楽園のカンヴァス

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評判

楽園のカンヴァスの評価:

4.43/5点 レビュー 506件。 S ランク

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平均点4.43pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全993件 941〜960 48/50ページ
No.53
(5pt)

情熱を頂いた

絵画作品を愛する私にとって、小さなエピソードがさりげなくちりばめられていたりして、なかなか質の高い小説だと思いました。なにより、アンリ・ルソーの絵画制作に対する情熱が描かれていて、これはもちろん史実とは異なった作者の創作でもあろうが、人生を豊かに生きる力を再確認できたりして、単なる推理小説でなく、ちょっとした人生書だとも思いました。ルソーって好きではなかったのですが、もっとじっくり作品に向かいたいと思いました。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.52
(5pt)

情熱を頂いた

絵画作品を愛する私にとって、小さなエピソードがさりげなくちりばめられていたりして、なかなか質の高い小説だと思いました。なにより、アンリ・ルソーの絵画制作に対する情熱が描かれていて、これはもちろん史実とは異なった作者の創作でもあろうが、人生を豊かに生きる力を再確認できたりして、単なる推理小説でなく、ちょっとした人生書だとも思いました。ルソーって好きではなかったのですが、もっとじっくり作品に向かいたいと思いました。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.51
(2pt)

期待したわりには・・

絵の鑑定をさせる謎のコレクター、この人がいったい誰なんだろう?と考えながら読んでください。私が読み手として未熟だったんでしょうか、読んでる途中全くノーマークでした。
 最初、女性の生い立ちがなかなか詳しく述べられててそこからどう展開していくのかな、とかなり興味をそそられましたけど、・・それから男性の方に視点がシフトしていってしまいました。それ以降の展開じゃなくて、それ以前の話に戻る展開だったんですね。期待と逆でした。
 テレビで有名タレントが付箋をいっぱい貼り付けたこの本を片手に推薦して「美術館に行きたくなる」って言ってたので、ものすごく期待しましたけど、そうでもなかった。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.50
(2pt)

期待したわりには・・

絵の鑑定をさせる謎のコレクター、この人がいったい誰なんだろう?と考えながら読んでください。私が読み手として未熟だったんでしょうか、読んでる途中全くノーマークでした。
 最初、女性の生い立ちがなかなか詳しく述べられててそこからどう展開していくのかな、とかなり興味をそそられましたけど、・・それから男性の方に視点がシフトしていってしまいました。それ以降の展開じゃなくて、それ以前の話に戻る展開だったんですね。期待と逆でした。
 テレビで有名タレントが付箋をいっぱい貼り付けたこの本を片手に推薦して「美術館に行きたくなる」って言ってたので、ものすごく期待しましたけど、そうでもなかった。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.49
(5pt)

著者の才能に乾杯

美術(アート)の世界を題材にした異色作。ニューヨークにあるMoMA(Museum of Modern Art)には、アンリ・ルソーが画いた「夢」が所蔵されている。不思議な風、熟れた果実の香り、獣たちの遠吠え、名も知れぬ花々の花弁を揺らすミツバチの羽音。そして、赤いビロードの長椅子に横たわる裸身のヤドヴィガ。彼女は左手を突出し何かを指差しているかのよう。スイスのバーゼルにあるバイラー・コレクションにはこれと似た構図の作品(「夢をみた」)があるという。

そのオーナーである長老のバイラーは、その真贋を見極めてもらうために、MoMAのアシスタント・キュレーター、ティム・ブラウンとソルボンヌ大学でルソー研究で博士学位を26歳の若さで取得したオリエ・ハヤカワ(早川織絵)に鑑定を依頼した。それはただの鑑定依頼ではなかった。アンリ・ルソーについて書かれた古書(7章から成る物語)を一週間、二人がかわるがわるに読み込み、7日目に講評し、説得的な解釈を述べたほうに、取り扱い権利(ハンドリング・ライト)を与えるという。この権利を獲得すれば、コレクションにあるルソーの「夢をみた」をいかように処分してもいいと言うのだ。ふたりは互いに牽制しあいながら、この「競技」にはまっていく。

アンリ・ルソーはしがない税関吏であったが、50歳を過ぎる頃から奇妙な画を書き始めた。日曜画家と呼ばれ、その構図は嘲笑の的となった。くわえて、この画家のことはあまりわかっていない。何百点もあるはずの画は散逸している。古書にはその画家のこと、「夢をみた」の下絵にピカソの「青の時代」の大作があるかもしれないという秘密が書かれていた。確かに笑われ者だったルソーを評価したのはピカソであり、交友関係もあり、ルソーの画に出会わなければあのピカソはいなかったといわれている。ティムの背後にはMOMAが、そして織絵の背後にはテート・ギャラリーがひかえ、その絵をねらっている。古書を読み解くうちに、ルソーの人となり、また彼が恋い焦がれたヤドヴィガ、そしてその夫のことがわかり、またピカソ、アポリネール、ローランサンとの関係もあぶりださていく。このあと、ますます面白くなって一気に結末へ。

  最後の場面はちょっとウルウルくる。この小説を読んで、知識としてルソーのこと、彼の画がシュールレアリズムの登場に果たした役割、キュレーターの仕事の内容なども理解できた。著者の才能に乾杯。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.48
(5pt)

美術(アート)の世界を題材にした異色作

ニューヨークにあるMoMA(Museum of Modern Art)には、アンリ・ルソーが画いた「夢」が所蔵されている。不思議な風、熟れた果実の香り、獣たちの遠吠え、名も知れぬ花々の花弁を揺らすミツバチの羽音。そして、赤いビロードの長椅子に横たわる裸身のヤドヴィガ。彼女は左手を突出し何かを指差しているかのよう。スイスのバーゼルにあるバイラー・コレクションにはこれと似た構図の作品(「夢をみた」)があるという。

そのオーナーである長老のバイラーは、その真贋を見極めてもらうために、MoMAのアシスタント・キュレーター、ティム・ブラウンとソルボンヌ大学でルソー研究で博士学位を26歳の若さで取得したオリエ・ハヤカワ(早川織絵)に鑑定を依頼した。それはただの鑑定依頼ではなかった。アンリ・ルソーについて書かれた古書(7章から成る物語)を一週間、二人がかわるがわるに読み込み、7日目に講評し、説得的な解釈を述べたほうに、取り扱い権利(ハンドリング・ライト)を与えるという。この権利を獲得すれば、コレクションにあるルソーの「夢をみた」をいかように処分してもいいと言うのだ。ふたりは互いに牽制しあいながら、この「競技」にはまっていく。

アンリ・ルソーはしがない税関吏であったが、50歳を過ぎる頃から奇妙な画を書き始めた。日曜画家と呼ばれ、その構図は嘲笑の的となった。くわえて、この画家のことはあまりわかっていない。何百点もあるはずの画は散逸している。古書にはその画家のこと、「夢をみた」の下絵にピカソの絵があるのではないかという秘密が書かれていた。確かに笑われ者だったルソーを評価したのはピカソであり、交友関係もあり、ルソーの画に出会わなければあのピカソはいなかったといわれている。ティムの背後にはMoMAが、そして織絵の背後にはテート・ギャラリーがひかえ、その絵をねらっている。

古書を読み解くうちに、ルソーの人となり、また彼が恋い焦がれたヤドヴィガ、そしてその夫のことがわかり、またピカソ、アポリネール、ローランサンとの関係もあぶりださていく。いよいよ、講評の当日。当初は冷たい関係にあったティムと織絵。ふたりは「競技」のなかで次第に相手を尊敬し、心惹かれていく。講評の場で、ティムは意外な結論を出す。驚く織絵。そして、分った意外な事実。

古書の物語の執筆者も明らかになる。これにもビックリ。ハンドリング・ライトは、予想外にもバイラーの孫娘に。「競技」は終わり、ティムはニューヨークに戻り、織絵とも長の別れに。この小説、最初は大原美術館の監視員(セキュリティ・スタッフ)であった早川織絵の家族と仕事関係者との日常の話からまり、大原美術館がMoMA の「夢」(アンリ・ルソー)を借り出す計画がきっかけとなり、織枝の訳ありの人生が見えてくる仕掛けになっている。

そして、終章ではMoMAとの交渉に立ち会う大原美術館の代表者のひとりとして織枝がニューヨークにとび、彼女は17年ぶりでティムと再会する。最後の場面はちょっとウルウルくる。この小説を読んで、知識としてルソーのこと、彼の画がとシュールレアリズムの登場に果たした役割、キュレーターの仕事の内容なども理解できた。著者の才能に乾杯。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.47
(5pt)

清く潔く美しい

話題作だからと手に取り読んでみたら、一気に作品に引き込まれてしまいました。

作中の中心人物たちが絵を愛してやまない姿がこの作品を清く美しくしているのだと思います。
久しぶりに読了後すぐに「もう一度読みたい!」と思いました。

ミステリーのジャンルに分けられているこの作品は、冒険(アドベンチャー)、ラブストーリー、あるいは美術史、どのコーナーに置かれていても良いと思います。

現在は、作中に出てくる絵画をネットで検索して見れる時代です。
気になる作品をパソコンの画面に映して読み進めると、また違った味わいがあります。

表紙の絵「夢」を描いたルソーだけでなく、きっと別の画家にもいろんな物語があって、美術館に展示されている様々な作品にはいろんな気持ちや想い、さらには人生そのものがこめられているんだろうなと、今までとはまったく違った視点で絵画を見れるようになったと思います。

週末に美術館に行ってみよう!っていう気にさせてくれます。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.46
(5pt)

清く潔く美しい

話題作だからと手に取り読んでみたら、一気に作品に引き込まれてしまいました。

作中の中心人物たちが絵を愛してやまない姿がこの作品を清く美しくしているのだと思います。
久しぶりに読了後すぐに「もう一度読みたい!」と思いました。

ミステリーのジャンルに分けられているこの作品は、冒険(アドベンチャー)、ラブストーリー、あるいは美術史、どのコーナーに置かれていても良いと思います。

現在は、作中に出てくる絵画をネットで検索して見れる時代です。
気になる作品をパソコンの画面に映して読み進めると、また違った味わいがあります。

表紙の絵「夢」を描いたルソーだけでなく、きっと別の画家にもいろんな物語があって、美術館に展示されている様々な作品にはいろんな気持ちや想い、さらには人生そのものがこめられているんだろうなと、今までとはまったく違った視点で絵画を見れるようになったと思います。

週末に美術館に行ってみよう!っていう気にさせてくれます。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.45
(5pt)

ルソーが大好きなひとに。とても面白かった!

ルソーの絵が大好きだった私ですが、ルソーがどんな画家であったか知りませんでした。子供みたいな絵、遠近法も知らない日曜画家と嗤われていたこと、貧しくボンボンを売りながら、誠実に絵と向き合っていたこと、ヤドヴィガへの老画家の片思い、そんなルソーを若き天才ピカソが認めていたこと。
晩年の大作「夢」にはもうひとつの知られざる作品があった。その真・贋をめぐるミステリーを通じて、新しくルソーと知合えた気がしました。史実をもとに語られるもうひとつの「夢」はとても面白く、一気に読みました。
本棚で眠っていたルソーの画集を思わず開いて絵を鑑賞しつつ、楽しみました。キュレーターならではの造詣と愛情の深さが感じられ、ラストはいっそう興奮しました!
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.44
(5pt)

ルソーが大好きなひとに。とても面白かった!

ルソーの絵が大好きだった私ですが、ルソーがどんな画家であったか知りませんでした。子供みたいな絵、遠近法も知らない日曜画家と嗤われていたこと、貧しくボンボンを売りながら、誠実に絵と向き合っていたこと、ヤドヴィガへの老画家の片思い、そんなルソーを若き天才ピカソが認めていたこと。
晩年の大作「夢」にはもうひとつの知られざる作品があった。その真・贋をめぐるミステリーを通じて、新しくルソーと知合えた気がしました。史実をもとに語られるもうひとつの「夢」はとても面白く、一気に読みました。
本棚で眠っていたルソーの画集を思わず開いて絵を鑑賞しつつ、楽しみました。キュレーターならではの造詣と愛情の深さが感じられ、ラストはいっそう興奮しました!
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.43
(4pt)

ルソーに対しての深い愛情が注ぎ込まれている一冊

19世紀半ば〜20世紀前半に活動した<日曜画家>、アンリ・ルソーの絵画の真贋を巡って織り成される、知的スリルに溢れた芸術ミステリー。本作は、美術にある程度関心のある読者を想定して書かれていると感じられる部分があり、美術好きでない方がいきなり読むとちょっとキョトンとしてしまうかもしれません。ピカソとルソーがある程度好きな方ならとても楽しく読めると思います(と、個人的には心配しましたが、普段美術に親しんでいないレヴュアーの方も意外と抵抗なく読んでおられるようで嬉しくなりました)。

 原田マハさんの著作を読むのは本書が初めてでした。
文章において読みやすさと芸術性のバランス具合が上手い方だと感じましたし(ねっちり緻密というよりさらっとして生き生きとした文章を書かれる方ですね)、流石は元美術業界畑の方、美術館、展覧会の裏側事情が非常に細かく具体的に書かれている点もこの作品の大きな魅力になっていると思いました。ピカソやアポリネールら、ルソーが活動していた当時のフランス芸術家たちが何を探求していたのか等を知るための勉強にもなります。
 
 しかし何より、著者の方のルソーに対する愛情と情熱が作品全体の皮膚の下で脈動しているのを大変に強く感じ、その深い思いに感動させられました。作品の主人公である2人のルソー研究者が持っているルソーへの熱い愛着は、マハさんの気持ちを代弁しているのでしょう。
 ミステリーとして展開が全く予想外ということはないですが(紛らわしい疑似餌とかがないので伏線は分かりやすいと思います)、ラストはとても気が利いていて、細かいところまでよく練られているなあ!と気持ちよく満足させてもらえることと思います。

 生意気にも描写のバランス面で気になる部分がなかった訳ではないのですが・・(女主人公の家族の描写なのですが、踏み込み具合が不自然に中途半端な気がしました。前半の紙幅をたっぷり割いた印象的な登場場面から期待する程、家族が後の物語の軸に絡んでこず、肩透かしを食らった気持ちになります。あれはもしや続編への伏線なのでしょうか?)もっと分厚くなってもいいから現在生きている人間達の思いなどを、じっくり書き込んで欲しかった!
 
 しかし最近読んだ日本人作家さんの本の中では、この作品が一番面白いと思いました。本作が直木賞を取ることを期待しています(以下後記・・受賞逃しましたね!残念!)。

楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.42
(4pt)

ルソーに対しての深い愛情が注ぎ込まれている一冊

19世紀半ば〜20世紀前半に活動した<日曜画家>、アンリ・ルソーの絵画の真贋を巡って織り成される、知的スリルに溢れた芸術ミステリー。本作は、美術にある程度関心のある読者を想定して書かれていると感じられる部分があり、美術好きでない方がいきなり読むとちょっとキョトンとしてしまうかもしれません。ピカソとルソーがある程度好きな方ならとても楽しく読めると思います(と、個人的には心配しましたが、普段美術に親しんでいないレヴュアーの方も意外と抵抗なく読んでおられるようで嬉しくなりました)。

 原田マハさんの著作を読むのは本書が初めてでした。
文章において読みやすさと芸術性のバランス具合が上手い方だと感じましたし(ねっちり緻密というよりさらっとして生き生きとした文章を書かれる方ですね)、流石は元美術業界畑の方、美術館、展覧会の裏側事情が非常に細かく具体的に書かれている点もこの作品の大きな魅力になっていると思いました。ピカソやアポリネールら、ルソーが活動していた当時のフランス芸術家たちが何を探求していたのか等を知るための勉強にもなります。
 
 しかし何より、著者の方のルソーに対する愛情と情熱が作品全体の皮膚の下で脈動しているのを大変に強く感じ、その深い思いに感動させられました。作品の主人公である2人のルソー研究者が持っているルソーへの熱い愛着は、マハさんの気持ちを代弁しているのでしょう。
 ミステリーとして展開が全く予想外ということはないですが(紛らわしい疑似餌とかがないので伏線は分かりやすいと思います)、ラストはとても気が利いていて、細かいところまでよく練られているなあ!と気持ちよく満足させてもらえることと思います。

 生意気にも描写のバランス面で気になる部分がなかった訳ではないのですが・・(女主人公の家族の描写なのですが、踏み込み具合が不自然に中途半端な気がしました。前半の紙幅をたっぷり割いた印象的な登場場面から期待する程、家族が後の物語の軸に絡んでこず、肩透かしを食らった気持ちになります。あれはもしや続編への伏線なのでしょうか?)もっと分厚くなってもいいから現在生きている人間達の思いなどを、じっくり書き込んで欲しかった!
 
 しかし最近読んだ日本人作家さんの本の中では、この作品が一番面白いと思いました。本作が直木賞取ることを期待しています。


楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.41
(3pt)

少し残念

一気に読めました。ページをめくるのがもどかしかったほど。ちょうどフェルメール展が来ていますし絵画をめぐるビジネスの裏側も覗けたような気がして興味深く読みました。少し残念なのは人物描写の淺さ、でしょうか。単純過ぎて深みがないので意外と読後に余韻が残りません。いろいろ「描き切れていない」部分がありつつ、強引にラストに向かった感は否めないかな、と思います。「夢」のモデル女性の旦那さんって、もしかして…というのは途中で気がつきました。ただルソーとピカソとの絡みは非常に面白く、また、ラストシーンにはホロリとしましたよ。夏休みを共に過ごす一冊にはおすすめです。
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4101259615
No.40
(3pt)

少し残念

一気に読めました。ページをめくるのがもどかしかったほど。ちょうどフェルメール展が来ていますし絵画をめぐるビジネスの裏側も覗けたような気がして興味深く読みました。少し残念なのは人物描写の淺さ、でしょうか。単純過ぎて深みがないので意外と読後に余韻が残りません。いろいろ「描き切れていない」部分がありつつ、強引にラストに向かった感は否めないかな、と思います。「夢」のモデル女性の旦那さんって、もしかして…というのは途中で気がつきました。ただルソーとピカソとの絡みは非常に面白く、また、ラストシーンにはホロリとしましたよ。夏休みを共に過ごす一冊にはおすすめです。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.39
(4pt)

ルソーを愛する人たちのお話

推理小説的な展開があり面白いです。でも本質はルソーを愛する人達のお話です。本の表紙にあるルソーの「夢」を何度も見直しながら読み進めました。謎の古書ではピカソ、女神のモデルになった主婦ヤドヴィガ、その夫といった数少ないルソーの真の理解者の愛情を感じます。真贋鑑定に関わる登場人物たちのルソーの作品を残さなければならないという強いパッションが伝わってきます。ルソーが招待されたピカソたちの溜まり場「洗濯船」の宴会にタイムスリップしたくなりました。MOMAやバーゼルやパリやバルセロナにも行きたくなりました。ピカソの青の時代も見たくなりました。もし関連する絵を見る機会ができたら、往路でこの本もう一度読もうと思いました。劇画風でちょっと軽いので(そこが一気に読める利点でもあるのですが)、星4つとしました。でも、おすすめです。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.38
(4pt)

ルソーを愛する人たちのお話

推理小説的な展開があり面白いです。でも本質はルソーを愛する人達のお話です。本の表紙にあるルソーの「夢」を何度も見直しながら読み進めました。謎の古書ではピカソ、女神のモデルになった主婦ヤドヴィガ、その夫といった数少ないルソーの真の理解者の愛情を感じます。真贋鑑定に関わる登場人物たちのルソーの作品を残さなければならないという強いパッションが伝わってきます。ルソーが招待されたピカソたちの溜まり場「洗濯船」の宴会にタイムスリップしたくなりました。MOMAやバーゼルやパリやバルセロナにも行きたくなりました。ピカソの青の時代も見たくなりました。もし関連する絵を見る機会ができたら、往路でこの本もう一度読もうと思いました。劇画風でちょっと軽いので(そこが一気に読める利点でもあるのですが)、星4つとしました。でも、おすすめです。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.37
(4pt)

読後の浮き足立つ感じが気持ちいい。

旅先の恋を思い出させてくれる本です。

美術にめちゃくちゃ疎い私でも楽しめる本でした。
アンリ・ルソーの物語も良かった。
本の世界観も好きです。
でも、個人的には、全体を通して素晴らしい!
と諸手を挙げて絶賛するほどではないと感じます。
おそらく、多くの読者とは違った感想になると思いますが、
私は物語の本題とは違う、最終章の恋の部分にやられました。

イーサン・ホークとジュリー・デルピーのBefore Sunriseを見終えて、
その後を想像するような異国でのわずかな恋。
織絵を待つティムに、私は3秒で感情移入してしまった。
ラストがとても、良かった。
それだけで★の数を一つ増やしてみました。

直木賞候補にも挙がったようですが、
個人的には★3つでもいいような気がします。
万人受けするか疑問が残る部分もありますし。

ただ、間違いなく、文庫になればオススメします。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.36
(4pt)

読後の浮き足立つ感じが気持ちいい。

旅先の恋を思い出させる本です。

美術にめちゃくちゃ疎い私でも楽しめる本でした。
アンリ・ルソーの物語も良かった。
本の世界観も好きです。
でも、個人的には、全体を通して素晴らしい!
と諸手を挙げて絶賛するほどではないと感じます。
おそらく、多くの読者とは違った感想になると思いますが、
私は物語の本題とは違う、最終章の恋の部分にやられました。

イーサン・ホークとジュリー・デルピーのBefore Sunriseを見終えて、
その後を想像するような異国でのわずかな恋。
織絵を待つティムに、私は3秒で感情移入してしまった。
ラストがとても、良かった。
それだけで★の数を一つ増やしてみました。

直木賞候補にも挙がったようですが、
個人的には★3つでもいいような気がします。
万人受けするか疑問が残る部分もありますし。

ただ、間違いなく、文庫になればオススメします。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.35
(4pt)

ダビンチ一位は伊達じゃない。

「ダビンチ、上半期一位』のコピーが目に入り、手に取った。
美術ミステリーとカテゴラズしていいのかな。
この手の話は、初めてで新鮮。
話の中心人物である画家ルソーは知らなかったし、
美術にも詳しくはないけれど、
導入部分で引込まれ、
そのまま一気に読んでしまった。

どこまでが史実で、どこまでがフィクションが
わからない。でも、わからないからこそ魅力的なのだと思う。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.34
(4pt)

ダビンチ一位は伊達じゃない。

「ダビンチ、上半期一位』のコピーが目に入り、手に取った。
美術ミステリーとカテゴラズしていいのかな。
この手の話は、初めてで新鮮。
話の中心人物である画家ルソーは知らなかったし、
美術にも詳しくはないけれど、
導入部分で引込まれ、
そのまま一気に読んでしまった。

どこまでが史実で、どこまでがフィクションが
わからない。でも、わからないからこそ魅力的なのだと思う。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515