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メイスン&ディクスン
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【この小説が収録されている参考書籍】
メイスン&ディクスンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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物語は掲題の通り弥次喜多ならぬメイソンディクソンが測量の旅に出るコメディ道中記である。 むろんピンチョン小説らしくリアリズムはくそくらえでビーバー男だの巨大ニンジンの町だのが出てくる。 とはいえ一応きっちり道中記として完結するあたりは「重力の虹」や「V.」の投げっぱなしエンドとは違うので ピンチョン嫌いの人、初めての人にも通読しやすい一冊となっている。 裏を返せば割と普通の時代小説になっており、 「重力の虹」等でみられるピンチョンらしい時代を先駆する社会に対する洞察、明察は本書ではあまり見られなかったと記憶する。 原書は一応19世紀半ばが舞台のため、それに合わせてヴィクトリア朝時代の英語を用いて書かれている。 それを読みやすい翻訳にするのは手間だったとは思う。 で翻訳はそれに合わせて古臭い用語を翻訳に用いたのであるが、中途半端に現代的な文章も用いているため 整合性がなく、会話等のテンポが悪く、一言でいってイケてない。 古臭くするならするで紅葉や鏡花のような江戸弁による丁々発止なやり取りも翻訳で使えたろうにと思うのだが。 だって原書が古臭い英語なのだからそれも方法論としてはありだろう。 渡辺一夫のラブレーや丸谷才一のジョイスの翻訳だってそのあたりは徹底している。 現代的にするならするで原書の古典的な雰囲気は捨てて、テンポの良さを徹底すべきと思う。 漢字だけ昔の当て字にすれば雰囲気出るってもんでもないでしょう。 あとすでに他レビューで指摘があったが測量関係の語注が少ない。 決して安くない値段だしそれはやってほしい。原書が☆4で翻訳が-1。 | ||||
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新潮社から出ているトマス・ピンチョンの「全小説」シリーズの一冊。上下巻でかなり分厚い小説の上巻目。ピンチョンはかなり好きな作家で、この小説も、自分好みの作品だと確信して読み始めたのだが... この本が翻訳され出版される前から、噂は聞いていて、うっすらとストーリーの概略も知ってはいたんで、かなり期待して読み始めた。ピンチョンに限らず、この手の小説が好みの自分にはピッタシの作品だと思ったんだけど、あまりの読みづらさに、閉口し、危うく読むのを途中で断念しそうになるほどだった。 翻訳はあの柴田元幸。いつもの佐藤良明ではなかったので、一抹の不安はあったが、でも柴田元幸のピンチョンも楽しいだろうなって思ってたら、これが予想外。何も、こんな古臭い文体、用字にしなくても。いちいち引っかかってしまって、リズムに乗って読み進めることができなかった。それに、いつものピンチョンと違って、訳注も少なかったのも残念。後半は読みきれるかしら?不安。 | ||||
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ついていけませんでした。 個人的には、大好きでほぼ全作読んでるのですけれど。 無理に大作にしなくてもいいんじゃないの? と思ってしまいます。 そこはそれ、半分ぐらいの文量でまとめあげたほうが 伝わり易いのでは? と考える事が、そもそも凡人なのでしょうか。 | ||||
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読み進む内に迷宮に引き込まれていくような感覚を覚えます。小泉八雲の小説を読むのに共通している感じがします。ただ所々私の理解できない直訳調の文章が出てきます。ベテランの翻訳者のようですのであくまで私が理解力の問題かな? | ||||
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