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PK
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PKの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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一読して???となりましたが、後書きで丁寧に解説してくださったので、なんとか理解する事が出来ました。ネタバレになってしまいますが、勇気と出すと言うのはなかなか大変なことかもしれませんが、一歩踏み出した後に波が広がっていくように周りにも響くものなのだなと。逆もまたしかりですが。 | ||||
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数多くの伊坂作品を読んでいるにも関わらず、どことなく旧パッケージは地味な印象で、どことなく読んでみたいとの意欲が高まらず後回しとなっていた本作、新装版文庫としてポップな表紙が目に入り、発表から10年以上遅れての初読となりましたが、いやあなんたる不覚、無茶苦茶面白いじゃないですか! 何してるんだよ自分、と今まで読んでなかった自分を叱りたい。 そして、やはり良いものは、年月が経っても、今回のように、パッケージを維新する等して、しっかりもう一度売りにかかる、講談社の今回の姿勢に拍手したい。 というわけで、本作、個人的には伊坂幸太郎の隠れた名作と呼びたい。 もともとは文芸誌に発表された独立した短編「PK」「超人」、ここにSFアンソロジー雑誌に掲載された「密使」を加え、全体として長編として読めるよう、少し手が加えられたとのことですが、この手法、伊坂幸太郎が得意としているもので、今回もこの3つの作品の結びつきに「伊坂幸太郎、やっぱり天才だわ」と感嘆の声が出ました。 いい本を読むとホント気分が良いです。 「PK」と聞くと、私はまず「サイコキネシス」を思い出すのですが、冒頭いきなりサッカーグラウンドの描写から始まり、ああサッカーのPKだったのか、と妙に感心してしまう自分。 この「PK」だけでもページ数は少ないながらも、複数の視点、複数の時間軸で構成されており、読後感も「お見事!」と手を打つほどの痛快感。 「勇気とは、勇気を持った人間からしか学ぶことができない」 「人間には選択を迫られる瞬間がある。その時試されるのは勇気の量だ」 「臆病は伝染する。そして勇気も伝染する」 こんなテーマで書かれた「PK」。 「PK」を読んだ時点で、もう本書は絶対に面白いと確信しました。 次の「超人」では、「PK」登場の人物を別の視点で見ているようで、それでいてどこか設定に微妙な違いあるなと思わせ、珍しくかなりSFよりの作品「密使」で「おお、そう来たか!」と見事な収斂を見せてくれます。 「小さな変化の積み重ねが、まったく予想しない、世界の変化に繋がる」 これは伊坂幸太郎の他作品でも重要な視点として作品に取り込まれていますが、本書はまさにそういった物語です。 大好きな『フィッシュストーリー』もそんな作品でしたが、本作はより長編的な構成となっており、読後感も爽快です。 | ||||
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1回読んで理解できず、続けて3回も読んでしまいました。 こんな経験初めて パラレルワールドは分岐するだけで繋がっている、あたかも高速道路のように それぞれの事象も蟻によって影響し合っている 勇気は時を超えて伝わり、全て大団円 これは大臣と青年の勇気の物語 飽くまでも私見ですので、みなさんもいろいろと考察してみてください。 | ||||
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「PK」「超人」「密使」の共通する登場人物の3つの中編から構成されており、それぞれの各章は殺し屋シリーズ「マリアビートル」のように主観が移り変わる。 1本の長編と思って、先入観なく読むとこの3作はドラマの展開スピードや構成のダイナミズムに大きな差があるので戸惑うと思う。 超展開順だと、密使>超人>PK となる。日常性のPKから、SF展開の密使は手触りが違う。 これはあとがきを読むと「PK」と「超人」は別の話として2010年に執筆され、「密使」は2011年3月の震災を挟んで書かれたとある。 最後の「密使」を読むとき、読者の中にスピードと小説のトーンが違う2編を同居させながら、回収できるような出来ないような、答え合わせのような、どれも嘘のような、不思議な体験をすることになる。 この読み進めることで分かっていく部分と、分からなくなっていく部分の蓄積は、「クラウド アトラス」「インセプション」といったワーナー系ダークSFサスペンスと手触りが似ている。 でも、本作では難解ではなく、伊坂幸太郎読者なら他の作品で何度も確認したような、主人公像を感じる。 PKで大臣が語る「人は時折、巨大な何かに、試されるときがある」 超人での本田の逡巡、「これこそ、大きな力が、「今がその時!」と伝えてきたアイズなのではないのか」 密使で青木所長の、「私たちはそうなるように、膨大な、まさに膨大としか言いようがない計算をしました」 別の場所、別の時代でバラバラな境遇の登場人物が、大きな流れの中で使命を主体的に感じ、そしてそれぞれが、良いと思える方向になるよう思い悩み、勇気づけを探している。 読み終わると爽快さを感じた。 細かな時間軸の理解を考え始めると、本作の大柄なテーマが損なわれるような気がするので軽い気持ちで読むことをお勧めします。 | ||||
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大きな権力に襲われるも信念を貫こうとする生き方がいくつか描かれていること、政治家の男に奥さんが、子どもに誇れる選択をしろ、と言うところなど、現代のマスコミや広告や消費活動でごちゃごちゃの状況で、ハッとするような場面があって私はとても気に入りました。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの書く本はいつもレビューが分かれるなって思うけどそれだけ感じ方が違うってことだと思う。 私はこの本が率直に好きで、伊坂さんの本の中で一番面白いと思った。どこか不気味なんだけど希望を感じさせてくれる言葉とかシーンもあって、ワクワクする。 勇気は伝染するっていい言葉だなと改めて思う。 | ||||
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ある程度、現代科学で解明されつつあることに想像力を加味して、もしかしたらそんなことが起こるのかもしれない、いや起こればいいな、ということを拠り所に構築された物語だと思います。そういった意味では、2年前の大ヒット映画『君の名は。』と同じテイストを感じました。 評価目線でなく、素直に作品世界の出来事を受け入れれば、自分も誰かに勇気を伝えられるかもしれない、と前向きな気持ちになれます。 | ||||
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きっと低評価だろうと思ってのぞいたら案の定だったので、高評価の立場でコメント残しておきます。 普段、小説を読み終わってすぐ2度見することなどないですが、これはすぐ2度見しました。 そして3つの話の関係性、キーワード、この本が伝えてくれること、色々と想像を巡らせました。 この小説は素晴らしい、少なくとも自分はそう思います。 どうしようもないこと、何をしてもうまくいかないとき、不快な話ばかりのニュース、そんな現実から一瞬離れて、 希望とか信じる気持ちとか、奇跡といった言葉でイメージされるプラスの気持ちを充電してくれる素敵な小説です。 子供の頃、ピンチの時にいつも助けてくれるヒーローに憧れていた気持ちを思い出しました。 毎日、幸せな夢を見ては、朝起きてちょっと残念な気持ちになりつついつものように学校に向かっていた、そんな感じ。 自分が小説に求めるものがここにありました。 | ||||
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短編よりは少し長めの小説が3つ収録された中編集である。 ・PK 主人公は○○、と言いたいのだが、なぜかこの小説の登場人物は個人名で呼ばれない。サッカー選手の「小津」と「宇野」を除いては。小津は、勝てばワールドカップ出場が決まる試合で試合の勝敗を決定するPKを蹴る。その直前に小津に話しかけたのが宇野である。宇野が何を言ったのかについて、様々な憶測がなされている。この場面が話のメインなのかと思うのだが、それだけではない。 名前の出てこない登場人物の作家が、印象に残ることを言うのだ。世の中は大きな力が物事を動かしており、個人の決断はあまり影響しない。ならば、その作家の子供に自慢できるほうを選べばいいと。もっと一般的な言い方をすれば、自分の好きな道を選べばいいとも読める。さて、果たして小津はPKを決めることができるのか?スラスラ読めるが、考えさせる言葉も含まれている作品である。 ・超人 小説家の三島とその友人の田中のもとに、本田という特殊能力を持った(と本人は信じている)青年が現れる。本田は警備システムの営業で来たのだが、相手が小説家の三島だと知ると、相談に乗ってほしいと言う。話を聞くと、とても事実とは思えないことだ。さて、彼の特殊能力は事実か、単なる妄想か。 そして、この物語は「PK」とつながっている。同じ登場人物が出てきたり、前作のエピソードが明らかになったりするのだ。「PK」のいろいろな話が絡み合い、発展していく。 ・密使 特殊能力を持った大学生の「僕」と、パラレルワールドの説明を受ける「私」の話が交互に描かれていく。「私」の話では、より良い結果を出すためにあるものを使って少しずつ変化を起こし、望む結果を得ようというのだ。 「僕」の話では「僕」が特殊能力を使えば世界を救える、という話になる。そして、「私」と「僕」の別々の話がつながり、ある結末を迎える。 3作品とも、著者らしさが十分出ており、伊坂ワールドを満喫できる中編集になっている。 | ||||
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私はこの文章が好きですが、悪い点をつけている方が結構いるのが意外でした。 読むと、伏線が全部回収できてないからモヤモヤしたとのことですが、私は許容範囲だと思います。 直前に貫井徳郎の微笑む人を読んで唖然としましたが、こっちは種類の違うモヤモヤ。 | ||||
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伊坂作品の中でも、積んであった「仙台ぐらし」「3652」「陽気なギャングは3つ数えろ」「PK」を続けて読みました。 (陽気なギャングは文庫が待ちきれなくて購入) 「PK」は純文学を意識して、、と聞いていたので敬遠していましたが、構えていたのが無駄に思えるほど楽しく読めました。 伏線回収については、たしかゴールデンスランバーあたりから残していることも多いと思いますが 読者が想像で埋める部分だと思えてきているので、そこも含めて楽しむのが「PK」の読み方かなと思います。 「PK」で興奮と感動を、 「超人」ではハラハラ感を 「密使」は謎解きというか、どう繋がるのかの感覚と、一冊で様々な味が楽しめました。 解説を読んでモヤモヤも解消できたので★5つつけました。 | ||||
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どこでバラバラだった断片が繋がるのか、はらはらしながら読み続けました。でも、そのようにはなりませんでした。わざと各ピースが納まるべき場所に納まらないように作られた一編だったのでしょうか。でも伊坂氏の「魔王」を読み、クロンネンバーグの「デッドゾーン」を見ていた読者にとっては、クスッと笑える一節が「超人」にありました。 「超能力と政治家と来れば、『デッドゾーン』と相場が決まっている」「ずいぶん前に、『特殊能力を持った人間が、政治家と対決する物語』(←「魔王」のこと)を発表した際、評論家たちから、『デッドゾーン』の二番煎じではないか、と揶揄されたことを根に持っているのだ」 これは作中に登場する三島という小説家のことを指しているですが、さながら作者の気持ちを代弁しているようで、思わず微笑んでしまいました。 | ||||
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タイトル買いしました. PK(サイコキネシス)の方だと思っていました. 本の構成も含めて楽しめました. 面白い本ですが,好みははっきりしてしまうと思います. | ||||
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3つの中編が収載されています。連作として繋がっているようで、違う世界の話なので、読んでいる途中、あるいは読了後も何かちぐはくな印象が拭えませんでした。著者の小説はバラバラに進行する物語が最後に一つに収束して「やられた」と思うのが常でしたが、いまいちそういった読後感がありませんでした。 しかし解説を読んで、繋がったような繋がっていないように感じていた3つの世界がA, A', A''で繋がります。なるほどねと、あらためて「やられた」感が沸き上がりました。でも解説は絶対、先に読むべきではありません。 | ||||
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各物語がどこかで繋がってくる展開は お得意のパターンです。 今回のは読んだ後、もう一回読み直して、そのつながりを確認しないとよくわからないところもありましたが 楽しくよめました。 読み返しても、はっきりしないところもありましたけど。 このパターンが好きなので5つ。甘めだと思います。 | ||||
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基本的に好きで信頼している作家。この作家がやるこのモチーフだからこそ強い痛快さという期待があったが、そこは期待通りではなかった。作品が軽くならないように意図的に抑えた可能性も感じたが、著者の心境や環境が影響したのかと穿った想像もできてしまうような重さがあった。 | ||||
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よくも悪くもいい伊坂ワールドです。初めて伊坂さんを読むというよりも、伊坂さんファンの人は読んでいた方がいいかなと思います。 | ||||
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伊坂幸太郎は大好きな作家さんなのですが、文庫本以外は買わないと決めているので発売が待ち遠しかった。 本当は長編が好きなので、次回作にも期待しています。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品は、古いのが好きで結構読んでいるのですが、文庫本が発売されたので買ってみました。 短編が3つ入っています。 個人的には長編小説が好きなので、間違って買ってしまったなぁと思うところでしたが、3つとも話が面白く、未来というキーワードで繋がっているので、楽しく読めました。 それと、表紙の絵も、ヒーローが1人走っている感じが好きですね! 今回は買ってよかったですヽ(≧▽≦)ノ | ||||
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状態もよかったし文庫じゃないのに安くて、ようやく伊坂さんの本を読めてよかった! | ||||
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