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ビューティ・キラー2 犠牲
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ビューティ・キラー2 犠牲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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美しく妖しいアブノーマルなオーラを放つ恐怖の女殺人鬼「ビューティ・キラー」シリーズ待望の第2弾です。ポートランド市警刑事アーチーは獄中の残虐な連続大量殺人犯グレッチェンとの面会を断って、新たに森林公園で見つかった女性死体遺棄事件の捜査についていた。一方、新聞記者スーザンはレイプ疑惑を追っていたキャッスル上院議員が意外にも先輩記者パーカーと共に自動車事故で死んだとの知らせに疑惑を抱き独自に調査を開始する。やがて、オレゴン州立刑務所からグレッチェンが襲われたと急報が届きアーチーと相棒のヘンリー刑事が急遽駆けつけ、そこから恐るべき戦慄の物語が開幕するのだった。著者は危険を感じたヘンリーに刑務所の移送を決意させ、それがグレッチェンの移送車からの脱走につながり、続いてアーチーの愛する2人の子供の殺害予告により小学校をパニックに陥れる目まぐるしいノンストップ・サスペンスの展開で読者の頁を繰る手を休ませません。冷静に考えれば、凶悪な殺人犯であると解っているのに刑務所の職員達がこんなに容易く彼女に手玉に取られるのは物凄く不自然なのですが、そこの部分には深く触れず軽く流されています。そして最大の見せ場はアーチーがわざとグレッチェンに囚われの身となり倒錯した激情に身を任せ快楽のセックスを貪りながら逆転の駆け引きを心に秘めるシーン、肝不全で生命の危機が迫るアーチーとグレッチェンの潜む山荘に山火事まで起こし、スーザンとヘンリーが必死で救助に向う迫真の対決シーンでしょう。著者は残り頁が僅かとなり不明の謎はどうなるのかと心配させますが、最後一気に予想外の解決で締め括り面目を保ちます。本書を読むと著者はグレッチェンを無敵の怪物化し、感動のシリアス路線を捨て悲しみにも無感覚の狂騒的なコミカル路線に移行している様に思えます。私としてはやや複雑な気持ちですが、娯楽小説と割り切り続巻に期待したいと思います。 | ||||
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