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殺しの儀式
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殺しの儀式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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歴史的に拷問処刑は数々あれど(私は本物を見た事もないが・・)、何故かこの本は残虐行為を描いているのに、幾人かの登場人物の視点が絡み合って実に楽しめました。1997年4月に発行されていますが、この年はバブル崩壊後なのに消費税が5%ととなり、11月にサッカーワールドカップ初出場決定に沸くも気持ちは最低!!マクダーミドを知る由もありませんでした。今回アマゾン古書でお初にお目にかかれ大満足しております。これだからお小遣いの少ない私にとって、古書探しは生き甲斐になるのです。 | ||||
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犯人の回想に出てくる拷問器具が凄い。これらを発明した異端審問官とはいかなる人々だったのだろうかと非常な興味が湧く。そしてそれらに改良を加えたのはドイツが多かったらしい。これまた興味深い。 | ||||
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この作品読んでから、マクダーミドに夢中! 本書では次々に若いハンサムな男が全裸で拷問されて殺されます(楽しい♪)。 それを捜査するのが女性警部補と男性心理分析官のコンビなんだけど、 男性心理分析官がインポなうえに、犯人から狙われる、というのが思いっきり意表をついている。 こういう設定って、アメリカのミステリーではありえなさそうよね。 英国推理作家協会の最優秀長編賞受賞作とのこと。 作者がフェミニスト・レズビアン(たぶん)なせいか、女主人公がカッコいい! そして男の主要キャラが妙に弱々しいのも特徴ね(笑)。 拉致されたり、拷問されたり、裸にされるのも、なぜか男の登場人物ばかり。 確信犯的に男女の役割逆転させている。 すっかりこのシリーズの虜なのに、なぜか『殺しの仮面』以降翻訳が止まってしまった!? 最近では話題になった『ミレニアム』でも、作中主人公ミカエルの読んでいる本がマクダーミドで、 そのミカエルが犯人に裸で吊るされるあたりは本書へのオマージュ。 シリーズの続きが読みたい…… | ||||
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心理分析官物が好きなので軽い気持ちで読み始めたのですが、今まで読んだ心理分析官のミステリーとは全然違いました。面白かったぁ!! 主な登場人物が順番に一人称で語る形で進んでいき大変読みやすく、感情移入しやすく一気に読みました。途中で読むのを止めると頭の中を主人公達がグルグル円を描いて回り続けて...。何のイメージも持たずに読んだのが良かったのかもしれませんが、著者が女性だったのも読んだ後で気づきそれにも驚きました。それで女性の描写もいい感じなんですかねぇ。 面白いですよ^_^ お勧めです。 | ||||
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最初、先にたまたま「Wire in the Blood」のサードシーズンを見る機会があり、その後、セカンド、ファーストと遡って見ていく内に、このシリーズには原作があったということを知り、早速、購入したのが本著でした。 フロッピーディスクにファイル保存している犯人の思い、追いかける警察側の描写が交互に展開し、それが結構、丁寧に表現されていています。 まるで、画鋲の上を素足で歩くような精神的苦悩を感じながらも、儀式殺人の計画・実行に身体的快楽を覚える犯人。殺人が行われているページでは、そぐそこで、犯人の荒い息遣いを感じることができるような、細やかな文章表現をじっくり味わうことができます。 「Wire in the Blood」とはラストシーンが違うので、それぞれ比較してみるのも一興ですが、私個人としては、原作のラストの方が気に入っています。 | ||||
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英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’95年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作である。 ヴァル・マクダーミドは日本ではあまりポピュラーではないが、イギリスやアメリカでは、あのジェフリー・ディーヴァーが好きな作家のひとりとして挙げているほど、その才能と作品が高く評価されている女流作家であり、本書も出色の出来のサイコ・サスペンスである。 イギリス中部の地方都市ブラッドフィールドで、男性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。被害者には皆、むごい拷問の跡があった。捜査に当たるのは女性警部補キャロルだが、あまりにも異常な事件であるために、犯人像割り出し(プロファイリング)に、内務省の心理学者のトニーが捜査チームに加わることになる。 本書のポイントは、ひとつはトニーの、犯人像割り出しのためのプロファイリングの手法とその結論に対する知的な興味である。警察の協力を得て、全力で取り組むトニーの、科学的かつ心理的で緻密な分析は、本書の読みどころである。 もうひとつは、物語の叙述方法として、サディスティックな殺人者の心情を綴った手記が、キャロルたちのストーリーと交互に挿入されているスタイルである。初めは時間差があるが、次第に接近してお互いに激しく交錯してくる。それが捜査の進展と相乗して、作品の猟奇性とサスペンス性を盛り上げている。 ともあれ、何よりも読み終えて感じたのは、ある事情から残忍きわまりないシリアル・キラーと化してしまった真犯人の、悲痛な魂の叫びだったような気がする。マクダーミドは、本書ではエンターテインメント性よりも、むしろそちらを読者へのメッセージとしたかったのかもしれない。 | ||||
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先に映像化された作品「ワイヤー・イン・ザ・ブラッド」を見ていたので、そのイメージで読んでしまったのだが、原作のほうが細かい描写に優れていてなかなか面白かった。中でも犯人の器具を使った拷問の描写はかなり残酷なので、忠実な映像化は難しいと思うが、犯人の心理描写はやはり原作が勝っていたと思う。ラストも少し違っているので、映像と原作、双方楽しめると思う。 それにしてもこれほど残酷な犯罪を犯す心情の裏に、愛情を求める叫び(かなり歪んではいるのだが)が隠されているのだから、この原作者はただものではない。 | ||||
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