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無実
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無実の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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世界中どこの国でも、執念深く、殺人犯を捕まえようとするのは理解する。日本ならば、世田谷家族惨殺事件のように、家族が懸賞金までかけて、事件解決を求めている。しかし、犯人逮捕の要請以上に大切なのは、いい加減な警察の捜査のお陰で冤罪の犠牲者が続出するようではマイナスが大きすぎる。警察への過度な期待は禁物である。 | ||||
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冤罪の証拠とされたのは、毛髪だった。そして、冤罪を晴らすのに使われた証拠はDNA鑑定だ。偶々、科学の進歩で無実が証明されたが、もし、これを利用出来なかったならば、他に手はなかった。運が良かったに過ぎない。恐ろしいことだ。 | ||||
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DNA鑑定がまだ殺人事件の捜査で採用されていなかった1980年代にアメリカ オクラホマ州で実際に起こったレイプ殺人事件で無実の罪で男たちが死刑、終身刑で投獄された話です。 オクラホマの検察や刑事のずさんな捜索、嘘、隠ぺいが語られています。 読み進めるうちに胸が痛くなりました。 無実の罪で投獄され一度きりしかない人生が台無しになるなんて辛すぎます。 アメリカでは冤罪で刑務所に投獄されている人が何万人もいるそうです。 アメリカの司法制度に対してこのような人たちの救済制度を是非確立してほしいです。 | ||||
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品質良好 | ||||
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Netflixで関連ドキュメンタリーを見て興味を持ち購入しました。グリシャムの唯一のノンフィクションです。 欧米ミステリーが好きな方に特におすすめです。 | ||||
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表紙を含め新品であるのに安くて感激しました。ジョン・グリシャムのものは全て読んでいると思いましたが無実が出版されている知って書店では見つける事が出来ずやっとネットで調べた結果、Amazonにて探し出した価格はなんと中古でしたが1円でした。汚れていても仕方ないと発注。届いた本を見てびっくりしました、なんと新品でした。これには感激でした。 | ||||
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下巻で明かされるのは、オクラホマ州で、ほかにも冤罪が多数起きていたこと。どれもこれも、先入感が前提となった杜撰な捜査、警察の捜査に疑いを抱かぬ検察、法律に携わる者として信じられぬほどいい加減な裁判官、無能でやる気のない弁護士が原因と言えるだろう。上巻のレビューでも書いたが、司法取引による証言(密告)の危険性についても、改めて考えるべきだろう。 本書の主人公ともいうべき、ロン(ロナルド)・ウィリアムスンの場合は、死刑執行5日前という状態になって、無期限の延期が決まり、状況が変わっていく。しかも、DNA鑑定の精度が上がり、そのために必要な試料があったため、無罪を勝ち取ることができた。しかし、死を隣り合わせに過ごした彼の11年間の日々は、決して戻ることがない。 「著者あとがき」に、ロンを救った「イノセンス・プロジェクト」によって無罪を勝ち取ったのは計180人と書かれているのを読むと、冤罪事件がアメリカ中で起きていると著者が書くのも説得力を持つ。冤罪事件は、決して他人事ではない。巻き込まれることはなくても、著者が指摘しているように、冤罪事件のために費やされる費用は膨大になりがちで、それらは基本的には税金である。しかも、捜査のために費やした費用は捨てたもの同然だし、真犯人を逮捕していないのため、被害者遺族の悲しみが癒されることもなければ、無念が晴らされることもないのだ。 法曹関係者が偏見を捨て、仕事に真摯に取り組めば、冤罪を減少させることは可能だと思う。そして、犯罪がなくなるなんて夢見ることはないが、冤罪が亡くなる日を想像するロマンチストであり続けたい。 | ||||
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アメリカで起きた冤罪事件を描いたノンフィクション。まだ、上巻しか読んでいない。 事件は、1982年、オクラホマの小さな町で起きる。21歳のウェイトレスが殺害された。5年後、地元の元プロ野球選手とその友人が逮捕される。 捜査や裁判の過程がかなり丁寧に辿られている。ただ、酷いというのが印象だ。毛髪や体液の科学分析にしても、証人の証言の信ぴょう性にしても、陪審員の選定にしても、ちょっと信じられないレベルである。見込み捜査だし、自白が取れない場合、司法取引で密告を引き出している。たしかに、容疑者になった二人はいくつかの事件に関与していたが、それをもって、殺人事件の犯人にされたのでは、たまったものではない。 特に、「司法取引」による密告には驚いた。犯罪者たちに虚偽の密告をさせて、彼らの罪を軽くする一方で、事件に無関係な人間を犯人に仕立て上げている。日本でも「司法取引」の導入が検討されているが、この恐ろしさを知ると、改めて考えるべきだろう。「自白」や「密告」だけに頼る裁判というのは大問題ということだ。 全体としては、少々細かく退屈にも思える部分もあるが、題材とテーマを考えると、この程度の丁寧さは必要不可欠とも言える。 | ||||
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嘘発見器の操作から総てを総動員して犯人をでっち上げる米国南部の田舎の酷さが判る。 指揮した検察官のBill Peersonを検索したら自らのHPに田舎名士然と夫婦の写真が載っており、 田舎町での業績の数々が誇らしげに記載されていた。 ごく最近はチェックしていないが。 かくもめちゃくちゃな米国南部の旅行は避けた方が良いと思う。 | ||||
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アメリカで起こった冤罪事件を克明に描いたノンフィクション。上下2巻。著者は元弁護士にして著名な作家の,ジョン・グリシャムである。 冤罪事件を扱ったノンフィクションは,日本のものを何冊か読んだが,取材の綿密さや洞察の深さにおいて,本書には到底及ばない。その具体的な指摘は下巻のレビューで述べることにして,ここでは本書の周辺事情について何点か記しておきたい。 「訳者あとがき」に書かれているように,本書の記述をめぐって,名誉毀損の民事訴訟が提起されていた(下巻p.308)。原告は,本書の中でコテンパンに叩かれていた元検察官のビル・ピータースンである。邦訳刊行時には決着が付いていなかったが,ウィキペディア(英語版)によると,2008年9月28日付で,原告の訴えはしりぞけられたようである。 また,同じく「訳者あとがき」には,ジョージ・クルーニーの映画会社が本書の映画化権を取得したとある(下巻pp.308-309)。しかし,現在のところ,映画の完成・公開には至っていないようだ。 本書の翻訳の巧拙について,あれこれ述べる技量は持ち合わせていないのだが,テクニカルタームの使い方にはちょっとした疑問を覚える。一般向けに書かれた本だから,そんなに目くじら立てる程のことではないのだろうが,原著者は法律家なのだし,専門家の校閲を頼むくらいのことをしておけば,本書がより良い本となったのは間違いない。 どうしても気になる点を1つだけ。本書のあちこちで「責任(無)能力」という言葉が出てくるが,文脈から判断すると,「訴訟能力」とか「証人適格」などと訳すべきであった(原書では "competency" などと書かれている)。平たく言うと,責任能力というのは善悪の判断能力のことで,訴訟能力というのはコミュニケーション能力のことである。『39-刑法第三十九条-』などのお陰で,責任能力という用語が一般に広まった感があるが,本書にいう責任能力(正確には訴訟能力)は,これとは別個のものであることに注意。その具体的な内容については,上巻261ページに書かれている,〈ビショップ対合衆国裁判〉に関する説明の中で簡単に触れられている。 本書には,少なくとも3つの読み方がある。 1つは,小説のように読むこと。ベストセラー作家が書いたのだから,これも不可能ではないだろう。しかし,建前はノンフィクションである以上,プロットや心理描写には制約が生じるのはやむを得ない。米国アマゾンのレビューの中には,「BORING」や「Too Slow!」といった★1つレビューもあったが,あるいは小説的な読み方をしたのかも知れない。もっとも,たとえそうだとしても,この評価には同意しないが。ちなみに現在のところ,米国アマゾンでは本書(原書)に対して648件のカスタマーレビューが寄せられており,評価の平均は3.8。★5つのレビューが最も多くて271件である(★1つは76件)。 2つめは,小説家が書いた犯罪事件のルポルタージュとして読むことである。先例として, ・トルーマン・カポーティ『冷血』 ・村上春樹『アンダーグラウンド』 などがある。「Sunday Times」紙では,『冷血』を引き合いに出して本書を評価したようだ。 3つめが,おそらくはもっとも著者の意図に沿った読み方で,司法制度の不備や欠陥を追及するという,ジャーナリスティックな読み方だ。第1,第2の読み方はともかくとして,このように読むかぎり,本書は間違いなくノンフィクションの傑作である。 | ||||
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アメリカで起こった冤罪事件を克明に描いたノンフィクション。上下2巻。上巻のレビューでは,本書の周辺事情について書いたので,ここでは本書の内容に触れる。 日本でも冤罪事件を扱ったノンフィクションはいくつも出ていて,それなりに読ませるものもあるが,本書と比べるとどうしても霞んでしまう。これは,「ベストセラー作家の筆力」という説明だけで片の付く問題ではない。むしろ,権力批判を旨とするジャーナリストの力量の問題だ。 本書では,「登場人物」のほとんどすべてが実名で書かれている。例外的に仮名で書かれているのは,殺された被害者の女性のみである。この実名表記が,本書に圧倒的なリアリティを与えている。グリシャムは,事件にかかわった警察官,検察官,弁護人,裁判官を実名をあげて容赦なく批判する。 本来,実名報道というのは社会的制裁の手段ではなくて,報道の真実性を担保するためのものである。書く方としても,実名をあげる以上デタラメは書けない。実名で書かれた者は,内容に文句があれば反論すれば良いのである。 これに比べると,日本の報道姿勢はお寒い限り。匿名報道が原則なのかと思うほどだ。信じがたいのは,違法・不当な捜査・起訴をした警察官や検察官の実名すら,十分に明らかにされないことだ。誰が行ったのかが特定されない以上,何が行われたのかは明らかとならない。言うまでもなく,このような場合に実名報道を禁じる法律や憲法の条文は,日本には存在しない。個人の病歴や異性(や同性)との性関係ならいざ知らず,「公務」に関する振る舞いを氏名とともに掲載したからといって,プライバシーの侵害になるわけがない。 また,本書は,冤罪を生み出す司法制度の欠陥を,かなり的確に捉えている。捜査機関には犯人確保のため,人権を制約する捜査が認められている。裁判では正確を期すため,裁判官・検察官・弁護人それぞれに役割が与えられ,公正な裁判の実現が目指される。したがって冤罪事件においては,捜査機関は与えられた権力を濫用していないか,裁判では各専門家が自分の役割を果たしているかが,問題となる。本書においてグリシャムは,上記のすべてにまんべんなく目を光らせている。 これに対して日本の冤罪記事は,捜査の違法・不当にウエイトを置きすぎる傾向がある。検察官や弁護人や裁判官の行いを批判する能力がないのである。 冤罪事件がもたらす不利益や,その責任の所在については,「あとがき」(下巻pp.293-)において,グリシャム本人が簡潔にまとめている。ここを読むだけでも,日本のマスコミが陥りがちな「警察官 vs. 冤罪被害者」という構図が,いかに短絡的で断片的で感情的なものなのかが分かる筈である。 本書を読んで,私の中での「冤罪ノンフィクション」の評価基準が明確に定まった。いわば「お手本」である。果たして日本のジャーナリストで,本書に匹敵する作品を書ける人がいるだろうか。私の観測は,悲観的である。 | ||||
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ジョン・グリシャム初のノンフィクションである。実際にあった冤罪事件をドキュメンタリータッチで書き、アメリカの警察捜査の杜撰さ、裁判・陪審制度の問題点、冤罪被害者の救済の問題などを深くえぐっている。最近のグリシャムは不調なだけにどんなもんだろうと若干疑問に思いながら読み始めたが、途中からすっかり引き込まれて上下巻を一気に完読してしまった。 具体的には、オクラホマの片田舎で起こった殺人事件で、捜査官の決めつけ捜査により逮捕され、自白を強要された主人公が死刑判決を受けるまでの前半部分と、刑務所内で精神異常をきたしながら、死刑執行直前に再審が決定し、DNA調査により無実であることが判明、釈放されるという後半部分から構成されるのだが、特に考えさせられたのは一度死刑の判決が下されてから、それを覆すことがいかに困難かということである。人間心理としては当たり前のことなのかもしれないが、一度権威によって決められてしまったことを疑うということはなかなかできないこと。この事件の場合は良識を持つ関係者がいたから冤罪であることが立証されたのだろうが、この裏側には実際に死刑を執行されてしまった冤罪事件が山のようにあるに違いない。日本でも免田事件などたくさんの冤罪事件がかつてあったわけだが、対岸の火事ではない。ではどうやって冤罪を防ぐのかとなると、やはり事件の方向性をある程度決めてしまう警察捜査を担う担当官一人ひとりの意識が大事ということになるのだろうか。言うは易く行うは難しである。 | ||||
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米国の警察官はどうして自分の尺度でモノを判断するのだろうか?俺が法律だと言うことが前面に出てくるのだ。冤罪はこうして造られ、それを正すにはかくも時間がかかると言うことが描かれている。米国の暗黒面がここにあるのだ。 | ||||
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根拠のない考えと都合の良い証拠。この二つをそろえることが出来ると犯人を作り上げることが出来る。そういうことが現実に起こるのだと言うことがまざまざと描かれている。アメリカの恥部とはこういうところなのだろう。 | ||||
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ジョン・グリシャム初のノンフィクションである。実際にあった冤罪事件をドキュメンタリータッチで書き、アメリカの警察捜査の杜撰さ、裁判・陪審制度の問題点、冤罪被害者の救済の問題などを深くえぐっている。最近のグリシャムは不調なだけにどんなもんだろうと若干疑問に思いながら読み始めたが、途中からすっかり引き込まれて上下巻を一気に完読してしまった。 具体的には、オクラホマの片田舎で起こった殺人事件で、捜査官の決めつけ捜査により逮捕され、自白を強要された主人公が死刑判決を受けるまでの前半部分と、刑務所内で精神異常をきたしながら、死刑執行直前に再審が決定し、DNA調査により無実であることが判明、釈放されるという後半部分から構成されるのだが、特に考えさせられたのは一度死刑の判決が下されてから、それを覆すことがいかに困難かということである。人間心理としては当たり前のことなのかもしれないが、一度権威によって決められてしまったことを疑うということはなかなかできないこと。この事件の場合は良識を持つ関係者がいたから冤罪であることが立証されたのだろうが、この裏側には実際に死刑を執行されてしまった冤罪事件が山のようにあるに違いない。日本でも免田事件などたくさんの冤罪事件がかつてあったわけだが、対岸の火事ではない。ではどうやって冤罪を防ぐのかとなると、やはり事件の方向性をある程度決めてしまう警察捜査を担う担当官一人ひとりの意識が大事ということになるのだろうか。言うは易く行うは難しである。 | ||||
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ジョン・グリシャム初のノンフィクションである。実際にあった冤罪事件をドキュメンタリータッチで書き、アメリカの警察捜査の杜撰さ、裁判・陪審制度の問題点、冤罪被害者の救済の問題などを深くえぐっている。最近のグリシャムは不調なだけにどんなもんだろうと若干疑問に思いながら読み始めたが、途中からすっかり引き込まれて上下巻を一気に完読してしまった。 具体的には、オクラホマの片田舎で起こった殺人事件で、捜査官の決めつけ捜査により逮捕され、自白を強要された主人公が死刑判決を受けるまでの前半部分と、刑務所内で精神異常をきたしながら、死刑執行直前に再審が決定し、DNA調査により無実であることが判明、釈放されるという後半部分から構成されるのだが、特に考えさせられたのは一度死刑の判決が下されてから、それを覆すことがいかに困難かということである。人間心理としては当たり前のことなのかもしれないが、一度権威によって決められてしまったことを疑うということはなかなかできないこと。この事件の場合は良識を持つ関係者がいたから冤罪であることが立証されたのだろうが、この裏側には実際に死刑を執行されてしまった冤罪事件が山のようにあるに違いない。日本でも免田事件などたくさんの冤罪事件がかつてあったわけだが、対岸の火事ではない。ではどうやって冤罪を防ぐのかとなると、やはり事件の方向性をある程度決めてしまう警察捜査を担う担当官一人ひとりの意識が大事ということになるのだろうか。言うは易く行うは難しである。 | ||||
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