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誓いの夏から



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【この小説が収録されている参考書籍】
誓いの夏から
誓いの夏から (光文社文庫)

誓いの夏からの評価: 3.78/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

感情移入しにくい登場人物たち

永瀬作品の登場人物は一癖ある、もっとはっきり言ってしまうと捻くれた性格であることが多い。
高飛車だったり、底意地が悪かったり、人間として難のあるキャラクターがやたらと目立つ。
それだけに第一部を読んだとき「おや?」と思った。主人公の慧一が『爽やか少年』だったからだ。
しかし高3の夏にガールフレンド(杏子)が凄惨な殺人事件に巻き込まれ、それを機に性格が一変する。
お決まりの『いやなやつ』になってしまうのだ。見下した笑い方をしたり、仲間を出し抜くような。
だから第二部で、刑事になった慧一が、青春時代に杏子と交わした約束を守るために奮闘しても、
素直に『いい話』として受け取れなかった。とはいえストーリー自体はとてもよく出来ている。
犯罪ノンフィクションも手掛ける永瀬氏ならではの緊迫感とリアリティにあふれる描写は、
本作でも健在だった。それゆえ、とにもかくにもキャラクターに共感できなかったことが悔やまれる。
誓いの夏から (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:誓いの夏から (光文社文庫)より
4334745407
No.2:
(3pt)

各登場人物の描き方が粗く薄い感じが。。

ストーリーは面白く、純情で直情的な少年が同級の少女をずっと愛するという
切なく感傷的な主軸は良かったと思います。
しかし、ヒロインの心変わりとその後の行動はあまりにも理不尽で薄情過ぎて
全く感情移入ができない。

第二部では、主眼が老刑事に移るので、多少違和感も感じますが、少年の神秘
的な性質を表現する為にはこの変更は良かったと思います。

しかし、ラストは良かったです。主人公の、遠い日の約束を守り通した気質に
は素直に感動できました。

蛇足:1988年当時、高校生の間ではポケベルもルーズソックスも流行ってい
ないと思いました。(両方流行り始めたのは1993年位だった気が。。)
誓いの夏から (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:誓いの夏から (光文社文庫)より
4334745407
No.1:
(3pt)

一途な純愛には泣けますが

舞台はバブル絶頂期の東京足立区、都立高校に通う剣道部所属の3人の高校生。

彼らの運命を変えてしまう一家3人惨殺事件が発生。
家庭教師として現場に居合わせながら、一人生き残った広田杏子。
彼女を信じ切れなかった彼、十川慧一。同学年のすかした遊び人中井秀郎。

第1部は事件までを、第2部は19年後、事件解決までを描いています。

一気に読破しました。
杏子の行き場の無い怒りと哀しさ、十川の想いの一途さには涙しました。

が、第1部は、宮部みゆきの『理由』がオーバーラップしてしまい、
第2部は話が飛びすぎて、3人の変化に感情移入が難しく、
事件解決のキーマンである、定年間近の刑事吾妻健作が、身勝手な無能刑事としか思えず、
グロテスクな描写には、ちょっと辟易してしまいました。

ほんのささいな捜査上の見落としや手抜きが、
事件を迷宮入りにしてしまう恐さにぞっとします。
誓いの夏から (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:誓いの夏から (光文社文庫)より
4334745407

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