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契約



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【この小説が収録されている参考書籍】
契約 (光文社文庫)

契約の評価: 2.50/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

残念な結末

今回の作品に関しては、少々残念な展開といわざるを得ない。
いつもの女どおしの攻防戦が見られず、一方的な展開で結末を迎える。
湊かなえの「告白」に通じるものがあるが、残念ながらこの作品に関しては
復讐される側に対しての展開にどうしても感情移入できずらい。

いつもなら、追いかけられ狙われる者に対しても、戦う場面が用意されていて、
それが作品をより盛り上げる。
だが、この作品の狙われる側は、どこにでもいるある意味で普通の女性であり、
過去の罪があったにしても、この展開に対してどうしても違和感を覚えてしまう。
一方で狙う側の女性は、結局のところ自分も権力を利用したに過ぎない、
善良でもなんでもないただのつまらない女だと言わざるをえない。

この作品に関しては、ぜひ続編を望む。人生は流動し、人も立場も変わる。
その時の攻防戦こそ、この作者本来の持ち味だと思うからだ。
契約 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:契約 (光文社文庫)より
4334748228
No.1:
(3pt)

女性の怖さをひしひしと感じます

いつも楽しみに待っている明野照葉さんの新刊です。

牧丘南欧子、三十四歳。つまらない仕事。くだらない恋人。サエない日常。下り坂の人生だ。そんな時、突然の申し出が舞い込む。ある人物が彼女を見込んで雇いたいと言っている。ついては、試用期間の契約を結びたいというのだ。提示された多額の報酬と不思議な仕事内容。その契約書が彼女の運命を大きく変えてゆく……。
〜〜〜データベースより〜〜〜

今回も最初から最後まで明野さんならではの一種独特な不穏な空気感
(けれどそれが最大の魅力でもあります)を漂わせながら物語が展開されて行きます。

物語の主役、牧丘南欧子も決して好人物とは言いがたいけれど、
「善人」のはずの桃子が途中から南欧子以上の悪人に見えてしょうがなかった。

表向きは南欧子の為と言いつつ、心の奥底には根強い復讐心が渦巻いている、
その執拗なまでの復讐こそイジメにイジメで対抗する嫌な女に見えてぞっとさせられました。

やっぱり女の敵は女?
明野さんの作品はこれだから止められない。
契約 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:契約 (光文社文庫)より
4334748228

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