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悲鳴伝
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悲鳴伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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西尾さんの特徴ある文体がとてもなじんでよかったと思います。 ただ、内容で少しばかり飽きる内容かなとも思いましたので3つ。 | ||||
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西尾維新先生の魅力は大きく三つあると私は考えている。 一つ目は、キャラクターの魅力。今回の主人公である、空々には十二分にその魅力があり、他のキャラクターも個性的なものが強かったと感じた 二つ目は、言葉遊びの巧妙さ。これについても地の文などで多くあったとは感じた。(他作品に比べると少なくは感じたが) 三つ目は、展開の読めない話運びである。これについては、少々問題があったと私は感じた。 ことあるごとに、後々の展開をあらかじめ知らせるような文章構成をよく使っていた気がした。せっかく何をしだすか分からないような魅力ある主人公であったのに、地の文での書き方により、ネタバレをくらってしまった気分にさせられてしまう。何より、このあとどうせこうなるのだろう。という穿った見方をしながら、物語を読みすすめていってしまうのが本当に残念だった。 このあとの続編の物語では、その当たりの文章による先の展開の開示を抑えてくれれば、より楽しめる作品になると私は思った。 | ||||
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歪。いびつ。 大なり小なり西尾維新の作品はどれについても言えることだが、いびつだ。特にこの小説は徹頭徹尾、最初から最後までいびつだ。『少女不十分』よりも更にいびつ。『少女ー』が歪ながらも、救いがあるのに対し、『悲鳴伝』にはない。好き嫌いが分かれる。 これは単に小説が下手だとか、編集部が悪いとか言う次元ではなく、きっとわかっていてやっているのだろう。そうすることの意義、あるいは意味がどこにあると考えているのかは知らないが、かなり実験的な作品だと思う。 こういう尖ったというか、先鋭的なというか、いびつな作品というのは、著名な人ではなく、むしろろくに売れていないような作家がやるような気もする。あえて、それをしているのなら、それはそれで立派と言えるかもしれないが、それならばそうと分かるようにしておくのが親切だろう(編集部としての、あるいは出版社としての)。少なくとも、この作品が一般的な意味において、大衆の支持を受けるとは思えないし(、当然そんなことは予想できるだろうし)。ならば、あえてそれでも読もうとする物好きのみにターゲットを絞る位のことはして欲しい(ここは作家ではなく、出版社の仕事。こういう作品を書いている時点で、西尾維新はそれくらいのことしてる)。 | ||||
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ここAmazonのレビューでは意外と評判が悪いのですが とらえどころの無い主人公に、直ぐに死んでしまう脇役キャラと クビキリの頃の初期の西尾作品に戻った感があり、 自分は少なくても少女不十分よりは面白く読めました(アレは酷かった) みなさん西尾維新に期待し過ぎなのでは。 私見ですが、先の大震災の影響がかなり出ていると思われ、 地球は我々人類を滅ぼそうとしているのではないかと言う漠然とした不安、 それに対して世間では一つになって頑張ろうという風潮が強いが、 そういったものに対して気持ち悪いと感じている人も少なからずいると思われ、 作者は主人公を通して「そんなに頑張らなくても良いんじゃない?」と 問いかけていると、自分は感じました。 本のストーリ的には、上の詳細ページの【内容説明】を参照すると、 いつも通り全く異なります。 地球の悲鳴はなどは聞こえてきませんし、巨悪も英雄も出てきません。 いつも通りの言葉遊びに終始します。 本書がシリーズもののプロローグ的な一冊になるのでしたら、 少なくてもあと2−3冊は作者に付き合って購入しますが、 これで完結する物語でしたらコスパは悪いです。 アニメ「物語」シリーズが秀逸な作品に仕上がってしまったために おそらくは西尾作品に対するハードルがもの凄く上がった感があるが もともとそれほど内容を読ませる作風ではなく、テンポや字面を目で追い楽しむ作家なので もっと気軽に楽しめば良いんじゃないかと思います。 まあ、ブレイク以降どの本も価格が高いので(作者では無く出版社が悪い)、 自然と読者の当たりも強くなるのも仕方が無いのでしょうか。 | ||||
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以下のレビューには若干のネタバレを含みます。 いわゆる普通の感情が欠落している少年が主人公です。 それが個性であり光る所ではあると思いますが、個人的に物語が淡々と進み過ぎなような気がしました。 それに重なり作者の俯瞰的な言葉が所々入ることで(これが原因?)、以前の作品のように物語にすんなりとのめり込むことがあまり出来ませんでした。 山場が無いわけではありません。 つまらないわけでも無いのです。 しかし何かが足りない印象を受けました。 この作品は伏線をこれでもかとばかりに張りながら殆どを回収していない(この作者にはありがち)ので、続編があるとしたら大変面白そうです。 (最後に個人的にですが、この著者の作品を初めて読む人でこの本を買う方は、戯言シリーズや世界シリーズ等をオススメします。) | ||||
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一日程で読み終わりました。精神論、逆説、登場人物のぶっとんだキャラクター性などを描写する氏の得意とする手法が全編に亘りこれでもかと使用されていて、最大巨編と銘打っていますが、西尾作品を読み慣れていなくともそこまで長くは感じないと思います。未回収の伏線や、結局謎のまま終わってしまった世界観などはもうしょうがない、と開き直るしかありませんが……。あとがきでも示唆されているように、『とりあえず』とか『なんとなく』といった設定が多すぎるので、いちいち拾おうとしてもそれはそれで疲れてしまいます。 個人的に気に入ったのは、空々くんの性質というか、人間性でしょうか。賛否の分かれるところでしょうが、第一話冒頭の問診シーンはサイコロジカルなど初期の氏の文章を想起してしまうような感じで、とても印象に残りました。逆にちょっと辟易してしまったのが地の文。わざとらしい引きと似たような言い回しの多様、いまいち固定されない視点、登場人物の思考やストーリー展開をただ説明しているような文脈で、逆に緊迫感が削がれました(この辺も『すらすら読めてしまう』要因の一つかと思います)。 つまらなくはありません。一応、主要登場人物はそれなりに奇抜かつ大胆に(言い換えるなら中二病的に)キャラが作られていますし、(展開がある程度予想出来てしまうものの)それぞれ役割のようなものに沿って活躍しますし、死んだり死ななかったり、戦ったり戦わなかったりします。やや無理がある表現かもしれませんが、敢えて言うなら王道。ラストの大立ち回りは痛快であり諧謔的であり、誇張するならドラマチックです。 総合的にみて一言で評価に代えるならば、『面白くも不親切な小説』です。 | ||||
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屁理屈と詭弁を混ぜ返したようなプロローグは,簡単に言えば『初期の西尾維新』という印象です. 一話まるまるを使ったそれは,のっけから重々しく,ちょっとしんどい部分があるのは否めませんが, 少年が抱える悩みや葛藤,それについてのやり取りは,世代が違っても共感できる部分がいくつもあり, そのあたりを意識していると,作中でも触れられますが,彼の言動に別の『思い』が見えて興味深いです. 全体としては,地球だの世界だのと大仰な背景が語られるものの,メインとなるのは少年の成長物語. そこへ,彼に因縁のある少女が絡んで進む,いわゆる『ボーイミーツガール』というところでしょうか. ただ,少しばかり見方を変えてみると,主人公だけではない,むしろその少女の物語とも言えなくもなく, 特に最後などは,予想通りとはいえ,彼女のためのようで,悲しいながらも救われる姿が強く心に響きます. ただ,先の地球や世界の件が,少年と少女の物語だったとはいえ,未消化のままで終わるのが残念で, 謎の組織や怪人退治,不思議なアイテムの数々など,はじまりの雰囲気からは想像できなかった展開は, それこそヒーロー活劇みたいでおもしろかっただけに,もうちょっとまとめてほしかった思いがあります. 他にも,少年の異端性や,『このあと〜なるのだった』みたいな『引き』の表現が多いのも気になりました. 余談ですが,『最長巨編』と謳われてはいるものの,実際に手にしてみるとそこまでのものではなく, 確かにボリュームはありますが,ページ数も厚みも『ヒトクイマジカル』より少し…というくらいです. また,各話が70ページ前後で区切られているせいか,厚さほど読むのが大変というのはありませんでした. | ||||
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