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流星ワゴン
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流星ワゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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これは、純粋にファンタジーです。 現実にはありそうな話ではない。(いや、もしかしたらあるかもしれないけど) 登場人物の設定が市井にいそうな(あくまでいそうなってことですが)物語です。 で、繰り返しになるけど、ファンタジーです。 それも、映像化したときにものすごく映えるような。(ほめ言葉ですよ) 妻、美代子さんの行動や、夫である主人公(カズ)や逢瀬で絡む男達の性描写に嫌悪感を示す人がいるのは同感できますし、また、そんな人そうそういないだろう!、とも思います。 というか、思いませんか? そこだけ抽出して論ずるのはアンフェアかもしれませんが、 例えば村上春樹氏のねじまき鳥クロニクルでも妻が奔放なセックス遍歴を繰り返すっていうのがありました。 うまくはいえないけど、ねじまき鳥〜では最後にはなんとなく「腑に落ちた」感があったのですが、この小説にはその「腑に落ちた」感が薄かったです。 ただ、物語総体としては面白かったし、ぐんぐん読み進むことが出来ました。 もう一回読み直すかどうかは?ですが。 多分、美代子さんの描写で嫌悪感を感じたのは、夫である主人公の中年男性と私が近い年齢だからだと思います。 それと、その美代子さんに対する主人公の煮え切らなさ。も、同じ割合で嫌悪感です。 中年男性の読者には受けるんではないでしょうか? 一番近いはずの息子や妻、父親との関係性をうまく築けない主人公(カズ)。 そして、橋本さん一家の設定やそことの係わり合い。 不器用ですから、って済まされるはずもなく、泥沼に一旦は落ち込む。 そこから、なんとか立て直そうと頑張る姿。 やっぱり、自分の父親と息子って色んな意味で重要なんですね。 私には、同情・シンパシーやら嫌悪感やら色々なものがごちゃまぜにになって心に残るものがありました。 でもでも、何度も書きますが読み返しはしません。 だって、美代子さんについての描写で心かき乱される感じがします。 これ読んだそこの同年代男性、そう思いませんか? 自分の奥さんがあんなだったら嫌だよねええ。 つか、おやじ・じぶん・むすこの話ばっかりじゃなかった? 母性に関することは薄いです。 そう見ると、美代子さんカワイソウな人みたいですが。 | ||||
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40歳近くなって、思います。 親父もこんな風に年をとっていったのかな、、、 若いときの親父の夢、人生、家族は何だったのかな、、 親父も僕みたいに、時には悩み、時には戸惑いながら、生きてきただろうな、、 読みながらふと思いました。 人生と仕事に悩んでいる最近、親父に会いたくなる本でした。 厳しい時代を生き抜かなければならない男として、、、 | ||||
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家庭崩壊とリストラの憂き目に遭い、死んでもいいかなと考え始めた主人公の目の前に現れた一台の車。それを運転する成仏できない親子に導かれ、自分の人生の悔いを見つめ直す旅へ、そして現実の世界に戻り、小さな再生の一歩を踏み出す。 現実と向き合い小さな一歩を踏み出す、という重松清の小説によくあるテーマ。最近流行っている「救われない感」満載の小説に比べれば、読後には僅かながらふわりとした前向き感が滲み出る作品。親子の絆や家族再生に一筋の光をあてるテーマは素晴らしいのだが、途中不貞妻の描写に不快感を禁じ得ない場面があったり、成仏できない幽霊に導かれて時空を遡るというファンタジー的な設定が現実的・社会的なテーマからリアル感を削いでしまったりと、ちょっと残念な出来だった。 同様のテーマながら、短編集「小さき者へ (新潮文庫)」は非常に良かった。こちらは、重松清作品の中でもオススメの一冊。 | ||||
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Amazon.comでの評判が高かったので、初めて重松さんの作品を読みました。 昔読んだ、山田太一さんの「異人たちとの夏」を思い出しました。時々、読み 返しますが良い作品ですね。主人公と両親と再会した最後の場面は毎回目が潤 んでしまいます。 今回の作品を読んでいて、「異人たちとの夏」をオーバーラップさせていました。 父親のチュウさんは、「異人たちとの夏」が映画化されたときの片岡鶴太郎を イメージしていました。 人生は後悔をしないと言うことと、その場その場でのコミュニケーションが 大切ということでしょうか。また、小さな積み重ねが将来に大きな影響を与え、 軌道修正するのが時間が経てば経つほど難しいとも思いました。 最近の作品だからか、セリフが軽い所は気になりましたが、結末を知りたくて 一気に読み切りました。 | ||||
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一気に読め、泣き所では泣け、読後感は悪くなかったです。誰でも、家族との関係を振り返るキッカケをもらえる一冊だと思います。 ただ、どうしても妻・美代子の描写だけは???でした。急に女性読者は物語から弾き出されてしまうような…。本書の解説の手伝いなしではこの読後感はなかった気もします。 もっと歳を重ねてから読み直したい作品です。 | ||||
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評判の良い重松清なので、期待して読んだがイマイチだった。 ストーリーはいいと思う。チュウさんと触れ合うことで主人公が少しずつ親を理解していく過程の描写は丁寧で素晴らしいと思ったし、健太くんが車から降りる最後のシーンなど泣きそうになった。 けれど、全体を通していかにも「いい話でしょ?」と、押し付けてくるように感じた。 妻の行動原理もわからない。彼女の掘り下げをもっとすべきだったのでは。 決定的なのは文章だ。平凡で面白くないのが残念。読んでいて全く発見も刺激がない。 音楽で言うところの、聞きやすく手軽なポップミュージックといったところか。 | ||||
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どうしても過去は変えられないけれど、過去と向かい合うことで今に何かをすることが出来るんじゃないかという、心と行動の変化を描いたストーリー。 自分と同じ年の、親父のチュウさんとかかわっていくことで、子供のころ感じていたものとは異なるものだと感じるのはどの親子にもあるだろう。もちろん実際会うことはできないが。 作者は大人であり、親父である方を対象として書いたように感じた。現実にも難しい状況にある家族も少なくはないだろう。 その割には最後が少し幼稚というか、守りに入る終わり方だったようにも思う。テーマとしているものは非常に現実的である反面、「流星ワゴン」が出てくるなどファンタジーであり、そこに童話的要素が入っているだけに、終わり方はもう少し攻めをみせて欲しかった。 学校の教科書にも出てきそうな、非常に読みやすい作品。 10点中5点!!あまり読書しない人は読みやすく楽しめると思う。 | ||||
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非現実的な世界を描いた空想小説であるので細かい疑問点が頻出するが、時間が現在 と過去を目まぐるしく移動する内容の割りに状況理解が容易で読みやすい。 登場人物を必要最小限に抑えていることも、読み易さに一役買っている。 しかし、ラストを「ハッピーエンド」の方向に持っていったのは誤算。 健太くんは橋本さんの元へ戻るべきではなかったし、主人公の現実世界が好転の兆しを 見せ始めるのも、翻って現実的でない。 物語後半まで積み重ねてきた「現実は変わらない。その現実をあるがまま受け入れよ」 という「智慧」の思想が、エンディングの為に「頑張れば未来は開ける」という在り来たりな 陳腐なメッセージに摩り替わってしまうのは拍子抜けだった。 読み終えた読者の気持ちをどん底に突き落とすぐらいの勇気が欲しかった。 | ||||
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ストレスまみれの社会に生きる現代人に 主人公の心を通して、癒しを与える作品。 悩みを抱え、苦悩する主人公に、過去をやり直すチャンスがめぐって来る。 弱さは誰しもが持つものであるが、辛さに耐えかねた彼の現実逃避であった。 もう一度過去をやり直すことで、 客観的に見て考え、少しづつ気づいて行く。 なぜ、こうなったのか。 誰がこのようにしたのか。 そして親の愛情と併せ持つ弱さを理解し、成長して行く。 彼が抱えたストレスや悩みは、普通に生活する自分や家族と重なり、痛みは共感できるものだ。 「あの時に戻ってもう一度やり直したい」 とは誰もが一度は思う。 主人公を通して慰められることもあるだろう。 ただ、妻の美代子の気持ちや心の裡が描かれてなく、言動はとうてい納得できるものではなかった。 彼女だって揺れていたはずだ。 そこを掘り下げ描いてあれば、もっと深みが増したのにと思う。 これも自分だけが辛いのだと思い、 少しも妻の気持ちを慮れない傲慢な主人公の視点だろうか。 橋本親子が「親子歴1年」で、実の親子ではないという設定にも疑問を持った。 そこに深い絆は生まれるだろうか? | ||||
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自分は未婚者です、もちろん子供もいません。 読後、頭の中でいの一番に浮かんできた感想は、 「俺が読むべき本じゃないな・・・」だった。 父親の父親による父親の為の本。 まさにこれに尽きると思う。 一見幸せそうに見える家庭の玄関や郵便ポストにそっと置いてみたい作品。 | ||||
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本の雑誌年間ベスト1の傑作、だそうだけど・・・そんなにいい話だと思えない。 というか、「いい話」すぎて、受けつけない。苦笑したくなる。私が素直じゃないからかもしんないけど。 登場人物のすべてが「いい人」ばかり。負の人間や感情も描いてはあるけど、「いい人」の負でしかない。みんな「いい人容器」におさまってる。誰一人はみ出ない。 人生の痛み、かげり、にごり、を描いているはずなのに、上澄みだけすくってるよう。人生には濁りに目をそむけ、表面の澄んだ水だけ飲むことも必要だってことなの?でもそんな含蓄も感じない。 人生に疲れた時、または主人公と同姓・同年代の人が読むと共感するのかもしれないけど。 上手くやれない父も妻も息子も、本当はいい人間で、歩み寄れる方法はあるというおとぎ話に酔えるのかもしれないけど。 筋立ては悪くないと思うので、「性善説色眼鏡」を外して、生きた「人間」を描写してほしい。 | ||||
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死んでもいいかなぁと思ってる男の前に1台のオデッセイが止まる。 乗っていたのは、初めてのドライブで交通事故に遭い命を落とした父子だった。 2人に連れられて、男は危篤状態の父親とともに自分の過去を巡りながらドライブをする。 父を嫌って避けていた息子が、若い頃の父親と出遭って気持ちを変えていくストーリー。 過去の大切な場所を巡って、妻の浮気や、荒れる息子との仲に決着をつける。 こういう本は中年のおじさんが読んだらいいと思う。 父もおじいちゃんが死ぬ前に読んだらいい。 そして、16から一緒に住んでいないおじいちゃんともう一度向き合ったらいい。 | ||||
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死を中心にして親子が絡み合い 登場人物の人柄に泣ける部分は多々あるが 人の弱さが前面に出ているため、 後味が悪かった。 人は、弱い。 そのことを忘れてしまっていて、かつ、 自分を振り返りたい人にはいいかもしれない。 しかし、それを知っている人であれば 散々繰り返された 「ありふれた話」という印象しか残らない気がする。 | ||||
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主人公の心の裡を通し、人間の弱さを描く作品。 ストレスまみれの時代に、柔らかい文章が優しく癒す。 悩みを抱え苦悩する男性に、過去をやり直すチャンスがめぐって来る。 人間誰しも持つ弱さであるが、辛さに耐えかねた彼の現実逃避であった。 過去をもう一度くりかえすことで、 客観的に見て考え、少しづつ気づいて行く。 なぜ、こうなったのか。 誰がこのようにしたのか。 そして親の愛情と併せ持つ弱さを理解し、成長して行く。 彼が抱えた大きな苦悩は、普通に生活する自分や家族と重なり、痛みは共感できるものである。 「あの時に戻ってもう一度やり直したい」 とは誰しも一度は思うこと。 主人公を通して慰められることもあるだろう。 ただ、妻の美代子の思いや心の裡が描かれてなく、 彼女の言動は納得できなかった。 彼女の心を深く掘り下げてあれば、もっと作品に深みが増したのにと思う。 これも自分だけが辛いと感じ、 妻の気持ちを慮れない傲慢な主人公の視点なのだろうか。 橋本親子が「親子歴1年」で、実の親子ではないという設定にも疑問を持った。 そこに深い絆は生まれるだろうか? この辺りが今ひとつ説得力に欠けるものになってしまたと思う。 | ||||
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既にこの世にはいない親子が運転するワゴンで 自分が判断を誤った運命の瞬間に戻るという 実際には起こりえない事が起こる話。 それで過去の軌道修正が出来て現在が良くなるのか というとそういう訳でもない。色々ルールがあるから。 でもさらっと流してしまう日常に落とし穴がある 気づかなかった事があると気づかせてくれる。 主人公は自分の見落としてしまった事、気づかない ふりをしていた事に気づけた事できっと良い方向へ これからは向かえるのではないかと希望を持たせる作品だった。 この人の殆どの作品同様、子供のいじめという 暗い影があり、読んでいて気が重くなる部分もあるが それでも案内役となる親子が明るい雰囲気なので 物語全体が重くならずにすんでいる気がする。 | ||||
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読者の内部に静かに浸透してくるような物語でした。450ページくらいありますが、難しい表現や漢字などが一切ないため、比較的早く読み終えることが出来ました。非常に心地よい読後感でした。が、この作品の世界に共感を示せるかと言われると微妙です。やっぱり僕がまだ社会にも出ていない子供だからでしょうか。父親である主人公にすんなり感情移入はできなかったです。まぁこれは仕方がないことなのかな、と。('-,_ω-`)プッ あとこの主人公がやたらと自分の子供の気持ちをさも分かった風に語っているのがいらつきました。('-,_ω-`)プッ この作者の他の著作も読んでみたいと思える一品でした。 | ||||
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時を越えて、同い年の親父はそれでも親父だった。今まで言えなかった気持ち、伝えられなかった感情を伝え和解した親子。子供は、現実へ目を向けようとする。 若いときは強がって言えないことってあるけど、親にだって言えなかった望みや希望とかあるんだろうなと思った。 | ||||
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初めて読む作家だったし、期待してたけど・・・。 話が前後してわかりにくいし、主人公の妻や、 息子の人間性にも共感できない。はっきり言って二人ともヤナ奴。 子供が荒れたからと逃げ出し、 テレクラで、散々浮気した妻を責めもしない夫って何? ちょっと理解できない。しかし、不仲だった父親の心情を 大人になって同じ立場になって、やっと理解できた所に ようやくこの話の意図が見えるとは思うかな〜。でもこの本で 泣くかな???私には不思議。 | ||||
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とても不思議な内容だけど、父と息子の想いの違いでここまですれ違うモノになってしまう事に驚き以上のモノを感じました。 男性が読むべき本だと想います。 | ||||
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電車で暇つぶしに読もうとタイトルのゴロのよさに購入しました。 子どもが大人で、大人が子どもだなって思いました。 大人になりきれない大人の心境が、読んでいて共感出来ました。 | ||||
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