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僕に踏まれた町と僕が踏まれた町



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【この小説が収録されている参考書籍】
僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町の評価: 4.47/5点 レビュー 58件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 41~58 3/3ページ
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No.18:
(5pt)

中島らもの視点の原点

古くは、漱石や太宰や中也。最近では村上春樹愛好者をハルキストと言うように。
ある種の人間にとって、著作を読む前と読んだ後とで、人生観が丸で変わってしまう位の
激烈な体験をさせてくれる作家が居る。僕にとっては、中島らも。

存在が劇薬、痺れっぱなしだ。この本には、如何にして彼が、
中島らも的な思考や生き方に辿り着いたかが書かれてある。

難関校として有名な灘校に優秀な成績で入学。したものの。
中学生でシュールレアリズムに傾倒、書道の時間テーマ無視した『自動筆記』
(内容の余りのアホらしさに爆笑)をやらかし、親呼び出され。

高校時代、授業サボって校舎裏で酒盛りしてる時に
三島由紀夫の死のニュース聴いて呆然としたり。
と、周りや世界から、堕ち零れていく様子が描かれていく。

特に印象的だったのが浪人時代の仲間の自殺に触れている所。
絞り出すように『生きて、アル中になって、醜く老いていって、
それでもまんざらでもない瞬間を額に入れてときどき眺めたりして、
そうやって生きていればよかったのに、と思う。』って文章に
刻む事の出来る姿勢の美しさ。キッパリと覚悟ある立ち方で書けるからこそ、中島らも。

圧倒的にリアルに響いて来るんだよなぁ。コミカルに、シニカルに世界を描く
らもさんの視点の原点が詰まっています。是非一度読んでみて下さい!!。
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No.17:
(4pt)

うらやましい青春

中島らもは小説、随筆、コピー、劇団、音楽と本当に多才な人だったんですね。多才なだけでなく飲酒など自分の弱さも包み隠さず書いてくれてるので余計親しみを感じます。
 新宿や渋谷では街が巨大すぎて10代の若者にはまったく歯が立たないけど、三宮だと徘徊しながら自分の居心地のいい場所を探せそうです。踏んだり踏まれたりするにはちょうどいいサイズなのかもわかりません。
 金がないと書かれていますがそんなことはないと思います。ジャズ喫茶に映画、ウイスキーにギターと、カルチャーに浸った高校生活を送っているのは歯科医の息子だからできたのだろうと加古川で田んぼ道を往復するだけの高校時代を送ってしまった身としてはやっかみの一つも言いたくなります。
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No.16:
(4pt)

試験に落ちる夢

灘高出身の中島らもだが,神戸大学を受験しても白紙答案で落ち,浪人生となった。≪あまりに不安な日々だった≫ために,浪人時代のことはさっぱり覚えていないという。
 ≪意識がこのころの不安感をかなり奥深くに封じ込めた証拠≫として,試験の夢を見てうなされるという。

≪会社に行って働きながら,週に何回かは学校に通っているのだ。それが試験に落ちると,会社員でいることもできなくなってしまう,という状況なのである。
「卒業できない……卒業できない!」
 あせりが頂点に達したところでいつも目が覚める。≫(200頁)

 実は,私も全く同じ夢を見てうなされていた(最近は少なくなったが)。
 「落ちこぼれ」とバンカラを気取っていても,こういう夢でうなされていたというのは,間違いなく小心者である。その小心者の中島らもがああやって人々に「楽しみ」を提供するサービスに徹してきたというのは……やっぱり酒に逃避しなければやっていけない,つらい状況だったのだろうかと,今更ながらに思った。
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No.15:
(4pt)

作家の自己批評能力って・・・

中島らもの初期ものはエッセイ、小説、TV全て好きなのですがこの著作にはマイナスがあります。灘出身をもっとも喧伝し利用したのは彼と村上ファンドの某氏だと思いますが、受験体制批判をする自分に矛盾を感じなかったのでしょうか?同じく、筒井康隆の演技を批判するなら、自己の作曲演奏技術(作詞は○としても)を自己批判したほうがいいと思うのは私だけでしょうか?この甘さは優しさとは別質のものと思います。晩年の没落振りをかっこいいと思う人からは共感して頂けない意見かもしれませんね。ただ、この作品は面白いと思います。
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No.14:
(5pt)

心が救われた一冊

人生のどん底に落ちてたときに読んだ一冊なんですが、以来、手放せません。
この本をきっかけに、らもさんの本を買い漁るようになったほどです。
読んでいると、自殺した友人に宛てたお叱りの文章のようなものがありますが、これを読んで思わず泣きそうになりました。
それを読んで励まされて、今の自分がいて、僕は毎日をなんとか生きています。
言葉の力って凄いですね。
今では大事な大事な一冊。
この本に出合えたことはとても幸せなことだったと今でも思います。
ほんとに「もうダメ!限界!」という方に読んでいただきたい本です。
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No.13:
(5pt)

青春グラフィティ

超受験校灘高での悪さの数々、音楽、お酒の話、浪人時代のあせり、大阪芸大での生活、最後に4回生の時に結婚し子供が出来て印刷屋への就職が決まったところで本は終わっている。ここで著者の青春時代も終わったのだ。著者はまるで堕落していく自分を楽しんでいるかのようだが、夢の中でうなされる記述がある。「卒業できない・・・卒業できない!」あせりが頂点に達したところでいつも目が覚めると。そしてかれこれ20年近くも前のことでうなされるというのは、何なのだろうと書く。心は踏みつけられていたのだ。
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No.12:
(5pt)

切ない青春

学生時代に読んだ作品。色々な人間の青春時代というのはどの人間も楽しく切ないものなので、青春ものは大好きなのだが、その中でも大好きな中島らもさんのものは更に最高。1話1話書き切りでどんどん読み進める。らもさんらしく怠惰な青春をジャズとドラックとフーテンで明け暮れており、面白話があちこちにちりばめられている。親友が自殺してしまった話は切な過ぎる。。。今頃天国でらもさんとその親友は再会して酒を飲み交わしているのだろうか。
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No.11:
(5pt)

表紙がダサい

主に神戸、大阪について書かれています。特に神戸市に住んでいる人にとっては知っている場所が多いので面白いと思います。もちろん知らなくても十分過ぎるくらい面白いです。ココロにスキマのある人は読んでください。ちょっとだけ埋まります。ほんわかとした世界が見れると思ったら大間違いです。らもさんはむちゃくちゃやってくれます。昔つるべさんとテレビに出ていた時にはじめてらもさんを見ました。こいつの職業は一体なんやと思ったのを覚えています。今ではスペシャルリスペクトしています。
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No.10:
(5pt)

私が中島らもに夢中になったキッカケ!!

この本の内容を初めて知ったのは、当時私が中学生の時だった。
進学塾に通っていた私は「国語の問題文」として、これを読んだのだ。
正直な感想として、とても面白かったのだが、それ以上に
著者が体験した、東大進学率No.1である灘高の優等生から落第生への転落、
そしてその後の浪人体験についての内容を読んでいると、
当時高校受験を控えていた私は、
何とも言えない空しさ、切なさを覚えてしまった。
そして、それを機にただ漠然と考えていてた
「将来」というものについて真剣に考えるようになったのだ。著者の実体験を元にした話には、誰もが思春期に持っていた、
希望、不安、葛藤、バカ話などがふんだんに盛り込まれている。
大人には懐かしく、自分自身の思春期が思い出されて
何処か心が疼くような内容であるが、
いま、思春期を生きている中高生にも是非とも読んでもらいたい作品である。
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No.9:
(5pt)

らもさんの生き方

「禁じられた遊び」の章
わずか2ページであるけれど、舞台鑑賞の前にその作品の評価を大人に聞き、自ら鋳型に入って、
自分に「清く正しく美しい」育成を遂行しようとする中学生が登場する。
それはまったく冒険のなく、成長もなく、人生の甘いも辛いもなく、
夢を去勢した生き方を選んだ、らもさんとは対極に位置する中学生だ。
「幸運は、全力で追っても捕まるかどうかのすばしこい奴だった」と大学生になったらもさんは言う。
灘校の落ちこぼれであっても、無茶な好奇心をもち、トンビの魂に触れんとするほどの破天荒さが、らもさんのカリスマを作ったのだ。
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No.8:
(4pt)

さようなら らもさん らも文学の原点はこの本にあり

まずお酒を飲んで、階段から転落して天に召された中島らもさんに哀悼の意を表します。好きな作家の中でらもさんと橋本治さんの書くものの方向性はいつも掴めなかった。どうしてかと今考えても、お二人とも自分でも一度書いてしまったら、もうその次は、新人と同じで一からスタートを繰り返していたからではなかったろうか。らもさんのお笑いへのこだわりは一貫していたが、この本を読むと灘高の秀才がいかに傷つき、挫折し、街に踏まれて、その痛みをお笑いで癒していたのが痛いほどわかる。傷ついた心はお笑いだけでなくお酒やドラッグまで繋がっていくのだが、らもさんのお笑いの心は読者の痛みも治癒してくれてきた。どうもありがとう、最後までらもさんらしい一生でした。
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No.7:
(5pt)

らものねっこ

さよなら、らもさん。らもさんが亡くなって一番初めに読み返したのはこの作品でした。
なぜならもっとも懐かしく、らもさんの赤裸々な(ちょっと脚色じみた!)青春がつづってあるからでしょうか。エリートの道が引かれつつもそれに乗れない、アルコールを辞めようとするも離れられない、、、あなたの魅力はきっとそんな人間らしい生き方をとまどいながらも歩んでいたところにあったのでしょうね。
みなさんもこの悲しい死をきっかけに、中島らもにであったのなら、そして少しでも興味を持ったのであれば是非、この作品で「らものねっこ」に触れて欲しいと願っています。
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No.6:
(5pt)

追悼です

らもさんが、亡くなったことを今日知って、ぜひ、らもさんの作品の中で
一番好きなこの作品をレビューを追悼に書きたかった。 私の大好きで思い出の詰まった神戸の町で、日本で有数の進学校で「もんもんとした思い」を抱えながら、フーテンでバカやって過ごした青春の話。脚色されていなくって、そのままで、それでいてあったかい。無駄な時間を過ごした?ううん、この時間があるから、あのらもさんがいるのだなあ。。。。と何度も読み返した本。正直で、不器用で、あったかいらもさんそのものです。 東遊園地の噴水、東亜食堂の中華粥、八島食堂の瓶ビール。。。らもさんがいないことを神戸の町はきっと恋しがるよ。そしてそして、あなたの新しい作品とあなたの案外力強い歌声にもう会えないと思うことはとてもとてもファンとしてさびしいです。なんとなくあなたが不死身だと錯覚してました。 この作品は、若さをもてあまし、世間を呪い、自分が好きになれない日々を送っている少年・少女たちにもこれからも読まれ続けて欲しい。。。永遠の名作だと思います。
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No.5:
(5pt)

中島らもの自伝的エッセイ

本エッセイ集は、らも氏の思春期を回想した、いわば自伝的エッセイ集である。らも氏の生まれ育った尼崎、灘中・灘高時代の舞台となった神戸、さらに大阪芸術大学時代の大阪と、われわれ関西人には馴染みの深い場所が登場し、同世代の関西人の方には共感する部分がかなりあるのではないかと推察される。中島らもファン必読・必携のエッセイ集と言えるであろう。
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No.4:
(5pt)

中島らもの自伝的エッセイ

本エッセイ集は、らも氏の思春期を回想した、いわば自伝的エッセイ集である。らも氏の生まれ育った尼崎、灘中・灘高時代の舞台となった神戸、さらに大阪芸術大学時代の大阪と、われわれ関西人には馴染みの深い場所が登場し、同世代の関西人の方には共感する部分がかなりあるのではないかと推察される。中島らもファン必読・必携のエッセイ集と言えるであろう。
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No.3:
(5pt)

中島らもの青春日記

この本は、らもさんの学生時代のいろんな体験をコミカルに表現している。
兵庫県尼崎市で生まれたらもさんは、灘中、灘高と進学し、その学校に通学していた時のいろんなエピソードをおもしろ、おかしく、書いておられます。また、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、レッド・ツェッペリンなどが好きならもさんが自分自身でバンド活動をしていることも、おもしろ、おかしく書いておられます。
この本を読んでいると、中島らもの人間性、青春時代がよく分かり大変おもしろく、60~70年代の時代風景が思い浮かぶようです。
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No.2:
(4pt)

踏まれた、踏まれた(笑)

笑った。大いに笑った。声を上げて笑った。そんな本は久し振り。なんで笑えるんだろう。灘校で落ちぶれた著者の、小学生から大学生の頃の思い出話。大槻ケンヂのお薦めで読んだんだが、大正解!
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No.1:
(5pt)

「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」に踏まれた僕

中島らもが踏み、踏まれた町「神戸」。 この本では20数年前の神戸が描かれています。 その当時、僕の年齢はまだひとケタ。 彼が青春を送った「神戸」と、僕の幼時の記憶として断片的に残っている「神戸」が重なり合っていたりします。母に手を引かれて前を通り過ぎるだけだった怪しい食堂で彼は腹ごしらえをし、看板を見た覚えがある喫茶店で彼はケンカを売られ・・・。 この本には「モダン」なのに「田舎臭く」、そして「スマート」なのに「胡散臭かった」頃の神戸があります。
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