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PK
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PKの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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「PK」「超人」「密使」の三篇を収録。それぞれの短篇はゆるやかに繋がっていて、不穏な雰囲気を醸し出す一つの作品を構成しています。 特に最初の短篇「PK」がそうなんだけど、パーツを切り離して話を並べているので、視点がくるくる切り替わるし、時系列がばらばらになってるから、話の全体像が見えづらいんですね。 逆に、ばらばらな時系列を頭の中で再構成して読むのが苦にならなければ、謎めいたサスペンス・ドラマが楽しめるかと思います。 それと、作品の中に二箇所、チャップリンの映画の台詞が出てきます。 《ひとりひとりはいい人たちだけれど、集団になると頭のない怪物だ》講談社文庫 p.29、p.153 チャップリンのこの台詞と、先日読んだ著者の『チルドレン』に出てきた次の台詞が、ダブる気がしました。 《「子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ」》講談社文庫 p.115 個人では問題ないのに、それが集団になると別の化物じみたものに変わるってところがね、恐いし不穏だなあと。 | ||||
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特に最後の「密使」が読みにくかった。タイムパラドックスとパラレルワールドの説明がくどすぎる上に難解で、ここで目がつまづく感じがした。伊坂作品では、最後に霧が晴れるように伏線を回収するものと、放置プレイに近いものとがあるが、この作品は明らかに後者。著者の作品には珍しく、あまり読み心地がよろしくなかった。 | ||||
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一風変わった伊坂作品。新境地、といっても過言ではないかもしれません。 ・・・ 先ず構成は三部構成になっているのですが、第一部『PK』、第二部『超人』、第三部『密使』とあり、それぞれ別個の世界として構成されています。 第一部は、その名の通り、ワールドカップ出場をかけた日本の代表戦でのPK時のちょっとした選手の会話がテーマ。当時の会話がどうしても気になる某議員とその周辺の話。 第二部は、将来の悪事を察知出来て、その悪事が起こる前に『処理』してきた本田青年の話。なお一部で出てくる議員は、議員一年生の時にこの本田青年がマンションから落下するところを助けたという連関があります。 第三部は、握手をするとその相手から6秒時間を盗める『僕』と、世界の平和のためにひょっとしたら犠牲になるかもしれない『私』の独白の応酬。 ・・・ 伊坂作品の特徴として、時間の設定が明示されておらず、読中はもやもやするも、次第にこの繋がりが分かってくるという事があります。 例えば『アヒルと鴨のコインロッカー』でもそうでしたが、複数のストーリーが並行していると思ったら、実は過去と現在の話が交互に語られていた、みたいな。 本作でもそのような重層的構成を味わう楽しさがあります。詳細は是非読んで味わっていただきたく笑 一部、二部、三部のクロスオーバーは、読んでいる最中に徐々に分かってくると思います。 ・・・ また、痛快だけに留まらない「余韻」「余白」も楽しむことができると思います。 これは『魔王』や『モダンタイムス』などで顕著ですが、不穏な雰囲気、その雰囲気に吞まれゆく世間、そして決してハッピーエンドとは言いかねる陰鬱さ。ある意味イヤミスというか、晴れ晴れとしない結末。 それは、一種不完全さやいびつさに美を見出すような気持ちかもしれません。 ・・・ あと、一つ驚きましたが、今回は仙台が舞台ではありません。 何と三軒茶屋とか二子玉川とか東京の街が登場します。ちなみに30年前、高校生の時、二子玉川のマックでバイトしていました!まあ、どっちでもいいですね。 ・・・ ということで、新年に読んでもやっぱり面白い伊坂作品でありました。 初期のエンタメ路線から比べると、徐々に苦味のエッセンスを感じる作品に変化しつつある気がします。それでもやはり面白い。今年も伊坂作品を読んでまいります。 | ||||
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伊坂先生の本が好きでたくさん読んできましたが、この作品はいまいち残らなかったです。通勤の数分でしか読まなかったため読了するのに結構時間を要しました。だからか内容もよく分からずじまい。時間を作って一気に読んだら☆5にかるかも?もう一度読んでみようと思います。もしかして何度も読ませるために…?これを狙っての内容ならあっぱれです。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの本です。 なんか、リンクするような、リンクしないような、そんな感じのバラバラの話からはじまるんですが、 最後の最後にそれらが鮮やかに繋がる、という話でした。 とはいえ、出勤途中とかにぶつ切りで読んでいましたので、 「どうつながっているか」というと、いまいち曖昧ではあるのですが、 できたら、もう一度読み直す必要もあろうかとは思いましたが、 でも、こんな情報化時代で忙しい時代でございますから、 もう一度読むのはとてもキツイので、 できましたら、みなさん、ちゃんと気合いを入れて、読み直してみてください。 読み直すのは、みなさんだと思います。 なんなら、最後の章から読み直すと、すべてが繋がって読めるかもしれません。 なかなかおもしろい読後感が残った本でした。 | ||||
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何の予備知識もなく読み始め、似たようなテイストだが、全く別の短編を集めたのかと、思っていた。始めの2作品は同じ設定らしく、登場人物もかぶってるけど、何かちょっと違う。ラスト作は全然独立した作品なのかと思い、大森望の解説を読んでビックリ。タイムトラベルものの、連作SFだったとは。なるほど、だから登場人物が同じでも、年齢が合わなかったり、齟齬があったわけだ。解説で初めて、意義のある作品群である事がわかった次第。 だが、再度読み返して確かめる気にはならなかった。いつもとジャンル違いであるのを意識したか、エンタメ度を抑え、純文学寄りに書いてるためだと思う。微妙な評価とせざるを得ない。 | ||||
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3部作の短編集。 う〜〜ん。凄く評価が難しい!今まで伊坂幸太郎作品は散々読んできたけど、ここまで自分の中で評価の分かれる作品(?)は初めてじゃないかな。 構成は非常に面白くて、読んでいて興味をそそられる。「風が吹けば桶屋が儲かる」をどでかくするとこうなってこうなるみたいな。 ただ結末が思ってたんと違う〜!っていう。やられた!って感じでもないし。 こうやって感想書いてる間も何かふわふわした不思議な読後感。気持ち良いわけでもないけど悪くもない。結局この本は面白かったのか……? | ||||
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あまり期待しないで読みました。可もなく不可もなくといった作品だと思います。 | ||||
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テーマが前面に出過ぎていること、無理矢理のキャラクターの関連性、構成面の技巧に走りすぎ、全てが相まって物語の面白さが半減していた。途中で飽きてしまい、著者の作品にしては初めて読み通すのが辛い作品でした。 贅沢な感想かもしれませんが、短編にしては詰め込みすぎているのか。 | ||||
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伊坂幸太郎が好きで作品の全て殆どを読んでるけど、最近の作品には少しばかり(?)がありますね。 ゴールデンスランバーを書いた時期の分かり易さが無くなり、マニアックになったのかな? | ||||
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漠然とした大きな力、流れ。 超能力。 時間軸を組み替えて贈る物語の構成。 「伊坂幸太郎ワールド」という印象でした。 内容的にはサッと読めてしまいますが、物足りなさを感じることはなかったです。 | ||||
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複数の物語が最後に一つになる、著者得意の形式が展開される伊坂幸太郎の最新作。本作では3つの 物語「PK」、「超人」、「密使」が緩やかに繋がります。また、政治家が若い時の事件での活躍で 有名になるという背景も他の作品に繋がるところありました。 一番面白かったのは「PK」。最後の大臣と秘書官のコミカルなやり取りは著者の本領発揮といった ところでしょうか。 とはいえ、元々別に書かれた作品に手を入れたので最後にピタッとはまる感じはイマイチ。物足り なさが残る作品でした。 | ||||
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他のレビュアーが書いている通りSF要素が強いミステリ三部作だった。 軽快な会話や子供に夢を与えるような考え方は相変わらず健在で、どの物語もよく考えられているなと思わせるものだったのだが、どれも最後の終わり方がいまひとつに感じた。 楽しめる物語ではあるが、著者の他の小説のような爽快感を期待していたので残念だった。 | ||||
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