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風の殺意・おわら風の盆
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風の殺意・おわら風の盆の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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西村京太郎先生の祭シリーズの作品です。富山県のおわら風の盆を巡る殺人事件のミステリーです。おわら風の盆の土着的祭りの雰囲気の描き方が、素敵です。そこに幽霊を登場させ、胡弓の哀調をおびた音色を響かせます。そして、八尾町の町民全てが関わっている町ぐるみのたくらみに得たいの知れない怖さを感じさせます。ミステリアスな一作だと思いました。評価は、星5つとしました。 | ||||
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おわらに行く前に予習。 感激。 | ||||
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面白い❗ ともかく面白い❗ 一気に読んでしまった‼ 引き込まれる描写は、八尾の風景だけでは勿論無い❗ 町を挙げて、しかも、警察さえも巻込んで巡らす策略が、あたかも実現できると思わせる人間心理に踏み込む。 | ||||
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2004年9月に発表されたお馴染み十津川警部シリーズの秀作です。日本の推理小説はメインの殺人事件捜査やフーダニットの謎解きの興味以外の面でも一風変わった趣向で楽しませてくれるなあと本書を読み終えて改めて感じましたが、この作品については舞台が現実の町でそこに住む人々が真相に大きく関わって来るという事もあって、真実の町の住人の方々はこれを読んでどう思っただろうか?とその点が気懸かりでかなり心配になりましたね。勿論単なる作り話さと笑って済ませる方が大半でしょうけれど中には気分を害される方もおられたかも知れないと思うと、著者は中々に思い切ったストーリーを書かれたものだなとその大胆さに正直驚きましたね。まあ人それぞれに考えはあるでしょうけれど、やはり全ての事情を勘案すると本書の舞台は架空の町に設定するのが望ましかったなと私は思いますね。(尚些細な事ですがせめてもの配慮として本レビューには町名は記さないでおこうと思います。) カメラマンの田村は知り合って3ヶ月になる恋人の小野寺ユキが突然に失踪してしまい彼女の行方を捜す内に「おわら風の盆」で踊る彼女の写真に辿り着き手掛りを求めて富山県へと向かう。一方、十津川警部も管轄外ながらも沖縄で起きた写真家殺害事件の謎を追う内に田村の存在に行き当たり同じく富山県へと導かれるのだった。 本書の推理は第六章「告白」の後半に至るまではおそらく十津川警部と同様に何が何やらさっぱり不明で謎また謎の連続に唯々首を捻りながら事件の推移を見守るしかないのですが、漸く真相の一端が何と驚くべき事に犯人側から示されると全ての意味がピタッピタッと腑に落ちて納得した次第で、それにしてもこんな異例の構成で勝負する手法は誰にも真似出来ない著者ならではの「はなれわざ」だなと感嘆しましたね。唯一つ言える事は「殺人ミステリー」以外の部分については100%絶対に有り得ない絵空事でしょうね。それは例えどんな事情があろうとも(人として)こんな非合法な正規のルートを通さない方向に進むとは到底考えられないからです。それからこんな風に一枚岩で結束できるとは思えませんし(中には良心の呵責に悩む人もいるでしょうね)、細かい点で言えば沖縄の殺人事件の模様を端折って書き過ぎと思えるのが不満ではありますが、それ以外の点では実に巧く考えられていて真にトリッキーな異色作として満足しました。失踪した女性の謎を冒頭に持って来ながら結局は完全にすかして敢えてその意味について最後まで書かない点も洒落ているなと思いましたね。最後に本書の主役であるカメラマンの田村はラストで自分が事件に果たした役割とその意味について全てを十分に理解した上でそれでも尚彼女を寛大に許してあげている気配に、ほのかな「愛」を感じて私にはそれが最も嬉しかったですね。 | ||||
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失踪した女性。 その女性の写真を取っていた写真家が殺された。 女性の知人の別の写真家と, 殺人事件を追っている十津川警部が, 富山県の八尾のお祭りにやってくる。 不可解なことがたくさん。 違和感もたくさん。 最後の結末もやや未消化。 | ||||
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元禄の時代から300年もの間人々を魅了している越中八尾・おわら風の盆。毎年9月1~3日の間、そろいの着物に編笠を深くかぶり、中国から伝わった胡弓と、三味線、太鼓に合わせて踊る。 普段は静かな八尾の街も、この期間だけは全国から多くの観光客が訪れる。特に、民謡や三味線を嗜む人たちは、より一層楽しめるのではなかろうか。この作品でも、その盛り上がりの様子がよく伝わってくる。 今回は、氏の作品には珍しいものが登場する。それは、幽霊。少々不気味な展開も見せ、秋の夜長に良い。 | ||||
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元禄の時代から300年もの間人々を魅了している越中八尾・おわら風の盆。毎年9月1~3日の間、そろいの着物に編笠を深くかぶり、中国から伝わった胡弓と、三味線、太鼓に合わせて踊る。 普段は静かな八尾の街も、この期間だけは全国から多くの観光客が訪れる。特に、民謡や三味線を嗜む人たちは、より一層楽しめるのではなかろうか。この作品でも、その盛り上がりの様子がよく伝わってくる。 今回は、氏の作品には珍しいものが登場する。それは、幽霊。少々不気味な展開も見せ、秋の夜長に良い。 | ||||
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昔の城下町など、観光地の小さな町は観光客に優しいものです。しかし一方。古い歴史があるため、簡単には他所者を受け入れない雰囲気があります。作品の中の八尾町は、そんな結束の固さが漂う町として描かれています。実在の町や祭りを効果的に用い、リアリティが強められていると思います。もちろんストーリーはフィクションですが。 失踪した恋人の行方を追う田村は手がかりを求め、おわら風の盆の前夜祭に浮き立つ八尾町で恋人について聞いて回りますが、町民の態度に違和感を覚えます。それでも調査を続ける田村でしたが、いわれの無い容疑で警察に連行されます。 そして、殺人事件の捜査のため八尾町を訪れた十津川は、祭りの最中に起こった幽霊騒ぎをめぐるマスコミの不審な動きに巻き込まれます。!!祭りの後、町で映画ロケが行われることが決まり、町は再び活気づきますが、その盛り上がりは異常とも見られるものでした。 全編に満ちる言い知れない違和感が読者を引きつけます。そして謎が全て解き明かされ、奇妙な出来事が最後に一つに繋がる様に圧倒されることでしょう。 この作品を読んだ後、八尾町のおわら風の盆に行ってみたくなる人が多いのではないでしょうか。 | ||||
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10年ほど前から全国的に知られるようになった風の盆まつりを舞台にしたミステリーです。伝統を守り続けている八尾町で起きた殺人事件という衝撃的な出来事が、八尾町の人々にどんな影響を与えたのかが読みどころだと思います。私自身はテレビや写真でしか風の盆を見たことがありませんが、まつりの風情が十分に伝わってきました。 八尾町に行ったことがある人、まつりを見たことがある人なら、風景を思い浮かべながら読め、なお面白いでしょう。 | ||||
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