間ドラマを否定しないがエンタメはしかるべき長さがあると思う。
 ・無理な恋愛や展開を入れない。自分が書くとどれだけすごい事か。
 ・登場人物の性格も分かりやすい。
 ・人が減っていくにつれて関係性が変わっていく
 と赤川氏手放しの絶賛の通り、2時間ちょっとで読み終えた。
 少年から30年を飛び越え、人生に疲れたおっさんになった目には、アガサ・クリスティの本質は、人が「騙された―!」と憤慨しつつ楽しんでいるのをクスクス笑っているお転婆ムスメじゃなかろうか。
 「アクロイド殺し」もそうだった。ご存知の通り「あの」結末。
 アガサ女王の膨大な作品の中でも最も高名であろう「そして誰も」「オリエント」「アクロイド」の三作、考えてみれば通常のミステリではない。「虚無への供物」とは別の意味で、ミステリというジャンルの「お約束」を破壊しかねない作品ではないだろうか。
 そうしたジャンル自体を相対化する故意ではなくとも悪意、または英国式のねじれたユーモアが、そのもっとも成功した作品で最大限に発揮されているのではないかしら。
 タイトルで「不可能を展開します。皆さん、これはアリ?」とアガサちゃん宣言してるので「これはこれで」と思えるかどうかを問われている。
 マジメに人間造形とか動機とか、犯人に無理が……そんなことを言う方が野暮なのだ。
 シリアスに動機だとか展開を考えて書く人にはそもそも発想からしてご無体なアイデアと展開で、松本清張やレジナルド・ヒルだったら考えついても書かないんじゃないかしら、というか彼らはこうした作品、そもそも思い付きそうにない。
 (信長が死んだ年を越えてミステリをつまみ読み、P・D・ジェイムズがフェイバリットだったと気づいた初老。これはこれ、それはそれの使い分けぐらい朝飯前)
 明日は出勤、というリアリズムで考えたらこの作品で大活躍する動機も主人公もちょっとどころではなく狂っているのであなたちょっと病院、それもやや専門的な科に行った方が良いんではない?…に近い。
 この作品、現実ではさすがに不可能(三人称の最後の部分、最後のくだりは筆者だったらこの選択はしないとはっきり思った)ただしタイトル・ロール「誰も」になるように定められているのでとりあえず絶滅しないといけません。
 多少の無理は目をつぶり、だまされる快感に身をまかせ、結末で爆笑するのが正しいと思う。
 なので皆様ちらちらと指摘されておられる展開とか結末とかちょっとアレなのでは、という所は「見て見ぬふり」でやりすごし、楽しくだまされました。
 
 2点、問題提起かもと思ったのは
 ・法律で裁けない殺人がこの世には溢れている。ちょっとした不注意、悪意があったのかもわからない、故意なのかどうかも不明だけれども、絶体に自然死とは言い切れない死がたくさんある。
 卓見に思う。
 なにを以て殺人と言えるのか。これは根源的な問題だと思うが、しかしまたそれが裁けるか、というと無理だろう。
 21世紀の今「そして誰も」を書くとしたら、これはサイコホラーかサイコパス、或いはサスペンスか法廷もののように、人物の(ことにそれを考える人物の)内面をきちんと書くシリアスな作品になってしまいそうだ。
 ・三島由紀夫「豊饒の海」をショートショートと評したのは島田雅彦だが、筆者はアガサの「そして誰も」は多くの読者より意識的に「コメディ」として読むことを選んだけれど、三島に対する島田の評価には与しない。ショートショートにしては三島はきちんと葛藤を描写しているので、「そして誰もいなくなった」は読者にシリアスとコメディ、ジャンルをからかって楽しむパロディの線引きと定義をどこに置くの?と世界認識の線引き、現実感の境界線について問いかける。
 もちろん筆者は笑い転げる方を選んだ、という訳だ。

 赤川次郎は「解説」でこの作品をベストとして推奨している。
 その態度は、すなわち赤川文学を解明するカギにもなると思う。
 筆者は「堪能した。でも一度でいいや」でした。
 「アクロイド殺し」は再読したいな、と思って現に再読したこともあるが、女王様の他の作品と比べ「シリアスとコメディの線引き」について思いを巡らした次第だった。
 読むときはマナーに則って、心から楽しみ、喜んで騙されたが、同じショックは二度とないし、登場人物は死ぬことが必要だから召喚された書き割りのごとき平面的な人物たちで、もう一度読んでも楽しいかは懐疑的。
 「読むからにはだまされるふりをする礼儀はあるけど、小説にはもうちょっと意味とか内容も求めるのよね」というスタンスだった、という訳で「為にする面白さ」の小説でもありました。
 でも読んで良かったです。
 なにしろミステリにとってはインフラストラクチャーみたいな作品ですし!
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.73
(1pt)

日本語訳が...正直ひどいです

ほかにも書かれている方がたくさんいらっしゃるが、
日本語訳が...正直これはひどいですね。
訳された方には申し訳ありませんが。
読むに堪えませんでした。最後まで読めませんでした。
他の方が訳されたので読み直してみようかと思います。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.72
(1pt)

これが名作なんだろうか?

アガサクリスティの本はたくさん読んでいたので名作と名高いこの本を読んでみたのですが、
ちょっと合わなかった感じがします、なぜこれが名作と言われているのか理解できない

読み終わったときに、これはないわーというのが感想です
非常にもやもやするし面白くもないしなんだかなー

期待値が高かっただけにそうとうがっかりしました!
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.71
(1pt)

翻訳がひどい

他の方も書かれますが翻訳がひどい。
全く入ってこないです。
別の翻訳者のをおすすめします。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.70
(3pt)

最後に衝撃の結末

題名の通り次々と殺されていく。途中で自分なりに推理してみるも難解。最後の最後にして誰が犯人だったのか明らかになる。要所要所でヒントはあったように思うがそれでも最後の展開が想像できなかった。アガサクリスティーの至高の一品。読みやすい文体、ストーリー展開は秀逸。名作を一つは読んでおこうと思って選んだこの一冊に後悔なし。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.69
(3pt)

「十角館」の元ネタ

雰囲気、エンディングは十角館の殺人によく似ています。(というかこちらがオリジナル)
いわいる作者創生の探偵ポワロやミスマープルは登場しませんので、そこを求めている方にはおすすめしません。
ウィキペディアによると、クリスティ作品で最も多く出版された作品で、1億冊以上が出版され、世界中のミステリ作品の中で最も販売されたベストセラー本だそうです。
内容的には犯人当てとは思えず、ただ小説を読むように読めば良いと思います。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800
No.68
(3pt)

ちょっと残念。

本の内容はともかく、背綴じの下部に水濡れの跡があり、ゴワゴワして読みずらかった。
中古で汚れありの表示はあったが、水濡れは汚れとは違うと思う。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300805
No.67
(1pt)

訳文が違和感ありまくりで、序盤で読むのを断念しました。

久しぶりに読みたくなって購入したのですが、訳文が合わなくて、早々に読むのを放棄しました。

まず、〝兵隊島〟という訳に、非常な違和感を覚えました。何か戦争ものの話がはじまるみたいで、どうにも馴染めませんでした。

もうひとつ、大きな違和感を抱いたのは、登場人物が話す言葉遣いです。ちなみに、私の脳裏に強く刻み込まれている清水俊二の訳文と並記してみます。フィリップ・ロンバードという人物が、列車の向かいの座席に座ったヴェラ・クレイソーンなる女性を見て独白する場面です。

■本書、青木久惠の訳
《クールなタイプかもしれない。恋でも戦いでも、一歩も引かないんだろう。付き合ってみるのも、悪くないなあ‥‥。》p.17

■旧訳である清水俊二の訳
《おそらく、冷たい心の持ち主であろう──自分というものを失うことのない女だ──恋においても、戦いにおいても。友だちになれたら、おもしろいだろうが‥‥」》p.16

上記、青木訳の語尾の〝なあ‥‥〟が、ダメでした。すでにフィリップ・ロンバードという人物像が清水訳で形づくられてしまっているせいか、「この人物がこういう言葉遣い、するだろうか。なんか気持ち悪いな」と反射的に感じて、それが違和感につながるのだと思います。

強烈なインパクトを受けた忘れがたい作品なので、清水俊二の旧訳版で再読してみるつもりです。
にしても、訳文によってこんなに違う印象を受けるものなんですね。改めてびっくりしました。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151310800