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(短編集)

悪魔の羽根



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪魔の羽根
悪魔の羽根 (幻冬舎文庫)
悪魔の羽根 (新潮文庫)

悪魔の羽根の評価: 4.17/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

再購入

何年も前に、海外出張にいくときに空港で購入して、飛行機の中で読みました。
その後筆者のファンになり他の小説も買うようになりました。
また読みたくなって購入しましたがはやりよいです。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
410142537X
No.5:
(5pt)

フィリピンの女性に対する理解がチョット偏っているように感じました!

私は、仕事の関係でで、日本で生活するフィリピンの男性・女性に沢山の知己がいます。
女性の大半は、筆者が物語の中で登場させている、ジャパゆきさんです。
10年、20年、30年前に、タレントと称して日本に来日し、フィリピンパブをはしりに、イロイロな人生を歩み、最終的には日本人配偶者の妻という称号と、子供を授かり、カソリックの教えで離婚ができませんので、実質離婚をして、子供の成長のみを楽しみに、介護や派遣という、現代の日本人が嫌う仕事を率先してこなしている、たくましい女性たちです。
男性は、国に残した妻子を呼び寄せ、永住資格を得ることだけを楽しみに、必死に人生を楽しんでいる、きっぷの良い江戸っ子のような気性のこが多いのも、フィリピン系外国人の特徴です。
ひるがえって本書を見ると、筆者が悪魔の羽根と名付けた雪の結晶、1つ1つに押しつぶされそうになり、ノイローゼ気味になる、ジャパゆきさんではない、大学卒のエリート・フィリピン女性が描かれています。
フィリピン女性について取材する際に、日本人の夫として彼女たちと家庭を築いた人達にヒヤリングするのが早道なのですが、そうすると、彼女たちのラテン系のような、喜怒哀楽が激しい気性のみがクローズアップされてしまいます。
しかし、実際の彼女たちは、激しい喜怒哀楽を家族、特に子供に注ぎこみ、決して子供を捨てたり、疎んじたりすることは無いのが実情です。
無論、どんな世界にも例外はありますが、この作品に描かれているフィリピン人エリート女性は、チョット描き方が極端すぎるというか、チョット、フィリピンの女性に対して失礼かなと感じます。
しかし、描かれていることの是非は別にして、作品そのものの構成はしっかりしており、松谷 染佳さんの気取らない声質もピッタリで、楽しい作品に仕上がっています。
楽しい作品をありがとうございます。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
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No.4:
(4pt)

よかった

短編ながら自分の予想を超えた内容でありすぐに読み終えてしましました。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
410142537X
No.3:
(4pt)

良い作品”も”入っていると思いました

乃南さんの作品は、女刑事音道貴子シリーズが気に入り全部読もうとしています。
しかし、作品毎に、当たりはずれがあるようにも感じています。

この短篇集でも、最初の”はなの便り”の結末にがっくりきました。
この作品が出された頃は新しい話題だったんでしょうか?

しかし、その後、”ハイビスカスの森”や”水虎”は結構気に入りました。「ちょっと極端な気もするけど、こういう事ってあると思う」と思いました。
さらに、”悪魔の羽根”で外国人妻の家庭での苦悩の描写が秀逸だと思いました。

僭越ながら「全体としては悪くない」と思いました。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
410142537X
No.2:
(3pt)

雪は悪者?

移りゆく季節の中で繰り広げられるさまざまな物語。それぞれの季節をからめて作品を描いているのはよかったが、雪の持つ残酷さを描いている表題作「悪魔の羽根」は、ちょっとオーバーな感じがする。それは私が北海道に生まれ育ったせいかもしれないが。雪をこんなふうに悪者にしてしまうのは許せない。冬の新潟の描き方も読んでいて抵抗を感じた。7つの作品の中では、「はなの便り」がほほえましくてよかったと思う。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
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No.1:
(4pt)

じっくり味わって

速く急いで読んだためか、まあそれがいつもの読書スピードかも知れないがそうして欲しくないかな。本作には殆どが同じ量の短編で収められている。最後がまた少し短いくらいか。 最後まで読めない展開がやはり面白い。短編だとは言ってもある程度の伏線はある。それなのに本作に至ってはじっくり心理描写する。それが伏線でもあるのだろうが、とはなかなか気付かない。だからこそじっくり、じっくり味わって欲しいと思う短編集だ。 個人的には可もなく不可もなく。最初の「はなの便り」はハッピーエンドだが乃南だからブラックもある。逆に最後の「指定席」や「秋旱」のような意外性とブラックが付きもののほうがいかにも乃南らしい短編かも知れない。長編とはまた異なって書く当たりが面白い。長編でもブラックなのもあるんだが個人的には短編のほうがなじめる。 表題作「悪魔の羽根」は付けられたタイトルと言ってもいいかな。マイラの見た直感がこれ。初めて見るものには、どうしても違和感は憑きものなのだろう。そこから心理描写を徹底し、話を作っている。ただ、焦点が主人公に集まりすぎ、と言うのもあるんだが。最後は優しいな。 それぞれ季節が主体である。表題作は冬の新潟。「ハイビスカスの森」などを読むと場所もキーポイントになってくる。心理描写がそのままの臨場感になって面白い。 何度も言うがじっくり読んで欲しい。それでこそ味わえるはずだ。
悪魔の羽根 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:悪魔の羽根 (新潮文庫)より
410142537X

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