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陽だまりの彼女
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陽だまりの彼女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全326件 221~240 12/17ページ
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既に100件を超えるレビューが書かれており、種明かしを避けながら本作品を語るのは難しいだろう。しかし、多くの方々による各人各様のこれらレビューを通読してみると、作品についての意見がほぼ出揃ったと捉えることは、少し性急過ぎる感が否めなかった。そこで、私なりに、購入を検討されている方も、既に何度も通読されている方も、「役立つレビュー」を目指してみたい。 [A]ビーチ・ボーイズ「素敵じゃないか」(Wouldn't It Be Nice) 英語の原題には"would"があるように、反実仮想であり、「だったらいいなぁ」であって、(実現された)現実を歌っているわけではない。 作者であるブライアン・ウイルソンは、1996年のインタビューでこの曲について、「思春期のフラストレーション、つまり手に入れられないもの、本当に欲しくても待たなきゃいけないものについて表現している(私訳)」と語った。The Pet Sounds Sessions 現実のブラアインは骨身を削って「ペット・サウンズ」と「グッド・バイブレーション」を発表するも、次作「スマイル」制作中に再起が危ぶまれるほど身を崩し、決して十分な評価を受けたとは言い難いが、最終的には表舞台にカムバックできた。つまり、60年代〜70年代の先験的なミュージシャンは身を危険に晒してまで精神世界に「真実」や「愛」といった欲しいものを求め、その答えを表現しようとしたが、夢半ばで自分を見失い、命を落とした者や現実世界に生きられなくなった者も少なくない。過渡な執着や耽溺が必ずしもハッピーエンドに結びつかないことの一例だ。 [B]信じられない語り手 文学批評用語であるが、本作品のように読後の読者の印象が分かれる場合、まずは語り手(≒地の文)の立ち位置を疑ってみる必要がある。もし語り手をカメラレンズに例えるならば、本作品ではレンズは浩介に向けられている。だが、もし語り手のレンズが真緒に向けられたら、作品の印象がガラッと変わるはずだ。私は一読後、本文中の「真緒が……」を「浩介が……」に単純に置き換えながら読んだだけで、色々な発見があった。 例えば、中学生のとき浩介と真緒が初めて出会うシーン。 ベランダでの幼児救出劇。 [C]伝承・通過儀礼 国や地域、時代によって、人間の社会的節目はコロコロ変わる。 例えば、西暦2012年の社会でも「成人」の定義は一様ではない。日本では旧暦時代13歳で干支が一周することから元服を大人への入口と考えたし、今となっては廃れてしまったその行事に付随する通過儀礼も沢山あったはずだ。 浩介と真緒が見に行ったオペラはモーツアルトの「フィガロの結婚」だが、封建社会を描いた劇中で語られる「初夜権」などは、伝承としては伝わっていながら史実がはっきりしない儀礼のひとつだ。つまり、現代ほど男女の自然な愛の結びつきが許された時代は過去には見つけ憎く、現代ならいわゆる「駆け落ち」をしても当事者の勝手で誤魔化せるものが、時代が違えば社会から完全に見放されたかもしれない。 その点、本作品に情景と共に語られるイチョウの木は、「生きた化石」の異名をとるほど環境の変化に強く、幾多の大戦や災害を生き延びた個体も少なくない。もしイチョウの木々が意識を持っているとわかったとしたら、銀杏を落とさずとも歴史を知りたがる人に囲まれるのだろう。 [D]輪廻 一見作品の禁じ手に触れているようで、実は言葉だけでは何の核心にも触れられない。仏教や日本の伝統的な意識に深く関わっていながら、「輪廻」ほど一般に軽んじられてきた言葉もないのではないか。 佐藤優氏が本書「陽だまりの彼女」を推薦される理由として「輪廻」というキーワードを提示されたが、私がもし「輪廻って生まれ変わり、要するに今は人間やってるけど今度生まれ変わったら他の動物にも生まれ変わり得ることだ」と定義したら、一蹴されるだろう。 ここで信仰や神学について触れることは無謀すぎるので避けるが、百科事典レベルでも「〜輪廻は苦であり、輪廻から“解脱”することが目的〜」といった記載に行きあたる。そしてその輪廻の中で「私(我)」や「永遠普遍の魂」が主体(主人)としての居場所を勝ち取れるかが、問題にされていることがわかる。いわば「心の居場所」だ。 真緒のお父さんが「迷惑はかけられない」と言うとき、単に「不利益・不都合」と一般的な意味で解釈してもピンとこず、調べていくと「“迷”は本当の道に迷うことを意味し、“惑”は途方にくれて戸惑うこと」という仏教用語の解説に遭遇する。「尺取虫の喩」というらしいが、尺取虫が一生懸命に植木鉢の周り続け、ついには年老い力尽きて命終わっていくように、人間が自我を主張して自我を超えた真理から遠のいたときも、未来永劫同じことの繰り返しに流されて行くのだろう。 そういえば、真緒の「緒」という漢字には、「永く続くもの」という意味があるようだ。あのお父さん、何を何処まで知ってたのだろう? ここまで長文を読んでくださった方でもし未読の方がいたら、少なくとも読んで後悔はないと私は思う。 どんな形であれ、愛が無けれは今こうして我々は存在できないのだし、他人の愛は時に惨めでバカバカしく、でも魅力的なもの。同じようで皆それぞれズレがあるからこそ面白い。 「ポニョ」や「モテ期」等の映像作品にハマった10代から、倦怠期を通過する中高年まで、広くお薦めしたい。作者とほぼ同郷・同世代ということもあり、物語に引きずり込まれ、滅多に泣いかない私がきっと真緒が見ても引くくらい両眼を腫らした。 | ||||
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とってもかわいらしいSF?ファンタジーです。金魚を食べるくだりが何度読んでも、愛らしいです。猫好きは必読! | ||||
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ラストのラストまでほのぼのと気分よく読んでいたのですが、ラストなんじゃこれ! 一気に冷めた。 別にオチとかなくていいから、普通に終わってほしかった。途中までが良かっただけに残念すぎる作品。 | ||||
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最初は甘い恋愛小説かと思いましたが、 最後には涙が止まらなくなるほど泣ける本です 僕は中学生ですが この主人公がいろいろな意味でうらやましいです 二回も三回もよめる、 それぐらいおもしろい名作だと思います | ||||
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久しぶりに、青春っていいな、結婚っていいな、と思わせる小説に巡り合った。 『陽だまりの彼女』(越谷オサム著、新潮文庫)は、交通広告代理店に入社3年目の僕(奥田浩介)が、新規クライアントの応接室で、中学時代の同級生・渡来真緒(わたらい・まお)に偶然、10年ぶりに再会するシーンから始まる。 中学時代は劣等生でいじめられっ子だった真緒が、美しく、しかも仕事のできるキャリア・ウーマンに成長して出現したことに、浩介はびっくりする。共同して担当することになった新規プロジェクトの成功に向けて、企画力、折衝力に辣腕を振るい、テキパキと仕事を進めていく真緒に目を瞠るばかりだ。 中学時代を通じて、いじめられっ子だった真緒を常にかばい続けた浩介と、浩介に助けられたことを忘れずに、感謝の思いを抱き続けてきた真緒の間に、大人の愛が芽生えたのも当然の展開と言えるだろう。そして、二人は駆け落ちし、結婚してしまう。 ――困ったような笑顔を浮かべてからもう一度顔を寄せ、真緒はそっと囁いた。「あのね、私、あなたと結婚してよかった」。 ――住む所はどこだっていいのだ。通勤に2時間かかったとしてもかまわない。大事なのは、そばに真緒がいてくれることだ。 ――実際に一緒に暮らしてみると新たな発見がいろいろとあって興味深い。彼女には機嫌がいいと鼻唄を歌う癖があって、しかもレパートリーは1曲のみ、というのも結婚後に知ったことのひとつだ。 ――真緒と結婚してよかった。話していても黙っていても、真緒といるだけで心が満たされる。毎晩マンションに帰るのが楽しみでしかたがない。だから悔いなど、一緒になってからというもの一瞬たりとも感じたことはない。 ――「うん。でも、無理はしないでね。私は家でゴロゴロしてるだけでも幸せなんだから」。 ――的確な助言が得られるわけではない。前向きな言葉でハッパをかけてくれるわけでもない。それでも、真緒の顔を見たい。僕たちの部屋に真緒がいて、いつものように言葉を交わすだけでいい。どんなにくさくさした気持ちでいても、僕はそれだけで救われる。 ――この不思議で愛しい妻を、おもいきり抱きすくめてやりたい。 ――真緒と一緒にいると、飽きるということがない。 しかし、この関係に、突然、終わりが訪れる。 ――真緒がいないのなら、働くことや物を買うこと、食べること、眠ること、怒ったり笑ったりすることにも意味はない。 ――真緒の何もかもが恋しい。おだやかなようでいて常に何かを企んでいるような眼差し。耳をくすぐるような甘い声。仰向けになると膨らみがほとんどなくなってしまう乳房。背中をこすりつけて甘える癖。気まぐれぶりも融通の利かなさも、すべてが恋しい。 本当に久しぶりに、小説っていいな、と思える作品に出会えた幸福感に、私は浸されている。 | ||||
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女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1というフレーズに惹かれて読んでみましたが、う〜ん。 何がいいのかさっぱりわかりませんでした。 女子が男子に読んでほしい要素が全くわからず、ミステリーの要素も中途半端だった。(私の読解力不足かもしれませんが) 挙句、最後に露わになった真相はあまりに突拍子も無く、作者が描きたいことを伝えるための手段だということを加味しても理屈の整合性が薄すぎてそちらの方に気がいってしまい、最後に残ったのは薄気味悪い疑問だけだでした。(考えを表現するにあたり、活字という高尚なイメージを持ちやすい媒体を用いてるだけに、物語の本旨でない部分にまで完全を求めてしまったところはありますが) 理屈っぽくない性格の方が読んだら「ある程度」楽しめる作品なのかもしれませんが、私のように理屈っぽい性格の人が読むと、買って損したと思うかもしれません。 | ||||
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中学校のとき以来10年ぶりに再会し、結婚してしまった新婚夫婦の仲むつまじいバカっぷりにニヤニヤしながら読んでいくと、彼女(というより主人公浩介の妻)には隠された秘密があることが分かる。12歳以前の記憶がなく失踪者の届出もなく出生などが謎なのだ。 ん、これはただの恋愛小説ではないな・・と読み進み、ラストになると、やっとその理由がわかる。「鶴の恩返し」という昔話を連想してしまった。 しかし、そんなことはどうでも良いくらいに真緒の可愛らしい妻ぶりが微笑ましい。またタイトルの「陽だまりの」とか背中をこすりつけて甘える仕草とか「撫でられただけでたやすく心を許してしまう」とか、ジャングルジム登りが得意とか、秘密を解く鍵がいたるところに仕込まれている。 | ||||
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べたな恋愛小説かと思いきや、途中からミステリーとなり ファンタジーに姿を変えるそんな小説でした。 優しさだけが取り柄の鉄道オタクの主人公「奥田浩介」 主人公と中学時代に出会った素敵な女性「渡来真緒」 この二人の出会いから恋愛駆け落ちに至るベタな小説と思いきや 彼女の謎が少しずつ明かされていく下りは感動を覚えずにはいられなかった。 ただ、これだけ真緒の浩介に対する気持ちの強さがあれば 何故にもっと早くに浩介と出会う道を探さなかったのだろうか? 短い限りある命と分かっていながら何故と思う・・・・ まぁ、だからこそ物語なんでしょうが・・・・ 猫の九生って有るんだろうなぁって思わせる最後のページでした。 | ||||
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結構楽しく読めたし 真緒はとても可愛かったけど 恋愛としてもミステリとしてもSFとしても なんかもうひとつなんだよなと思ってしまいました。 何故だろう。思いついたのを挙げてみると まずは深い愛みたいなものが感じられない所かな。 会うために必死を尽くしたというのはあるにしても、 あとはいちゃいちゃしてるだけに見えた。 プラスして1つめの描写が足りなかった。 1つめの描写がもっとあれば 正体が分かった時点で真緒の愛の深さの理由が分かって感動したかも。 もったいないと思います。 ほかは、正体についての複線はあっても 輪廻転生とか化けるとかについては、正体に頼っていて 複線といえるものが少なすぎるとか。 正体についての複線も、なんかそれっぽい特徴を書いてるに過ぎないんですよね。 うまく複線が張られた小説って 瞬間にピーンとこう線が通る感じなんですけど あーまぁそうともとれるねくらいにしか感じなかった。 2回読むと複線が良く分かるってのは複線が下手とも取れる。 あと、父親がしきりに迷惑かけるって言ってたの回収できてない気がするんだけど。 SF要素を考えると 化けるのって幽霊じゃないの? 輪廻転生とは別の話で寿命も関係ないんじゃない? とか気になりだしますね。 作者が都合良いように解釈してる感じ。 それぞれ少しづつ足りない。そんな感じがします。 | ||||
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まず、本書に関しては二度読むことをオススメします。理由は解説の人も書いてあるようなのでいいませんが。 なので僕はこちらに注目し『否』の方に問いただしたいです。 要するに否定する人は完全なハッピーエンドじゃないことに否定してるんだと思いますが… 甘い!甘過ぎる! 世の中全てがハッピーエンドに終わることなんてあるわけないじゃないですか。このような逆境があるからこそ人は成長していくんですよ。完璧なハッピーエンドじゃないと嫌とか言ってる人はだったら読むなって感じです。 成功する人もいるし失敗する人もいるハッピーエンドな人もいるしバットエンドな人もいる。それが世の摂理であり人生じゃないですか。 これからも浩介は頑張って前に進んでいくと思います。 それに、最後の猫は三回目の命でしょ?もしかしたら、また彼女に会える可能性も残されてるんですから。浩介はめいいっぱい長生きすると思います。 | ||||
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あまりにひどい結末です。 ほとんど夢落ちです。 途中まで面白かったのでなおさら残念でした。 | ||||
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率直な感想としましては、ストーリーが古くさいと感じました。10年以上前の泣きゲーで使われていたような内容。 何より伏線の張り方と終盤の展開が雑に感じました。一部回収しきれていないのもありましたし。 二人の日常のやり取りは丁寧に描かれていただけに、終盤で一気に白けてしまいました。 | ||||
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現代版「化け猫」の話じゃないですか。 化け猫に取り憑かれてしまった主人公、おそらく結婚も出来ずこのまま化け猫に取り憑かれて一生を終えてしまうのか? と、将来が心配です。 最後がハッピーエンド? とんでもない。 今後化け猫に、一生取り憑かれるって証明でしょ。 | ||||
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おもしろかったです! 普段恋愛ものは読まないのですが、たまたま目に入って購入しました ですが、恋愛ものはにしてはやけにあっさりくっつくし、基本的にはとんとん拍子で進んでいきます 伏線となるような言動が散らばりはじめ、真緒(彼女)の様子がおかしくなってからはあっという間 どんどんページをめくらされました "二回目"が終わってからの主人公の様子はとても見ていられるものではなく、続きを読むのが辛くなりましたが、無事"三回目"を始められたのでよかったです 解説にも書いてありましたが、読み手の心を振り回すような、置いてきぼりにされるような展開で、それが好きな私にはとても合っていました ただ、真緒の秘密といいますか、そういうことならもっと秘密を納得のいくような書き方をしてほしかったです 秘密が明らかになったとき、少し納得いかなかったので 今軽く読み返しても、伏線というか、真緒のそれっぽい言動を知ることができ、すべてを知ったからこその面白さが二度目にありますので、繰り返し読める本だと思いますので、是非何度も読み返して欲しいです | ||||
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実を言うと「まさか携帯小説なんかでよくあるような、彼女が病気で死ぬパターンじゃないよな」と疑いながら読み進めてました。杞憂で良かったです。むしろ所々で張られていた伏線が回収され、いい意味で裏切られたラストでした。 真緒と浩介の新婚生活の描写がとても微笑ましく、そういったものに大して憧れを抱いたことがなかった私でも少し羨ましくなりました。ただ、二人の中学時代のエピソードをもう少し盛り込んでほしかったです。何となく好きになる過程が浅い気がしました(特に浩介→真緒の方)。 タイトルに「陽だまり」と付いているからか、陽光に関する描写が多かったような気がします。また、どうでもいいのですが私の中で完全に真緒のイメージは宮崎あおいさんでした(笑) 全体的に文体が軽く、小説にしては少し物足りない感じがしたので★3つで。 | ||||
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映画よりテレビドラマが好き、という人向けです。そう、映像化するとしたら映画ではなく、テレビドラマ向け。映画だとしても、テレビ局とタイアップして封切り後1年くらいでテレビで放映される、そんな類の内容です。 ストーリーはそれなりに面白いし、どんどん読み進めたくもなるのですが、僕には物足りませんでした。 その原因は、小説の醍醐味である「行間」や「間」が感じられないこと。文字で全てが描写されていて、「読んだ内容がすべて」状態。登場人物の機微を行間から感じ取るまでには至りません。 ライトノベル的。僕にとっては「小説」には分類されない種類のものです。 好みの問題かもしれませんが、結局のところ個人的な評価は好みの問題に帰着します。 | ||||
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仕事先のお客様は中学時代の同級生だった。見違えるように素敵になった 有能な女性。しかし内面は主人公の僕だけが知っている昔のままの女の子。 これで恋に発展しなければどうかしてる。 読者としては祈るだけ。ハッピーエンドになることを。 悪い人は出てこない。安心して甘々な気分になりたい貴方へ。 | ||||
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どこにでもありそうで、なかなかなさそうな、平凡な本当に平凡な甘々の恋愛話とも取られかねないありきたりな、でもくすぐったい話が続く。本当、それだけでも、僕は良かったな。 もちろん普通の人生でもそんなだけでは済まず、まして小説の世界がそれだけで済むべくもなく。 でも、それだけで済ませてあげたかったな。 コミックの「ミル」を読んでいた人にはネタバラシになりました。 もし、読んでなかったら、そして本作が気に入ったなら、是非、「ミル」をお読みください。 きっと、真緒ちゃんの変わらぬ姿を見ることができるとおもいますよ。 いい作品だったな。この甘々な生活、素直に微笑ましかったよ。 | ||||
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ベタな恋愛系小説を思いきや、最後に意外な事実が明らかになる恋愛ファンタジー。 気まぐれな真緒とちょっと気が弱いが優しい浩介。そんな二人の運命の再会やベタベタなデート、ラブラブな結婚生活など、お互い好き同士の素直な気持ちがうまく表現されていたのがよかった。 真緒に振り回されつつも、それが決してイヤではなく幸せを感じている浩介の様子が目に浮かんできた。真緒の過去と体調不良の理由が明らかになっていく後半は特に浩介の真緒に対する一途な想いは心が温かくなった。 最後の展開は正直びっくりしたのだが、二人がハッピーエンドになれるのなら、こんな展開もありだと思う。 他のレビュアーが書いている通り、1回読み終わったあとに、いくつかの場面を振り返ると「なるほど」と思う伏線が色々あった。個人的にはホームセンターでのやりとりが好きだった。 | ||||
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表紙にだまされました。 いまどき、こんなベタベタの話で泣けるのかどうか、と思うし。 日本昔話的には短編で十分な内容。 ラストまでのいちゃいちゃした感じも、ふくせんのはりかたも、もっと上手にやっている作品は、小説でもマンガでもたくさんあると思う。 ヒロインのふにゃっとした感じは嫌いじゃないけど、だからといって、そこまで魅力的に描けているとも思えないし。 でも、こんなベタな話も、ラストがそうなっているから、まあしょうがないか、というのはあって、それで☆ひとつおまけ。 | ||||
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