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騙し屋
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騙し屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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インテリジェンスの裏情報と緻密なプロットで、グイグイとストーリーを引っ張っていくイメージを期待しました。 短編エピソードをまとめただけに、サクッと読めた感じです。 | ||||
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冷戦終結でリストラの危機にさらされる英国のベテラン・スパイ、サム・マクレディが、自らの業績を振り返るシリーズ。第1巻「騙し屋」、第2巻「売国奴の持参金」、第3巻「戦争の犠牲者」、第4巻「カリブの失楽園」。本シリーズのメインテーマは、”冷戦を雄々しく戦ったスパイたちへの挽歌”らしいのだが、イマイチそれが感慨として伝わって来なかった。つまらなくはないのだが、隔靴掻痒のもどかしさを感じた。過去の業績が、第1巻と第2巻は東西冷戦だが、第3巻はテロ、第4巻は組織犯罪と、むしろ冷戦後向きのネタなのが、全体の印象がぼやけてしまった大きな一因。全巻が冷戦ネタだったら、もっと焦点がはっきりしただろうに。また、新しい時代を象徴する官僚的な若い上司エドワーズと、昔気質の職人タイプのマクレディとの対立軸を、もっと鮮明に打ち出す等、細かい点でもメインテーマを際立たせる工夫があれば良かったように思う。 | ||||
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邦訳版は「騙し屋」、「売国奴の持参金」、「戦争の犠牲者」、「カリブの失楽園」の4冊のシリーズ物になっている。だが、原書は "The Deceiver(騙し屋)" という1冊の本で、内容的にも1冊の本だと思うので、4冊を1冊扱いにして書評を書く。サム・マクレディ、叩き上げの敏腕工作員、通称 "騙し屋"。だが、冷戦緩和に伴う英国情報部のリストラで "肩叩き" の対象にされる。これに抗議するマクレディの要請で公聴会が開かれ、彼の輝かしい功績が4つ紹介される。邦訳版はこの功績1つずつを1冊の本にしたわけである。功績紹介の合間に "インタールード" として、公聴会の模様やマクレディの現在の思いなどが淡々と綴られる。功績の話よりも、このインタールードの方がおもしろかった。それでも全体的なまとまりに欠けるのか、「時代が変わったとは言え、これほど活躍したスパイがリストラとは…」という感慨が、あまり伝わって来なかった。功績の1つ1つはいわば中編だが、フォーサイスは基本的に、話をスピーディに進める作家ではないので、短い話はあまり向かないように思う。比較的おもしろかったのは第2話の「売国奴の持参金」。西側対ソ連の虚々実々のだまし合いが、ハードなタッチで描かれ、なかなか読ませる。 | ||||
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