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13階段
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13階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全312件 61~80 4/16ページ
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ジェノサイドを読んで、こんな小説が書ける作家が日本にもいたんだ、とすっかり感心し、別の作品も、ということで次に選んだのがこの江戸川乱歩賞受賞作。 なるほど、さすが受賞作。素晴らしく緻密に練られたミステリーで、死刑の賛否という永遠の課題についてもいろいろな角度からの見方を提起し、読者に一緒に考えさせようとしている。 犯人捜しを二人でタッグを組んで進めるパターンは推理小説の定番だが、ここでのペアは異色中の異色。 読んでいて最後までいったい誰が?と読者を惑わせる仕掛けと、作中にばらまかれた布石の最後での回収の仕方はお見事である。 ますます他の作品も読みたくなる傑作! | ||||
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⚪︎罪とは、裁かれるとは、死刑とはなんなのか考えさせられる。もちろん、純粋にミステリー、推理小説としても楽しめる。 ⚪︎死刑執行に至るまでの死刑囚と刑官の心理描写がリアル。また、法律関連の知識もぎっしりと組み込まれていて、なぜこんなにもリアルに書けるのだろうと思って読み終えたら、巻末の参考文献に死刑関連の書籍がびっしりと並んでいて納得。著者の圧倒的な調査量の賜物である。 ⚪︎役割上の探偵役である三上と西郷の2人の視点で展開される。話が進むにつれ、二人は罪に向き合っていく。どちらの人物も過去に人を殺した経験により内面葛藤がよくみえる。 人を殺した経験のある二人が死刑囚を救うために奮闘するという面白い構成。 ⚪︎終盤の破滅葛藤が三上と西郷それぞれにあるのがいい。二人は同時に絶対絶命のピンチに陥るのだが、居る場所が違うため個人で危機を迎える。二人のピンチの場面を交互に見せる怒涛のこの展開は目が離せない。よくピンチの場面でありがちな誰かが助けに来るとことがなく、個人で危機を切り抜けるのもいい。破滅葛藤はこうでなければならないのだ。 | ||||
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自分は死刑に関することは殆ど知らないまま サスペンスかなぁと思い、なんとなく購入。 読んでみてビックリしたのはあまりにも 詳細に記された、死刑囚が死刑に至るまでの実態!! 「死刑」と言えば、ニュースなんかで「死刑判決が下された」 とか死刑が執行された」とかを耳にするぐらいしか 知らなかったので、凄い衝撃を受けてしまった・・・。('Д⊂ 自分たちの知らない所で、こういう過程で執行が 行われているなんて・・・・。 執行される方も執行する方も属性は違えど、 「あんな極限の精神状態の苦しみ」を味わっていたとは・・・。 安易な判断で行動の「選択」を誤り、その果てに 罪を犯した代償はあまりに大きく、人生が狂っていく者。 二度と取り戻せないもの、失ったものがあまりにも多い。 たとえ判断を誤ることなく、自分で決めて選んだ 行動の「選択」でも、苦悩に満ちた人生を歩む者。 その選んだ人生を苦悩と思うかどうかはその人次第。 「贖罪」が、いかに苦難で困難なことなのかを教えてくれる。 掲げる「正義」がその人それぞれ違うので噛み合わない。 なので同じく「贖罪」という行動をしても、中身は(想い)は違う。 人間の心は一筋縄ではいかない。なのでどこかで必ず溝が生じる。 自分自身の「怒り」に打ち勝つことが出来るかどうか がいかに大切だということを教えてくれますね。 | ||||
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江戸川乱歩賞も当たり外れがけっこうある気がしますが、これはほんとに当たりだと思います。あとがきを、当時江戸川乱歩賞の選考委員だった、宮部みゆき氏が書かれてますが、満場一致で選ばれた、というのが納得な作品です。 探偵役は少し無理があるかも、あと最後のあたりは多少強引かもしれませんが、法制度の穴、死刑制度の是非、法の恣意性(施行する人間による解釈の差)、罪とは何か、真実とは何か、、、、といったことを考えさせられる、軽くはない内容ながら、ストーリーテリングのうまさで、一気に読ませられました。 ミステリーだと一度読んだらそれでいいや、という作品も多いですが、再読に耐える作品だと思います(で、今再読中です)。 | ||||
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レビューどおり、最高に楽しい一時を過ごせました。 江戸川乱歩賞作品をそこまで読んでいませんが、この作品は今の時代でも色褪せない作品です。 死刑執行シーンは、確かに吉◯作品と発想などが似ていました。 それを見比べてしまったので、星1つ減点ですが、文句なしにオススメの小説です。 | ||||
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読み終わっても、他のことに手がつきません。 ですから、久々にレビュー書きました。 色々考えさせられました。そして、これからもしばらく考えると思います。 買ってよかった、読んでよかった。素直にそう思える本です。お薦めします! | ||||
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第47回江戸川乱歩賞受賞作品。早速読んでみました。 三日前から読み始めて、現在、午前4時30分。ありきたりな感想で情けないのですが、おもしろかったなぁ。 各場面が生き生きと描かれ、これと緊迫したストーリー展開とが相まって、惹き込まれつつ先へ先へと読み進むことができました。久しぶりにストーリーにも、文体にもストレスなく読み切れた小説に出会えました。ある意味で硬い内容でもあるにも関わらず、読者の興味をつかんではなさずに最後まで読ませるのは、やはり文章も秀逸なんだと思います。加えて、社会制度的背景の描写も秀逸で、読者への示唆とともに、説得力をストーリーに与えています。 ストーリーについて、詳細にココに記載して感想を述べることは憚られますが、心が揺さぶられること間違いなし、ハラハラドキドキの一級のエンターテイメントです。タイトルが暗く怖そうなので、フィクションの世界でまでそんな小説なんか読みたくないなんて敬遠している方が、もしいらっしゃるとすれば、多少描写にそのような表現はありますが、読後感は決して悪くありません。 傑作といっても過言でないほどの小説だと思いました。一読の価値は充分にあると思います。 | ||||
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ずっと読みたいと思っていたけど、なかなか読みだせない本がこの本でした。 とにかく前評判がよい。映画化もしている。 メジャー嫌いな私は、それだけで候補のまま置いていた本でした。 それを手に取ったのは、仕事関係の人と本の話になって、この本を読んだというから。 一応読んでみないとダメだよなぁ、ととても消極的な理由で手に取った本でしたが、引き込まれました。 ありがとう、仕事の人!おかげで他の本も読みたくなったよ!! この本は、仮釈放された三上が、退職間近の刑務官、南郷に持ち掛けられ、無実の罪をはらそうというもの。その人は無実に関わらず、状況証拠と記憶障害ということで、死刑が確定していたのです。 二人が状況証拠の不自然さを洗い出し、刑務官という仕事で培った知識と、服役囚という経験から、徐々に犯人を追いつめていく様子がとても逼迫しており、どきどきして読みました。 最後のどんでん返しも面白い。 やっぱりミステリーって面白いなぁ。 著者はこれがデビュー作で江戸川乱歩賞受賞作ですが、他の本も読みたくなりました。 最後に、宮部みゆきが解説で書いておられますが「私は、探偵小説が大好きな性分でしで」とのたまう保護司のおじさん、素敵でした。 | ||||
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お気に入りの作家さんの新作が無い時に江戸川乱歩賞受賞作品を購読します。タイトルの13階段が何なのかが読めば2通りの意味を持つと分かりました。 | ||||
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死刑囚の周りを取り巻く環境や、仕事に携わる職員の苦悩、死刑制度そのものに対する 認識を考えさせられた。でも死刑制度は存続すべきだと思うが、果たして犯罪の抑止力になっているのか もう一度考える必要が、国民一人一人にあるのではないか。存続させないなら遺族に何が一番の選択方法なのか 一番最初に聞くべきだろうと感じた。 | ||||
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迫り来る時間との戦いが非常にスリリングでした。 純一とその家族の悲惨な境遇を目の当たりにして、自分も若い時のようなバカはもうできないなと改めて思いました。 | ||||
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13階段、という題名をみて思いつくのがゴルゴダの丘でキリストの処刑につかわれた階段が13段だったこと。 ケンカのはずみで人を死なせてしまった青年、三上と、刑務所で彼を見守っていた刑務官、南郷は、老夫妻を斧で惨殺された事件で逮捕された男が実は冤罪であると信じて独自の調査を開始する。 唯一の決め手は、記憶を失った死刑囚の男が脳裏に焼きついた「階段」だった。 この作品は犯罪ミステリーであるとともに、わが国の死刑制度について疑問を投げかけるというテーマを持っている。一体、なぜ死刑は必要なのか?報復のため、それとも犯罪の予防のため? 死刑執行に自ら手を染めた南郷のエピソードは残酷で、ボタンを押すだけだと思っていたら、実際に縄を首にかけて、死んだあとの確認もさせられるというのは、たとえ法によって認められたとはいうものの、「殺人」には変わりなく、一生つきまとう恐ろしい思い出になるというのがわかる。 ミステリーの部分だが、中盤にかけてなんとなく展開がわかる。でもそこから読者が予測していなかったようなしかけがされている。あとがきで宮部みゆき氏が、乱歩賞の入選者選びがこのときほど簡単なときはなかったと言うほどに全員納得の作品なのでミステリー好きには必読の一冊です。 | ||||
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今まで多くの乱歩賞作品を読んできましたが、この作品だけは別格です。死刑制度という明確な社会問題を取り入れた上で、エンターテイメントとして完成されています。本格ミステリが読みたい、という人にはおすすめしませんが、娯楽作品を読みたいのであればこれ以上は中々ありません。素晴らしいサスペンス要素と重いテーマ。単に面白いだけではなく考えされられる内容になっています。詳しい内容は語ることは出来ませんが、ぜひ一度読んでください。きっと後悔はしないはずです。 | ||||
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この著者の作品はどれも期待を裏切らない。安心して購入できます。 | ||||
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これは文句なしによく出来た作品ですね。一気に読んでしまいました。 普通は文章のテンポが良いと読みやすいと感じるのですが、この作品は無駄がなくテンポどうこうを感じるまでもなく読みやすかったです。設定や文章の構成で幾つかハテナなところもあるのですが、そういうところは重いテーマがあるせいか気になりません。 巻末の宮部みゆきさんの解説では、この作品は早い段階で映画化され、作者本人はその完成度にイマイチ感を持ったとのことです。確かにこの作品は映画化するのにもってこいな感じがします。設定もきちんとしていてストーリーの展開もよく、文章を読んでいても容易にイメージ化できる分かり易い文章ですから。 しかし、同時にこの作品では凄く重いテーマを取り上げており、テーマに対する作者の考えが登場人物を通して記されています。そして、そういうところを映像化するのには限界があり、作者は映画の出来にはイマイチ納得が行かなかったのもかも知れません。そういう意味では映画化してはいけない典型のような作品だと思います。 ですから、やっぱりこれこそが「本」の力ですよね。「本」の真髄が味わえる素晴らしい作品です。 | ||||
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そう言えば昔、映画してたよな〜っという程度で小説を購入して読ましてもらいました。 展開、内容、文章力が抜群でどんどんこの作品の世界に引き込まれていきました。 読者がこの著者の手の中で踊らされるかごとく、 次々に予想が裏切られ、予想が当たってもその裏にはとんでもない事実が隠されてたりと、 最後までしてやられます。 これほどスリリングで、スピーディな展開、そして飽きさせない文章の構成力を持った作品はそうないでしょう。 是非一読を。 | ||||
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刑務所の状況が面白かった。 犯人が2人というのは、推理小説としては違反だと思う。 でも、とにかく面白い。是非、読書をおすすめしたい。 | ||||
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タイトルからして秀逸だし、 ストーリー展開もこの運びは上手すぎ! 謎が解けたと思ったのに、 「あれっ?」一瞬フリーズしてしまいましたから。 ・法律 ・冤罪 ・人が人を裁くこと これは永遠なる答えの出ないテーマだと思うのですが、 そちらに一つの見解を与える意味でも素晴らしい作品でした。 | ||||
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