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テスタメント
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テスタメントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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結末がどうなるのかとワクワクしながら読みました。最後の頁を見たいという誘惑に何度もとらわれましたが、かろうじて我慢しました。素晴らしい作品です。 | ||||
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欲深く放蕩の限りをつくす一般社会からまったくズレたところに、伝説のように生きている天使のような億万遺産の後継者女性を訪ねて、命がけの三千里旅(?)をする主人公。彼女の意思・生き方・遺言こそ、腐敗しきった泥水の世界に、永久に喪失できない青空のように澄んだ宝石の役割を果たしている。宝とは他のなにものでもなく、彼女のような人々の、人類への敬虔な配慮なのだ。 | ||||
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欲深く放蕩の限りをつくす一般社会からまったくズレたところに、伝説のように生きている天使のような億万遺産の後継者女性を訪ねて、命がけの三千里旅(?)をする主人公。彼女の意思・生き方・遺言こそ、腐敗しきった泥水の世界に、永久に喪失できない青空のように澄んだ宝石の役割を果たしている。宝とは他のなにものでもなく、彼女のような人々の、人類への敬虔な配慮なのだ。 | ||||
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欲深く放蕩の限りをつくす一般社会からまったくズレたところに、伝説のように生きている天使のような億万遺産の後継者女性を訪ねて、命がけの三千里旅(?)をする主人公。彼女の意思・生き方・遺言こそ、腐敗しきった泥水の世界に、永久に喪失できない青空のように澄んだ宝石の役割を果たしている。宝とは他のなにものでもなく、彼女のような人々の、人類への敬虔な配慮なのだ。 | ||||
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この世に男として生を受け、幸か不幸か解らねどビジネス世界にのめり込み、自家用ジェットに豪華ヨットブロンド女性までをも大人のオモチャと豪言し、傍から見ればこれはこれで結構おもろい小説だけど、はてさてここからが本番John Grishamワールド。すべての人には人生の終焉あり、全てを得たかの人間が最後の最後に追い求めるものは何か?興味津津意味深いお話。こんな重いテーマも拝金帝国アメリカから人跡未踏のアマゾン奥地に飛んでのドタバタ劇、並みじゃ味わえないエンターテイメント、最後の最後は道徳的倫理観で締めくくる読んで決して損のない1冊。 | ||||
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グリシャム作品の中でも異色です。 だってブラジルまで冒険旅行しちゃいますから! グリシャムの法廷モノが苦手、という人でも手に取りやすいんじゃないでしょうか。 しっかりエンターテイメント要素を含みながら、 一部のアメリカ人が抱えるお金中心の生き方も皮肉ってます。 莫大な遺産を目当てに迷走する人達は、こっけいで大げさです。 でもどこか、実在する人のプロトタイプにも見えてしまう。 遺産相続問題と平行して、 弁護士・ネイトの頼りなさに超ハラハラさせられます。 重度のアル中のネイトが、この遺産問題に関わることでどう変化するか。 それがこの小説の面白いところなんじゃないかと思います。 下巻では、ネイトの快進撃が爽快に読めます! アル中でよれよれのネイトからは想像できないくらいの活躍です。 結末は、本当に意外でした。 悲しい余韻を残しながらも、希望と救いがあって、何度も読み直してしまいます。 「――神はかならず、あなたが進むべき道を教えてくださいますから」 これはネイトと親しくなる牧師さん(←超カワイイです!)の言葉です。 今までの人生を深く反省して、一生懸命、変わろうと努力する人には、 神さまは味方してくれる。 …この言葉は、どこか結末を示唆してるみたいで意味深です。 | ||||
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TESTAMENTって ↓ A written document providing for the disposition of a person's property after death; a will. だね んだんだ 今回は 宗教的な含意もあるってもんだね おぉ 検認裁判を扱った作品て なかなかないよね? 証言録取をこれだけ わかりやすく 表現した作品もないよね? 倫理的にどうよ? ってのは あるけど 生々しくていいさ んで やはり贖罪と懺悔のテーマが はいってるよね グリシャムが宗教に目覚めたから? この作品は それはそれは深い・・・ うちは ちょっと考え込んだけどね 主人公は 心のガイドに導かれたってことで・・・ 読み返しますわ | ||||
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巨額遺産の遺言をめぐる相続争い。遺産の大部分の相続者は 名も知れぬ大富豪Troy Phelanの認知した娘 - Rachel Lane。彼女はブラジルの奥地で 原住民にキリスト教の宣教をしている。Troyの顧問弁護士事務所に所属する Nate O'Rileyは優秀だが、アル中で何度も更正した人物である。 顧問弁護士Josh StaffordはNateをブラジルに送り込む。NateはRachelを奥地に探しに行き 探し当てることに成功するが、彼女は遺産を受け取ることに同意しない。 Nateはデング熱にかかり死の寸前まで追い込まれるが、一命を取り留める。 お金をコントロールできないTroyの子息たち。しかし遺産をねらい法定闘争 になるか、という展開で、どうやってRachelとの難問を解決するか、興味が 湧き、どんどん引き込まれる。 | ||||
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法廷ものお得意のグリシャム。エンターテインメントとしても実績のあるグリシャム。だからまず問題ないとお思いでしょう。 いやぁ、予想というか期待というか、を越えます。 アメリカのエンターテインメントは深いは。ほんと。 この小説をどういうジャンルにしたらいいんでしょうか。前半はほとんど冒険小説です。もちろんグリシャムですから、ある意味法廷ものです。特に、弁護士はもう掃いて捨てるほど出てきます。 しかし一番肝心なのは、多分この小説はある意味とても宗教性と言うか、信仰と言う事に関して特徴のある作品だと言う事です。その部分が、この作品を簡単にエンターテインメントと括れないこととなります。 で、たいていこれくらいある意味意表をついて(グリシャムものとして)話が進んで、最後のしめが、うーんっと、と納得いかないと言う事が多いんですが、この作品は違います。 エンディングも全く意表を尽きていますが、とてもすがすがしい、素晴らしいものです。 これは、是非おすすめの作品です。おもしろですよぉ。 | ||||
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110億ドルという巨額の財産を残し大富豪が自殺した。家庭や経済状況にそれぞれ問題を抱える3人の元妻、6人の子供がそれぞれの顧問弁護士を従えて金に群がる。だが残された遺言は彼らの誰でもない第三者の女性を相続人として指名していた。かっての敏腕、いまはアル中弁護士ネイトがその幻の相続人を探す。ストーリーはネイトによるブラジルの奥地パンタナール大湿原のインディオの村にいるという相続人の捜索と、アメリカでの遺言の適格性を巡って、丁々発止繰り広げられる顧問弁護士や遺族達の行動が交互に描かれていく。帰国し復活を遂げたネイトが欲深な遺族たちをやりこめる論陣が痛快。その後に必ずしもハッピーともアンハッピーともいえない余韻深い結末が用意される。ストーリーテラーとしてグリシャムの(それ以前の作品と比べた場合の)最高傑作と思う一方で、前半の書き込みからすると後半がややあっさりしている印象も受けた。サイドストーリーとして描かれる、人生を捨てかかっていたネイトの再生というテーマは爽快。それにしても出す作品作品が毎回、最高傑作と呼ばれて、それに見合うだけのレベルの作品を書けるグリシャムはすばらしい。 | ||||
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"TESTAMENT"。英会話になどに通じていない一般的日本人がすぐにすんなりとわかる英単語だろうか? TOEIC400点そこそこのぼくなどには、少なくともすぐにすんなりと 飲み下せる英単語ではなかった。では、なぜその単語が特に日本語訳されずに<テスタメント>というカタカナ表記でタイトルになったのだろうか? そうした疑問を抱えながら本書に取り組む。しかし、その疑問は本書を読み進むと、非常にクリアに氷解することになる。ストーリーそのままのタイトルであるし、これを日本語訳せずに、複数の 意味を持たせたまま邦題としたセンスは、結果的に納得のゆくものである。 "TESTAMENT"とは「遺言」であり「聖書」の意でもある。骨肉の遺産争いを物語の主軸に添えながらも、遺書で名指された正当な遺産相続人は南米の奥地で布教生活にすべ てを捧げるあまりにもピュアな女性であった。まさにこの世の正邪を対決させたような構成で、遺産という経済的な価値と、あまりにも宗教的に浄化された精神性との狭間で揺れるのが、南米パンタナール大湿原に送り込まれることになった、法律事務所のお荷物的存在であるアル中弁護士ネイト・オライリー。 まさにこの設定だけで引っ張ってゆくパワーを持っているのが、グリシャム。独自のテンポはそのままに、本書では、南米大湿地帯での冒険行の下りが、通常のリーガル・サスペンスとは遠く離れた距離感をもたらしている。まるで、英国の本格冒険小説の香りに浸っているような懐かしさ。自然や天候とのストレートな闘いをグリシャムが書く なんてぼくは想像もしていなかった。そういう意味でも作家的熟成度の高い作品であるように思われる。 少なからず厚みを増した物語の振幅の巨大さに、まるで荒天下の荒波をくぐる水夫のように酩酊させられる。全米で『ハンニバル』を抜いたベストセラーだと言うのも肯け る。巨大湿原さながらに水圧の高い一冊なのである。 | ||||
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スリルとサスペンスを求める読者にはきっと物足りないだろう。主人公は優秀な弁護士なんだけれど、自分の仕事に誇りを持てなくて、自分自身にも仕事にもうんざりしている。アルコールに溺れるより他、自分を慰める術を持たない。その彼が、アマゾンへ遺産相続人を捜しに出かける。そこで、彼には理解できな価値観と出会う。アマゾンに暮らす人々の価値観、そして、相続人であるレイチェルの宣教師としての価値観。私には、カトリックの価値観は受け入れ難い。しかし、主人公はそこに安らぎを見出したようだ。アメリカにもどって、神父と知り合い、その神父とのつきあいで今までの疲れを癒しているような主人公の描写がけっこう長い。これが気に入らない、という向きも多いかもしれないが、私はここがけっこう気に入っている。アマゾンではいろいろと辟易した主人公だが、アメリカにもどると、それら全てをなつかしんでいる。私はキリスト教の価値観は好きではないが、それをベースとするアメリカの、資本主義とは矛盾するもう一方の価値観を感じた。それで、主人公が癒されるのは、わかる気がする。私も少し、癒される気がした。 | ||||
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