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2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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気がついたら最後まで読んでしまっていた。 この小説はやばい。 面白すぎる。 | ||||
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最初の方。 劇団にある女性が入るシーン。 そこでのたった一言を繰り返す場面。 たった数ページ。 それを見た瞬間、感動とも違う似た感情が鳥肌を伴って眼球と全身を刺激した。 この場面を見るために、私はそれまでの作品を読まされて、そしてこの本を買わされた。 この作者には何度も「悔しい」と思わされる。 それの頂点が、たったこの数ページの場面でした。 内容は今までの作品の総括といってもいいかもしれませんが、物語はあり総括という名の合体です。 それまでの登場人物などはやや強引さはあるものの、上手い具合に絡めています。 後半の伏線に関しても疑問は残るものの、問題と呼ぶほどではありません。 面白い、これは買いです。 ただ、今までの作品を読んでいないと面白さが半減すると思います。 なので、既刊を読まれてから買われた方がいいです。 是非とも、アナタだけの【悔しさ】をこの作者から受け取って下さい。 | ||||
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”今回はどうする気なのだと不安になるような導入から始まり、 どう動くのか全く想像できない乗り物に乗せられて、 気付いた時には見たこともない星に連れていかれている。 その先の見えない旅が何故か最高に心地よい” 本文中にある文章ですが、正にこれが野崎さんの作品に言えることだと思います。 レビューや感想を読んでから本作を読むのもいいですが、 個人的には、本作は感想・レビューをできるだけ読まずに、 できるだけまっさらな状態で読むことを個人的にはオススメしたいです。 ただ、過去の五作品は読んだ方がいいと思います。 アムリタは特に。 以下は過去作品も含めて、ややネタバレ。 本作では主人公(主演男優)とヒロイン(映画監督)が映画を制作します。 そしてこの作品には作者の過去作品の主人公や、ヒロイン、脇役が数多く登場します。 (『小説の作り方』の主人公以外は出てきます) 『妖怪』、『永遠の命を持つ生徒』、『この世で一番面白い小説のアイディアを持つ女性』という、 過去作品のラスボス級(?)キャラクターが次々に登場し、 映画を製作する主人公達の協力者となっていきます。 作者の方は、最初から本作を想定して過去作品を書いたのではないかというくらいに絶妙に物語に絡んでいきます。 そして、映画が完成へと近づいていく終盤。 怒涛の展開、終盤に近づいていけばいくほどどうなるか分からない。 正直、“その先の見えない旅が何故か最高に心地よい”とか、 そんな余裕かます間もなくページをめくっていました。 最後の1ページまで油断できません。 作者の苗字が『野”崎”』ではない、という事実と同じくらい油断ならないです。 本来の”さき”だと文字化けするようなので、仕方なく”崎”表記にて失礼します。 ちなみに、アムリタを読んだ人は誰もが思う「あいつはどうなったのかなぁ」という人物。 彼が登場するシーンは感動しました。 | ||||
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野崎まどの作品を刊行順に読んできたが、まさに集大成といった内容だった。 いったいいつからこの構想は考えていたのか、作者には驚かされるばかりである。 この作品でひとつの到達点に辿り着いたが、次回作以降はどういう作品を出してくるのか 期待と不安がありつつも今1番注目している作者です。 | ||||
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クライマックスは本気でビリビリ来ました。 今までの野崎作品が好きだった人は文句なしで買いでしょう。 読んでない人や、読んでもつまらなかった人は、読まんでいい気がします(笑)。 次作も期待しています。 | ||||
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「2」は、アムリタから始まる野崎まど氏の作品に登場したキャラクターが集結し 新しい一つの物語を編むといった構成――いわゆるスターシステムの形式を取った作品です。 作品全体の構成は野崎氏の過去作を踏襲しており、軽快な文章と愉快なキャラ同士の掛け合いで読者を物語に惹きつけ、 外連味の効いた設定を軸に最後はお決まりのどんでん返しで締めるといった、正に野崎ワールドと言える一作でしょう。 500ページを超える文量も苦にならず、一気に読むことができました。完成度は非常に高いです。 以下はネタバレになりますので未読の方はご注意を。 冒頭から始まる少し長めのプロローグは、「登場人物(最原最早)の天才性」を読者に分かりやすく伝える為に 野崎氏が用意した新しいアプローチと言えます。 これを冒頭に置いた理由は「天才」という言葉をただひたすらに並べただけであったアムリタからの反省でしょう。 もちろん多くの伏線も隠されていますけれど。 そして物語は、その「天才」が創り出した2つの作品――「2」と「最原最中」を遭逢させることにより 神の領域へ足を踏み入れようとする二人の人物をメインに展開されます。 その中で気になった点がひとつ。 天才の作った二つの作品、ここまでは設定上なんとか納得できました。 気になったのは、その媒体が「映画」である必然性です。 天才最原最早が情報伝達手段として不完全とも言えるツール(映画)に何故あそこまで拘っているのか、 それがイマイチ理解できないのです。 完璧な表現者と完璧な鑑賞者の2つが備わったのであれば、次には必ず「完璧なツール」が必要となるはずです。 そうでなければ、芸術を通して神の領域に踏み出すというのは少し無理があるように思えてしまいます。 (元々無理じゃん、というツッコミは置いといて) もちろんアムリタから続く作品ですので映画を題材にする必要性があったのかもしれませんが、 そうであるなら最後の一ページは、最原最早や主人公が、映画ではない新しいツールに挑戦する事を匂わせる内容にして欲しかったです。 そうすれば、彼女達がこれから更なるステップに進むという想像を読者が働かせることができ、 「2」はより完成度の高い作品になったのではないかなぁと少し残念に思います。 とは言え、この作品が面白かったのは事実です。出来れば高校生くらいの年齢の方に読んでほしいと感じました。 興味が湧いた方は是非アムリタから順番に読んで下さい。 | ||||
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ネタバレになるので内容は書きませんが、氏は漫画、CGやアニメ、実写でも表現できない表現法で正に『活字』から脳へ直接作り出される『ビジョン』を巧みに操る天才だと思う。元々小説というのはそういったものと言えばそれまでだが、それでも映像化(映画化)される作品は世の中沢山ある。お金さえかければ基本的に小説は映像化・音声化出来るのだというのが持論だった。 しかし、[アムリタ]と、この作品はそういった別の媒体への展開は無理だと断言する。(仮に出来るとすればそれは斬新な演出法だ。) 全編を通して人を食ったかのようなセリフ回しと、スナック感覚で読める軽い文体(に、感じる)の裏でいくつもの伏線が気が付かないうちに進む。読後感はまるでパズルを解くのに使った頭の様な疲労を覚える。でもそれは決して苦痛なものでもない。むしろ快感だ。 [2]はそういった氏の集大成の作品である。一つ余計なことを申し上げるなら氏の発表した全作品を読んでから読んで欲しい。世の中のどんな作品でもそうだが[2]というタイトルのものには必ず[1]の存在が前提となる。これ(2)が、2番煎じなのか、昇華するのかは作者の力量といったところだが、氏の[2]はそういった枠から更に大きく逸脱する。これには戦慄さえ覚えた。 次にどんな作品を発表するのか?目の離せない作者である。 | ||||
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野'アまどワールドガイドとして、最初に読むべき作品なのかもしれません。 なぜなら「最原最早」の名前がわかるだけで、中盤からの展開が読めてしまう人もいるかもしれません。 何をやりたいのか、ではなく、どうやろうとしているのかという点で。 それほどまでに『[映]アムリタ』は印象的な作品でありました。 もちろんアムリタの続編というわけではありません。 他の作品のその後が垣間見られるのは野'アまど作品が好きな読者なら喜べるところです。 人脈が最原最早を中心に構築されており、諸作品のキャラクターたちの名前に見覚えがあれば、役どころや正体がわかってしまうため、不親切と言いますか説明を省いてるように感じがなくもなく。 序盤、特に0.1は大変好きな感じではありましたが、いつものどんでん返しの引きこまれる終盤とは違った味わいでしたので、評価は4としました。 劇団の話が好きならば、有川浩『シアター!』は面白いですね。 | ||||
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まど先生の次回作をまだかまだかと心待ちにしていたため、 出るとわかって狂喜しました。 そして今回も一気に、そして非常に楽しく読ませて頂きました。 いや面白かった。是非読んでみてください。お勧めします!! ただ、本作を読まれる方には 先にまど先生の他作品すべて読まれることを強くお勧めします。 最低でもアムリタ、パーフェクトフレンドは読まれた方がよいです。 これ書くのすらネタバレになりそうで嫌なのですがf^_^;) 本作で初めてまど先生作品を読んだ場合どう感じるかはわかりませんが、 まど先生も編集さんもそんなことは織り込み済みなんでしょうね。 人智を超えた天才を表現することは非常に困難だと思うのですが、 まど先生は非常にうまく表現されているなぁとアムリタでは衝撃を受けました。 本作では欲を言えばもっと「2」人のボケとツッコミが読みたかった気はします。 でもそれは構成上致し方なかったりしますね。 なんとなく釈然としない部分もあるにはありますが、読み返したり 考察サイトでも巡りつつ脳内補完していくのもまた楽しみです。 よくもまぁこれだけ壮大に風呂敷を広げて収束させられたものだと感じました。 まさに集大成、まど先生ファンにはたまらない作品に仕上がっていると思います。 まさか本作がまど先生「最後」の作品ではないですよね? 少しだけ不安になりました。 | ||||
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この作品をこれから読もうとする方へ まず野崎まどのデビュー作「[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)」と前作「パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)」を読みましょう 読み終わったら残りの野崎まど作品3本、すなわち「舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)」も「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)」も「小説家の作り方 (メディアワークス文庫)」 も読みましょう。話はまずそれからです 読み終わりましたか? …さあ、これで貴方も立派な「観賞者」です。「創作者」である野崎まどにそういう風に仕立て上げられてしまってます 今作は過去の5作品全てを読み終えている読者にとっては特別な意味をもたらします。これ単体でも作中で重要なキーワードとして 語られている「創作者」と「観賞者」の関係は理解できますが、過去作すべてを読み終えた読者には更に別な形で 「実感として」このテーマの意味する所が理解できてしまう。そういう作りになっています どこをどう語ってもネタバレになってしまうので語る事が難しいのですが叱られる事を覚悟で一つだけネタバレすると この作品のヒロインは最原最早、そうデビュー作「アムリタ」で主人公と読者をラストシーンで凍りつかせた彼女です そして前作である「パーフェクトフレンド」で解き明かされなかった部分、最原最中が出会った魔法使いの正体も ラストシーンで僅かに登場した「母親」の姿の意味も全てが明かされます これまで毎回ラストで「ちゃぶ台返し」を入れてきた野崎作品ですが、この作品はそれ自体が巨大な「ちゃぶ台返し」です 読者をこんな目に遭わせた上で野崎まど=最原最早という悪魔がどこかでケタケタと笑っているんじゃないか、と思うと薄ら寒くなってきます しかし、それでもまた「アムリタ」から全五作品を読んだ上で本作を読み直したくて仕方無い。たぶん私を含め野崎ファンは悪魔に魅入られているのでしょう | ||||
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