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誓いの夏から
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誓いの夏からの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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『デッド・ウォーター』以来 永瀬隼介の作品にハマっています。 この作品も期待しながら手に取ってみました。 結論から言えば、面白いです!十分に読み応えがあった。 ただ何点を言えば、後半の廃屋アパート内での格闘とその後のストーリーかな それでも前半の青春小説+ミステリー的な感じで 一家惨殺の犯人は? なんで彼女だけ生き残ったの?との謎と少年の葛藤や焦りが 読んでいて伝わってきます。 後半の癖のある刑事も悪くないし 読んでいて引き込まれます。 ミステリーとしても意外感はありました。 十分楽しめる作品だと思います!! | ||||
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永瀬作品の登場人物は一癖ある、もっとはっきり言ってしまうと捻くれた性格であることが多い。 高飛車だったり、底意地が悪かったり、人間として難のあるキャラクターがやたらと目立つ。 それだけに第一部を読んだとき「おや?」と思った。主人公の慧一が『爽やか少年』だったからだ。 しかし高3の夏にガールフレンド(杏子)が凄惨な殺人事件に巻き込まれ、それを機に性格が一変する。 お決まりの『いやなやつ』になってしまうのだ。見下した笑い方をしたり、仲間を出し抜くような。 だから第二部で、刑事になった慧一が、青春時代に杏子と交わした約束を守るために奮闘しても、 素直に『いい話』として受け取れなかった。とはいえストーリー自体はとてもよく出来ている。 犯罪ノンフィクションも手掛ける永瀬氏ならではの緊迫感とリアリティにあふれる描写は、 本作でも健在だった。それゆえ、とにもかくにもキャラクターに共感できなかったことが悔やまれる。 | ||||
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ストーリーは面白く、純情で直情的な少年が同級の少女をずっと愛するという 切なく感傷的な主軸は良かったと思います。 しかし、ヒロインの心変わりとその後の行動はあまりにも理不尽で薄情過ぎて 全く感情移入ができない。 第二部では、主眼が老刑事に移るので、多少違和感も感じますが、少年の神秘 的な性質を表現する為にはこの変更は良かったと思います。 しかし、ラストは良かったです。主人公の、遠い日の約束を守り通した気質に は素直に感動できました。 蛇足:1988年当時、高校生の間ではポケベルもルーズソックスも流行ってい ないと思いました。(両方流行り始めたのは1993年位だった気が。。) | ||||
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日本には、数多くの刑事ドラマや映画があるが、まずこれを映像化してほしいと思う。かなりおもしろいと思う。 | ||||
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この作家さんの本は初めて読みました。 主人公の人物像がうまくできていて引き込まれました。 刑事物でありミステリーが絡み、結末は苦いのですが あくまで愛を貫き通した、主人公の悲しいまでの愚直さが 身に沁みます。 男の人の純粋な思いと対照的に、恋人だった少女のその後の行き方は あまりにも他人まかせで、自分というものがないのも哀れでした。 主人公が本当に伝えたかったことは最後にはつたわったのでしょうか? 伝わったのだと私は信じたいです。 | ||||
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舞台はバブル絶頂期の東京足立区、都立高校に通う剣道部所属の3人の高校生。 彼らの運命を変えてしまう一家3人惨殺事件が発生。 家庭教師として現場に居合わせながら、一人生き残った広田杏子。 彼女を信じ切れなかった彼、十川慧一。同学年のすかした遊び人中井秀郎。 第1部は事件までを、第2部は19年後、事件解決までを描いています。 一気に読破しました。 杏子の行き場の無い怒りと哀しさ、十川の想いの一途さには涙しました。 が、第1部は、宮部みゆきの『理由』がオーバーラップしてしまい、 第2部は話が飛びすぎて、3人の変化に感情移入が難しく、 事件解決のキーマンである、定年間近の刑事吾妻健作が、身勝手な無能刑事としか思えず、 グロテスクな描写には、ちょっと辟易してしまいました。 ほんのささいな捜査上の見落としや手抜きが、 事件を迷宮入りにしてしまう恐さにぞっとします。 | ||||
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「サイレント・ボーダー」以来の傑作犯罪小説です。悪役モンスターを造形するのが、ちょっとパターン化してましたが、二人の男の純情が美しく描かれていました。予想外のどんでん返しより、これくらいの<くるぞくるぞ、キターッ>っていうトリックのほうがサスペンスとしては楽しめました。 19年前、もう泣かないと誓った言葉と、クライマックスでの涙関係のセリフと、ラストの味のあるシーンとが、この小説のキモだと思います。じーんとしました。 | ||||
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事件が起こる高校生時代を描いた第一部は非常にテンポよく読めた。 その19年後となる第二部に大きな期待をしたが、どうにもうまく消化しきれなかった感が否めない。 第一部では主人公の少年と事件に遭う主人公の少女の視点、第二部では一部で起こる事件を担当した刑事の視点で描かれるのだが、少年が生きてきた過程が大幅に端折られているため、性格の変化に読者は感情移入できない。 また、素人目にも刑事があまりにも単独行動をしすぎることが目に付き、捜査が稚拙すぎる印象しか残らない。 プロットの目の付けどころがいいだけに、非常に惜しい印象である。 結末も悪い意味での後味の悪さであった。 | ||||
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これは、永瀬隼介の最高傑作でしょう。 凄惨な事件の謎・少年の成長などなどが物語りに奥行きを作り出している。 読後、しばし余韻に浸る一冊。 | ||||
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