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64(ロクヨン)



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64(ロクヨン)の評価: 4.14/5点 レビュー 542件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全416件 81~100 5/21ページ
No.336:
(4pt)

渾身の一冊

映画より臨場感が湧いてくる、横山秀夫渾身の一冊だと思います。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
4167902931
No.335:
(5pt)

引っ張られ感がすごい。語られるのは「警官魂」そして「郷土愛」

まず、この小説はミステリーではない。そう思う。
では何の小説かというと人事小説だ。世間ではビジネス小説、経済小説と言うこともある。つまり半沢直樹や島耕作の出てくる類の小説だ。うだつの上がらないおっさんたちが大勢登場して、自分が課長になった部長になれないと大騒ぎする。私の一番嫌いなジャンルの小説だ。
これは、その人事小説の警察バージョンと言っていい。主人公のD県警広報官で元刑事・三上をはじめ、現役の警察官やら定年退職したジイさんまで出てきて、人事の話でごちゃごちゃと続いていく。

だが、この大嫌いなはずのジャンル小説を、引っ張られるようにして私は夢中で最後まで読んでしまったのだ。

読み返してみて、他の人事小説と何が違うのか考えてみた。2つほどポイントがあると思う。
まず、この小説の基底に流れる「警官魂」とでもいうべきものだ。表題の64(ロクヨン)とは未解決のままの誘拐殺人事件の通称だが、これを解決できない後ろめたさを、すべての登場してくる警官・引退警察官たちが共有している。さらにそのことが彼らの行動に、微妙に影響を及ぼしている。
このことが、会社の中で人事抗争を繰り広げるだけのただの人事小説とは、また違った味わいをこの小説にもたらしている。

もう一つ、それは「郷土愛」だ。
主人公三上は、D県警が治安を守るD県の出身者だ。三上のこんなモノローグがある。
「天下国家がどうした。それは誰かの故郷の集合体だ。(略)そこにも警察官がいる。多くの仲間が町や村を守っている。誇れないか。(略)故郷がつつがなく、平和で安全ならばそれでいいではないか。」
これがこの小説のキーメッセージなのだろう。
半沢直樹も島耕作もこんな言葉は吐かない。島耕作など国益を唱えながらライバルを蹴落とすのに夢中になっている。
こうして会社を舞台にした人事小説とは、全く違う味わいになっているのだ。この64は。

「警官魂」そして「郷土愛」。これこそがこの小説に、最後まで読者を引っ張るたくましい魅力を与えている。そう感じられた小説だった。

最後にもう1点だけ言っておきたい。※ネタバレになるかもしれないので、嫌気される方は以下を読まないでいただきたい。
この小説には未回収のエピソードがある。これは何かの伏線なのか。あるいは「続・64」を作者は書くつもりなのだろうか。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.334:
(5pt)

たまには逆もいいのかな

通常は原作本を読んでから映画鑑賞をしましたが、どちらも大変面白かった。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.333:
(5pt)

今回は映画鑑賞の前には読みませんでしたが・・・・

映画も面白かったですが、原作のほうがさらに面白く読みました。たまには逆もいいのかな?
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
4167902931
No.332:
(4pt)

ハラハラドッキリ‼️

大変面白いものでした。次回は石原慎太郎さん阿川佐和子さんの新刊が手頃な価格になるのをお待ちしてます
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.331:
(5pt)

いいですね

上下 ともにKINDLEにて購入
確かに なれないと読みにくいのですが
スマホにアプリインストールすると 逆に読みやすい
KINDLE 本体よりも読みやすいと思うのは 私だけか?
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.330:
(5pt)

これは面白い。

最近読書持久力の低下でもって何年も長い小説と出会ってなかったが、ちょっとまて。
この小説は進むねぇ。
しっかりした背景描写と心理描写が徹底的に織り交ぜられ、イメージ脳が退化しつつあるおれでも
くっきりと語りの世界の中に没頭できる。
警察って、スゲー組織だ。
マスコミってのも、どうしようもないよな。
まだ全部読み終えてないが、この時点でレビューを。
この世の中のドロドロ感にハマり、読みたくなる。止まらない。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.329:
(5pt)

ありがとう

きれい
はやい
おもしろいでしたー。
本屋になかなか行けないのでアマゾンが最高
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
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No.328:
(5pt)

映画化で、読んでみたくなった。

一日のスケジュールを、はずすぐらいに、読み始めたら本を置くのが難しかった。読後も良い。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.327:
(5pt)

最高

綺麗でしたー
すぐとどきましたー
話も最高!いいことづくめでしたー
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.326:
(5pt)

作者の世界にはまります。

みかみは、勘違いする人かと、思わされた。しだいに主人公に同情している自分に気づいていく。あゆみちゃんのことが気にかかります。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
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No.325:
(4pt)

横山秀夫を知ると見えてくる・・・・・・

作者:横山秀夫は、俗に「短編の名手」といわれる。今まで、彼の作品はすべて読んできたが、その噂通り短編集は秀逸だ。だが・・・・・・
長編になると、余計な肉付けを迫られ、これは出版社の意向であると思われる。
今後の、横山秀夫短編集に期待する。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.324:
(5pt)

F県警シリーズの最高傑作。

横山秀夫氏の作品は、いつも最新作が最高傑作なのか。凄い。
単行本出版時には先に文庫本で出ているF県警シリーズを読んでおいた。

NHKのドラマ版の方が原作に忠実なつくり。
映画版(特に後編)は最後で監督と脚本作家が無理矢理「起承転結」を入れた感が強くて
観なくても良かった~、と反省。

次のF県警シリーズ最新作がいつ出されるのか、楽しみだ。
64(ロクヨン)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン)より
4163818405
No.323:
(5pt)

刑事ドラマというより警察ドラマ

通常の警察の小説だと、犯罪があって、それを解決していくというのが
普通のスタイルですが、この小説はちょっと違っています。
一応、過去の未解決の誘拐殺人事件というのがあるのですが、
ストーリーの多くは、県警本部内とかマスコミとの間のいざこざに割かれています。
組織的な対立などで、広報官の主人公が苦労をするという展開です。

ですが、その展開がとてもリアルで、面白く感じました。
広報関係、刑事部、警務部、マスコミ関係など様々な個性のある登場人物も魅力的です。

通常の刑事ドラマを期待しているのならあまりお勧めできませんが、
普通に読み応えのある小説でした。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.322:
(4pt)

楽しめました

楽しめました。とても。このドキドキ感はなかなか味わえないものだと思います。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
4167902931
No.321:
(5pt)

絶句です。

作者の実体験じゃないのかと疑うくらい表現が細かいし、内容も濃い。暫く刑事物は読めなくなりますね。
64(ロクヨン)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン)より
4163818405
No.320:
(5pt)

評判通り!!

続きを見たくなる、、ひきつけるストーリー
久しぶりに楽しい作品に出合いました
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.319:
(5pt)

評判通り!!!

上巻読んだら、早く読みたくて仕方なく。。
ジーンとくる作品。
後味がシブイ
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
4167902931
No.318:
(5pt)

Kindleの日替わりセール

だったので、ここぞとばかりに購入しました。
前から読みたかったのでね。
とても久しぶりに、硬派な小説を読んだーという感じ。
未だにこんな小説を書いてくださる方がいるのかー、と。
ただいま、下巻、読んでる最中です。
一気読みするにはもったいないので。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 上 (文春文庫)より
4167902923
No.317:
(5pt)

ミステリって枠だけにおさめちゃもったいない!

「人殺しも悪徳政治家も存在しない世界で、人殺しや悪徳政治家を捩じ伏せる以上のエネルギーを消費し、神経を擦り減らし、目的とも呼べぬ目的に向かって闇雲に歩を進めている」

D県警警務部秘書課 三上広報官は、こう独り言ちる。

魂を刑事という現場に残しながら、スタッフ部門である警務部へ異動となった三上。三上は、上司への物言いを厭わず、開かれた広報として改革に専心する日々を送っていた。三上を突き動かすのは、刑事としての矜持、そして、いずれ現場へ復帰するという望み。

しかし、娘あゆみの失踪が、三上を警務部の犬へ落としめる。キャリアである赤間部長があゆみの捜査協力と引き換えに三上を骨抜きにしてしまったのだ。三上は、若い新聞記者から変節をなじられ、古巣の刑事部から疎まれるようになる ・・・

組織の力学に翻弄され、屈辱的な指示であっても飲み込まざるを得ない。目の前の課題をひたすら潰していくしかない毎日だ。自分の折れていく翼を見る辛さは、中年という年齢にさしかかった大半の男女がいやでも経験する。自身の理想とする正義から遠く離れてしまった冒頭のつぶやきは、僕の人生の一部と重なるところがある。だから三上の打算一歩手前で揺れ動く気持ちに、僕はイラだってしまうのだ。

昭和の最後の年に発生した未解決誘拐事件 符牒「64=ロクヨン」の時効を前に、警察庁長官の視察が決まる。「64」は身代金ととも犯人を逃し、あげく人質の少女を殺されしまうというD県警の大失態。この過去のものとなりつつある事件が、14年たった今、D県警を真っ二つにする激震として襲いくる。

広報官としての三上は、長官による遺族の弔問、そして新聞記者によるぶらさがり取材を成功させなければならない。しかし、新聞記者たちとの軋轢は大きく取材ボイコットまで発展しており、遺族は長官との面会を拒んでいる。相次ぐ難題に疲弊する広報室の面々。三上の打ち出す方針に、部下たちは不満を募らせていく。

三上は様々な記者、遺族に懐柔策を試みるうち、いつしか「64」に隠された真実に辿りついてしまう。そして、「64」という亡霊は、今、新たな誘拐事件としてD県警も前に現れるのだった ・・・ とつづく。

いくつも張りめぐららされた伏線が、ラストに一気に回収されいく爽快感が味わえる上質のミステリである ・・・ わけなのだが、しかし、本作品はそこに様々な人々の息遣いが聞こえてくるため、質量(?)が違う。こんな顛末でした、だけじゃ終わらない重量感がある。読み進めていくと、著者独特の怒りや悲しみがないまぜになった沸騰感だけではなく、喜びや希望を見いだすことができるだろう。

勤め人として失意にさらされていた三上は、「64」に関わることによって、自分と対話し、大切なものに気づいていく。前半、イライラしていた分、三上がアツイ思いを語るあたりから、随分、うるうるさせられた。

僕は本作品を男の矜持の物語として読んだ。本作品の素晴らしさは、親子の物語としても夫婦の物語としても友情の物語としても、その人のその時に応じた読み方ができるように思う。ミステリという枠だけにおさめちゃもったいないんである。

さて、D県警シリーズといえば人事担当のエリート二渡警視だ。本作品では三上の高校の部活仲間であり、謎の行動で三上らを翻弄する得体の知れないヤツとして描かれている。「陰の季節」の刑事部長OB尾坂部も登場するのだが、二渡、尾坂部ともにいい味だしているよ。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:64(ロクヨン) 下 (文春文庫)より
4167902931

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