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悲鳴伝
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悲鳴伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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西尾維新先生の魅力は大きく三つあると私は考えている。 一つ目は、キャラクターの魅力。今回の主人公である、空々には十二分にその魅力があり、他のキャラクターも個性的なものが強かったと感じた 二つ目は、言葉遊びの巧妙さ。これについても地の文などで多くあったとは感じた。(他作品に比べると少なくは感じたが) 三つ目は、展開の読めない話運びである。これについては、少々問題があったと私は感じた。 ことあるごとに、後々の展開をあらかじめ知らせるような文章構成をよく使っていた気がした。せっかく何をしだすか分からないような魅力ある主人公であったのに、地の文での書き方により、ネタバレをくらってしまった気分にさせられてしまう。何より、このあとどうせこうなるのだろう。という穿った見方をしながら、物語を読みすすめていってしまうのが本当に残念だった。 このあとの続編の物語では、その当たりの文章による先の展開の開示を抑えてくれれば、より楽しめる作品になると私は思った。 | ||||
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この物語は、少年が世界と戦い、少女を救う物語。 最初から最後まで心を動かさなかった空々だけれど、この物語の結末は、空々が自分で選び取ったものだ。 空々自身が飢皿木博士に問うたように、「なぜ空々が剣藤を助けないといけないのか」。 空々はこの疑問と向き合い、自分で答えを出している。 そして、剣藤を、在存を救っている。 周囲の期待している応えを無意識に返してしまう空々だから、彼が本当は何を考えていたのか、最後までわからなかったけれど。 空々空は剣藤犬个のヒーローになることを選んだ。 | ||||
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序盤がとにかく引きつけられた。 物語の吸引力というか。 これからどうなるんだろうという『活字の中でのワクワク』とも言うんですかねぇ。 少しずつ輪郭が顕になっていくと思ったらまた雲がかってくる部分があって、 あらゆる推量をしながら物語に没入していくことができる。 想像力をくすぐってきます。 その中でブレないのが主人公。空々君。 中学生なんですけど、 語り手が絶妙な位置にいて、 物語を上手くリードしながら、その幼さの混じった絶妙な感性を解きほぐしていく。 物語における主人公ってのはわりと変化があるものだと思いますが、 むしろその変化のハネで魅せてくるものが所謂王道な小説と思いますが、 この主人公は貫徹してブレない。色々ブレない。変化しない。 不明瞭で、少しずつ真実が明かされながら、 (読者の想像の中でも)変わる世界と、変わらない主人公。 そんな構図であっという間にラストまで迎える。 そんでラストシーンまでブレない主人公。 ある意味では『ブレたかもしれない』とも思わせる余韻を残して物語は終わるわけだが、 そこらへんがかなり心地良い読後感を生み出している。 主人公が無意識に見せる新しいヒーロー像とでも言うべき行為様式の裏側には作者が伝えたい哲学的なメッセージも散見されて、 それというのが『物語全体を通して読んで考えてみると』とても感慨深いものとなってる。 中盤ごろにちょっとくどい言い回しとかが目に余った部分もあったけど、 それを差し引いても面白かった。 | ||||
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良くも悪くも西尾さんの作品でした。 レビューの評価が分かれているのは、西尾作品に求めているものの違いでしょう。 戯言シリーズや物語シリーズのようなものを求めている方には、 あまりおススメは出来ない内容です。 魅力的なキャラクターが出ているか?と言えばNO 予想を裏切るような展開か?と言えば半分NO といった感じですが、西尾さんらしい主人公の魅せられる話だと思います。 何となく魔法少女りすかに通ずるものを感じます。 なので、少女不十分やりすか等を面白く読めた方にはおススメです。 問題は西尾さんのこの手の話は途中で打ち切られるような気がして怖い… | ||||
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よくある勧善懲悪的なヒーローものとはじゃっかん違う切り口で描かれたアンチ・ヒーローを題材にしたような、あるいはそれすらも内包したとてつもないセカイ系物語……感じ方は人それぞれだと思うが、私にとってはセカイ系という表現がもっともしっくりくる作品だ。 結末は色々なものを置き去りにしてブツ切りにされたような後味の悪さ、きっと続編が出るんだろうなという期待をもたせながら、あえてここで終わりにした方がいいんじゃないかというネガティヴな願いを想起させる。それはたとえば初代エヴァンゲリオン劇場版「まごごころを、君に」を彷彿とさせる消化不良感と奇妙な感動の余韻を漂わせるものであり、私としてはとても満足のいく作品だった。ちなみにこのレビューを書いた時点で私は続編の『悲痛伝』を未読であることを付け加えておく。 内容も結末も本当に人それぞれ、無責任に傑作と呼べるものではないため、過度な期待はしない方が無難だろう。氏の作品は昔ほどのキレ(良さ)がないと思っている人であれば、私のようにいい意味で裏切られるかもしれないが。 | ||||
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戯言からほぼ惰性で読んでいますが、今回の主人公は久しぶりに一本筋の通った気持ちのいいキャラクターでした。 偉そうな事を言いつつ全然役に立たなくてイライラさせられる主人公とか、クールぶってるけど萌えキャラにはデレデレする主人公とか、そういった誰が得をするのかわからない主人公が多かったのでスッキリした気分が味わえます。 敵を前にしても動じず、戦闘力が無いなりに頭を使って戦い、ぐだぐだと偽善的な事を言ったりせず自分の気持ちだけに正直に立ち向かう。近頃では稀に見る爽快さです。 出てくるキーワードの多さはある程度西尾作品を読んでいれば「大して重要じゃないんだな」とすぐ分かるものばかりで、気にせず物語の大筋に目を向けられます。 続編の悲痛伝が出るようですが、他のシリーズのように思いつきを羅列するだけの中身の無い作品にならないよう願っています。 ただし、良くも悪くも西尾維新らしい作品ですので、他のシリーズを知っているとどうしても先が読めてしまうというか、良く言えば王道、悪く言えばマンネリな展開になっています。 | ||||
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戯言のいーちゃんやおしゃれガンバリスト、めだかの球磨川さんなど、数々のダメ人間を書いてきた西尾維新のなかでも最もクズの主人公でしょう。それが褒め言葉か、貶し言葉かといえば、確実に貶しです。とまあ、それぐらいが西尾維新には褒め言葉なんでしょうが、 この作品は言ってみれば作品全体の序章的な感じ。全体像は今のところ丸投げで全く想像もつかない。文字数は多いが、難民探偵と比べれば少なく感じるし、物語シリーズのうっとおしい雑談でも読める人なら問題なくスッキリ読めるでしょう。 今のところの評価としては、戯言ほどの緻密さはなく、刀語ほどスッキリしてもなく、物語ほど遊んでもないし、めだかほどに勧善懲悪でもない。非常に中途半端な感じ。この作品がよくなるかどうかは今後の続編と、それに対するこの悲鳴伝からの伏線がどれだけ練られているか。ということになるでしょう。 | ||||
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あり得ない人格、あり得ない設定や状況など「ええ〜っ!」な感じが西尾維新節かと。 このカタルシスがたまりません! エンタはこうでなくちゃね♪ | ||||
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化物語シリーズが一番好きですが、この小説も面白かったです。 そもそも悲鳴伝という一見サスペンス的な小説を想起させる題名ではありますが、 蓋を開けたらヒーローものの小説という。 読者の期待を裏切らない、内容の裏切りっぷりでした。 しかし、主人公がヒーローになって敵を倒して平和を守るのかと思いきや、 人間に擬態した身体能力は人間と同等な怪人と戦う。というか、一方的・・・まぁ見ていただけたらわかります。 自分が周りの人と同じように感情を持てないがために、偽りの感情を作って日々を過ごしている。 これはけして感情の起伏があまりない空々くんだからではなくて、 万人があるグループに属すことにおいて、そこになじむがために偽りの感情、 キュラクターを作って人と接しているんだということを改めて気づかされたような気がしました。 レビュー書いたのなんか初めてなので、 内容がおかしいかもしれませんが、ようするに一読して損はしない小説ですよと 言いたいのです。 | ||||
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歪。いびつ。 大なり小なり西尾維新の作品はどれについても言えることだが、いびつだ。特にこの小説は徹頭徹尾、最初から最後までいびつだ。『少女不十分』よりも更にいびつ。『少女ー』が歪ながらも、救いがあるのに対し、『悲鳴伝』にはない。好き嫌いが分かれる。 これは単に小説が下手だとか、編集部が悪いとか言う次元ではなく、きっとわかっていてやっているのだろう。そうすることの意義、あるいは意味がどこにあると考えているのかは知らないが、かなり実験的な作品だと思う。 こういう尖ったというか、先鋭的なというか、いびつな作品というのは、著名な人ではなく、むしろろくに売れていないような作家がやるような気もする。あえて、それをしているのなら、それはそれで立派と言えるかもしれないが、それならばそうと分かるようにしておくのが親切だろう(編集部としての、あるいは出版社としての)。少なくとも、この作品が一般的な意味において、大衆の支持を受けるとは思えないし(、当然そんなことは予想できるだろうし)。ならば、あえてそれでも読もうとする物好きのみにターゲットを絞る位のことはして欲しい(ここは作家ではなく、出版社の仕事。こういう作品を書いている時点で、西尾維新はそれくらいのことしてる)。 | ||||
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総ページ数約五百ページ 全八話構成で、とても感慨深い内容だった。 あのラストシーンは実に西尾らしい終わり方で、個人的には最高のラストシーンだ。 対象年齢は十四歳以上だろう(個人的な見解) 買うかどうか迷ってる方には買うことをオススメします。 以上、このレビューが誰かの参考になること想います。 | ||||
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若干のネタバレを含みます まず、読んでいて最初に思ったのは、あれ?これはGANTZじゃ…ということです。 ピチピチのスーツに他人には分からない怪物などなど、何をどう頑張っても読んでいて終始GANTZが頭から離れませんでした。 まず、これで内容の3分の1はほぼパクリで構成されていることになり のこりの部分はお約束の思春期の子供同士の同棲。 大人不在の状態でおにゃのこがご飯を作ったり、おにゃのこの着替えを覗いたり、一緒のお布団で寝たり 化け物などであったこういう展開は、少なくとも西尾さんらしい捻りがきいていましたがこれを読んでいると、さすがにネタ切れか…という気がします。 残りの部分も語るまでもなく、取って付けたような能力、明らかに狙いきった展開、回収しきれない伏線、主人公の構成矛盾、などなど 結論としてはタイトル通り、厚さの反比例です。 凄く暇で、なおかつ考えさせられる作品は嫌、王道作品も嫌、そもそも本に楽しみも興奮も何も求めていない、とりあえず字が見たい、という方にはいいのではないでしょうか あと西尾ならなんでもいいという方にもおぬぬめです | ||||
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ふと気がついてしまった。家族やら友達やら「かけがえがないもの」と 言われているけど、キレイさっぱり無くなってしまえば、スッキリ自由に なれるじゃん! ぼくこそがヒーロー。敵はなんと「地球」。ドラえもんのひみつ道具みたいな、 アホらしくわかりやすく武器を駆使して、切り刻むぞ、焼き尽くすぞ、 そーっと這いよって踏み殺すぞ。 …というお話ではないのだが、厨二マインド全開の、久々の西尾らしい傑作だった。 全体の厚さはあるが章立てごとによくまとまっており読みやすい。 西尾維新ファンにはたまらん一冊だと思う。ちうかファン以外は絶対に 手に取らないことをお勧めする。 | ||||
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良くも悪くも西尾維新らしい作品になっています。 西尾維新史上最長巨編というだけあって物凄いボリュームになっているので西尾入門にはおすすめしませんが、 個人的には数ある西尾作品の中でも、まとまり具合といいますか、完成度はトップクラスだと思います。 ただ、可笑しな表現になりますが、「小手先で全力に書いた」そんな印象を受ける作品になっているので、佳作の域を出ないように感じました。 西尾信者になら自信を持っておすすめできますが、それ以外の人は読まなくていいんじゃないかと。 いくつか伏線になり得そうな箇所が残っているのですが、それなりに綺麗に終わっているので続刊出して欲しくない。 | ||||
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ネタバレを多少含みます。 この小説ではヒーローという存在を軸に正義と悪の存在について書かれています 何が正義で、何をもって悪とするのか。地球、概念的怪人という明確な悪ではない「敵」の存在と共にヒーローとしての存在について問います。誰かにとっての悪は他者から見たら正義かもしれない。その逆も然りで、空々空という私情や感情論を一切排除した超客観的存在を軸とした物語において読者と同じ感情を一切持たない彼がどのようにこの世界を見るのか、という話です。 用語や武器の名前などは一切ひねらずにありきたりな名前を付けることによってヒーローものとしての単純さを演出したり、各章の爽快なタイトルとは裏腹に本編の展開とは全く違うように見せかけ、でもあながち間違ってないというような西尾維新独特の演出を感じさせる部分もありました。 ただ読んで面白い、つまらない、キャラが〜等でも結構ですが少し内容について考えてみることも大切ですね | ||||
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ここAmazonのレビューでは意外と評判が悪いのですが とらえどころの無い主人公に、直ぐに死んでしまう脇役キャラと クビキリの頃の初期の西尾作品に戻った感があり、 自分は少なくても少女不十分よりは面白く読めました(アレは酷かった) みなさん西尾維新に期待し過ぎなのでは。 私見ですが、先の大震災の影響がかなり出ていると思われ、 地球は我々人類を滅ぼそうとしているのではないかと言う漠然とした不安、 それに対して世間では一つになって頑張ろうという風潮が強いが、 そういったものに対して気持ち悪いと感じている人も少なからずいると思われ、 作者は主人公を通して「そんなに頑張らなくても良いんじゃない?」と 問いかけていると、自分は感じました。 本のストーリ的には、上の詳細ページの【内容説明】を参照すると、 いつも通り全く異なります。 地球の悲鳴はなどは聞こえてきませんし、巨悪も英雄も出てきません。 いつも通りの言葉遊びに終始します。 本書がシリーズもののプロローグ的な一冊になるのでしたら、 少なくてもあと2−3冊は作者に付き合って購入しますが、 これで完結する物語でしたらコスパは悪いです。 アニメ「物語」シリーズが秀逸な作品に仕上がってしまったために おそらくは西尾作品に対するハードルがもの凄く上がった感があるが もともとそれほど内容を読ませる作風ではなく、テンポや字面を目で追い楽しむ作家なので もっと気軽に楽しめば良いんじゃないかと思います。 まあ、ブレイク以降どの本も価格が高いので(作者では無く出版社が悪い)、 自然と読者の当たりも強くなるのも仕方が無いのでしょうか。 | ||||
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「これってひょっとして実験的小説なの?」って思うほど、完成度の低い作品。もし律儀に購入して読んでいたら、ひどく損した気分になったと思う(私は図書館で借りて読んだ)。 描写される組織や世界にリアリティが希薄で、おとぎばなしでも読んでいるような足元の覚束なさを最後まで拭えなかった。また、ちょくちょく作者自身が狂言回しのようにしゃしゃり出てくるのも鼻についた。 何より、主人公に全く魅力が無い。こんなにも共感できない主人公って本当に珍しい。感情の無い人間という設定とはいえ、この人物を小説として表現する意味がわからない。 結局だらだらと長いだけで、ひどく中身の薄いストーリーだった。 もっとひどい言い方をお許しいただければ、適当に書き殴った稚拙な作品という印象だ。著名な作者が書いたのでなければ、世に出ることも無かったレベルの作品だと思う。 本当にこれを書いたのは、かの名作(と私は思う)「猫物語(白)」と同じ作者なのか? | ||||
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以下のレビューには若干のネタバレを含みます。 いわゆる普通の感情が欠落している少年が主人公です。 それが個性であり光る所ではあると思いますが、個人的に物語が淡々と進み過ぎなような気がしました。 それに重なり作者の俯瞰的な言葉が所々入ることで(これが原因?)、以前の作品のように物語にすんなりとのめり込むことがあまり出来ませんでした。 山場が無いわけではありません。 つまらないわけでも無いのです。 しかし何かが足りない印象を受けました。 この作品は伏線をこれでもかとばかりに張りながら殆どを回収していない(この作者にはありがち)ので、続編があるとしたら大変面白そうです。 (最後に個人的にですが、この著者の作品を初めて読む人でこの本を買う方は、戯言シリーズや世界シリーズ等をオススメします。) | ||||
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※若干のネタバレ注意 全てを"ただ、そうである”としか見れない少年の話。 人類の3分の1が削られるという事件後から話がスタートします。 (この事件設定に啓示の書((黙示録))の8章8節が何となく思い浮かびましたが)そんな事件の原因である地球と戦うお話。 ・・・あれ、でもあんまり地球陣と戦ってなくね? 相変わらず賛否両論きっと分かれるお話なんでしょうが、私は好きです。 | ||||
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この人のしょうせつ、ほんとつまらない。 特にこの本はつまらなかったー | ||||
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